二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 新・桃太郎伝説
- 日時: 2010/06/28 21:50
- 名前: 詩 (ID: LMtRhfuT)
初めてきました、詩といいます。
友達がノリで即興で話してくれた「桃太郎」を、私が書いてみたものです。
果たしてどのジャンルに投稿すればいいのか激しく迷った結果「一応桃太郎だし・・・」ということで
2次創作に投稿しました。
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- Re: 新・桃太郎伝説 ( No.1 )
- 日時: 2010/06/28 21:46
- 名前: 詩 (ID: LMtRhfuT)
とりあえず、第1話です。
友達の即興話です!読んでくれると嬉しいです!
昔々、ある人里から少し川上に登った所に、小さな小さな村がありました。
その村には数件の家が建ち、人々がひっそりと、でもとても平和に暮らしておりました。
これは、その村に住む老夫婦と、2人が体験した世にも不思議なお話です。
先ほど説明した小さな村の老夫婦は、今日も平和に2人で仲良く朝ごはんを食べていました。
「・・・じぃさんや、あまりくちゃくちゃしながら飯を食うんじゃないよ。みっともない。」
「・・・お?ばぁさん、今何か言ったかえ?最近すっかり耳が悪くなってなぁ・・・」
「・・・全く・・・私も何を言ったのか忘れてしまったよ」
「・・・ほっほっほっ お互い歳をとったのぉ」
「・・・そうだねぇ・・・」
2人はもう平和で平和で平和でしょうもないくらい平和でした。もう平和の境地です。
朗らかに談笑していると、気が抜けたのでしょう。おじぃさんは、うっかりこんな事を口走ってしまいました。
「・・・ところでばぁさんや、最近太ったの。」
すると、なんということでしょう。
おばぁさんは人が変わったかのように瞳をカッッと光らせ、「よっこらせ」と立ち上がったおじぃさんに驚異的な速さで足払いをくらわせました。
たぶんマッハ3ぐらいでしょう。
おじいさんズッテーンッッッ!!!
「な、何するんだよ!ばばぁ!!」
「うっさいよぉぉおおおお、この糞じじぃ!!誰が太ったってぇ誰が!!!」
そのままおばあさんは四の地固め、そのた諸々の間接技を極めまくりましたがそこはちょっと省略です。
・・・この夫婦、このようにしょっちゅうプロレス技なんか極めあっている御近所でも有名なご夫婦なのでした。
最近「うるさい」と近所迷惑のクレームが出てるので退去命令が出てることはまぁご愛敬です。そして夫婦はそれを無敵に素敵に華麗に無視し続けているのでした。
その日の午後、おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山へ芝刈りに行きました。
おばあさんが川で鼻歌を歌いながら洗濯をしていると、どうでしょう、物理的にあり得ない大きさの桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れて来るではありませんか。
「・・・?あぁ、ずいぶんと大きな桃が流れてくるのぉ。一体どういうことじゃろ。まぁええ、拾って持ち帰っておじいさんと一緒に食べようかのう。」
そう思ったおばあさんは洗濯物を放置し、川を流れて来る大きな大きな桃をすくい上げようと手を伸ばしました。
「・・・よいしょ、っこらせ、と・・・」
おばあさんのか細いしわくちゃの腕が、桃を川から持ち上げようとした時です。
「————————————————!!!」
どすんっっ!!おばあさんは思いっきり地面に尻もちをついてしまいました。
しかもそれだけではありません。
「いったぁぁぁ!!!痛い痛い痛いっっっ」
おばあさんは桃を持ち上げた衝撃でぎっくり腰になってしまいました。
「いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
おばあさんはそこら中を転がり回りました。あまりの痛さに我を忘れている模様です。
「・・・はて、ばあさん、どうしたんだろう。こんなに帰りが遅いのはおかしいのう。」
夜になり自宅では、おじいさんがあまりにも帰りの遅いおばあさんを心配していました。
それもその筈、おばあさんはまだ川の付近で歩くことも出来ずにいます。
いい加減本気で心配になってきたおじいさんは、おばあさんを探しにいくことにしました。
最初は洗濯をしに行った川の方へ行ってみることにします。
「はて・・・川にもいないのかのぉ?おーい、おばあさ・・・ギャーー!!!」
おじいさんは、夜の暗闇の中、川原で転げまわっている泥だらけの物体を発見してしまいました。
もうおじいさんは驚いて驚いて、すっかり腰が抜けてしまいました。
腰どころか、顎も外れてガクガクいっています。瞳孔も開いて、泡もふきそうな勢いで全身をガタガタワナワナ震わせています。
「た、助けてくれぇぇぇ!!」
おじいさんが震える両手を合わせて必死に懇願した時です。
「なに言ってんだよじじぃ!あたしだよ、あたし!早く助けとくれっ。ったく、みっともないねぇ、腰なんか抜かしちゃって!」
なんと、転がり回る泥だらけの謎の物体(生物)は、おばあさんだったのです。
「と、敏子!?なわけないか。敏子よりしわが多いし、まるっこいしな」
「なんだってこのポンコツが・・・!」
ゆらり・・・こんな言葉が似合いそうな様子で謎の敏子(物体)、あ、間違えた、謎の物体(敏子)が立ち上がりました。
おじいさんは怒りまくるおばあさん(敏子)を見て、先ほどとは意味の異なる悲鳴をあげたのでした。
そして逃げ惑うじいさんの首ッたまをひっ捕まえてヘッドロック。その次に間接技最強の腕ひしぎ。その後とても言えないような技を繰り出し、最期に極め技とばかりに筋肉バ○ターを繰り出した!
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川の澄んだせせらぎが聞こえ、キレイな月が照らす川原で一人の老人が美しい花畑へと今、足を踏み入れようとしていました-----
「がほっ」
「あ、起きた?・・・死ねばよかったのに」
「ひでぇ!」
おじいさんは奇跡的な回復力で一命を取り留めました。今は敷布団に寝かされています。
「・・・お前さんを本当に堕とす時は、なるべく惨たらしくしてやるよ!・・・あんなもんじゃないよ?私の本気は・・・」
「お前は本当に俺の嫁なのか」
こんなこと言い合いながらも、ちゃんとおじいさんを布団に寝かせてあげるおあばさん。
この2人、筋肉バ○ターとかいいつつ、少しやりすぎにじゃれ合っているだけなのかもしれません。
「「んなわけねぇだろ!だまれ!」
・・・すみません。
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