二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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悪 ノ 王 国「鏡音リン/レン」
日時: 2010/07/14 20:21
名前: 時雨 ◆5IxW6Su6n2 (ID: 6XpHmYt9)

二次小説初挑戦。


_〆ご挨拶
どうもおはこんばちは。初めましての方が多いと思われます。時雨と言うものです。
今回はオリキャラで悪ノ3部作をパロってみました。オリジナル要素全開なのでご注意を。
また、番外編と称して白ノ娘とか青ノ王子とか復讐ノ娘とか緑ノ娘とかもやるかもしれません。緑は作中で出て来るかも。
そんなノリでのんびりまったりやっていくので、かなりアレな事になってると思われますがそこは皆様のスルースキルに期待します←
……兎に角、完結までよろしくお願いします!


_〆目次

序章 >>
第一章 >>

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序章 ( No.1 )
日時: 2010/07/14 20:41
名前: 時雨 ◆5IxW6Su6n2 (ID: 6XpHmYt9)

(昔昔あるところに……)

ある時代のある国、何代目かの王に子供が産まれたとの報せが届いてから王が城に到着するまでにそう時間はかからなかった。

やがて生まれる子供に対する王の期待は並大抵の物では無かったと言う。それもそうだろう。産まれた子供が、この国の未来を担う事になるのだから。

……産まれた子供が一人だけなら、その期待は裏切られる事は無かっただろう。

産まれた子は、双子だったのだ。
この国では双子は不吉なものとされており、五年ほど一緒に育てた後に引き離すかそうでなければ殺す、という掟があった。五年の猶予が与えられたのは、どうやら国王が自分の子供が双子だったら、という不安があったのだろう。

そして、産まれた子供が双子だったと言う事は……当然、彼らは引き離される事になるのだ。

五年を経てすっかり仲の良い姉弟になった二人は、自分達が不吉と呼ばれるものである事を知っていた。……当然、誕生日である今日に会えなくなる事も。

この場合、いくら弟が男子であろうとも僅かでも先に産まれた姉の方にしか王位継承権は無い。離すのは弟であり、姉は立派な王女となるべく育てるのだ、と大人達は言っていた。

……ただ、彼らが少しだけ離れた時に彼を連れていくなどと、誰が予想できたのだろうか。


「…………?」

この時、弟を呼ぶ姉に彼は連れて行かれたと誰が言えただろうか。

……それを伝えるのが、どれだけ残酷かを、王も執事もメイドも知っていた。知っていながらも、彼女にそれを伝えた。



……恨むなら運命を恨め。


彼女らにそう言ったのは、誰だったのか……


______________________
とりあえず出生を。
次から本編入ります。


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