二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ボカロ小説化計画
- 日時: 2010/07/16 19:07
- 名前: はじき。 (ID: ty0KknfA)
こんばんわ、ボカロ廃 はじき。ですb
色々なボカロの歌を小説化していきたいと思っているので、よろしくお願いします。
最初はあの有名な「悪ノ」で行きたいと思います・ω・´キリッ
何かリクエストがあれば悪ノ以降にやりたいと思っていますので、よろしくお願いします`・ω・´!
<注意>
*全てはじきの自己解釈です。
*荒らしは厳禁です。
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- Re: ボカロ小説化計画 ( No.1 )
- 日時: 2010/07/16 19:55
- 名前: はじき。 (ID: ty0KknfA)
オリジナルストーリー多々含まれていますw
<登場人物>
*リン
黄色の国の王女。
*レン
リンに使える召使。
*ミク
緑の国の民。
*カイト
青の国の王子。
*メイコ
黄色の国の民。
その他 様々なキャラクターが出てきます。
- Re: ボカロ小説化計画 ( No.2 )
- 日時: 2010/07/16 19:16
- 名前: はじき。 (ID: ty0KknfA)
<序章>
午後三時。
王族や家臣たちが、何やらただごとではない様子で、大広間へ集まりだす。
大広間の中心からは、赤ん坊の泣き声が聞こえた。
———一つではなく、二つの。
「———不吉だ!!」
最初に叫んだのは、今の黄色の国の王だった。
彼は母親の腕の中に収まる双子の赤ん坊を睨みつけると、すぐさま大臣を呼びつけた。
「双子は悪魔の象徴・・・だが、後継ぎを産むのを待つ時間はない。———何を言いたいか、分かるな?」
王は、あえて言わなかった。
双子の片方を、誰にも知られずに殺せ、と。
「・・・承知いたしました」
大臣は王に向かって頭を下げると、母親の腕の中から、無造作に双子の片割れを取り上げた。
「なっ・・・! やめてください!」
母親が奪い取られた我が子を取り戻そうと、大臣に向かって手を伸ばす。
だが、その手も大臣には届かず、
彼はそのまま、腕の中で小さく微笑む赤ん坊を抱いて、大広間を後にした。
- Re: ボカロ小説化計画 ( No.3 )
- 日時: 2010/07/16 19:55
- 名前: はじき。 (ID: ty0KknfA)
大臣は、赤ん坊をかかえたまま、城内を流れる用水路のそばに、膝をついていた。
(この箱に入れて流せば、この子の死ぬところを見ずに済む・・・)
大臣はそんなことを思いながら、自分のすぐ横に置いた大きめの木箱に目をやる。
「あ、だ?」
赤ん坊が、小さな手を振り回し、無邪気な顔で大臣を見つめる。
「・・・ゴメンな。———お前には何の罪もないのに」
大臣は優しそうな手つきで赤ん坊を撫でる。
それが気持ち良かったのか、赤ん坊は二重瞼を細くして、嬉しそうに笑う。
彼は、そっと赤ん坊を抱き上げ、木箱に入れた。
突然人の温もりを失った赤ん坊は、少しぐずりそうになる。
「ゴメンな」
大臣は一言、そう言った。
そして、ゆっくり木箱を持ち上げ、用水路へとつからせる。
浮き袋をつけた木箱は沈まずに、そのまま流れに身を任せ、大臣のいる場からどんどん離れていく。
「さようなら、俺の———
弟——————」
- Re: ボカロ小説化計画 ( No.4 )
- 日時: 2010/07/17 10:50
- 名前: はじき。 (ID: ty0KknfA)
話は少し昔に遡る。
とある王国、とある王子が、給仕の女と恋をした。
二人は何度も結婚を認めるよう、王子の父———国の王に頼み込んだが、王は頑として首を縦に振らなかった。
それどころか、王子のいない間に、その給仕の女を国から追放した。
王子は悲しみに明け暮れ、父を恨み、城を出て給仕の女を探そうとした。
だが、どの国をあたっても女はいない。
王子は知らなかった。
給仕の女が、王子との子を授かっていたことを。
そして、その出産と同時に、他界してしまったことを。
やがて王子は、王が取り決めた縁談で他国の王女と結婚した。
その結婚と同時にやってきた召使が、
———今の大臣であった。
- Re: ボカロ小説化計画 ( No.5 )
- 日時: 2010/07/18 15:15
- 名前: はじき。 (ID: ty0KknfA)
流れていく赤ん坊を乗せた木箱を見つめ、大臣はため息をつく。
「どうか彼が無事に見つけてくれますように」
大臣は密かに呟くと、川を後にした。
その後、流された赤ん坊は
【とある人物】に拾われ、
城に残った赤ん坊は
双子の存在を知らぬまま日々を過ごすことになる。
暗く深い闇と、
温かく美しい絆の物語、
ここに開幕——————
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