二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ヴァリアー】王子の暇つぶし
- 日時: 2010/08/21 16:29
- 名前: 王子 (ID: 5NRE2t7J)
初めまして。今回初めてお話を作ります
内容は、アニメ放送のアルコバレーノ編で、バイパーの試練をお手伝いにやって来て試練が終わってお寿司を食べてもまだ日本に居たベル君のお話。
隠し弾を読んでピンと来た、手下を作ってー的な流れで、何人か登場するうち一人の女性の手下がメイン登場します。
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- Re: 【ヴァリアー】王子の暇つぶし ( No.1 )
- 日時: 2010/08/21 17:18
- 名前: 王子 (ID: 5NRE2t7J)
ジャッポーネ………ベル君の住んでいるイタリアとは、また違う景色に恵まれた町。
でも、町ではありません。外国と比べると小さな場所だけど、ちゃんと一つの国なのです。
ナミモリタウン…数多いショップが系列する道の通り、一人気になる男の子が居ました。
「外国人」
「金髪の人が居る」
日陰の下に居座っていたベル君を、通りがかりの人が珍しそうにこっちを見ています
「変な格好…」
ピク
聞き捨てなりません。コレは、隊服で何年も着古しているお気に入りなのに
ベル君は立ち上がり、自分を笑い者にした奴に近づこうとしました。
「…」
でも、問題を起こすなと、先にアジトへ帰ったマーモンに言われていたベル君は、やっぱり座りなおしました。
「はぁ〜あ」
そのマーモンは先に帰っちゃうし、日本語は話せるけど文化はあまり理解していません…当然、殺し屋なんて居るはずもないのですから。
さきほどまで幻術で女性のフリをしていたベル君は、今は元通り自分の体で町に居ました。
仲良しのマーモンも隣に居ないので、自らの意思で残ったのも良いですが暇なのでした…
それに試練が終わりマーモンが帰ったので幻術がとかれているのです
「今日1日しか居られないのに、どっか寄って楽しまねーと…」
ピタ
ですが、こんな格好じゃ目立ってしまう
どうしようかと、考えるに辺りを見回し…
「はっけーん」
目の前にある洋服屋に目をつけ、服を買おうと考えました。
店の中は、人が何人か居ましたがそれは気にせず、自分好みの服を選ぶベル君
「ん」
周りの視線は、外に居たさきほどと変わりません
「お ボーダーはっけん♪」
10分くらいして、早くもベル君は服を上下揃え、自慢のカードで支払いを済ませ、さきほどと身だしなみを変えて外に出ました。
これで周りの視線は関係なくなるー髪型の色など目立つ部分は多少ありますが。ナイフももちろん持っています
王冠は取りません。だって、ベル君は王子なのですから…
「ん〜と…後はどっか」
周りを見渡し、歩き出して次に目をつけたのは…
「そういや、腹減ったなー…」
今日1日、ロクに食事を摂っていないベル君は、そこのレストランで食事を摂ろうと決めました。
とんとん
「ん」
右肩をつつかれ、振り向いて後ろに居た人はこう言いました
「外国の方?ちょっと話さない」
大人の女性に声を掛けられ、返事に迷うベル君
「…悪いけど、もっと遊びたいからさ」
素直に答えたのは良いですが、その女は言い寄るのでした
「えぇ、いいじゃない少しくらい」
非常に迷惑な奴です。
「このレストランに入るの?ちょうどお昼どきよね」
女はベル君より一歩前に出て、誘い出すかのように目送りしてきました。
「くっだらね」
フイと方向を変え、女から立ち去りました。
「ちょっと」
「誘ってもついてかねーーーよ」
「!」
女はベル君を睨みつけました…もちろんベル君はそれにも気付かず気にせず、あんな奴が居たんじゃ店にも入れまいと、別のお店を探すのでした。
「どっかねーかな…あー腹減った」
こんな時、いつもなら言うこともなく自由に好きな物を食べられるのですが、状況が違いイライラしていたのです
それに日常なら殺し屋と渡り合う機械の多いベル君です。それなりに強い奴も居そうにないので、殺しも出来ない 今暴れたりしたら、大変なことになるから。
「安っぽい物は口にしたくねーしな…」
ワゴンで売りさばいているアイスクリームも、安っぽい、空腹はあんな物で満たされない
普段歩き慣れないので、余計に1人イライラしていました。
ドンッ
「あン?」
肩と肩がぶつかり、トドメをさされたような一撃で、腹がまたグンとたちます…
シャキ ン
クセなのか、ナイフを片手で3本揃え持ち、後ろを向いて歩くぶつかった相手を軽く見た…
でも、暴れる気はやはりありません。
せっかく1人残るほど楽しもうとしていた気分だったのに、殺しは好きですがこの町までも巻き込みたくはなかった
ドスン
ベンチに腰を下ろしたベル君は、色々思い出したりしてました。
試練の間は、幻術とはいえよく女のフリまでしたものだ。
その時はノリでやっていたが、後になると女物の服を着てまでよくしたものだ…しかも、ドライで友好的な性格まで演じて。
…ジャッポーネに居られる時間は、今日だけで当分来れません……
考え込んだ先に、あることが浮かび上がりました。
「…手下でも作るか」
そうして、手下を探すことにした。
美味しい、王子の口に合う物を用意してくれるお店を探させるのです…自分で探すより、この場所を自分より知っている奴の方が宛がある。
- Re: 【ヴァリアー】王子の暇つぶし ( No.2 )
- 日時: 2010/08/24 15:34
- 名前: 王子 (ID: 5NRE2t7J)
何処を見渡しても、ファッション雑貨向けのお店しかない。
通りすがるのはベル君と同い年くらいの子ばかり
制服を着た、学生も多いようです
「ん」
左側を見てると、条件の良いモノが居ました…
目につけたのは、ある青年。一人で居たし、ちょうど良かったのです
「えーっ」
そいつは、大きな声を挙げました…誰かと会話しているようです。
一人だと思われた青年には、連れが居るのかとベル君は、こうしてるだけで疲れてきました。
「行けないよ、うん じゃあ…」
「!」
でも違ったのです、そいつはケータイ越しに話していたので、やっぱりと声を掛けることに。
「な、何だあ?」
自分を見られていながら近づこうとする者に、その青年は変な声を出しました。
「なぁ、連れてってほしいトコロがあるんだよね」
「は?」
「この辺で、食べれそうな店ってドコ?」
「食べられる店って…はぁ?そんなら目の前に」
手下となった青年指をやったのは、目の前にある中華料理店。しかも、ボロくて汚い店です
「…もっと食べがいのある店が良いんだよね、連れてってよ」
「は?あの…外国、の人ですよね 悪いけど自分…」
断りがたいんだろうが、ベル君は一度目につけた手下なので、引き離そうとはしません
「いーから。連れてってくれるだけでいんだって」
「滅茶苦茶言うなぁ…時間、ないんで!!」
『ダッ』
手下は、走り去って行きました。
「カチーン」
………追いかけようとしましたが、面倒だったので、もうこの際どんなに汚い店でも良いかななんて思い始めました。
お腹が空いていたので。
「ちっ 逃げやがった、ジャッポーネの奴らって愛想りー」
そして、開き直って向かいの中華屋に入る事にしました。
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