二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE
- 日時: 2010/10/01 17:22
- 名前: Rewi ◆D44sKr37FU (ID: QdQNOOXC)
はじめまして。Rewiです。
僕は学校でも文学部に所属しています。
上手かどうかは別ですが、どうぞよろしくお願いします。
今回連載するのはCLAMP先生原作の「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」のパロディーをやらしていただきます。
なので題名も少し変えさせていただきます。
題名は「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE 〜新たな羽の行き先〜」です。
よろしくお願いします。
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- 始まりの世界 ( No.1 )
- 日時: 2010/10/01 18:17
- 名前: Rewi ◆0tp8Ze1t4I (ID: QdQNOOXC)
砂漠の地方のなかで数少ない昼間に移動できる玖楼国でも、太陽が沈む気配のみせない時間帯に人が訪れるのはまれであり、さらに集団とあれば監視役にも遠くの方から確認できた。
「王、南の方角に遺跡発掘隊の隊員らの姿が確認できました。」
桃矢王は少し機嫌が悪そうに聞き返した。
「その隊員の中に、枯草色のローブを着ている者はいるか?」
「はい、おっしゃる通り枯草色のローブを着ている者も同行していらっしゃいました。」
さらに気を悪くしたようだったが、桃矢王は隊員らの出迎えの準備をするように臣下たちに命令した。
「それでは、失礼いたします。」
そういって自分の仕事に戻ろうと、王に背を向けると王室のドアから不思議そうな顔をしている桜姫が覗いていた。
「お久しぶりです。姫。どうなされましたか?」
「お久しぶりです。監視長さんが珍しくお城に来てるから、誰か外から来たのかなぁ〜?って思って。」
「姫には伝わっておりませんか?今日は遺跡発掘隊の方々が定期報告に来る予定になっていますが。」
「枯草色のローブを着ている男の子はいた?」
この一言で監視長には、王の不機嫌な理由に気がついた。
「はい、小狼様も発掘隊の方々と同行しておられましたよ。」
姫の顔が明るくなったのは一目瞭然だった。
「小狼はお城に来る?」
「いえ、王からは伝えられておりません。」
「きっと兄様意地悪して、小狼は来させなかったんだよ。監視長さんありがとう。お仕事がんばってね。」
そういって姫は走り出した。走る音が廊下に響き渡っている。それはとても暖かいのに、壊れそうな音だった。
「監視長さん、ありがとうございます。」
不意にうしろから神官である雪兎様が話しかけられた。
「たいしたことではありませんよ。報告は私に与えられた任務であるので。それに報告は王だけではなく姫にもしなくてはなりません。」
監視長は子供のように笑い、冗談を混ぜた。
「私は王に桜姫には話さないように言われてしまっているので・・・。」
雪兎は遠くで鳴り響く桜姫の音を拾いながら、監視長のように上品に笑った。
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