二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 仮面ライダー『士道』
- 日時: 2010/12/20 00:32
- 名前: うそつき狼 (ID: 8TfzicNZ)
いわゆる『俺の考えた仮面ライダー』って奴です
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- Re: 仮面ライダー『士道』 ( No.2 )
- 日時: 2010/12/20 14:10
- 名前: うそつき狼 (ID: .IvyTHZz)
「ちょっと、ここは私の手をとるなり「ここは俺に任
せろ」とか言う場面でしょ」
優子は走る夏雄の背中に言った
「相手はアレだぞ、蟹だか人間だか判らない存在だぞ
生身で戦えるかよ」
夏雄の言う事ももっともであった
夏雄とて無計画に走っていたワケではない、ちゃんと
近所の廃屋へ誘い込んだ
「さぁて反撃開始」
夏雄はアタッシュケースから大きな腕時計の様な物を
出すと左腕にはめた
「お前は隠れてろ」
「お前じゃない笹原優子」
優子は勢いで怒った様に言ったが内心夏雄を頼もしく
思った
「『覚悟完了』・・・『変身』」
まぁこのやり取りを眺めている蟹男ものんきである
「仮面ライダー?」
物陰から見ていた優子は夏雄が変身した白い天使をイ
メージさせる姿を見て呟いた
「ギッタギタにしてやる」
夏雄は蟹男に向かって走り込んで右フックを放った
しかし拳はあっさりかわされお返しに一撃を喰らい壁
に叩きつけられた
「あのバカは・・・」
地面に落ち痛みにのた打ち回る夏雄を見て隠れている
優子は頭を抱えた
「絶対嘘だって、すぐに立って戦うとか無理だって」
当然蟹男は距離を詰めてくる
「一方的に殴られてるし」
馬乗りになり士道を殴っている蟹男を見て優子は両手
で顔を覆った
「俺・・・成長しないよな・・・また・・・死なせる
のか・・・」
遠ざかる意識の中で夏雄はそう呟いた
「いやだ・・・それだけは嫌だ」
その叫びは士道の体に変化を及ぼした
「いつまで殴ってんだよ」
士道は蟹男の腕を掴むと下から顔を殴って自分の上か
ら落とした
「男の拳はなぁ」
士道は先ほどとは違う格闘技熟練者の動きで蟹男を圧
倒した
「女を守るためにあるんだよ」
蟹男を蹴り飛ばすと士道は叫んだ
「優子、必殺技ってどうやるんだ?」
「私が知るかバカ」
少しカッコイイと思ってしまった優子は再び落胆した
「え?」
士道は腰にファイルの入ったケースを見つけ数枚ある
ディスクから『ファイナルアタック』と書かれたディ
スクを取り出しベルト上部のスロットに入れた
『ファイナルアタック承認』
ベルトから機械音声が聞こえた
「さぁ蟹男『覚悟の時間だ』」
士道はやっと立ち上がった蟹男を指差すと走り込み横
蹴りを放った
その一撃を喰らった蟹男は砂の像の様に崩れおちた
- Re: 仮面ライダー『士道』 ( No.3 )
- 日時: 2010/12/21 15:18
- 名前: うそつき狼 (ID: .IvyTHZz)
第2話〜ゲームの名は「殺し合い」〜
その後一悶着あって二人は夏雄の事務所兼住まいに移
動した
「あなた絶対取り扱い説明書読まないタイプでしょ」
蟹男を倒すとすぐに『凍夜』は溶け始めた、当然夏雄
が士道のままでは目立って仕方がない、早く変身を解
かなきゃ・・・と一悶着あったのだった
「爺さんに言われてここに来たんだろ?」
夏雄はデスクに座ると飾っていた写真立てを伏せ
応接セットに座った優子に言った
「正確には書置きでね、今日この事務所に行けって
一方的な文面で」
優子はカバンから手紙を出すとヒラヒラさせた
「それだけか?ゲームの内容とかは・・・」
「ゲーム?何の事?」
優子の言葉を最後に沈黙が訪れた
「ねぇ、おじい様がどこへ行ったのか知ってるんじゃ
ないの?」
優子は立ち上がった
「第一屋敷には専属の警備員が常駐しているしどうし
て街のボディーガード会社の貴方が笹原財閥当主と知
り合いなの?」
優子が詰め寄ると夏雄は顔を逸らした
「答えてやれよ夏雄」
いつの間にかドアを開け女連れの男が立っていた
「神原・・・」
夏雄は男を見て立ち上がった
「優子も元気そうね」
女が優子に妖しく微笑んだ
「智美・・・」
「知り合いか?」
夏雄は複雑な表情の優子に尋ねた
「親友よ・・・でもどうしてここに・・・」
優子の言葉を聞いて神原は右腕にはめてある夏雄と
色違いの機械を見せた
「おまえ・・・」
「夏雄、お前も参加したんだろ?」
神原はニヤリと笑うと応接セットに座った
「安心しろ今日はお前とやりあうつもりはない、むし
ろゲームの説明と提案をしに来たんだ」
神原の隣に智美が座った
「『ゲーム』って・・・何?」
優子の一言から長い説明が始まった・・・全文を書く
のも面倒なので一部を抜粋しよう・・・
ゲーム・・・それは夏雄や神原隼人が身に着けている
「バトルギア」を使って殺し合いをし生き残り1名
を決める戦いである、優勝者には「願望を叶える力」
を与えられる
ゲームの敗退条件は3つ
・バトルギアが破壊された場合
・バトルギア装着者が死んだ場合
・バトルギア装着者が守護するべき「姫」が死亡した
場合
「姫」とは夏雄にとっては優子、隼人にとっては智美
また現在5体のバトルギアがゲームに参加している
- Re: 仮面ライダー『士道』 ( No.4 )
- 日時: 2010/12/21 15:51
- 名前: うそつき狼 (ID: .IvyTHZz)
「そこで提案なんだが・・・」
隼人はおもむろに切り出した
「お前も見たろ「ガーゴイル」を」
「『ガーゴイル』?」
「異形の化け物さ、どうやら「姫」って存在は化け物
を呼び寄せてしまうらしくてな、俺一人でも十分なん
だがどうだ夏雄、ガーゴイル戦に関しては手を組まな
いか?」
これは願ってもない話だった
「そりゃあ・・・いいけど・・・」
「それじゃあ決定だな・・・まぁお前に女は守れない
けどな」
それだけ言うと隼人と智美は立ち上がって事務所から
出て行った
「どういう事?私ゲームなんて聞いてないよ」
二人が居なくなると優子は夏雄に詰め寄った
「なんで私が殺されなくちゃいけないの?」
「俺が守るよ」
「簡単に言わないでよ、私昨日まで・・・ううんさっ
きまで普通の女の子だったんだよ?なのに怪物に襲わ
れたと思ったら今度は殺し合い?もう沢山よ」
優子は夏雄を突き飛ばすと事務所から飛び出して行っ
た
優子自身どこをどう走ったのか判らないが大きな公園
に辿りついていた
『違和感』と『後悔』は同時に来た、ピキッという
独特の音に心臓が張り裂けそうになった
「なんで・・・さっき出てきたばかりじゃない」
自分が認めようがなかろうが優子は最早「標的」なの
だった
「だから夏雄は女を守れないんだよ」
背後から隼人の声がした時安堵の気持ちが広がった
「『決意完了』『変身』」
隼人は漆黒の侍をイメージさせる姿に変身した
「加勢するぜ神原」
遅れて息を切らせた夏雄がやってきた
「まぁ見てろ・・・そして絶望しろこの『武士道』の
圧倒的な力に」
武士道は蟻人間のガーゴイルにゆっくり近づいて行っ
た
「『武士道ブレード』承認」
武士道がディスクを起動させると左手に鞘に入った刀
が現れた
「あ・・・武器良いなぁ・・・俺無いよ?」
夏雄は緊張感なく言った
「さぁガーゴイル『念仏の時間だ』」
武士道はゆっくり刀を抜いた
「痛みも無く逝け初太刀『百花繚乱』」
武士道はガーゴイルを難なく一閃して終わらせた
「女をまた殺すのか夏雄」
変身を解いた隼人は冷たく行って去って行った
- Re: 仮面ライダー『士道』 ( No.5 )
- 日時: 2010/12/22 23:51
- 名前: うそつき狼 (ID: .IvyTHZz)
優子は事務所の応接セットで悩んでいた
「基本的に優子は標的なんだからここで暫く暮らせば
良いじゃん」
という夏雄の言葉をどう解釈するべきか悩んでいた
確かに部屋に鍵はかかるらしい・・・でも今日会った
ばかりの男性と・・・という気持ちもかなり大きくあ
った・・・
「ウチ一応お屋敷で警備員も常駐してるんだよな、で
も『凍夜』になったら皆動けないしな・・・」
悩み処である
「そっちが屋敷に住めば問題ないんじゃないかな」
「却下」
デスクワークをしながらにべもなく断られた
- Re: 仮面ライダー『士道』 ( No.6 )
- 日時: 2010/12/26 14:57
- 名前: うそつき狼 (ID: lDEsvGbw)
自分が散々脅して同居させたくせに翌日から
夏雄は「打ち合わせ」と称し優子を電話番にして
自分は出かけていた
「おかしいとは思わないか?」
繁華街の喫茶店で珈琲を飲みながら隼人は対面に座る
夏雄に言った
「何が?」
「ゲームのルールさ・・・どうして「姫」が必要なんだ?」
「さぁね・・・主催者の気分じゃない?」
夏雄は不快感を隠そうとしない
「それに俺達がいくら頑張っても叶うのは「姫の願い」
なんだぜ?」
「あれなんじゃん?主催者がフェミニストなんだろ」
「お前はアノ女の事でゲームに参加したのか?」
「関係ないだろ神原には・・・」
夏雄は立ち上がると店を出て行った
夏雄が事務所に帰ると妙に小奇麗になっていた
「お帰り」
優子は相変わらず応接セットに座って雑誌を広げていた
「掃除してくれたのか」
「模様替えよ、センスの欠片も無かったから」
よく見れば優子が読んでいるのはその方面の
雑誌だった
「でも意外だったな、アイドルに興味があるなんて」
優子は夏雄のデスクの上の写真立てをゆびさしながら
悪戯っぽく笑った
「似てるって言われるんだよね「如月杏」でもアレって・・・」
「ありがとうな」
夏雄は遮る様に言うとデスクの椅子に座った
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