二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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デュラララ!!×トリップ【3話UP!】
日時: 2010/12/23 11:08
名前: リオ (ID: slitpE5G)

初めまして、リオと申します。
現在ハリポタの小説を書いているのですが、性懲りも無く二つ目に手を出します。
駄文ですが、宜しければ見ていってください。

コメント返しに関しては、此方のスレにさせていただきます(あれ、コメントくるのかな…来ないよな、多分←)
基本的ルールは守って下さい(荒らし×、チェンメ×…)
ではではスタートします。


—デュラララ!!×1—

主人公設定>>1
act.0>>2
act.1>>3
act.2>>4
act.3>>5

Page:1 2



Re: デュラララ!!×トリップ ( No.3 )
日時: 2010/12/22 15:34
名前: リオ (ID: slitpE5G)

act 1 「トリップ」

—とある高校の、とある屋上にて

「デュラララさいっこー!!!」

ピンクの髪に、黄色の瞳。
なんともカラフルな少女が声を上げた。

「ええ、わかるわ。だけど、静かにしてもらえるかしら? うざったい」

真っ黒な漆黒の髪の少女—香奈が、カラフルな少女彩音に冷たくそう告げた。

「がああん! 彩音ちゃんしょっくうー!」
「…うるさい」

彩音が大声でそう言ったので、先ほどまですやすやと寝ていた漆黒の髪にグレーの瞳の少女が五月蝿そうに目を開けた。
この少女の名は、奏。かなで、と読むのではなく「そう」と呼ぶのが特徴的だ。
一般の高校生にしては低すぎる身長、どこからどう見ても小学生だった。

「ごめんにょー」

誠意の篭っていない謝罪にいらっと来る香奈。肝心の奏は、どうでもいいやと言う表情をしている。

「…新羅が羨ましい」
「あー、奏はセルティ好きだったねー」

突然呟いた言葉にも平然と返す彩音。
パターンがわかっているのだろうか。

「…トリップしたいわね、黒魔術試す?」
「オコトワリシマス」

黒いことを企む香奈に彩音が即座に断る。
暫く彩音はカチカチッと携帯を弄っていた。

「かんりょうー!」
「ん?」

奏が覗き込むと、其処には…

【トリップさせてあげましょう!】
Q、どこが良いですか?【デュラララ!!】
Q、人数は何人ですか?【3人】
Q、オプションはいりますか?【いる】
Q、何か必要ですか【同人誌を書くためのセット×∞&金】
Q、最後に。キャラとの絡みは?【ありまくり!結婚したい!】

「…」

それを見たとたん、香奈は固まった。

「バカ彩音ー!!!」

その叫び声が最後、一瞬の光に包まれたかと思うと、—三人は消えていた。

【異世界転送、完了しました】

トリップ
 (ここから始まる、)(僕等の物語)

Re: デュラララ!!×トリップ【2話UP!】 ( No.4 )
日時: 2010/12/23 10:25
名前: リオ (ID: slitpE5G)

act.2

これは歪んだ物語。



‐‐‐

静けさの漂う其処に“彼女達”は居た。
どこを見ているのかわからない虚ろな瞳。

「嗚呼、来たのね」

一人が呟いた。

「…行くわよ」

ぐい。
もう一人が引っ張られた。

「…ん?う」

間抜けな声を漏らしてキョロキョロと辺りを見回したのは—彩音。
そう、此処はもと居た場所と何も変わらない、だけど全てが違うそんな世界。

「奏、は?」
「知らないわ。居なかったんだもの」

あんたのせいよ、と彩音を睨む香奈。
慌てて彩音が謝った。

がさり。

物音に反応し、二人が振り返った。

「—…あ」

小さな声を漏らす彩音と、驚く香奈。
其処に居たのは、紛れも無くあの小説の世界にいる少年だったのだから。





「…どこ」

一方、奏は夜の東京を彷徨っていた。
キャラに会うのもいいが、個人的には関わりたくなかった。

「…チッ、クソ彩音のやつ…」

初めて悪態を吐いた奏は着ていたパーカーのフードを被り、目立たないように歩き出した。
人ごみの中、一人きりで。




彩音は内心テンションが上がっていた。
目の前に居るの竜ヶ峰帝人だったのだから。

「…あ、の」

まじまじと見られているのが不思議なのか、帝人は彩音と香奈に声を掛ける。
流石に夜だ。学生三人ともなれば周りがじろじろと見ないわけがない。会社帰りのサラリーマンやコンパの二次会にでも行くのか、大学生達がこちらを見ている。
正直に言えば不快だった。

「…失礼します」

帝人は小さくお辞儀をして、去っていってしまう。
香奈は彩音に問い質した。

「家」
「…此処だって」

彩音が見せたのは、あの胡散臭いトリップやらの質問をしてきたサイトから送られてきた地図だった。




最悪—…
奏はそういうしかなかった。
彩音のせいでとんだことに巻き込まれたものだ。正直言ってかなり面倒だし、好感度も下がった。

「こんな時間に小学生がうろつくのは危ないよ」

小学生? 誰だ、そんな失礼なことをいう奴は。
奏は反論しようと声の主の方に振り向いた。

「…っ」

其処に立っていたのは紛れも無い、折原臨也。
嗚呼、もしかして—

彩 音 達 と 違 う 所 に 来 て し ま っ た の か 。


バラバラに砕け散る
 (二人と)(一人)

Re: デュラララ!!×トリップ【2話UP!】 ( No.5 )
日時: 2010/12/23 11:09
名前: リオ (ID: slitpE5G)

act.3

「小学生じゃない」

ハッと我に返って折原臨也にそう言った。何故、誰も皆小学生と間違うのだろうか。童顔で幼児体型でも、流石にそれは傷ついた。
臨也はケラケラと笑って、「そうだろうねえ」と呟いた。

「君が黒狼奏ちゃんだね? 異世界からの—」

そう言い掛けた臨也を奏は人通りの少ないほうへと引っ張っていく。
こんな人が居る場所で、そんな事を言われても困ったものだ。

「その様子だと当たりみたいだね?」

薄ら笑いを貼り付けてそう訊ねる臨也に、奏は微かに頷いた。
—これも全部、彩音の所為だ!と奏は密かに憤った。





ふわあ、と彩音の口から感激のため息が漏れた。
目の前には二人で住むには大きすぎる家が有った。
手入れされた庭には色とりどりの花が咲き、玄関は広く、きっちりと整頓されてある。二階へと続く階段はそれ程急ではなく、段も低めに上りやすくなっていた。リビングには、それなりの大きさのテレビや、ふかふかの白いソファがある。机は正方形で椅子が六つ。カーペットは真っ白でふわふわしていた。クーラー暖房ももちろんあった。キッチンはそれなりに狭かったが、二人で料理を作るにはちょうどよかった。—その前に彩音は料理などできないのだが。

「部屋行こうよ!」

たたたっと階段を駆け上がれば四つの扉。一つは彩音、一つは香奈、一つは奏—…そしてもう一つは客用だろう。客用の部屋をのぞき、部屋はがらんとしていた。家具は自分で買えということか。

「お金は?」
「これ!」

彩音がメールと貯金通帳を見せた。

【ようこそデュラララ!!の世界へ。
 ただいまこの世界は1巻となっております。
 お金に関しては、毎月1人100万ずつ振り込ませていただきます。】

香奈は信じられない、という顔をしたが通帳に3が1つと0が六つ。
—奏がいないのだが。
まあ良いか、と香奈は呟いて「寝るわよ」と彩音を促した。
その日、二人はソファで寝た。





「で、君家は?」
「無い」

相変わらずの薄笑いを貼り付けたままの臨也に問われ、奏は即答した。

「そっか。じゃあおいでよ」
「やだ」
「無理」

子供みたいな会話を交わしながら臨也は軽々と奏を抱き上げる。
正直言って、奏は臨也が嫌いだったりする。
理由は、うざいから。

「離せ!」

そもそもキャラと関わるなんて聞いてない。関わるんならシズちゃんやセルティと関わらせろ! と奏は心の中で叫んだ。
抵抗も虚しく、奏はそのまま誘拐されることになったのだった。
その光景もまた、新宿の夜闇に消えていった。





チャットルーム

(こんばんはー、誰かいますー?)
【初めましてですねー】
(あ、そうですね。新入りです、よろしくお願いします)
【宜しくお願いしますー】
(そういえば今日、黒バイクがでたそうですね?)
【ええ。もしかして周さんも見ました?】
(いえ、見れませんでした。新宿に居たので…;)
【新宿ですかあ…】

[ばんはー。あ、新入りさんですかー?よろしくお願いしますー]
(よろしくお願いします、セットンさん。)
【ばんはー。そういえば黒バイク見ましたよ!】
[そうなんですか!よかったですね]
【凄い迫力でした…真っ黒で】
(あ、そろそろ落ちますー。お休みなさい)

——周さんが退室されました——

【おやすー。そろそろこちらも落ちますね】
[おやすー。]

——現在、チャットルームには誰もいません——


Re: デュラララ!!×トリップ【3話UP!】 ( No.6 )
日時: 2010/12/23 11:58
名前: リオ (ID: slitpE5G)

act.4

くあああ。
間抜けな欠伸を漏らして奏は起き上がった。辺りを見回せば見知らぬ部屋のベッド。何でこんな所で寝てるんだ、と一瞬疑ったがそういえば昨日誘拐されたのかと奏は納得した。

「いざや」

寝ぼけているのか、平仮名発音になりつつ臨也を呼ぶ奏。

「何?」
「おなかすいた」

そういうことか、と臨也は納得して「食べに行こうか」なんて薄ら笑いを浮べた。

「ん」

香奈たちに会えるかも、と期待しつつ奏は頷いた。





「香奈ああああ、早くうううう!」
「…」

大声で叫ぶ彩音に香奈は思わず他人の振りをした。
したくなる気持ちはわかる。こんなのが友達だと知られたら、恥をかくどころか、変な目で見られたり変に目立ってしまう。人ごみを掻き分けて「黙れ!」と香奈がキレるまで後1分。

二人は買い物に来ていた。
来良学園に入るための制服や、家具などを買いに。

「あ、アレ奏じゃない?」
「確かに」

二人が見たのは深くフードを被った一人の小学生に見える少女。隣には—…

「うざやだ」

そう、折原臨也が居たのだった。





「あっれ」

小さく声を漏らした奏に臨也が不思議そうにどうしたのかと訊ねる。奏は香奈たちを指差して「なかま」とだけ呟いた。
へえ、とだけ呟くと何故か奏を引っ張って逃走する臨也。

「離せ」
「やだ」

前にも交わしたことのある会話を交わしつつ、後ろで「逃げた!」という声がするのにも耳を傾けず走り続ける臨也に奏は呆れたような目をしてため息を吐いた。

「何で逃げるの」
「さあね」

たたたっと走りつつ、奏は二度目のため息を吐いた。





「香奈あ、もしかするとイザヤ×奏のカプが出来るかもー」
「臨也好きだけど、それいいわね」
「奏が男だったら萌えたのになあー?」

追いかけるのも億劫になったのか、二人はそんな会話をする。
もちろん、腐話だったりする。

「同人誌書かなきゃ」

ポツリと彩音がつぶやくと「奏がいないから無理よ」という香奈のツッコミが入った。

二人の後方を、黒バイクが走っていったのも気づかずに。

Re: デュラララ!!×トリップ【3話UP!】 ( No.7 )
日時: 2011/01/06 11:41
名前: 罪歌 (ID: fc6MxHLo)

初めまして!
罪歌です!!
あの、私、トリップ系の夢小説が、
大好きなんです!(>w<)
応援しますので、がんばってください!!


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