二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ゲゲゲの鬼太郎—地獄は大忙し!—
日時: 2011/01/07 15:52
名前: 夕 (ID: we6cvIg7)

( プロローグ )



  地獄とは死者達の生前の行いにより
  天国逝きか地獄逝きか決められる
  云わばあの世の裁判所だ


  そこに住む誰でも知っているあのお方
  閻魔大王とその他の十三王の裁判官が居る



  今日も色々と大忙しな彼等の日常を覗いてみよう……





.  

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Re: ゲゲゲの鬼太郎—地獄は大忙し!— ( No.2 )
日時: 2011/01/09 20:20
名前: 夕 (ID: we6cvIg7)



地獄食堂のサンドイッチが評判を呼び以前は容易く手に入れられたのに

近頃は手に入れるのが大変になりました今日この頃のお正月です。

相変わらず忙しい毎日のつかぬ間の楽しみが減った気がしますねぇ…



「 相変わらずお一人ですか? 」

「 ……嗚呼、平等王ですか 」



私の隣に座った同僚の平等王は手にコーヒーを机に置いただけ。



「 食べないんですか? 」

「 太ったらみっともないでしょ?都市王みたいになりたくないので 」

「 アナタは十分痩せてますよ 」

「 ……そうですか? 」



不思議そうに自分の体形を見る平等王は本当に痩せてますね。

閻魔様もご心配になられたのにと言えば顔を歪めて、



「 そんなに痩せてませんよ 」


と言う始末です。私が返事に困っていれば、



「 いーや、痩せてるっちゅーに! 」

「 うんうん、しまいに倒れるぞ! 」



何時の間にか慈恩王に泰山王まで居ました。

何時の間に……



「 いいえ、断じて私は痩せてなどおりません 」

「 痩せてるちゅーに!潔く認めろっちゅーに! 」

「 平等王も少しは自分の体を良く見なさい、ねぇ?五官王 」

「 変生王の言うとおりだぞ、閻魔様も心配なされておる… 」



何故か次々に他の十三王達が集まって平等王に注意する始末に。

平等王も戸惑ってます、私も良く分からないまま話は進みに進んで、

何故か平等王に対する体形の議論説明会になりました。

私も巻き込まれて平等王の弁護を行う事になってますし。



「 では平等王の補佐である宋帝王よ何か言いたい事でも? 」



これ裁判ですよね。というか私呼ばれたんですけど。

仕方なく私は閻魔様に言いました。



「 本人の自由でよろしいのでは? 」

「 ならん!大体平等王は痩せてひ弱に見えるから
  良く地獄逝きを言われた罪人に襲われておる!
  だから何としてでも強く見せなければならんのだ 」

「 ……彼の剣術なら大丈夫だと思いますよ、それに鬼達も居ます 」

「 西洋妖怪の時だと如何するのだっ! 」



閻魔様の言葉に私も言い返せませんでした。平等王の方を見れば、

この世の終わりだという顔をしてました………

そのまま強制的に平等王は少し太るよう閻魔様に命令されました。



「 しっかり弁護してくださいよっ! 」



説明会が終わった直後に泣き目になった彼に言われました。



「 ……え?あ……いや… 」

「 とにかく私は太る事など人生ではありえない事ですっ!
  どう太ればよいのか……全く分かりませんっ……… 」



平等王の言葉に一斉に周囲からの殺意に似た視線が集まるような…?

特に変生王の目が凄い事になっているような気が………

私は無理やり引きつる顔を抑えながら彼に言います。



「 ……良く食べて寝る事ですかね…? 」

「 良く食べろと言われても……
  半分くらいまでしか食べれません
  というか今まで太った事が無いんです…
  ずっーと数百年間この体形のままです 」



更に殺意が確実にある視線が凄く集中してるんですけど。

私は恐ろしさ余りに彼に適当な事を言って逃げようとした矢先。

腕をつかれました(正確に言えば袖なんですが)



「 アナタは人生で全部食べれた事はありますか? 」



平等王の後ろに戦闘態勢で近づいてくる他の王達に気付きませんか?

だから早く逃げてください、私も逃げたいんですけど……



「 平等王っ!覚悟っちゅーに! 」

「 ……えぇ!? 」

「 ぎゃー!離してください!! 」



数時間後に清々しい顔をしてなさる皆さんの横で倒れているのは、

私と太らない体質兼小食である平等王が血の海の中で

息絶え絶えになったという事実はその日の内に噂になりました。

というか何で私が巻き込まれるんでしょうね?

誰かそこだけは教えてください。

関係ないはずですよ。

嗚呼今日も体中が痛んで冷たい視線にさらされても仕事しなくては。



———



宋「私は関係ありませんよ」

五「運が悪かったな…」

変「平等王は男の癖にずるいわ」

平「知りませんよ、そんなの」

閻「ではまた来週だな」

宋五変平「ええー!閻魔様で終わりかよっ!」





.

Re: ゲゲゲの鬼太郎—地獄は大忙し!— ( No.3 )
日時: 2011/01/07 17:48
名前: 夕 (ID: we6cvIg7)



「 美味しいっちゅーに! 」

「 本当だな、慈恩王も良く此処に? 」

「 はい、五官王もかっちゅーに 」

「 ああ、ワシも良く此処に来る 」



地獄食堂に今日はホットドックを美味しそうに頬張りながら会話する、

慈恩王と五官王を見かけました。私は邪魔せぬよう少し離れます。

そこに運悪く平等王が食堂に来ました。


「 閻魔様、今日は食堂で食べるのですか? 」


何と珍しく閻魔大王様も食堂に来ているようですね。



「 ああ……平等王よ、お前もおごってやろう 」

「 そ…そんな滅相も無い! 」

「 いや、たまには良いだろう 」

「 ……ありがたきお言葉です 」



失礼ですが感動しない方が良いですよ平等王と言いたくなる衝動を抑え

私は静かに見守る事に、果たして何が起こるやら……。



「 牛頭よ、アレを用意しろ 」



アレという言葉に牛頭は食堂の奥に消え何処からかゴロゴロという音が。



「 なっ…何か嫌な予感が……」



五官王の予感は的中。食堂に牛頭がワゴンで持って来た物は……



「 ホット…ドックですか 」

「 嗚呼…全部お前が食べるのだ、健康的だぞ 」



推定数は100個くらいのホットドックの山が平等王の机に置かれます。

完全に視線が彼に集まる中で大王様はただ笑ってました。

それ……完璧に嫌がらせですよ……大王……。

平等王は完全に顔を引きずり歪めていました。

大王は言います。



「 全部食べるまでは…絶対に食堂を離れてはならんっ! 」

「 そ……そんな事をしたら死者達は平等王の所に止まるちゅーに! 」

「 そうだ、慈恩王の言うとおりだ。だから頑張るのだぞ 」

「 ……無理です 」

「 心配しなくても良い、無理なら無理やり食べさせれば良い 」

「 食べます……… 」



既に涙目状態の平等王はホットドックを片手に一口食べます。

しばらく黙ったまま食べ終えて次のホットドックを食べました。

そして3個目に突入して半分食べ終えた時に。



「 ……もう…いっぱいです…… 」

「 早すぎだろっ!もっと食べんか! 」



五官王の所為で更に食べ続ける平等王に本当に同情してきました。

ようやく5個目の時に平等王は傍にあった水を飲み干し




「 閻魔様……気分が悪くなりました… 」

「 早く食べろっちゅーに! 」

「 うう……。 」



既に半泣き状態で食べ続ける平等王に更に追い討ちが。



「 平等王よ、蓮華王からお前にカツ丼をおごってくれたぞ 」



これはまた高カロリーな物を食べさせようとする蓮華王も酷いですね。

確か彼女は最近太ったと指摘された後に妙に苛立ってたような…

私も早くこの場に離れたいんですけど目立ちますもんねぇ。

平等王の方を見れば死に掛けてるような顔をしています。

本当に止めなければ彼はこのまま意識不明なんていうオチはお断りです。



「 ……大王 」



大王の近くまで来て



「 何だ?宋帝王 」

「 もうすぐ昼の休憩は終わりますよ 」

「 平等王が完食せねば如何しようもならない 」

「 ……はあ…… 」



死に物狂いで食べ続ける平等王を信じるしか無い状況ですね。

今回だけは助けれません、頑張ってください。



「 ううっ……!! 」



突如平等王は口を手に押さえ食堂のトイレに駆け込みました。

無理やり食べ過ぎた所為で吐く気では無いでしょうか。

トイレの中に入った後、嘔吐する声だけが食堂に響きました。

そして終わった後にトイレから出ました。

ふらふらと大王の隣に座りまたホットドックを食べるかと思いきや。



「 ……大王もいかがですか? 」

「 わ…わしは良い! 」

「 いいえ…さっきから食べてませんよね 」



彼の低い声に怯え始める周囲に戸惑う大王の姿は心底から呆れました。

五官王も慈恩王も逃げる寸前に平等王に捕まりました。

自業自得です、このまま一緒に仲良く食べてなさい。

私は溜息した後、人間界で人気の和菓子を食べ終え食堂を後にしました。


———



「 今日は死者達、今日と明日だけはこの門の前で待っとけ
  後から来た者たちにもそう伝えるように
 
  ……分かったな? 」



五官王が最初に来たばかりの死者に自ら伝えに来ました。

私は隣に居るだけ。



「 あのー……何でですか? 」



死者の疑問に五官王よりも早く私が言います。



「 地獄にも人間界のように色々と…事情があります 」




その日と明日だけ特別に天界から休日の許可が下りた理由は、

平等王に対する嫌がらせの自業自得な結末を迎えたからです。

今頃屋敷では平等王と仲良く腹痛に苦しんでる頃でしょう…

さて人間の皆さん、

嫌がらせは程々にしませんとね?




.

Re: ゲゲゲの鬼太郎—地獄は大忙し!— ( No.5 )
日時: 2011/01/20 22:19
名前: MiNi (ID: AHLqKRWO)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

夕来たぉ〜^^

鬼太郎!地獄の人達ギャグいw

更新頑張れ☆

Re: ゲゲゲの鬼太郎—地獄は大忙し!— ( No.6 )
日時: 2011/01/21 20:29
名前: 夕 (ID: we6cvIg7)

   みに-



  来てくれたやメッチャ嬉しい!
  鬼太郎よく分からんのに
  凄い嬉しいわあ♪

  確かに裁判官なのに…
  うちのお気に入りは
  平等王かな?
  公式サイト見る限り凄いイケメンやし


  更新頑張るかなー

Re: ゲゲゲの鬼太郎—地獄は大忙し!— ( No.7 )
日時: 2013/09/23 20:18
名前: ABCDEFG (ID: o/hYPA9u)

平等王のいじめられっぷりは何だろう?
あと、閻魔大王と宗帝王と五官王と慈恩王以外外見わかりましぇーん
あとで外見イラストがあるサイト(キーワードだけでいいっす)教えてちょんまげ


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