二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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D,Gray-man×NARUTO疾風伝
日時: 2011/01/07 19:09
名前: 五月雨 (ID: sMZBR2Q8)

 お久しぶりです。
 訳あって新規小説作成しました。
 あの続きなのでご了承下さい。

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術修行 ( No.1 )
日時: 2011/01/07 19:29
名前: 五月雨 (ID: sMZBR2Q8)

 ユズと別れた後、アレンは一人でチャクラの修行に励んでいた。
(精神エネルギーと身体エネルギーを練る・・・。)
 何の変化も起きない。
「・・・何がいけないんだろう。」
(というより、身体エネルギーとか精神エネルギーとかどういうものなのか全然わかんないしっ・・・)
 はあっとため息をつく。
「・・・皆何やっているんだろうな・・・」
 ふと、教団の顔が頭をよぎる。
 ジョニーが泣いている。大粒の涙を流している。
 ラビも自分の部屋にこもって、静かに涙を流している。
 コムイもリーバーも、みんな悲しんでいる。
 リナリーも、泣いている。
(みんな・・・)
 みんなを悲しませたのが自分だと思うと、胸が痛くなった。
(泣かないで・・・)
 そう願っても、誰も泣き止もうとしない。
(・・・行かなきゃ・・・)
 みんなの所へと手を伸ばすアレン。
「ミンナ悲シソウニ泣イテイルナ。」
 不意に聞こえた14番目の声。
 後ろに気配を感じて振り向くと、14番目のノア、ネアがいた。
「オ前ノセイデミンナ泣イテイル。オ前ハナンノタメニココニイル?」
(黙れ・・・)
「人ヲ救イタイト言ッテイタクセニ仲間ハ平気デ悲シマセラレルノカ。仲間ヲナンダト思ッテイル?」
(そんなこと・・・お前に言われなくたって・・・)
「結局、オ前ハ何モ救ウコトナンテデキヤシナイ。ミンナヲ苦シマセルダケダ。オ前ガヤッテイルコトハ無意味ダ。コンナコトデミンナヲ助ケラレルナンテ思ッテイルノカ?」
(・・・違う・・・僕はみんなを苦しませようとなんて・・・)
「オ前自身モ傷ツククライナラ、イッソコノ体ヲ俺ニヨコセ。俺ガ全テ上手クイクヨウニシテヤル。」
(やめろ・・・僕はお前にならない・・・やめろ!やめろ!やめ・・)

「大丈夫か?」
 ふと見上げると、暁のうちはイタチがいた。

千年伯爵 ( No.2 )
日時: 2011/01/07 19:50
名前: 五月雨 (ID: sMZBR2Q8)

「あ、あれ・・・?」
(そ、そうか、僕寝ちゃったんだ・・・。)
 少し顔を赤らめながら起き上がる。
「随分とうなされていたな・・・。悪い夢でも見たか?」
「え、ええ・・・まあ・・・」
 14番目の顔がまた浮かんできてしまって思わず目を瞑る。
「・・・修行中だったのか?」
「え?あ、まあ、そんなところです・・・」
 デイダラがあんなことを宣言したので、影分身の術の修行なんて言えなかった。
「・・・サソリとやりあったらしいな。流石期待の星だな。」
「っええ!?そんな、期待の星とかじゃありませんよ!!その、僕はまだ全然弱いし・・ていうかサソリにはかすり傷すらつけることが出来ませんでしたし・・・。」
 するとイタチがクスリ、と笑った。
「謙遜しているのか。その割には、サソリはお前のことを褒めていたけどな。」
「・・・・え?」
「将来大物になるって。まあ、あまいとか遅いとか言ってたけど。」
 意外だった。
 あんなにもあまいあまい、といっていたくせに認めていた。
 それだけで、とても励みになった。
 無意識に顔がほころぶ。
「そういえば、お前はデイダラと一緒にいなくていいのか?」
「ああ、なんか芸術作品を作るから休憩してろって言われて・・・。」
 すると、イタチがきょとんとした表情になる。
「そうなのか?確か、ペインのところに珍しい来客が来てデイダラもペイント一緒にいたはずだが・・・」
「来客?」
 アレンが聞き返した。
 そしてその返答は、予期せぬ突然な出来事で、アレンの頭を真っ白にさせた。

「確か・・・千年公とノアと言っていたな。」

 アレンの思考が止まる。
「千・・・年・・・公・・・」
「?どうした。」
 ハッとするアレン。
「・・・いえ・・・。何でもありません。」
 何故千年公がここにいるんだ?
 デイダラはこのことを知っていてわざと休憩に行かせたのだろうか?
 とにかく千年公の元へ行かなくてはならない。
「イタチ、僕をペインのところまで案内してもらえませんか?」
「?・・・いいが、どうしたんだ。」
「・・・やっぱりデイダラのそばにいたほうがいいと思って・・・。」
 あいまいに答えるアレン。
 しかし今はそんなことも言ってられない。
 千年公は何をする気だろうか。

千年公とノア ( No.3 )
日時: 2011/01/07 20:15
名前: 五月雨 (ID: sMZBR2Q8)

「ここだ。」
 イタチに案内される。
 出来れば見つからないように、そっと様子を見たいといっておいたので、静かに岩陰から様子を探る。
「・・・それで、暁に何の用だ?」
 ペインの声だ。
「実ハ、私達ト手ヲ組ンデモラエナイカト思イマシテ!」
 千年公の声。
 見ると、シルクハットにとんがり耳、太ったお腹、千年公の姿が。
 そしてその周りには、ノアのティキ・ミック、シェリル、ロードの姿があった。そして傘のレロ。
「手を組む・・・だとォ?ふざけてんの・・・」
「静かにしろ、飛段。」
 ペインが飛段を黙らせる。
「何が目的だ?」
 すると伯爵は嬉しそうに答える。
「コノイマワシキイノセンスノ核デアルハートヲ探シテイルノデスガナカナカ見ツカラナイノデス!ソシテシツコイエクソシルトモイルノデ、暁ノミナサンニハイノセンス潰シヲ手伝ッテモラオウカト!」
(イノセンス潰し!?)
 アレンは耳を疑った。
 みんなが危ない!
「・・・こちらに利点は無い。だからお前らの手伝いをするつもりも無い。」
「ありゃ。こりゃ手厳しいね。」
 これはティキだ。
「・・・・・。」
「・・・千年公ぉー?どぉしたのぉー?」
 ロードがアメをなめながら尋ねた。
「・・・イル。コノ近クニ。14番目ガ近クニイル・・・・!!!」
「!!」
(まずい、ばれたか!?)
 アレンは岩陰に隠れる。
「アァーレン・ウォーカァァァァ!!ココニイマスネ!!」
 恐ろしい声を発する千年公。
「・・・用は済んだか?なら早く帰れ。」
 ペインが静かにそういった。
「フフッ。用は済んでないさ、君達暁が手を組むまでは帰れないなぁ。」
「ほう・・・。ならば力ずくでも帰ってもらおうか。」
「マァマァ。報酬ハイクラデモダシマスカラ。ソウイウ条件ナラドウデスカ?」
 ペインは黙る。
「オイラは反対だな、うん。こんな得体も知れねえ奴らと手を組むのなんてごめんだ。」
「俺も反対だ。気にくわねえ。」
 デイダラとサソリが言った。


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