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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 原曲:囚人P 96猫 『クロノネガイ』
- 日時: 2011/02/12 01:05
- 名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: 74hicH8q)
クリックしてくれてありがとう!!
本編行く前にまずは曲の方を聴いてくれ!!
良い曲だといことは俺が保証します!
では!!
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- Re: 原曲:囚人P 96猫 『クロノネガイ』 ( No.1 )
- 日時: 2011/02/12 01:56
- 名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: 74hicH8q)
「…お前とはもう少し居たかったけど、今度引っ越す処はお前じゃ入れないんだ。…ごめんな」
そう主人は言って、クロを雨の中一人置いて帰っていった。
クロの目の前には、白い毛並みの猫が、ただじっと此方を見て黙したまま。
此れから長い付き合いになることを予知してか、お互いを見知った。
———これは、気紛れに捨てられたクロ猫と、シロ猫の淡く拙い友情物語。
雨の別離から数日後の今日、よく晴れた日だった。
その日クロは歌を歌っていた。
顔に似合わず良い声だと自負しているし、実際に歌は上手い。
主人にもよく誉めてもらったものだ。
だが今、その主人は自分の傍には居ない。
そして此れからもきっと、主人は自分の傍には居てくれはしない。
だから歌うんだ。
茶色いダンボールの中で。
新しい主人を見付けるために。
此処は田舎外れの街らしく、人通りはしけていた。この道路でさえも。
通る人々は無言ばかりで誰も足を止めるものなど居ない。
向かい側のシロ猫でさえ何もしゃべらない。
——俺、嫌われてんのかな…。特に、あのシロ猫に。
そう思わずにはいられなかったが、クロは歌い続けた。
めげなければ絶対、誰かに届くハズ!そう胸に刻んで。
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