二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】紅の乙女
- 日時: 2011/03/13 18:21
- 名前: 悪魔ビビ (ID: F1jZpOj6)
- 参照: http://www.kakiko.cc
皆さん、地震大丈夫ですか?
どうも、はじめまして悪魔ビビデス。
二次元小説は、これが最初の作品になります!!どうぞよろしくお願いします(ペコリ)
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- Re: 【銀魂】紅の乙女 ( No.116 )
- 日時: 2011/08/09 13:17
- 名前: 蒼 (ID: El07VYkm)
- 参照: 元・悪魔ビビです☆
第20話 失われた記憶
暗い暗い闇の中に紅はたった一人で立っていた。つい先ほどとても大切な事を思い出したような気がしたのだが思い出せない。
『紅』
「だれ?」
紅は澄んだ優しい声の方へ視線を向けた。しかし、そこには闇しか無い。
『久しぶりね・・・。またココへ来てしまったの?』
「・・・もしかして、あの時の天使さん!?」
『ええ』
紅は久しぶりの再会に頬をゆるめた。しかし、あの時というのがいつか分からない。天使と以前会った事は分かる。しかし、いつ、どういう事で会ったのかが分からないのだ。
『ごめんね・・・私にもっと力があれば、あなたを助けられるのに』
「・・・?どういうこと?」
闇の中で天使が哀しく笑ったような気がした。
『紅・・・これだけは覚えておいて・・・あなたは一人じゃないのよ。あなたを命をかけて愛してくれてる人がちゃんといるのだから』
「ねぇ!どういう意味??分からないよぉ」
『大丈夫!あなたならきっと・・・思い出せるわ』
「天使さっ・・・!!」
紅は眩しい光に目を瞑った。光が紅を包み込む。紅はそのまま意識を手放した。
「ん・・・」
紅は日の光のまぶしさに目を開けた。瞳に映るのは闇では無く天井。ここは・・・真選組の屯所だ、と心の中で呟く。
「おお!紅、俺が誰だかわかるか!?」
「・・・いっちゃん?」
満面の笑みで紅を見下ろしているのは真選組局長の近藤だった。スッと襖が開く音がすると二人の男が入ってきた。一人は黒髪でもう一人は亜麻色の髪をしている。亜麻色の髪の男の方はなぜか包帯を巻いていた。
「トシ・・・」
「よぉ・・・久しぶりだな」
「うん!・・・それより、その隣の人だれ?」
「は!?・・・何ふざけてんだ?総悟だろ」
「そーご・・・さん?」
「いやいやいやいや!?冗談だろ、紅!!」
「・・・ごめん・・・分からない」
紅はうつむきながら布団で顔の半分を隠す。そんな紅を見て総悟は、愛おしいような、切ないような表情で微笑んだ。膝を折り、紅と目線を合わせる。
「・・・久しぶりでさァ。俺は沖田総悟っていいやす。どうぞよろしくしてくだせェ」
「・・・如月紅です。よろしくね?」
首を傾げながら自己紹介をする紅を見て、総悟は微笑んだ。その微笑みにドキンと紅の心臓が跳ねる。
「おい!?総悟??」
「いいんでさァ土方さん・・・俺ァもう一度惚れさせるって誓ったんでねィ」
「??」
土方と総悟の会話についていけず紅は首を傾げた。総悟はもう一度紅に視線を向けてニッっと笑った。
鬼の恨みとして苑は・・・・紅の総悟に関する記憶を全て消し、紅のしている指輪に閉じこめたのである。その指輪は苑にしか外せず・・・苑にしか、紅の記憶は戻せないのであった。
それが・・・鬼の恨み。
- Re: 【銀魂】紅の乙女 ( No.117 )
- 日時: 2011/08/20 10:44
- 名前: アニメ好き (ID: O72/xQMk)
乙女さん初めまして!かな?
私は「薄桜鬼〜異世界の物語〜」を書いている
アニメ好きと申します!
コメ入れて下さり、」ありがとうございます!
…あと、紅カッコイイ〜!!
- Re: 【銀魂】紅の乙女 ( No.118 )
- 日時: 2011/08/26 16:41
- 名前: 蒼桜 (ID: U94d6Dmr)
- 参照: 元・悪魔ビビです☆
アニメ好きs
返信遅れてすみませんm(_ _)m
コメありがとです!!
紅ちゃんのこと褒めて頂きとってもうれしいです(ぱあ
あと、名前変えました☆
- Re: 【銀魂】紅の乙女 ( No.119 )
- 日時: 2011/08/26 17:15
- 名前: 蒼桜 (ID: U94d6Dmr)
- 参照: 元・悪魔ビビです☆
第21話 元通りの生活・・・?
「おはよ〜」
「「おはようございます!!」」
紅は稽古をしている者たちに声をかける。返事を返してくれた隊士たちににっこり笑うと隊士たちは頬を真っ赤に染めた。
カチッ ドッカーン
「「ぎゃああぁぁぁ」」
「そーごくん!?」
一斉に吹っ飛んだ隊士たちを唖然と見つめ、紅は隊士たちを吹っ飛ばした犯人である総悟に声をかけた。
「おはようごぜェやす」
「おはよう」
にっこりと笑って返事をする紅を見て、忘れ去られた隊士たちは
『この人も悪魔だ!!』
と密かに思っていた。
そんな隊士たちの思いなんて知らずに紅はふと総悟の顔を見上げた。
「っ・・・・!」
顔を上げた紅は固まった。正確には総悟の表情を見て固まったのだ。総悟はとても哀しそうな顔をして微笑んでいた。ズキッと紅の胸が痛む。しかし紅はなぜ痛むのかが分からない。
「・・・それじゃあ、俺ァ昼寝でもしてるんで何かあったら声かけてくだせェ」
「う、うん」
一瞬にして明るい笑顔に戻り総悟はきびすを返した。
「紅?どうかしたのかい?」
「ふぇ!?・・・奏!」
突然かけられた声に肩を震わせた紅が振り返るとそこには副長補佐の奏が立っていた。
「ううん、なんでもないよ」
「そう、それならよかったよ」
奏は紅ににっこりと笑いかけた。紅はそうだ!と思い奏に訪ねた。
「ねぇ、奏」
「ん?なんだい」
「さっきね・・・そーごくんがすっごく哀しそうな顔してたの。なんでだかわかる?」
「!・・・そうかい・・・彼も彼なりに頑張っているんだね」
「??」
「紅は、沖田くんが好きかい?」
「うん!だって優しいもん」
「だったらそれを伝えてあげるといいよ」
「好きって?・・・うん!分かったぁ、行ってくるね」
笑顔で手を振る紅を見送り奏は皮肉に笑った。
「さて・・・どっちに転がるだろうねぇ」
「そーごくん!!」
「ん?・・・どうしたんでィ紅」
「あのねっ・・・私、そーごくんが好きだよ」
「っ!・・・え、ちょ、は?」
ガタガタと音を立てて総悟は激しく同様した。その頬はほんのりと赤い。
「俺が好き?」
「うん!だってそーごくんとっても優しいもん!私、そーごくんと友達になれて本当によかった」
「っ!!」
無邪気に笑う紅は総悟にとって何よりも残酷だった。
『違う!俺が望んだ好きってぇのはコレじゃねェ』
にこにこと笑っている紅に総悟は静かに聞いた。その声は何処までも優しく・・・声だけは優しかった。
「なァ紅・・・それを俺に伝えてこいって誰に言われた?」
「えっ!?・・・そ、奏だけど・・・」
「・・・そうかィ・・・ありがとうごぜえやす。俺も・・・あんたのこと好きですぜェ?」
「え!?」
総悟は紅の頭を優しく撫でた・・・。しかしその瞳は何かの怒りに燃えていた。しかし、紅は総悟の言葉に赤面しその瞳までは見てなかった。ちょっくら出かけきやすと言って総悟は屋根の下へと降りていった。
「日向!てめぇ・・・紅に何吹き込んだ」
総悟は低い声で奏に詰め寄った。
「いきなりきてなんだい?・・・私はただ、紅が心配していたようだから少しアドバイスしただけだよ?」
猫のような笑みを浮かべ奏は言った。そんな奏をみて総悟は顔を歪める。
「そんな事頼んでねェよ」
「そりゃそうさ・・・私は君の為を思ってアドバイスした訳では無いからね」
「っ!!てめぇ」
鋭く睨む総悟に奏はあくまでも面白そうに笑った。
「何を勘違いしているんだい?私はあくまでも紅の味方だよ。今の紅に優しくして君が幸せになれるハズが無いじゃないか」
奏の言葉に言い返せず総悟は派手な音を立てて部屋から出て行った。一人残った部屋で奏は静かに呟いた。
「・・・私はね、沖田くん。早く親友の元の姿が見たいんだよ・・・君への恋情を知らない紅など私が親友と思った紅じゃないんだ・・・だから早く・・・元通りになってくれ」
紅の頭の中には霧がかかっていた。なにか大切な記憶だけが見えないようになっている。まるでその記憶だけがどこかに抜け落ちたかのように・・・
はい!第21話終了です☆みなさまお久しぶりです!!
- Re: 【銀魂】紅の乙女 ( No.120 )
- 日時: 2011/10/23 18:31
- 名前: 悪魔ビビ (ID: UTKb4FuQ)
- 参照: 暑い
第22話 切ない日々 総悟 Side
如月紅。そいつは俺の愛する奴・・・。
苑とか言うふざけたヤローの元から紅を取り戻してから1ヶ月が過ぎた。だが・・・未だに紅の記憶は戻っていない。
紅が居る。
紅が笑う。
紅が俺の名を呼ぶ・・・
それだけで幸せなはずなのに・・・何でこんなにも切ねェんだ?何でこんなにも辛いんだ?俺にはわからねェ。・・・いいや、”わからねェ”フリをしてるだけだ。理由なんてとっくに分かってる。
紅が居る・・・だが俺の隣には居ない。
紅が笑う・・・だが俺だけに見せる頬を染めた笑みを見せない。
紅が俺の名を呼ぶ・・・だが頬を染めて呼ばない・・・
当たり前だった事が当たり前じゃ無くなった時・・・。人間はどうすりゃいいんだ?
もう一度惚れされると言った・・・。だけど、んなもんただの強がりだ。ホントは自信なんかありゃしねェ。
なぁ、紅。
お前はどうしたら俺の隣に居てくれる?
お前はどうしたら俺を見て頬を染めてくれる?
お前はどうしたら・・・
俺に”愛してる”と言ってくれる・・・?
少々短いですが・・・第22話終了です☆
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