二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 忍の月【REBORN】
- 日時: 2011/05/19 21:23
- 名前: 紅 ◆7syjLfH.K2 (ID: zXm0/Iqr)
- 参照: http://id42.fm-p.jp/157/lpre/
江戸の世にあらゆる場所で影として活躍した『忍』或は『忍者』
その者達がまだいたとしたら?
裏社会にかかわっていたら?
きっと『忍者』から『暗殺者』に替わっているんでしょうね……
そんな『暗殺者』の悲しいちょっとしたお話です
貴方は信じますか?
§目次§
目次>>0
挨拶>>1
プロローグ>>2
第一節>>3
第二節>>4
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- Re: 忍の月【REBORN】 ( No.2 )
- 日時: 2011/05/15 19:26
- 名前: 紅 ◆7syjLfH.K2 (ID: zXm0/Iqr)
- 参照: http://id42.fm-p.jp/157/lpre/
§プロローグ§
影に包まれた村
世界から隔離された村
人工衛星からもわからない村
そんな村の中央に建つ大きな塔
明らかに和風だ
屋根は茅葺でできている
高さもそれ程ない
そんな塔の中で2人の人物が喋っていた
「つまり……この者を、ボンゴレの10代目を暗殺せよということですか?」
沈黙の中喋りだしたのは少女
おそらく中学生だろう
まぁこの村に『中学』という概念があるならだが
黒髪に金の瞳
まるでその瞳は夜空に浮かぶ月のようだ
「そういうことじゃ……やってくれるかのう?月」
少女に次いで喋り出したのは老人
白く長いひげが特徴的だ
はっきり言う
ハゲだ
見事なまでに光った頭も相当特徴的と言えるだろう
そして老人から明かされた少女の名
月
月は不敵な笑みを浮かべ
「この者を殺.さなくては私が死.にますからね……えぇお引き受けいたします」
月に課せられた使命はボンゴレ10代目暗殺
これはその月を中心に回る世界のお話……
闇に住まう者たちのネ……
- Re: 忍の月【REBORN】 ( No.3 )
- 日時: 2011/05/17 21:11
- 名前: 紅 ◆7syjLfH.K2 (ID: zXm0/Iqr)
- 参照: http://id42.fm-p.jp/157/lpre/
§第一節 転校生§
「ツー君、朝よー」
優しい母の声で俺は目を覚ました
相変わらずの平凡な日常に過ごす俺
俺の名前は沢田綱吉
通称ダメツナ
勉強も運動も全部が全部ダメ
補習はもう常連だ
そして自分では言いたくないが……髪型に特徴がある
爆発頭……
サ○ヤ人……
そんな風に言われる茶髪だ
そして俺は朝食を食べる
「ツー君今日転校生が来るんだって?」
「え?そうなの?」
「仲良くしてあげるのよ」
……
無理だ
俺は基本的に決まった人としか付き合っていない
「自分から話しかけるんだぞ」
!
俺に不意打ちを食らわせてきた声の主は赤ん坊
ただの赤ん坊じゃない
俺の家庭教師リボーンだ
帽子には相変わらずカメレオンのレオンがちょこんと乗っかっている
そして黄色いおしゃぶり
アルコバレーノの証だ
とりあえずリボーンの話も聞きつつ俺は学校に向かった
「おはようございます!十代目!」
俺のことを十代目と呼んだ銀髪の男の子
獄寺君だ
そしてもう一人
「よっ!ツナ」
さわやかなスポーツ少年
山本だ
この二人と俺は仲がいいのかもしれない
「獄寺君、山本おはよう」
「ツナ、転校生のこと聞いてるか?」
「うん、母さんから聞いたよ。どんな子なんだろう?」
「十代目に無礼な奴だったら俺がシメてやります!」
「ダメだよ獄寺君!」
そうして俺たちは学校に着いた
並盛中学
それが俺たちの中学の名前だ
ごく普通の平凡な学校だ
そして、校門で学ランを着て取締りをしているのが風紀委員だ
そして誰よりも恐れられる雲雀恭弥
彼もまたそこにいた
そして教室
転校生の話題で持ちきりだ
一体どんな転校生が来るのだろう……
§seguente§
- Re: 忍の月【REBORN】 ( No.4 )
- 日時: 2011/05/19 21:23
- 名前: 紅 ◆7syjLfH.K2 (ID: zXm0/Iqr)
- 参照: http://id42.fm-p.jp/157/lpre/
§第二節 人形§
クラスの前の扉が開いた音がした
先生が入ってきて朝のホームルームを始めた
「お前たちは朝から騒いでいるようだが今日転校生が来る」
クラスは一層騒がしくなった
「静かにしろ」
先生は冷静に言う
そして扉が開いた
入ってきたのは女の子
綺麗な長い黒髪に
細く華奢な体
雪を連想させるような白さの肌
まるで人形のようだ
彼女は口を開いた
「篠日月です。皆さんよろしくお願いします」
彼女はシノビツキは想像していた声とは全く違った
優しい女の子の様な澄んだ声かと思いきや
少し低めのハスキーボイスだった
その声は年齢以上に彼女を大人びた雰囲気にしていた
そして彼女は空いていた席に座った
俺の隣だった
「……」
俺は何も言えなかった
「宜しくね」
優しく微笑み俺に話しかけたのは月の方だった
§seguente§
- Re: 忍の月【REBORN】 ( No.5 )
- 日時: 2011/05/20 21:47
- 名前: 紅 ◆7syjLfH.K2 (ID: zXm0/Iqr)
- 参照: http://id42.fm-p.jp/157/lpre/
§第三節 闇の化身§
今日の授業は終わった
「ツナ君一緒に帰ろう?」
天使が舞い降りた
俺の天使笹川京子
「う、うんそうだね」
俺は緊張してしまった
そして校門を出て帰り道
「ねぇ、ツナ君……話があるんだけど……」
「え?!どうしたの京子ちゃん?」
京子ちゃんはうつむいていた
何か悩みがあるようだ
「私ね、ツナ君に……」
「死.んでほしいの」
信じられない
京子ちゃんがそんなこと言うはず……
「さようならツナ君」
京子ちゃんはうつむいたまま手にクナイを持っていた
「京子ちゃんじゃ……ないな!」
「さらばボンゴレ」
京子ちゃんの偽物はクナイを手に構え俺の首を狙った
そこにいきなり銃弾が飛んできた
その銃弾を打った主はリボーンだった
「おめぇは何もんだ」
殺気立った声で冷たく言い放った
「さらば」
偽物の京子ちゃんは屋根伝いで逃げて行った
まるで烏のように
§seguente§
- Re: 忍の月【REBORN】 ( No.6 )
- 日時: 2011/06/01 15:25
- 名前: 紅 ◆7syjLfH.K2 (ID: zXm0/Iqr)
- 参照: http://id42.fm-p.jp/157/lpre/
§第四節 失態§
暗闇の森
漆黒に包まれた森
否
竹林
いかにも何か出そうな雰囲気の竹林
そこに居たのは2人の男女
女の方は闇に溶け込むかのように黒い服で身を覆い
男の方も同じく黒い服で体を覆っていた
女の年齢は13〜16といったところであるのに対し
男は白いひげを生やした老人だった
女は男の前に跪き頭を下げていた
「申し訳ございません。次は必ず仕留めます」
女は謝っているようだ
それを見た男が
「まさか情でも移った訳ではなかろうな……?」
威厳に満ちたしわがれた声で言う
女は下唇を噛み悔しそうにしていた
「いいえ……そんなことはある筈がございません」
女は頭を下げた状態で続けた
「私は闇に潜み、闇に生きるもの。光に生きるものとは全く違うのです。ゆえに情などありません。あるのは支配と忠誠だけですから……」
「ならばもう一度機会を与えてやろう。これで失敗したら……分かっておろうな?」
「はい」
「ならば行くのだ。奴を沢田綱吉を暗.殺せよ」
「承知」
女はただ一言答えただけであった……
§seguente§
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