二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【APH】 not hetare
日時: 2011/06/04 17:30
名前: 匿名希望 ◆cSsNy1w6Kk (ID: xOCK0MjZ)


 くりっく有難う御座います。

 初めまして、知ってる方はこんにちは^^
 匿名希望です。(希望とか匿名でもいいですよ)

 今回は初めて人名チャレンジです^^
 間違っていたら指摘お願いしますm(_ _)m

 タイトル通りヘタレがないかっこいい人を
 書けるようにしたいです^^

 〜注意〜

 この作品はフィクションです。
 実際の人物、団体、国、宗教、原作様とは何の関りもありません。
 

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Re: 【APH】 not hetare ( No.1 )
日時: 2011/06/07 17:13
名前: 匿名希望 ◆cSsNy1w6Kk (ID: rw0O61Au)


 夜は獣道のように荒れ果てる。

 外へ出る者は「獣」か「無謀者」か。


 「おい起きろ。ばか弟。時間だぞ」

 「眠ーい・・・」

 時刻は午後11時。
 夜中と言ってもいいくらいの時間帯だった。

 二人、ロヴィーノ・ヴァルガスとフェリシアーノ・ヴァルガスは眠い目を擦ると、大きく体を曲げたり伸ばしたりした。

 「兄ちゃん忘れ物だよー」

 「あぁ。そうだった・・」

 フェリシアーノの手には、黒い拳銃が2丁握られている。
 
 ロヴィーノはそれを受け取ると、なれた手つきで中に弾が入っているか確認した。
 フェリシアーノも同じように確認する。

 「兄ちゃん今日は誰だっけ?」

 「まぁまぁいい地位のマフィアたち、だった気がする。」

 「ヴェー。今度は前みたいに簡単にはいかなそうだねー」

 フェリシアーノは窓の外を見た。
 辺りは暗く外灯も少ないので、周りがとても見にくい。

 「何とかなるだろ」

 「服汚さないようにしないとね。俺いつも汚れちゃうから女の子とデートの時とか困るんだよねー」

 拳銃を胸のポケットにしまうと、ドアを静かに開けた。
 ご近所迷惑になるかも知れないので、できるだけ静かに歩く。

 「また洗ってクリーニング出せばいいだろ」

 「だってお金〜っ」

 「行くぞ」

 フェリシアーノはロヴィーノに訴えるが、ロヴィーノはそれを聞き流していた。
 いつもの事なので、もうじき収まる。

 念のため、もう一度拳銃の弾を確認して歩き出した。

Re: 【APH】 not hetare ( No.2 )
日時: 2011/06/20 15:54
名前: 匿名希望 ◆cSsNy1w6Kk (ID: GFUC6Nj9)


 夜の街は昼間とは違い、気味の悪いくらいの静かさだった。
 外灯も少なく、辺りは暗い。

 「感」と「手探り」で進むしかなかった。

 「暗いねー・・・」
 「いつものことだろ。それより場所どこだ?」

 「もっと奥だよ。黒ずくめの奴がライト持っているって」
 「人数は?」

 「二人って聞いた」

 少し進むと奥には小さな光があった。
 繰りかえりくるくると光は回っている。

 ロヴィーノはフェリシアーノに振り返ると、彼は無言でうなずいた。
 暗闇で分かりにくいが、顔が上下に動いたことで分かった。

 「こんばんはー」

 フェリシアーノがいつもの無邪気の笑顔でうなずいた。
 相手は怪しい目で彼を見る。利き手ははいつのまにか胸ポケットへと入っていた。

 「あ、俺はヴァルガスです。今日の取引相手の者です!」

 黒ずくめは無言で顔を見合わせると、後ろから白いアタッシュケースを取り出し、中を開ける。

 中には油絵の具で描かれた絵画が一枚入っていた。
 しっかりとサインも入っている。

 「ヴェー、本物だ。いいよ。交換しよっか」

 そういって大きめのケースを開き、中を見せた。
 中は札束で埋め尽くされていて、何円あるのか数え切れない程だった。

 「・・じゃ俺は__」

 絵画を受け取って後ろを振り返ると、眉間に硬いものが当たった。
 カチャリと音が鳴り、拳銃を頭に押し付けられた。

 後ろにいた男が笑うのが聞こえた。


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