二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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{魔まマ}x周目に
日時: 2011/06/15 19:41
名前: krn(くろの) (ID: jk4ofVFK)

どうも。
この話は「魔法少女まどか☆マギカ」の二次創作であり
最終話のifの話です。
しかし最終話(12話)の面影は、''ない''かもしれません。
高校生なので、更新頻度は極めて
遅いです←これ重要
pixivに載せている小説なので、同時更新するかも。

・人物
「暁美ほむら」
キュゥべえと契約を交わした魔法少女。
時間遡行者であり、大量に周回した時の記憶を持つ。
唯一真実を知る一人である。
装備は殆どが重火器などであり、魔女戦時、
プラスチック爆弾(?)や機関銃を使う。
本編ではSSM-1を使ったりと、
まさにワンマンアーミーと呼べる実力者。
しかし時間操作を除けば、最弱である。

「キュゥべえ(インキュベーター)」
少女を魔法少女へと導く白い悪魔の妖精。
しかし妖精と言われるにしては顔は無表情な上、
酷いほどしつこい(まどかだけ)。
毎回ほむらに勧誘を阻止される。
どうやって代わりを増やしているかは不明。
同僚にジュゥべえという者が存在する。が、
本編には登場しない。

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魔まマ:1話 ( No.1 )
日時: 2011/06/15 19:25
名前: krn(くろの) (ID: jk4ofVFK)






——小雨の降る、見滝原の広い公園で一人、少女が歩いている。

その女の眼は、雨のせいで判りにくいのだが、
眼は、決意が混じり合わさった、哀しみで出来ている。

彼女の名は[暁美ほむら]
一人の魔法少女であり、時間遡行者。
幾多の戦場と、死を見てきた死人であり、
唯一、ワルプルギスの夜の正体を知っている。

そして、鹿目まどかという小さな存在を膨大に変えた張本人。


周りの魔法少女からすればイレギュラーであり、
異質な者と感じる人物。



それがほむら。





「…ねえ、ほむら」
「!」

…いつの間にか立ち止まっていたようだ。
この雨の中を、虚ろな目で下を向きながら。

その事を気にしたのか、キュゥべえが話しかける。

「最近、君の行動がどうもおかしいね。今まで僕を妨害してきたのに、最近全くしないじゃないか」
「貴方には必要ない事。利益もない、情報よ」
「情報?それは気になるね。君の考えている事が分かるかもしれない」
「…考えている事を、素直に教えると思っているの?言ったでしょう、貴方には必要のない事だと」
「やけに拒むね。まあ、いつもだけどさ…。」


…内容の分からない、気になるという情報を聞き出そうとする。
そう、キュゥべえは今のところ確かに何も知らない。
鹿目まどかを膨大なエネルギーの素質を持った少女として作り上げてしまった
という事も、今知っている事以外、今は知っていない。
きっと言ってしまえば、必ず彼女を契約へと導く。

(…私の中に、歩んだ事のない周回の記憶が含まれている。
まどかが神になり概念へとなり、果てる。
確かにいいルートかもしれない。
確かに幸せになるルートかもしれない。
だけど、今この世界を歩む私には、まだ関係のない事。
必ず契約させないで済むにはどうすればいいかである。)

「…やっぱり、君は最近おかしいよ。まるで今までの計画が終わって、
また新たな企みでも考えているつもりかい?」
「本当に貴方は愚かな奴ね。知る必要のない、と何回言わせるつもりかしら」
「…」
「失せなさい」
「……訳が分からないよ。」


奴が去った頃には、雨が止んでるように感じた。

ワルプルギスが来る、一週間前の事である。


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