二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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漆黒の美少女来たれり〜デュラララ!!〜
日時: 2011/07/28 22:03
名前: 甘楽 (ID: 08bdl7kq)

初めまして!甘楽です!そうでない方はこんにちは!調子乗って
デュラの話また作っちゃっいました!!ではお決まりのオリキャラ
紹介!!ジャカジャーン!!(←効果音)

名前・絢榎院紅迦(あやかいん・あざか)

歳・16歳

性格・傲慢で冷酷で大雑把なボクっ子少女。ほぼ笑みを絶やさない。
   不機嫌な時はとことん不機嫌な顔をする。特に面白く無い時は
   無表情。無邪気に笑う時もある。表情は豊か。

設定・「絢榎院」という異能一族の娘であり、本家当主である。
   絢榎院家の当主は神と等しき存在である。紅迦は今までの
   当主に無い神々しさを放っていた。神秘の美少女であった。
   当主が選ばれるのは9歳である。当主は14歳で一人立ちする。
   紅迦は生活する場所に池袋を選んだ。最初は遠方の学校に
   17歳まで通っていたのだが、面倒くさくなり来良学園に
   転入することになった。紅迦は自分で金を稼いでいる。
   仕事は絢榎院家の生業を仕事にしている。

能力・絢榎院家の生業は、その異能の力は悪霊を排除し、我の能力を
  鍛え強めることが出来る。悪霊に悩む人間を救う。怪奇な事件も
  解決する。紅迦だけは絢榎院家の生業とは違う『仕事』をして
  いる・・・

容姿・神々しさを感じさせる妖艶に美しい美少女。普段着と仕事の
  時にゴシックロリータ。外出の際はゴシック系の洋服。常に服に
  腰につけるポシェットに『仕事道具』が入ってる。髪形はツイン
  テールでロールがかかっている黒髪少女。肌を焼きたくないのか
  白地に紅が染み込んだような小さめの唐傘を差している。肌は
  全く日焼けはしていず透き通るように真っ白。

サンプルボイス

「初めまして。ボクは絢榎院紅迦だ。君は——助けてほしいかい?」

「ええい!五月蠅い(うるさい)よ!!君にとやかく言われたく
 ない!ボクはそんなもの要らないんだからね!!///」

「面白い事件じゃないか。骸骨が歌い踊るだなんてねぇ」


ファミ通文庫の「B.A.D.」からネタを少々てか結構頂きました。(汗
あれは素晴らしいので読んでみてください!(←あれ、宣伝?)
それはさて置き本編へ!

ミステリアス・ラブだけどアーユーok?「イエー!」な方はどうぞ!

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Re: 漆黒の美少女来たれり〜デュラララ!!〜 ( No.1 )
日時: 2011/08/04 21:41
名前: 甘楽 (ID: 08bdl7kq)

第一章【怨念骸骨】各話タイトル《待ちぼうけ男とゴシック美少女》

嗚呼。また聞こえる・・・カラカラカラとプラスチックで硬い物を
作り、何本かを運んでくるような音が俺の耳に粘つき、纏わり付く。
止めてくれ止めてくれ止めてくれ止めてくれ止めてくれ止めてくれ
男が低い声で俺の罪の歌を浪々と歌う。カシャリカシャリと操られる
ように俺の前で踊り続ける。骸骨に表情など無いのに分かるんだ。俺
には理解出来るんだ。俺が骸骨を恐れて叫び、藻掻き続ける姿を見て
骸骨は確かに笑っていたんだ———

             ♂♀

「いやいや。待たせて悪かったねぇ、折原君。どうにもこうにも
 ボクは時間に融通が利かないんだよ」

「あなたの場合は融通ではなく面倒なだけでしょう?菓弥(かや)
さんが俺の家分かんないっていうから、じゃあ此処で一時に待ち
合わせってメールでやり取りして何分経ったと思ってんの?30分
だよ?!俺30分間も俺は待ちぼうけしてたんだよ?!何プレイ?!」

青年——折原臨也は待ち合わせ場所の定番、「いけふくろう」前で
絢榎院という少女に喋り口調を途中から砕けさせて怒声を放つ。叱ら
れた少女は白地に紅が染み込んだような唐傘を差しながら肩をすく
めて苦笑気味に笑いながら謝罪する。

「何プレイでもないさ。すまなかったよ折原君。『仕事』の報酬は
 倍にするよ。これで勘弁してくれたまえ」

臨也は片方の眉をほんの少し吊り上げ、少し悩み、返事を返す。

「本当ですね?菓弥さん?」

絶世の美少女。その名は———絢榎院紅迦。「あやかいんあざか」と
読む。通常一般的に「紅」に「迦」と書き、「あざか」と読まないの
だが、その名前にこの漢字を当てた理由がある。身体を紅く綺麗に
彩り、神、釈迦をも惑わす能力を持つ神に等しき人間になれ、という
理由らしい。二人は臨也の家に歩いて向かう。紅迦は唐傘を肩にかけ
両手で丁寧に持ちながら臨也に話しかける。

「ねぇ折原君。君さ、ボクに説教した時また途中から敬語じゃなく
なったよね?いい加減統一したらどうだい?」

「どっちが良いか分からなくなりますから両方でいきます。
 菓弥さんだってキャラ統一できてないじゃん」

「それは初対面の人だろう?初めて会う人には敬語が常識さ。
 完全にとは言わないよ。出来る限り敬語を使わないで喋って
 くれたまえ」

紅迦は眉根を寄せ、不機嫌そうな顔をして臨也に言う。臨也は
根負けしたような顔をして言う。

「・・・ハァ。分かったよ出来る限り直していくよ。これで
 いいんでしょ、菓弥さん?」

紅迦は口の端に弧を描き満足気に笑う。その表情は夢のように現実味
が無く美しい。現実味が無いことに付け加えると彼女の容姿だ。
ロールのかかったツインテールの綺麗な黒髪。ゴシックロリータ系の
洋服。黒と白のストライプのニーソックスで白い脚を包み、半袖の
ゴシックの洋服に黒いレースの丈の短いスカート。全てが黒で彩られ
ている。紅迦が通る度に通行人達は紅迦に目を向ける。臨也は3年間
紅迦と一緒に居たのでもう慣れてしまっている。自然と少し二人の
会話に間が出来た。沈黙を破ったのは以外なことに紅迦であった。

「そういえば折原君」

「はい何で、いや、何、菓弥さん?」

臨也は返事を返す時に敬語になりかけたが、すぐに言い直してフレン
ドリーな喋り方をした。紅迦は小首を傾げて不思議そうに臨也に問い
かける。

「何時になったら折原君の家に着くんだい?ボク達はあても無く歩い
 ているようにしか思えないんだけど」

「俺の家に着くには新宿行きの電車に乗らなきゃダメだから、
 もーちょっと時間掛かるよ。あ!駅見えて来た。ほら、急ごっ!」

臨也は紅迦の右手を優しく握り締め、駅に向かい走り出した。紅迦は
自分の手を握る臨也に目を見開き、驚いたように臨也の後ろ姿を
見つめていた。

Re: 漆黒の美少女来たれり〜デュラララ!!〜 ( No.2 )
日時: 2011/07/29 21:09
名前: 甘楽 (ID: 08bdl7kq)

【怨念骸骨】 《二人を乗せた電車》

————駅 ホーム内にて————

臨也と紅迦は駅のホームで電車を待っていた。臨也は紅迦を見て、
電車に乗る前にやらせなくてならないと思ったことを言う。

「菓弥さん。唐傘は閉じなきゃダメだよ。電車の中は差して乗れ
 ないよ」

「ん?そういう物なのかい?」

紅迦はキョトンとした顔で子供が初めて電車に乗るようなことを口に
した。臨也は愕然とし、混乱したように紅迦に言う。

「え・・・?菓弥さんて電車とか乗ったこと無いの?!今まで遠くに
 出掛ける時とかどうやって行ってたの?!」

「うん?いつも車で出掛けていたに決まってるじゃないか。絢榎院家
 の当主になる前からも車だったんだけどね。ボクが当主になって
 から電車で出掛けると言ったら女中が『車でお出掛けになってくだ
 さい』ってしつこく言うもんだからボクは一回も電車などには
 乗ったことは無いのだよ。ボクは絢榎院家の家訓に独り立ちする
 のがあって良かったって思っているのさ」

紅迦は唐傘をパチリと閉じながら長々と喋る。唐傘の切っ先をホーム
の床につき、紅迦は愉快そうに微笑み、口の端で弧を描く。臨也は
その姿を無意識に言葉を失い、美しいと思った。臨也の心の内を読ん
だかのように電車が甲高い音を鳴らし、二人の目の前で急停止する。
ホームのアナウンスが掛かると同時に電車の扉が自動的に折り畳ま
れるように開く。臨也は電車に乗り、続いて紅迦も乗り込む。後に
数人ほどが電車に乗り込む。電車の中は午後だか空いていた。二人は
近くの席の隅に腰を下ろした。紅迦は椅子の一番端に座り臨也はすぐ
横に座る。紅迦の座る姿はまるで人形が座っているようにも思える。
電車に乗る20人程度の乗客も紅迦に目を向けて、小声で

「天使」「西洋人形がいる」「美人だ」「家に飾りたい。てか、連れ
 て帰りたい」「結婚してください」「色白い///」「あれ、本当に
人間か?」「バッカ!天使だろ」「あーめっちゃ身体触りてー///」
「おいそれセクハラwwwwでも、同感///」

臨也は目を細め、目の前を睨み付け冷や汗をかきながら思った。

(これ、満員の時とか、一人の時とか、夜の時とか、立って乗ってる
 時とか絶っっっっっっ対、ダメだ!!!セクハラとかされる!!!
 いろいろ危ねえええええ!!!!誘拐とか、売春とか、援助交際とか、
後ここでは言えない事とか、その他もろもろ!!!)

とか臨也は思っていた。臨也は少し俯いている紅迦に声を掛け、柔和
に微笑み「どうしたんだい?」と小首を傾げた紅迦に話し出す。

「ねぇ、菓弥さん。絶っっっっっっ対に一人で電車に乗っちゃダメ
 だよ?」

「え?どうしてだい折原君?」

「(わー!筋金入りのド天然だよー!←臨也思考)菓弥さんの心と
 身体が危ない意味で危険です。超危険だからです。(汗)」

「ふぅん・・・何だかよく分からないけど、なるべく折原君と乗る
 ようにするよ」

「なるべくじゃなくて絶対!!!(怒)」

紅迦はショげたような顔になりながらも渋々頷いた。その時、電車が
急に止まった。いつの間にか二人を乗せた電車は新宿に着いていた。


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