二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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▼ 性別転生、いたします。 ━銀魂━
日時: 2011/08/02 20:43
名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)


▼あいさつ。


やふやふっ\(^O^)/

久しぶりに銀魂書きたくなったのでたてましたっv
...てへへっ(はぁと←/きしょ


駄文注意っ(´Д`)

放置注意っ(´Д`)


不束者ですがよろすくっす(`・ω・)


あ、因みに…
タイトルの意味は……


   性別を転がりながら生きてます   


です!
なので、主人公は男でもあり女でもあります!!←

でも、主はおにゃのこかな?ヽ(´▽`)/




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Re: ▼ 性別転生、いたします。 ━銀魂━ ( No.2 )
日時: 2011/08/03 20:59
名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)

▼/ 0 / 辿り着く答えなんて、きっと無いのだろう。





「みお兄…どうして、りおは女なの?」

涙で頬を濡らした、<ワタシ>は
その小さな拳をプルプルと震わせながら呟いた。

右手に握られている、身体に似合わずのその竹刀は
5歳の時に兄から譲ってもらったもの。
大分年期が入っている。



………守る、と言ったのに。
………この剣で<ワタシ>が守ると約束したのに。


           守 れ な か っ た 。


……守れなかったんだ。

<ワタシ>が、………<ワタシ>が“女”だから…。


あの頃の私は、何度この事を
 悔しみ、恨み、呪ったか。

何度兄たちにどうして、と嘆いたか。



大切な人を守れなかった<ワタシ>は、
その日も兄に問い掛けた。


どうして?…と、

いくら真剣に聞いたって

   泣きながら聞いたって、返ってくるのは頭を撫でる優しく大きな手だけ。


「りお………」


━━今日もまた、頭に優しげな手が置かれる。

またか、

<ワタシ>の瞳から光が失われようとしていた、その時。




「━━…16になったら、わかるよ…━━」





それは、<ワタシ>の問いに
兄が初めて答えてくれた日。

それは、兄が16歳になった日。

それは、兄が家を出た日。



そして今日は



   <ワタシ>の16歳の誕生日━━…。

Re: ▼ 性別転生、いたします。 ━銀魂━ ( No.3 )
日時: 2011/08/05 23:58
名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)

▼01 そんなありふれた日々すらとても心地よくて





「今日は満月だね、マオ兄…」


縁側に肩を並べる二人の視界には
憎いほど綺麗な満月が映っていた。

誰もがため息をつくような美しい月夜。
ところが二人の表情は全く正反対なものだった。

自分が生まれた日も満月だったと、いつか聞いた事があるリオは
今日は最高の誕生日、と言わんばかりに満面の笑みで空を見上げる。

だが兄のマオの方は
憂鬱な表情でどこか哀しみが入り交じった様な表情をしていた。

そんな彼は、外していた視界をもう一度夜空に戻す。
それから、少し憎らしげな、自称じみた笑みを浮かべながらそっと呟いた。


「嗚呼……綺麗な満月だ」

憎らしほど…ね。

明日には、この笑顔が見れなくなるなんて、
本当は全力で回避したかったんだけど……
どうやら無理みたい、

まったく、なんで僕らはこんなややこしい家系に生まれてきたのかな……


「マオ兄……どうかしたの?」

リオの心配そうな顔がひょこっと目の前に現れる。
マオははっと我に代えると
ある、覚悟をした。


「リオ……よく聞いて」


妹に、

否━━…

明日には弟になってしまうリオに、

その真実を話す覚悟を。



「……望月の家のものにはね、あるしきたりがあるんだ」

「………?」







望月家には、ある言伝えがあった。
満月の夜に生まれた子供は、不幸を呼び寄せる、と。
其の為16になったら独り立ちさせよ、と。

実際、満月の夜生まれた長男は16の時に家を出た。

今どこに居るのか
  何をしているのか
   はてさて、生きているのか……

それすらも分からない…。

そんな言伝えと兄の事を耳にしたマオは、…知っていた。

何をって……
不幸は家に襲い掛かるのでは無く
その張本人に襲い掛かかるのだと。

そう、満月の夜に生まれた子は16になると……



━━━性別が逆になるのだ━━━。



▼  リオside   



今日は誕生日。
私が、私で居られる最後の日。

どうやら私は明日、男になるらしい。
そしてそれと同時に兄の元から、この家から出なくてはいけないらしい。


なんか凄い事なんだろうけど、
私は兄が思ってるほど驚いてはいないし、ショックでもない。

むしろ幼い頃から男に生まれたかったといっていた私には好都合だ。


だから私は、
この状況をピンチではなくチャンスと捉えよう。


だから私は、
望月リオに授けられた人生を
全力で楽しむ事にしよう。


だから私は、
頬を伝う暖かい何かをを、幻だと思いこもう。


だから私は、
隣の部屋から聞こえる誰かの啜り泣く声を、幻だと思いこもう。


だから私は、
明日も出かける時ちゃんと言おう、
笑顔で、最高の笑顔で「いってきます」と━━


そしたらきっと兄も言ってくれるだろう、
満面の笑顔で「いってらっしゃい」と━━



(とある満月の夜のこと、)

Re: ▼ 性別転生、いたします。 ━銀魂━ ( No.4 )
日時: 2011/08/04 22:11
名前: ふーまさ (ID: wmDqaJUX)

うわあ! おもしろいです! がんばってくださいね!

Re: ▼ 性別転生、いたします。 ━銀魂━ ( No.5 )
日時: 2011/08/10 23:01
名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)

ふーまさ様っ*

こめありがとうございますっっヽ(´▽`)/

ご期待に答えられるように頑張りますっ(´Д`)

Re: ▼ 性別転生、いたします。 ━銀魂━ ( No.6 )
日時: 2011/08/15 00:56
名前: 紫陽花 (ID: brzlttas)

▼/ 2 / ハジメマシテ。

ここは真選組屯所内。

今日も今日とて、犬猿の仲の二人が屯所内の中庭で
腕を取っ組み合ってにらめっこの真っ最中だ。



「暑苦しいんで離してくだせィ、土方さん…あ、間違った。くそ土方」

「おい……テメェ…上司馬鹿にすんのもいい加減にしやがれ…」

「上司?……はてさて、誰の事だか?」

「は?お前の目の前に居んだろ?」

「俺の目の前に居んのはただのマヨネーズ馬鹿でィ」

「てめぇ……っ! 上等だァ!!剣を抜けェェ!!」

おちょっくった様な表現の沖田に
流石に土方も堪忍袋の緒が切れた。

怒りに満ちた顔付きで自分の腰から剣を抜く。
そして、額に血筋を浮かべたまま沖田に鋭い剣を向けた。

「……土方さん」

「……ああ゛?」

「すいやせん…」

珍しく謝る沖田に
土方は心底拍子抜けしてしまった。

ありえない。
明日は槍でも降るんじゃないか、
そんな事を思ったその時…


「今、剣持ってないんで……っよいしょ! これでいいですかィ?」


「は……?」


きっと、この現実を見たら
誰もが己の目を疑うだろう。

よいしょ!

そう言い沖田が自分の背後から持ち出したのは、
正真正銘のバズーカだった。


「ちょっ! 待て!馬鹿!んな至近距離で撃ったら、確実に俺死ぬ——」


「ハイ! さーんっ」


土方の言葉が言い終らない内に
沖田の死へのカウントダウンが始まった。
慌てるも虚しく、沖田は狙いを定めていく。

「っ…おい! 総悟!!」

「にー……いちっ」


終にカウントダウンはゼロを迎えた。
片目で狙いを定めた沖田は、そのターゲットに向かって

なんの躊躇いも無く、バズーカを放った。


「うおっっっ!?」


「ちっ……」



だが流石、土方。
伊達に真選組副長を受け持っている訳ではない。

ほんとにすれっすれの所で身体を後ろに反らし、
見事にバズーカを避け切った。

残念そうな顔の沖田。
安堵のため息を溢す土方。



張り詰めた空気が一瞬ゆるんだかと思われたその時

二人の正反対の表情が
次の瞬間、一瞬にして息ぴったりにリンクした。


「…すいませーん、あのォ!」


二人の視界に映るのは
門の前で何か叫んでいる男、

と、そいつに一直線に向かっていく
先ほど土方に当たるはずだったバズーカの流れ弾。

まずい、
このままではバズーカが当たってしまう…!


「おい!…お前っっ!!!」



「………ていっ…」




「「……え??」」




まあ、普通はその反応だよね。
そりゃ、見ず知らずの人がバズーカを避けれたらびっくりするわ。

しかもあの人の避け方、
普通じゃなかったし。


「「………」」


二人が完璧に固まっているので、
説明しよう!←

門の前にいた男の子は
自分の頭を狙うバズーカをかるーくジャンプして飛び越え


そして、
  斬ったのだ。


なにをって…━
  バズーカを。

なにでって…━
  腰から下げた二本の刀で。



「俺、望月リオって言いますっ!!!

 いきなりですいません!

 俺を……俺を真選組に入れてくださいっ!!!!」


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