二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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囚人
日時: 2011/09/26 11:49
名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
参照: http://syuuzin

「ちゃんと仕事をしろ!!!」
今日も、看守の声がする。
「・・・大変そうね。」
掃除をしていた俺の後ろからいきなり声がした。
「きみは・・・??」
「いきなりごめんなさい。わたしは、リンよ」
「僕は、レン。君はどうしてこんなところにいるの?
ここは、囚人がいる場所だよ?」
そう、ここは、囚人の収容所だ。
「・・・散歩よ。ここは、風が気持ちいいの。・・・ねぇ、あなたはどうして捕まってるの?」
「!!・・・えっと・・・」
ぼくは、悪いことをしたわけではない。
この国では昔から人種差別があった。
民族、肌の色、髪の毛の色、文化・・・さまざまな理由でたくさんの人が死んでいった。ぼくの民族もたくさん死んだ。父さんも母さんも・・・
「っ・・・」
「・・・泣いてるの?」
リンに言われ気がついた。
「大丈夫だよ・・・」
泣いちゃだめだ。強くなるって父さんと約束したんだから・・・
「ごめんなさい・・・」
リンが謝ってきた
「いいよ。それよりもうちょっと話したいな・・・君と。」
「えぇ、何を話しましょうか。」
「外の話が聞きたいな。」
「この前ね・・・」
ぼくたちは、普段のたわいも無い話をたくさんした。
でも・・・
「そこで何をしている!!!」
看守の声だ。僕たち囚人に毎日暴力を振るってくる。
「もう時間だ・・・バイバイ」
リンに別れを告げた。
「手紙を書くわ。」
「書いても見れないよ・・・」
ここでは、手紙のやり取りは禁止されている。
「なら・・紙飛行機を折ってそっちに飛ばすわ!!」
確かにそれなら見れるけど・・・
「あいつに見つかったら面倒だよ・・・」
「見つからないようにするわ。だからあなたも書いて?」
「わかった・・・時間を決めよう。手紙を渡すのは火・水・木の3日だ。時間は昼の2時にしよう。」
それから、リンとの文通が始まった・・・・・

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Re: 囚人 ( No.11 )
日時: 2011/09/27 17:58
名前: 愛河 姫奈 (ID: bEtNn09J)

おぉ!

進んだね★

Re: 囚人 ( No.12 )
日時: 2011/10/16 19:11
名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
参照: http://syuuzin

あれから数日・・・僕は毎日リンの手紙を読んでいる。
いつかまたリンと会った時の為大切にしなきゃ・・・
リンがいなくなって僕は一時期は落ち込んでいたけどいつまでもクヨクヨしていちゃだめだ。
「よし・・・今日もがんばろう!!!」
僕はいつもどうりそうじをしに外に出た。もしかしたらリンが約束を守りにきてくれるかもしれない・・・
「早く来ないかな・・・」
リンが来るのを待つしかない僕は悔しいけどリンは絶対に来てくれる・・・そう信じていたのに・・・神様は残酷だ・・・

次の日も昨日と同じようにそうじを済ませ部屋に戻るとそこには看守とめったに来ないこの牢獄の最高責任者がいた。
看守の手にはリンがくれた手紙があった。
「返してください!!」
「ここは手紙のやり取りは禁止だぞ!!」
「すみませんでした!!でも・・そのてがみだけは・・・その手紙だけは返してしてください・・・お願いします!!!」
僕は手紙を返してほしくて必死だった。そんな時・・・
「くだらんな・・・」
最高責任者であるライドが手紙を破った。
「リンとの手紙が!!!」
僕は頭が真っ白になった・・・そしてライドに殴りかかった。
「何をする!!!貴様は、即刻死刑だ!!!ライド様!!大丈夫ですか!!」
「大丈夫だ・・・リンだと・・・まさか・・・」
「待ってください!!すみませんでした。誤りますので死刑だけは・・・」
死刑になったらもうリンと話したりできなくなってしまう・・・
そんなのはいやだ・・・!!
「お願いします!!」
僕は全力で抵抗した・・・
その時・・・
「こんなやつに私の娘リンは殺されたのか!!!」
・・・え?リンがこいつの娘??リンは僕を騙していたの??
色々考えている内に死刑場に連れて行かれてしまった。

Re: 囚人 ( No.13 )
日時: 2011/10/16 19:32
名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
参照: http://syuuzin

死刑場は薄暗く狭い・・・
僕以外にもたくさんの人がいる。みんな絶望した目でうずくまっていた。中には助けてや死にたくないなどと叫んでる人もいたけどその人たちもあきらめたのか静かになった・・・
「リンがあいつの娘だったなんて・・・」
僕はまだそのことを信じれなかった。でも・・・
(リンは家族の話をしたがらなかった・・・もしかして・・・)
「もう考えるのはやめよう・・・僕はリンを信じる。」
そう決意したとき服から何かが落ちてきた。
「これは・・・」
手紙だった。リンに貰った最後の手紙、たぶんさっき連れて行かれるとき引っ掛ったんだろう・・・
「そういえば・・・あの手紙の先はなんて書いていたんだろう・・・」
リンとの最後の手紙は僕の涙で最後の文字が見えなくなっていた。
またあったときに聞こうと思っていたのにこんな状況では聞けない。
「ちゃんと言えなかったな・・・」
リンに告白・・・するって決めてたのに・・・
「あれ・・・???」
涙が出てきた。
「もともとすむ世界が違ったんだ・・・」
「告白なんてできるはず無かった・・・わかってたのに・・・」
そんな夢を見なかったら・・・
そもそもリンに会わなかったらこんな辛くなかったのに・・・
「だめだよ・・父さん、母さん・・・僕強くなれないよ・・・」
そんな時アナウンスがかかった
「今から処刑をはじめる!!今までの行いを死をもって償え!!」
看守の声が響く。
その瞬間胸が締められる感じがして息が苦しくなった。
「あぁ、ぼくは・・・死ぬのか・・・」
心残りはリンに会えなくなることだ・・・
「あの手紙の先だけでも知りたかったな・・・」
どんどん意識が遠くなる・・・
そんな時・・・
「レン・・・」
リンの声がした。
「これが走馬灯かな・・・」
「また会えたね!!」
いや・・・これは現実なのか???
リンはニコッと笑うと手を差し伸べた・・・
「一緒に行こう!!!」
僕はリンの手をとった。
すると光が現れ僕たちは包まれていった・・・
そこでは、今までの僕たちの記憶が刻まれていた。
そしてリンと分かれた最後の日を見て思い出した。
「リン・・・」
「なぁに?」
「そういえば、あの手紙・・・最後何が書かれてたの??」
「それはね・・・だ・・き・て・いて・・の・・。」
「え??リン、よく聞こえない」
そのとき、僕たちはまた光に包まれた










「・・ン・・・レ・・・レン!!!起きて!!!!!」
「ぅん??リン???あれ??」
「どうしたの??」
「うーん・・・なんか夢??を見た・・・」
「どんな??」
「・・・思い出せない・・・・」
「ふーん。思い出したら教えてね??」
「うん・・・リン・・・」
「どしたの??」
「リンと俺はずっと一緒だよな・・・」
「当たり前じゃない。どうしたの??へんだよ??」
「ん・・・大丈夫・・聞いてみたかっただけ・・・」
「そう??そういえば・・・こんなのが落ちてたけど・・・レンが作ったの?」
「え?そんなの作った記憶なんか無いけど・・・」
「じゃぁ、誰が作ったんだろう・・・」
「囚人・・・かぁ・・・僕これ歌ってみたい!!!」
「じゃあ、ミク姉に聞いてみよう!!」
「うん!!」


——それはね・・・大好きって書いてたんだよ・・・

Re: 囚人 ( No.14 )
日時: 2011/10/02 17:15
名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
参照: http://syuuzin

おわったぁ
紙飛行機も時間があるときにしようと思います。

今までありがとうございました!!!

Re: 囚人 ( No.15 )
日時: 2011/10/09 18:08
名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
参照: http://kamihikouki

紙飛行機書き始めました。できれば見てください。


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