二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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KAMISAMA! 【銀魂】
日時: 2011/11/10 21:49
名前: ちづる ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode



2011.11.10
これまで読んでくださっていた読者の方々、ありがとうございました!
ただ今を持ちまして更新は終了させていただきます。
主な原因は夢小説サイトを立ち上げたことにあります。

まだこの小説が読みたいよ!っていう稀少な方は、「悪戯オールウェイズ!」っていうサイト名で運営してます。
下記URLに半角ローマ字で、エイチティーティーピーを入れて、コピペしてブラウザ上部に入力して飛んでもらっても行けます。
(丁度羽ペンの絵があるところ)

://id36.fm-p.jp/328/sr50075/index.php?nocnt=1&prvw=eFVjOHU3LzZMaU5BWVFsZnBKelBWQT09

今まで書いてきたもの(KAMISAMA!、たからものの死臭、セブンズコード、石榴とレゾンデートル他)は全て名前変換を可能にしてmainに設置しています。
           





赦されてもいいですか、こころのおくで殺した感情が微かに聞こえた
愛されてもいいですか、聞き飽きた願望がうっとおしげに宙をみつめる
生きていていいですか、応える人が居る訳も無いのに不特定な《だれか》に問いかける

死んでいてもいいですか、とただそれだけが頷かれることが、怖い







 
 
始めまして、ちづると申します。
以前は一条夏樹という名で活動しておりました。
前回の作品はほとんど未完結で放棄してしまい、なんとも悲惨な形になりましたが。
まあそれは置いといて、鬱作品が好きだなあと思っている歪んだ人格のわたしですが今回はギャグ7割の皆様に笑ってもらえるような小説を目指しております。
飽き性が心配ですので新しくダブルヒロインというものに挑戦してみました。個性的な子達ですが宜しくお願いします。まだまだ至らぬ点もあるかとは思いますが、どうぞお楽しみください。


    KAMISAMA!   ちづる





満ち足りた人生ほどつまらないものはない
(言い訳だとほざいてみるけど)

※お話は時系列順が異なる場合があります
 
たまーに上げる為に短い詩とか書きます、気分害されたらごめんなさい
 
ヒロイン紹介 >>1  
  
第一章

00 神様に捨てられました >>2 ぐだぐだ前置き
01 メランコリー・アイデンティティ >>3 あざみ銀さん 糖度30パーセント程度
02 変わらないもの >>4 あかね ほのぼの(ギャグ?)
03 全国の田中さんは死刑ってそんな理不尽な 
04 チキン野郎 
05 It will rains today too
06 ゼクシイはまだ早い 



みじかいものとか付属

長編の付属モノには◆がつきます
なんだか本編に載せるには気が引けるレベルの
没なのとかグロとかちょっぴり濃いラブシーンだとか本気シリアスとか
自重しますごめんなさい
  
本当に/◆ひとり>>7/赤い熱帯魚/深夜24時
短い魔法/くちづけ/
 

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Re: KAMISAMA! 【銀魂】 ( No.4 )
日時: 2011/10/18 21:31
名前: ちづる ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

 02

       
 
「いやっほうぎんときー!キュートでプリティーなあかねおねーちゃんが会いに来たよー!いやあおっきくなったねえ、でも相変わらずアホみたいなツラは変わらないねー。」
       
 これに至ったまでを考えてみよう。朝目覚めて、寝起きが悪かったから布団も片付けず歯ァ磨いて、定春に餌やって、いちご牛乳飲んで。朝飯か昼飯がなんだか分からない時間帯にたまごかけごはんを食ったぐらいは覚えている。アルバイトの2人は今日は来ないらしいから、そのままぼけーっとだらだらした1日を過ごすつもりだった。録画した再放送のドラマを再生しようとリモコンを探したが、どこへ行ったのやら見つからず、真っ黒のテレビ画面が空しくあるだけだった。そして外の空気でも吸うかと思い立って寝巻きのままチェーンロックを外して玄関を開けた。そしたらこの見知った顔がひとり。数年前となにひとつ変わらない。もし一般人から見たなら目を引く赤い髪を覗けば外見は中高生くらいに見えるし、ちょっとばかし古臭い喋り方するなくらいの認識だろう。プロ級年齢詐欺女、東雲あかね。
    
「何で?ねえ何で?タイムスリップ?不老不死ですかあんたァ?!」
「やーねえ、でも最近は昼寝の時間とか増えてきてるしちょっと運動能力が落ちたかなあって。あと70年ぐらいでじき死ぬわさ。けど自称16歳、心も16歳、体も16歳、いやァもう16歳ってことでいーんでない?」
 
「良くねーよ若作りがァ!」
「褒めてくれてありがとう、でも何をしようとこの胸の小ささは埋められないのよ!ボインの夢は叶えられないのよう!一生若く美しいままで居られるってなら大歓迎だけど自身の容姿に満足してないままで成長が止まるってのはどうよ?」
「一生貧乳のまま過ごせ。脳ミソの成長も止まってるよな、え?」
                 
「まあまあ、5年、いや10年以来かなあ?住所調べるのに半年もかかったんだから。会いたかったよー。」
 
 悪戯っぽい目元がにっと笑って、口元が上がる。ゆらゆら揺れるクラシックな茶色のワンピースは胸元にフリルの装飾があって、高級そうなアンティークカメオなんかもついていて。まるでかわいらしい少女趣味。おまけにフリルのたっぷりついた入園式みたいな真っ白なソックスは、この部屋にはあまりにも不釣合い。ぱっと紙袋を目の前に出した。「たちばな」と描かれた薄碧色のそれは、随分丈夫そうに見えた。

「ハイお土産、江戸の隠れた名店《たちばな》のお団子セット!もうすんっごいおいしいの!」
 
 ただし。この年代の少女というものはパフェだのアイスクリームだの新しいものが大好きで、おはぎやみたらし団子等はまだしも抹茶や羊羹が好きなんて奴はめったに居ない。ついでに和菓子の老舗探しなんて絶対する筈もない。

 じゃあとりあえず上がらせてもらうわさ、と無理矢理扉の隙間から室内へ。靴を投げ出して足早に手前の部屋へ。
         
あれやこれやと物色していると、引き出しから写真が見つかる。表を引っくり返すと。銀時と他2人が映っていた。あたしが一緒にいた時には顔も知らない。まあ銀時も楽しくやってんのかね。見たところ部屋は多めっぽいし、万事屋なんて看板ひっさげてるんだからまともかは知んないけどまあ職にはつけてるってことで。
 
「上京した子供を見守る親の気持ちっての?」
「お前の子供になった事はありませんー。むしろこれが母親だったら絶対自殺するわ。グレるわ。」
「自分の母親が綺麗すぎて?」
「死ね」「アイムソーリー。」
「ごめん間違えた死ぬ間際でずっと苦しんでて。」
「死んだら銀時のとこまで行ってずうっと付きまとって四六時中話しかけるけどいい?」
「神様死んだヤツをもう一回殺すにはどうすればいいですか教えてくれませんか。」
 
「やっぱり、変わらないね。心配して損した。」
「何が?」
          
 この言葉を君に言う気は無いけれど。過ごした時間が違ったって生きてる意義が違ったって、変わるものもたくさんあるけれど、変わらないことは変わらない。ずっとかたちは変化していくかもしれないけど、根本にある意思だとか信念だとか。その人が信じさえすれば心の中に存在し続ける。だから、これはただの少し自分勝手な願い。あの日々が自分が過ごした思い出が、辛いことも悲しいことも、確かに同じ時を生きてきたきみが自分を証明してくれるから。
     
 ずっとずっと、きみが。そんな人でありますように。
  

         
         

Re: KAMISAMA! 【銀魂】 ( No.5 )
日時: 2011/10/18 19:47
名前: ちづる ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode




愛したいなら他を当たってくれませんか
わたしがあなたを愛せても、あなたの愛を受け取る資格はわたしにはありませんので
思えど思えど届くことの無い感情を一体何処に向けて叫んでいるのですか
意味などないと言うのなら、その残酷な行動を止めてはくれませんか
だから自己満足だというのです
あなたはわたしに愛があるとでも信じているのでしょう、事実をあえて発言するのなら何故愛させてはくれないのですか


◆矛盾した愛情


Re: KAMISAMA! 【銀魂】 ( No.6 )
日時: 2011/10/18 19:58
名前: ちづる ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

 

しにたくない
いきたくない
 

◇ただあるのは絶望のみ

Re: KAMISAMA! 【銀魂】 ( No.7 )
日時: 2011/10/25 21:05
名前: ちづる ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode



 ひとり





しぬのはこわい。当たり前だ。ふとした日常で、改めて不安になる。自分がもし死んだら何処に行くんだろうかって考えてしまったときに、どうしようもなく深くて暗い海の底で誰にも知られず一人朽ち果てて行くかのような感覚を垣間見る。でも結局はそんなものただのニンゲンの摂理で本物に比べりゃあ随分マシだった。



「ねえ銀時、人って、何のために生きてるの?」
 
「そりゃあ・・・あれだろ。自分のやりたいことをするだとか。」
 
「ふうん、じゃあ目的がなければ生きる資格は無い?」 

「違う、俺が言いたいのはそんなんじゃなくてだな。生きる意味なんざなくたって生きてたっていいの。別に人にどんだけ迷惑かけても死ななきゃならない理由にはならなくね?みたいな。」
 
「それ昨日先生が言ってた」
 
「やっぱり?」
 
「でも、これは結果に至るまでの思想でとか何とか言って、最後まで答えは教えてくれなかったね。先生は数字とかだったら教えてくれるのに、いっつもお話の時は正解がないもの。」
 
 


「ねえ銀時、人って、何のために生きてるの?」
     
「オイ頭狂ったか東雲。」
 
「この状況なら狂うのも別におかしかないんじゃない。」
 
「俺とお前と、あっちでハラ出して寝てる奴らだってまともだろ。」
 
「死にたくない。ねえ、死にたくないよ銀時。」

「でもね、殺してるんだよ。そうしたら殺されても仕方ないんじゃないかって思えてくるの。変だよね、大切なものを守るために戦ってるのになんで投げ出してもいいだなんて言ってるの?少しずつ、自分が自分じゃなくなってくんだよ、解るんだよ。死にたくなる。でも死にたくないの、ほんと矛盾してる。」
 
「・・・・・・そうだな。」
           
         
 
 何のために生きてるの、どうしてそんなに強くいられるの。
何を信じていられるの、己の心?仲間?
何を希望に明日を視ているの、戦果?妄想?
 
 ああもう何もかもわからない。全ては嘘だと神様が笑ってくれればいいのに、こうして目を綴じたら高校の教室で、飛ばした紙飛行機が桜の花とひらひら踊る景色に戻れたら。何を考えることもなく幸せに、それこそこの事なんて夢だったとバカにして友達と話すの。ぱちり、と火が爆ぜる。火の粉が舞い上がって、仄かに熱湯に指を着けたような感覚が通り抜けた。何の反応も無いその灰色の手。黒に浮かぶ真っ赤な火の鳥。煌いて弾けて。いのちを燃やすその炎に、一時の激しさ以外に残るものも感じるものも、無いのだから。それが自分には愚かなことのように思えて。
 
「しらない、もう、いやだ。」
 
 そうとだけ呟いて。頬をつたう生温い液体を、土で汚れた衣服の裾で拭いた。今まで溜めてきた、つらいこととか、かなしいことの全てが溢れ出すようだった。

 何のために生きてるの。
答えはまだ見つからない、答えなどありはしないのだから、仮に答えと呼ばれるべきがあったとしても、当の昔にきっと失ってしまったことなのだろう、と。空しい愚問の横に出来た空白が嘲笑を投げかけた。

              

Re: KAMISAMA! 【銀魂】 ( No.8 )
日時: 2011/10/30 21:00
名前: ちづる ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

 
いらないんですかそうですか
じゃあいっそ憎めばよかったじゃないですか
 
捨てるんなら愛さないでくださいよ
わたしはあなたを憎むこともできないじゃないですか 
 
◆ある少女の未練がましい過去
       
            


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