二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 紙飛行機
- 日時: 2011/10/10 07:49
- 名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
- 参照: http://kamihikouki
ぴ・・・ぴ・・・ぴ
白い部屋で無機質な音が響く。
「つまんないなぁ・・・」
私は一人薄暗い病室つぶやいた。
最近流行っている原因不明の病気にかかった私は病院から出ることができない。
「何か楽しいこと無いかな・・・」
ここでできることなんて・・・空を見たり、看護婦さんと話したり・・・空を見たり・・・あれ?二回言った。とにかくつまらない!!
パパは仕事が忙しいし、ママは・・・
「そうだ!!ここからパパの仕事場近いんだからこんなところ抜け出してパパに会いに行こう!!!」
私は窓を開けて外に出た。
「着いたぁー」
早速、パパに会いに行こう!!!・・・ん?よく考えたらどこに行けばパパに会えるのかな・・・
「どうしよう・・・」
そこで掃除している人に聞いてみようかな。
「大変そうね・・・」
そういえばここは何をしているところなんだろう??
「君は・・・??」
そういえば名前を言ってなかった。
「いきなりごめんなさい。わたしは、リンよ」
パパに知らない人に名前を教えてはダメって言われてるけど大丈夫だよね・・・
「僕は、レン。君はどうしてこんなところにいるの?
ここは、囚人がいる場所だよ?」
「えっ・・・」
知らなかった・・・パパがそんな仕事をしてるなんて・・・
「リン??」
「え?あぁ、散歩・・・散歩していたの。ねぇ・・・」
こんなこと聞いていいのかな・・・
「あなたはどうして捕まってるの?」
「!!!」
いきなりこんなことを聞いたレンはびっくりしている。
「それは・・・その・・・」
レンは困った顔で、黙ってしまった。
・・・当たり前だ。誰だってあんなこと聞かれたくない。それに悪いことをして捕まっているわけではないかもしれない。
この国では、人種差別が激しい・・・少し外見が違ったり文化が違ったら殺される。私たちは、ママがこの国の人でなかったことから殺された・・・だから、他人の都合で人が死ぬのはおかしいと思うしいけないことだと思うから、パパがそんなところで働いているのはすごくショックだった・・・
よく見るとレンは下を向いて肩を震わせている。
「泣いてるの?」
やっぱり話してはダメだった。レンは大丈夫って言ってるけどツライはずだ・・・
「ごめんなさい・・・」
あなたを傷つけるようなことを言って・・・
「いいよ・・・気にしないで」
レンは笑顔で許してくれた。
「もう少し君と話たいな・・・」
私は病院にいる人としか話せないからうれしかった。
「ええ、何を話しましょうか。」
「外の話が聞きたいな。」
ほら・・・僕、ここしか知らないから・・・
その言葉を聞いて胸が苦しくなったけど
「この前ね・・・」
レンが望むなら病院であったこととか看護婦さんに聞いた話しかできないけど少しでも笑顔にしてあげよう。
「そこで何をしている!!」
話をしていたら大きい男が来た。パパと一緒に働いているんだろう。私のことが知られてないといいけど・・・
レンに嫌われるのだけはいやだった。
幸い、私のことは知らないみたいで無効に行ってくれた。
「もう時間だ・・・バイバイ」
もう会うことも無いだろうね・・・そういって悲しそうに笑うレンを見てこのままレンと別れるのはいやになった。どうにかしてレンと話せないだろうか。!!!そうだっ
「手紙を書くわ。」
「書いても見れないよ・・・」
じゃあ・・・
「なら・・紙飛行機を折ってそっちに飛ばすわ!!」
これならレンも納得してくれるはず!!!
「あいつに見つかったら面倒だよ・・・」
「見つからないようにするわ。だからあなたも書いて?」
「わかった・・・時間を決めよう。手紙を渡すのは火・水・木の3日だ。時間は昼の2時にしよう。」
レンがため息をついてOKをくれた。私はうれしくて笑顔になった。すると、レンの顔が赤くなった。
「・・・どうしたの??顔赤いよ?熱があるんじゃない??」
レンのおでこに手を当てようとしたら・・・
「////なっなんでもない!!僕っもう行くね!!!!」
そう言って走っていってしまった・・・
「どうしたんだろう・・・」
私は首をかしげて笑った。
「面白い人!!!」
でもこれからは手紙で話すことができる。私はすごくうれしかった。
「でもなんでこんなにうれしいんだろう??」
手紙なら友達からも貰えるに・・・
私も最初から病院にいたわけじゃない。小学3年までは普通に暮らしてた。
「もしかしてこれが恋なのかな・・・」
私は急に恥ずかしくなった。
「今日はもう帰ろう・・・」
ぁ・・・パパに会ってないや・・・
でもさっき会った人が私を見ていないとも限らないし・・・それにレン・・・
どうしてもレンは悪い人には見えなかった
(パパ・・・)
今パパに会うと泣いてしまいそうだった・・・
「今日はいいや・・・」
明日は検査があるからいけないけど明後日はレンに会える・・・
(楽しみが増えたな・・・)
明日からは楽しく暮らせそうだ。
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- Re: 紙飛行機 ( No.3 )
- 日時: 2011/10/10 07:35
- 名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
- 参照: http://kamihikouki
久しぶりです。新作できました。
- Re: 紙飛行機 ( No.4 )
- 日時: 2011/10/10 08:22
- 名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
- 参照: http://kamihikouki
レンと会ってから3年経った。
私は病気が悪化して定期検査以外の検査も受けなきゃだめになったし薬も増えた・・・
(レンに気づかれないようにしなきゃ)
最近は顔色も悪いので帽子を被ったりしてごまかしている。
「よし!!行こう!!!!」
今日はレンに会う日だ。今日はどんな手紙をくれるんだろう。
(この気持ちはやっぱり・・・恋・・・よね・・)
私は顔が真っ赤になった。
「////どうしよう!!レンにばれちゃう。」
第一、レンが私のことを好きになってくれるかわかんないし、たとえ好きといってくれてもパパを見たら嫌われるかもしれない・・・・
「ハァー どうしよう・・・って、早くレンのところに行かなきゃ!」
私は急いでレンのところに向かった。
「遅れてごめん!!!」
「アハハ!!いいよ。今来たところだから。」
「・・・なんかデートの待ち合わせみたいだね。」
「ぇっあぁ!!そうだね!!!」
「そんな大声で言うと聞こえちゃうよ。」
「あっ!!ごめん・・・」
「やっぱレンは面白いね。大好き!!!」
「////ばっばかにすんな!!!」
怒ったレンは照れ隠しに紙飛行機を投げたけど風に煽られ私のところには来ないでレンのところに帰っていた。
それを見た私は我慢できずに大声で笑ってしまった。すると、レンは
「笑うな!!!」
「だっ・・て・・レン・・笑うなって言うほうが難しいよ・・・アハハハハ!!!もうだめ!!!!アハハ・・!!!ゴホッゴホ・・・・」
急に胸が痛くなった。
レンは笑いすぎでむせたって思ってるみたいだけど・・・
(気づかれなくてよかった・・・・)
時々、もしレンと会えなくなったら・・・って思う。そのときを考えたらゾッとする。
(お願い・・・神様・・もう少しレンと居させて・・・・)
せめてレンに告白するまでは・・・・・・・・・
- Re: 紙飛行機 ( No.5 )
- 日時: 2011/10/12 20:40
- 名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
- 参照: http://kamihikouki
ハァ・・・ハァ・・・ハァ
苦しい・・・体が動かない・・・どうしよう・・・今日はレンに会う日なのに・・・
「もう、レンと話せないのかな・・・」
最近は、目も見えにくいし、息切れもする。咳もひどくなった・・・レンをだますのも、もう限界だ。
「ゴホッゴホッ・・・レンにお別れを言わなきゃ・・・」
私はレンのところへ走った。最後の手紙を持って・・・
囚人収容所に着いた。レンは帰るところだった。
「待って、レン!!」
私は急いで呼び止めた。ここで呼び止めなかったらもう二度と会えない。
手紙を読んでもらって何か言われる前に帰ろうと思った。そのとき
「リン!!僕は待ってるよ!!君に会える日まで絶対に!!
手紙をなくさないで大切に持ってたらリンは僕だってことがわかるよね!!」
涙が出た・・・自分勝手な都合で会えなくなるのに待ってくれるのがすごくうれしかった。
白色だった私の世界に色をつけてくれたレン。感謝してもしきれない。
どんな辛い時もレンがいたから乗り越えられた。パパが働いていたのに何もいえなかった臆病者の私に笑顔をくれた。
——ありがとう——
——ごめんね——
——さようなら——
いろんな気持ちがこみ上げてくる。気づいたら・・・
「うん!!また絶対に会おう!!また話そう。一緒に笑おう?楽しみにしてる!!約束しよ!!」
と言っていた。
無理なのに・・・これ以上レンに心配かけたくないのに・・・
期待しちゃだめだ・・・・・
- Re: 紙飛行機 ( No.6 )
- 日時: 2011/10/16 20:12
- 名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
- 参照: http://kamihikouki
あれから数日、もう体が動かない・・・もうすぐ死ぬのかな・・・
最後に・・・レンに会いたかったな・・・
「強がらなければよかった・・・もう遅すぎるよね・・・」
もう絶対にレンに会うことは無い・・・レンは今日も笑っているんだろうか。
「うそ・・・いっぱい吐いちゃったな・・・・レン・・・パパの事知ったら怒るかな・・・軽蔑されるかもしれない・・・」
(ごめんね・・・嫌われたくなかったの。)
そう思ったとき胸がすごく痛くなった・・・
「ぅあっく・・る・・し・・・・ぃ・・・ハァハァ・・・ナース・・・コール・し・・な・・きゃ・・・」
私がボタンを押すと私の主治医と看護師が何人か来た・・・
「リンさん・・・私の声が聞こえますか!!!聞こえたら手を上げて!!!」
かろうじて聞こえた声に反応してかすかに手を上げた。その時パパが来た・・・
「大丈夫か!!!リン!!!!」
パパは心配そうに話しかけてきた。私はパパに一番聞きたかったことを聞いた。
「ねぇ「しゃべってはいけません!!」パパ・・・「リン!!しゃべるな!!」私ね・・・パパの仕事場にね・・・何回もね・・・行ってたの・・・ゴホッゴホッ・・・そ・・こでね・・・レン・・っていうね男の子にあったの・・・「リン・・・まさか・・・」レンはね・・・どんなときも・・・ね・・・笑顔でいてくれたの・・・ねぇ・・・レンは・
・・レンはどうなったの???」
「リン・・・」
「ね・・・ぇ・・こた・・えてよ・・・レンはどうなったの・・・ねぇパパ!!・・!!!!ゴホッゴホッがはっあぁ」
ついに血を吐いてしまった・・・これは罰なのかな・・・レンにうそを吐いたその罰なのかな・・・
「その男の子は今もがんばってるよ・・・ごめん・・・ごめんな・・・リン・・・」
そういって私に紙をくれた・・・もう何も見えないけれど形ですぐに分かった・・・これはレンがくれた・・・手紙だ・・・
「よかった・・・レン・・・だい・・す・・き・・だっ・・・た・・よ」
ピ・・・ピ・・・ピ・・・ピ・・・ピ———
「ぅあああああああああ—————リン——————」
(レン・・・大好き・・・これからも・・・・ずっと・・・大好きだよ・・・)
「リン・・・起きろ・・・・リン!!!」
「うるさい!!!起きてるよ!!!ばーーーか」
「ばっおまっせっかく起こしてやったのに・・・今から声の調整だから早く行かないとミク姉・・・うるさいよ???」
「あ・・・・・・・」
「おまえ、よく遅刻するし・・・次のライブ・・・出れないかもよ?」
「もぅ!!レンの意地悪!!!もっと早く起こしてよ!!!」
「俺は30分も前から起こした・・・起きないお前が悪い。」
「うぅ〜レンの馬鹿!!!アホ!!!へたれ!!!ぅあああああん」
「あぁ〜もぅ、わかったわかった。一緒にいってやるから・・・」
「ほんと!!!やったぁーーーーレンカッコいい」
「はぁ・・・今回だけだぞ・・・」
「でも・・・なんで調整??」
「はぁ??忘れたのか???・・・前、囚人歌ったときリンが少女始点で歌うことに・・・って自分が言い出したんだろ???」
「あぁ〜そうだっけ・・・」
「そうだっけ・・・っておい!!覚えてとけよ!!!歌詞はできてるのか??」
「う〜まだぁ・・・でも・・・すぐにできるかな??」
「ん?なんで??いつもは手伝ってーとか言ってくるのに・・・」
「なんかね・・・・・・歌詞を考えてたからなのかな・・・囚人が出てくる夢を見たの・・・」
「へぇ〜夢といえば俺も前見た夢・・・思い出したよ!!リンが見た夢と同じように囚人が出てきた・・・おかげで歌詞が考えやすくなった!!」
「ってことは囚人の視点なの??」
「うん・・・リンは違うの??」
「わたしは病気の少女だった。」
「ふ〜ん・・・ってこんなことしてる暇じゃない!!ミク姉のところに行かなきゃ!!!」
「あぁ!!!忘れてたぁーーーー」
「いこっリン!!」
「うん!!レン。」
(ぼくもリンのこと大好きだよ・・・今度は・・・ずっと一緒だよ!!)
- Re: 紙飛行機 ( No.7 )
- 日時: 2011/10/16 20:13
- 名前: 雷亜 (ID: uepMa0k9)
- 参照: http://kamihikouki
完結しました!!!今までありがとうございました。
リクエストがあればお願いします。
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