二次創作小説（紙ほか）※倉庫ログ
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- DRRR!!〜兄貴は静雄っす！〜
- 日時： 2011/10/27 20:57
- 名前： フライドポテト （ID: 278bD7xE）
デュラララの小説ですｗ
駄文宣言＆更新カメ。
それでは本文へどうぞ↓
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「おーーーきーーーろーーー！静雄ーーーっ！」
「うーーーるっせーーーーっ！起きてるっつーの！」
日常が始まった。
あたしの日常。
兄貴の静雄を起こすこと。
どっかのバカップルかっていつも言われるけど、静雄が馬鹿なだけ。
あたしは結構偏差値高い高校言ったんだから！
来良なんか、くらべものになんないんだからね！
「朝飯、できてるからね。あたしはもう食べたから。行ってきまーす。」
普通。
ずっと普通だった。
何もかも普通すぎて、ちょっと怖かった。
通学中。
来良の制服を見かけた。
あの人ら、いつも一緒なんだよなぁ……。
「？………？！！！あっ……ぶない！」
他人を庇った。
初めてのことかも！
いいことだよね？！
あり？
おなか痛いなぁ。
下痢したか？
———違う。
刺されてる………？
おおっとこれは大変なことになっている。
静雄は丈夫なんだけど、あたしはそうでもないからなぁ……。
「あの………大丈夫すか？」
「……あんたが大丈夫かよ？！ちょ、救急車！」
「あー大丈夫大丈夫。……き、き、き、きしｔ……あったー！ここ電話してくれます？」
あり、意外と大丈夫だなぁ。
あたし丈夫ー♪
お、電話してくれてるー。
あ、犯人の手つかみっぱだったｗ
折れてね？
マジやばくね？！
けーさつ！けーさつ！
あ、そろそろやばいかもー！
新羅君、早くしてねっ？！
- DRRR!!〜兄貴は静雄っす！〜 ( No.11 )
- 日時： 2011/11/03 20:25
- 名前： フライドポテト （ID: 278bD7xE）
「ありがとね、ごちそーさん(^^」
可愛い声を俺にかけてくれるのは、平和島静雄の妹。
あの、池袋最強といわれている、静雄の妹が、なぜ俺の前にいるのか、今でも疑問だ。
「いやいや。いやーまさか誕生日だったなんてなぁ。(^^」
「すごい偶然！……あ、そうだ！正臣、アドレス教えて！誕生日プレゼントということで(｀・ω・)ｂ」
———運が良すぎるｗｗ
マジ俺ついてるー！
こんないい子とアドレスを交換だなんて！
最高！
マジ俺今日ついてる！
「いいぜ。どんなメールが来ても知らねぇぞ？(´゜з゜)」
「えー？！(´゜Δ゜)嘘ｗ大丈夫だよｂｂ」
マジカワイイ。
どんな目で見てもカワイイ。
どうしても可愛い。
———何？一目ぼれってやつ？
青春だって感じる、密の誕生日————
・
・
・
・
喫茶店の窓から、密ちゃんが見える。
——あの子は俺の所有物ではないけどねぇ…。
誰かの物になるのは嫌だ、と思うのは、初めてだ。
俺が特定の物に束縛されるなんて、思ってもみなかったんだ。
「楽しみだなぁ、楽しみだなぁ、楽しみだなぁ！」
反応がね。
あんまり大声で言うわけじゃない。
怪しまれるからね…。
——？電話？
「もしもし？」
［あーっ！いーくん？！いーくんしかいないねぇ！］
「……どうしたの？」
［あーごめんｗいやぁ、そのー………今日何の日か知ってる？］
………何の日？
俺と密ちゃんの間には何もない。
何もないがゆえに、思いつくのは1つのみ。
「誕生日……？」
［あー？！気づいてなかったの？！情報屋のくせに！まぁいいけどｗそうだよ誕生日ｗ］
「おめでとう」
［薄情？！正臣のほうが優しかったー！静雄のがもっと優しかったー！新羅君ったら酷いの！］
「新羅に優しさを求めちゃいけないよ。」
［違うよー！カエルのホルマリン漬けもらったのー！酷くない？！］
「……それは常人じゃないからね……。今どこにいるの？」
［……いーくんの近く！探してみなー^^じゃあね！］
切れた……。
どこだ？
密ちゃんは…？
とりあえず知ってた答えも知ってる答えも、誕生日しかなかったし、全部しってるけど———
プレゼントも持ってるけど、喜んでもらえるかは別問題だ……。
どこだ？
どこだ？
どｋ……
「だーれーだっ！」
密ちゃんだ。
「………密ちゃん以外にする人はいないよ？」
「うそ？！こんなにイケメンな性格悪い男がいるってのに？」
「最後は余計じゃないかな？」
嬉しかった。
何より、誰より、自分が嬉しかった。
———なんだこれ。
- DRRR!!〜兄貴は静雄っす！〜 ( No.12 )
- 日時： 2011/11/03 20:48
- 名前： フライドポテト （ID: 278bD7xE）
いーくん、顔がおかしいなぁ。
いや、パーツは変わって無いしぃ……
ん〜……あ、顔色悪い！
白いのがさらに白い！
「いーくん、白い！」
「どういう白い？！」
「顔色悪い。大丈夫？」
「大丈夫だよ。いつものことだから^^」
「いつも笑ってるよねぇ……。たまには休まないと、いーくん早死にしちゃうよ？」
「そうして悲しむ人はいるかなぁ？」
「ここにいるよ！あたしが泣いちゃうから！」
ほんっと！
いーくんはいつもいつも！
………あ、あたしはいーくんのママじゃない！
「アハハ！どうも有難う^^そうだこれ、プレゼント。」
「…本当？！有難う！大好きー！いーくん！あ、今の静雄に内緒ね！」
「当たり前だよｗ……そうだ、今日ドタチンにあったよ。」
「京さん？」
「うん。密ちゃんのテンションが高かったって言ってたよ^^」
「そうだよーｗ……いい加減密ちゃんやめたら？そういえばだけどｗ」
「シズちゃんに殺されかねないよ。」
「殺そうとしたらあたしが先に静雄を殺すかも。^^」
「おぉっ！怖い怖い^^」
あ、いつも通りに戻った。
なんだったんだろう。
錯覚？
まぁいいや。
とにかく、今年は幸せな誕生日でした。
完で！
- DRRR!!〜兄貴は静雄っす！〜 ( No.13 )
- 日時： 2011/11/04 20:36
- 名前： フライドポテト （ID: 278bD7xE）
——行きづらいなぁ。
僕がわざわざ助けに行くまでもなく、臨也との仲は良好だよ？
ちょっと………静雄にとっちゃ半端なくイライラする状況だろうね。
「……あぁ、行きづらいなぁ。………いや、生きていけないよりはましだ。」
ナイスポジティブシンキング！
ということで僕は———
「あ、新羅君！さっき振りつーか何？静雄のお使い？」
「密ちゃん！違うよ。静雄の頼まれごとだよ^^」
「ああいう大人になっちゃいけないよ。」
「臨也に言われたくないと思うよ。」
さぁ、これでいい。
密ちゃんを安全な場所まで———
静雄の手も、臨也の手も、誰の手も及ばない場所に————
唯一の、考え付く限りの平和な場所へ………
連れて行ってくれって頼まれたけど、あそこが本当に安全だと…？
・
・
・
・
新羅君の表情がおかしいよ？
どうしたんだろうね。
「……新羅君？どこ行くの？」
「平和な場所。」
「平和？………ここは十分平和なんじゃないの？」
「もうすぐここで、抗争が起こる。」
「………え？」
「だから、君だけでも巻き込まれないように……って、静雄が。」
「静雄が…？………これからどこへ連れて行かれるの？」
「———安全で、唯一安心して預けられる、万全な場所。」
どういうこと？
何？
どうして？
わからなかった。
これから知ることも知らない。
あたしは無知だった。
————幼稚だったな。
- DRRR!!〜兄貴は静雄っす！〜 ( No.14 )
- 日時： 2011/11/05 12:24
- 名前： フライドポテト （ID: 278bD7xE）
車に乗せられた後は、景色なんて何も見えなかった。
真っ暗で、明かりもつけず、ただ進んでいるだけ。
この車の行先もわからない。
怖い。
ただそれだけの感情なのに、あたしの目からは涙がこぼれてきた。
静雄に会えないんじゃないか？
新羅君に会えないんじゃないか？
正臣や帝人君や杏里ちゃんは？
学校はどうなる？
いーくんは？
京さんたちは？
不安が、一気に押し寄せてくる。
「………着いた。」
新羅君の声。
もう聞けないんじゃないかと思う。
降ろされた場所は、少し見覚えのある、豪華なマンション。
「………ここ…………幽兄のマンション？」
「うん。………これからは、ここで暮らすんだよ。………池袋じゃないところにいたほうがいいんだけどね。」
「どうして？！……静雄は？学校はどうなるの？ねぇ、新羅君とはまた会える？」
半泣きで聞いた。
一番悲しいのは、静雄と会えないことでも、新羅君と会えないことでも、学校にいけないことでもない。
楽しかった場所が、奪われること。
「全部心配はいらない。学校は来良学園。明日からは専属の執事とボディーガードがつくよ。」
「どうしてそこまで…？！………何かあったの？静雄が何かしたの？」
「何も……。ただのギャングの戦争だよ。」
「…………え？」
「君は静雄の妹だ。それを忘れちゃいけないよ。……部屋は309号室。さぁ、行って。」
どういうことなんだろう。
ギャングってカラーギャングでしょう？
———まさか紀田正臣って………将軍？！
そんなの…………あり得ないよ…。
- DRRR!!〜兄貴は静雄っす！〜 ( No.15 )
- 日時： 2011/11/05 12:45
- 名前： フライドポテト （ID: 278bD7xE）
部屋に入ってきた密は、泣いていた。
ある程度のことは想定してたけど、可哀想なことしたかな……。
「密………」
「幽兄は………知ってたの？………いつかこうなるって………」
「……知らなかったよ。3時間くらい前までね。」
事実だけを告げている。
それだけなのに、なぜか悪いことのような気がしてくる。
「…………なんで静雄が悪者なの………？静雄は……何も……」
ずっと腕にはおさめていたけど、力が入った。
密の息遣いが変わった。
「……兄さんは悪くないよ。…………みんな周りが悪いんだ。」
そんなの逃げてるだけだ。
それもわかってて言っている。
来良は一番安全じゃない。
そんな気がする。
密が巻き込まれなかったらそれでいいの？
兄さんは………それでいいの…………？
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