二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【銀魂】 鎮魂歌を紡げ 夢小説
日時: 2011/12/31 18:12
名前: のぞみん (ID: vzjvor/5)


のぞみんです。
・・・うん。小説書くよ。
銀魂の夢小説。まぁグダグダ駄文間違いなしなんだけどNE★
可哀想な奴を見捨てないでおくれ。。m(_)m

※諸注意※
・夢主達は『泡沫』っていう情報屋
・複数主人公
・オリジナル設定ありあり
・キャラ崩壊ktkr!!!w

んじゃ
夢主しょーかい。

水蓮 真鈴 suiren marin ♀ 16歳
黒髪ストレート 空色瞳
武器=二刀流{雫、雹}
真選組副長補佐兼泡沫リーダー
無口。冷静。表情を表に出さない。喜怒哀楽が存在しない。
過去にトラウマ所持

旋 紫苑 tumuzi sion ♀ 16歳
黒髪ショート 紫瞳
武器=鉄製の扇
攘夷志士兼泡沫副リーダー
ツンデレ。めんどくさがり。毒舌。

陽炎 煉火 kagerou renka ♀ 16歳
紅色ポニーテール 黒瞳
武器=飛び道具
鬼兵隊の一員兼泡沫外部連絡担当
天然。サボり魔。腐女子。

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【銀魂】 鎮魂歌を紡げ 夢小説 ( No.1 )
日時: 2012/01/09 16:57
名前: のぞみん (ID: 0R1fmnoy)


暗い。

ピチャン・・・。

単純な音。そう、これはただの音。

紅い。

ただの水の音。なのに、どうして?

-こんなに身体が震えているんだ?-

鉄の味。錆びた臭い。
返り血に染まったボク。
横たわっているのは・・・

ダレダッケ。






雨。

こんなボクをどうか、消して下さい。
こんなボクをどうか、壊して下さい。
こんなボクを


殺シテ下サイ。

許してくれなくていい。
君はもう笑えないから、ボクも笑わない。
君はもう泣けないから、ボクも泣かない。
君とはもう、会えない。
二度と会えない。
だからボクも。

誰とも会わない。

≪雨色のprologue≫
(そうだ、君を殺した犯人をボクが殺そう)
(そのために、情報を集めよう)
(そのために、使える人材を探そう)
(全てが終われば、君に逢えるよ…)

【銀魂】 鎮魂歌を紡げ 夢小説 ( No.2 )
日時: 2012/01/09 17:18
名前: のぞみん (ID: 0R1fmnoy)


-昔々のお話です-

「さぁ、今日も働いてもらおうか。」

無機質で冷たい。それでいて耳障りな声。
いつもと同じ声で、同じ言葉を紡ぎ、同じ表情(カオ)。

コレは私の主人(マスター)

アレは私の獲物(ターゲット)

私は操り人形。ただの殺しのお人形。
命じられたままに、刺して。殴って。斬って。叩いて。潰すの。
そうすればほら。

すぐに真っ赤な池が出来た。


同じ事の繰り返しの毎日の中で。
私はあなたに会ってしまった。

いつも通り、主人のもとへ帰ったら
部屋は紅く。地に倒れる主人。そして背後の視線。
殺気を含んだ目で振り返る。

驚いた。
綺麗だと、
生まれて初めて何かを綺麗と思った。
膝まである黒蜜の髪を風に揺れる。空色の瞳は月の光に反射して・・。

「死神とでも・・思ったかい?」

凛とした声が部屋に響く。言葉の意味をなんとか理解して首を横に振る。

「っ天使・・。」
「冗談は、ほどほどにしてくれたまえよ?」
小さな小さな笑い声。それにさえ見とれてしまう。
でも瞬時に脳は覚醒。

「何故—っ何故主人を殺したっ!??」
半ば無理やり叫ぶ。暗闇で彼女の瞳が揺れる。

「君が願ったから。だろう?」
「どういうことだ・・?」
ハッと嘲笑と共に、言葉は続けられる。

「毎日毎日聞こえていたよ?君の声が。
 此処から出して。
 誰か助けて、救って。
 お願い。私を
 
 一人にしないで。・・・と。」
彼女が優しく微笑んで、私の傍に近づく。
そして頬をハンカチで拭った。あぁ、泣いていたんだ・・私・・・。

「君は泣ける。それに笑えるね。可愛い女の子。普通のね。
 ボクと一緒においで。」
有無を言わせない言い方。そして私が一番聞きたかった言葉。

普通。

「・・っううああああっあぁあああっ!!!!!」
きっと、生まれて初めて泣いたと思う。

それから私は私を封印した。

俺は知ってる。彼女が本当は強い人間じゃないと。
本当は誰よりも弱くて、怖がりで。寂しがり屋なんだ。
だから、俺が彼女を守るんだ。
彼女が笑顔を取り戻す、
その日まで。

≪君と初めて出会った日≫
(俺が変える)
(君を絶対)
(変えてみせる)

Re: 【銀魂】 鎮魂歌を紡げ 夢小説 ( No.3 )
日時: 2012/01/09 18:19
名前: のぞみん (ID: 0R1fmnoy)

-昔々のお話です-

「さぁさぁ寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!!
 人間殺人鬼がやっと捕まりましたよ!!」

甲高い声。見世物小屋の中で舌を鳴らす。
いっそ殺してやろうか。お前も。
そう心の中で毒を吐いてるとは知らず、座長は声を張り上げる。

あたしは殺人鬼じゃない。
人間じゃないんだもん。
そっぽを向いて唇を尖らす。
幼い頃から孤児達と暮らしてきた。
貧しくても皆一緒、それだけで幸せだった。

それなのに。
何で殺したの。
何もしてないよ。
皆良い子にしていたよ。
なのに、なのに、なのにっ!!!!!

そう思えば体は自然に動いてた。
紅と銀に混じる刃があたしの相棒。
それだけの事だったのに。

「何で捕まったかなぁー?」
思いを言葉に、言い放っても誰も答えるはずないk

「助けてやろうか?」

ふいに耳に入った声。
鈴の様なソプラノ。でも不思議と耳障りじゃない。
視線を声の方に向ければ、あたしと同じ年齢くらいの少女が二人。

「余計なお世話なんだけど。ってか馬鹿なの?一々声かけないで。」
言い捨てて視線を戻す。否、戻そうとした。
何かの術にかかったかの如く、視線を動かせない。
「どうした?」
首を傾げ問いかけられる。
「どうでもいいが、出るか出ないか決めろ。」
もう一人が厳しい口調で言った。

「別に、一人でも出れる。」
「それでは何故出ない?」
「・・・これは、あたしの世界と他の世界の境界線なの。」
檻を指さして言うと、ほう。という小さな呟き。
「だから出ないの。出たくないの。放っておいて

「君は、言葉に酔ってるだけだ。」

・・え?
目の前の彼女の声が、言葉が、反響。

「っふ・・っざけんなっ!!!!!」
叫びは檻と外に伝って、ビリビリと空間を揺らす。
「ふざけてなどいないよ?君は本当の君を閉じ込めているんだ。
 その檻にな。」

チガウ。

「外に出たい。走り回って、皆と話したい。」

・・チガウ。

「殺しなんかしたくなかった。本当は一緒に居てって言いたかった。」

ッチガウ—

「今だって、いつだって。
 笑いたかった。」

「っ違う違う違う違うぅっ!!!!!」
頬を伝う温かい雫。髪を撫でる優しい手。

「君と同じだよ。ボクも、紫苑もね。だから・・。
 ボクと一緒においで。」
差しのべられた手暖かくて。
大丈夫と紡がれた言葉も温かくて。
再び涙が落ちたのは、言うまでもないね。

あたしはずっと笑い続ける。
あたしを助けた小さくて、優しくて、一人ぼっちの天使の代わりに。
笑いたいのに、笑わない天使の代わりに。
傍で一生。
ずっと・・・。

≪ぬくもり≫
(大好き、大大大大大好き)
(あたしは二人が大好き)
(命に代えても、守るから)


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