二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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STARDRIVER 騎士のシルシ
日時: 2012/01/23 20:07
名前: (・∀・)/ リン  ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)

 はい、リンです!! スタドラの小説をやりたいと思います!
時期的には、ヨウ姉妹が登場してきたところからやりたいと思います。

〜〜〜〜ルール〜〜〜〜〜
・荒し・中傷はNG!
・一言「読みました」だけでいいのでコメントくださると嬉しいです。


僕の執筆中の小説 ・フェアリーテイル 草の滅竜魔道士と霊媒士
         ・ファイ・ブレイン ユリ・ゲラーの称号を持つ者


第一話 >>1 第二話 >>2 第三話 >>3

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Re: STARDRIVER 騎士のシルシ ( No.1 )
日時: 2012/01/13 20:56
名前: (・∀・)/ リン  ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)

第一話   赤髪の少年  

 暑い夏の日。ここ、南十字学園では、転校生の紹介が行われていた。
高等部や中等部の人も見てるから、緊張して心臓が爆発しそうになる。
 
高等部の方を見ると、一際目立つ存在がいた。赤髪の少年だ。
いわゆる『美少年オーラ』が出ている。
 
『美少年オーラ』というのは、サリナ部長が言っていた言葉だ。
一番初めに話しかけてくれた青い目の姉妹と一緒にいたサリナ部長が言っていた。タクト君達をスカウトするのは楽しかったよ。なんせ美少年オーラが出ているからね、と言っていた。
 
 タクト君とは、この赤髪の少年の事だろうか?

「それでは、転校生のアリシマ・レイラさんに挨拶して頂きましょう」

 ウスイ学園長の一言で、あたしは我に返った。

「あ、えっと……。アリシマです、よろしくお願いします」

 あたし(アリシマ・レイラ、16歳)は、喉を湿らせて最初の一言を
言った。
 皆、拍手をして迎えてくれた。
        
           *

 自己紹介のあとに、職員室に行って担任のイシノ先生の案内で、教室にいった。
 赤髪の少年のクラスだ。他にも金髪で栗色の少女や、青髪の、こちらも『美少年オーラ』が出ている少年など、個性的な面々が見える。

「あ、ああの……。アリシマ・レイラです……よろしくお願いします」

 イシノ先生が言った。

「アリシマさんの席は……そうね……。ごめんなさいね、空いてる席が
ないの。一番後ろで良いかしら?」

 まーじーでー。転校してきて初めての席が一番後ろ! ひでぇ……。
 その気持ちを隠して、あたしは笑顔で言った。

「はい。判りました」

 先生に背中を向けて、半分泣き顔で机に座った。
 そして、南の島でのあたしの初めての授業が始まった。



……一番後ろの席で……。

Re: STARDRIVER 騎士のシルシ ( No.2 )
日時: 2012/01/14 14:17
名前: (・∀・)/ リン  ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)

 第二話  三人と一人

「ふぁー。やっと終わったぁ……」

 一時間目の授業を終え、休み時間を迎えると、あたしの机の周りに人が集まってきた。
 あたしは、最初に声をかけてくれた双子の姉妹に会いたいんだけど。

「わたしマキナ・ルリ。ルリって呼んで。よろしくね、アリシマさん」
「あ……レイラでいいよ」

 その後ろからは、お色気ムンムンの女子高生とは思えないお方が。

「私は、ワタナベ・カナコ。よろしくね?」
「あ、はい……」
「私のことは、ミセス・ワタナベと呼んでね」
「ミセス……ってことは、結婚してるの!?」
「ええ、そうよ。グランドネール財団の総帥、レオン・ワタナベとね」

 ルリと、ワタ……ミセス・ワタナベか。覚えておこう。
       *
 あの青い目の姉妹は別のクラスだと聞いて、二組にやってきた。
名前、聞いてなかったな。
 
だけど教室に入ってすぐに分かった。二人のうちの一人の髪をアップにしている子が、あたしに気付いて、もう一人の子を連れて来てくれた。

「あの……今朝は、声をかけてくれてありがとう。名前、聞いてもいいかな」
「僕はヨウ・ミズノ! で、こっちが姉のマリノだよ」
「どうも」

 ミズノちゃんは、そのあとも親しげに話しかけてくれた。
 マリノちゃんも、転校生のあたしに色々教えてくれた。

         *
 昼休み、あたしはお弁当を食べる場所を探してさまよっていた。
ミズノちゃん達もいなかったから、ルリを誘おうとしていた。 
 
 そのルリも見つからない。初めてのお弁当がひとりぼっちかあ。
どんだけ運悪いんだよ、あたし。

「ねえ……一緒にお弁当、食べない?」

 声をかけてくれたのは、えっと、誰だったっけ。

「アゲマキ・ワコ。よろしくね」
「うん。ありがとう、アゲマキさん」
「ワコでいいよ」

 こうして、目出度くあたしは、ワコと二人で食べられると思った。
 
 ワコが、屋上で食べよう、と言ったので、あたしも
屋上にいった(正確にはワコについて行った)。

「おー、ワコ。こっちきて食べる?」

 ワコを誘ったのは、あの赤髪の少年と青髪の少年
だった。
 あたしは、邪魔しないようにとその場を去ろうと
したが、青髪の少年に見つかった。

「アリシマさん、どこいくの?」
「あ……! いや、あの」
「レイラちゃんも一緒に食べるって言ったじゃん!」

いや、三人が仲よさそうだったのでお邪魔かな、と。

だって、この立場はちょっとキツイもん。

Re: STARDRIVER 騎士のシルシ ( No.3 )
日時: 2012/01/17 20:57
名前: (・∀・)/ リン  ◆J21Ds7m2q. (ID: XEIko/lc)

第三話  二等辺三角形

「あ……あはは」

 あたしは、赤髪の……。

「ツナシ・タクト。で、こっちがシンドウ・スガタ。よろしく!」
「え、ああ、どうも」

 タクト君達と弾まない会話をしていた。
ワコは、スガタ君の許嫁だそうだが、タクト君と親しくしている姿を見ていると、ワコはタクト君の事が好きなんだとわかる。
 
 スガタ君も、許嫁のワコをとても大切に思っているようだった。

(いわゆる……)

「三角関係だね」
「ん? 何が?」

 あ、スガタ君に感づかれた。

「なんでもない。こっちの話」
「なーんか怪しいなあ、レイラ」

ワコはあたしのことを親しげに「レイラ」と呼び捨てで呼んでくれる。

「……ねえ、タクト君」
「? 何、レイラちゃん?」
「話があるんだけど」

 あたしは、タクト君を連れ出した。
盗み聞きされないために、今は旧校舎にいる。

「戦士のシルシ……。タウバーン。二十三体目。スターソードはエムロードとサフィールの二刀流。
 巫女のサイバディ、ワウナ。第四フェーズの封印をしている。
 王のサイバディ、ザメク。第一フェーズは王の柱」

 あたしは、タクト君とスガタ君、ワコのサイバディについて言ってみた。

「なんでそのことを、レイラちゃんが……!?」
「あたし、知ってるの。この島の事も、綺羅星の事も、サイバディの事も、ゼロ時間のことも。タクト君は、何のために戦っているの?」

 あたしは、タクト君に問い詰める。驚くだろう。他の人は知らないと
思っていたことを、島の外から来た転校生が知ってるんだもの。

「この島のサイバディは、僕が全部破壊する。そう決めたんだ」
「……ワコと」

 タクト君は顔を赤らめた。カワイイ、ワコが好きになるのも判る。

 正三角形じゃない。そんなきれいな三角形じゃない。

 二等辺三角形だ。


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