二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

 泣き虫フェアリー [ おお振り/etc. ] 
日時: 2012/04/25 18:07
名前:  めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: RmDYGEG2)

 空が飛べる魔法を掛けて?泣き虫フェアリー、



(!)説明
 L 気紛れ小説集。
  おお振りとイナズマイレブン中心に更新。基本おお振り。


□贔屓キャラクター
おお振り*( 三橋/阿部/花井/栄口/泉/沖/加具山/榛名/高瀬/河合/島崎...その他女子キャラ )
いれぶん*( 風丸/豪炎寺/ロココ/基山/亜風炉/涼野...その他女子キャラ )
いなご*( 南沢/倉間/霧野/湾田/千宮路(大和)/護巻/フェイ/マント/アルファ...その他女子キャラ&シード )

おお振りの子は基本的に皆好き。書きやすい人を選んでるだけ、
いれぶんに関しては書きやすい子を中心に。
いなごはフィフス贔屓。

 ( → お客様 )

>>奈流羽なっちゃんさま


/ 一覧 /

@Main
[]

@Sub
[]

@Short
[>>003] さくらのくちづけ /涼野
[>>004] きみのいちばん、 /仲沢

@Other
[]




./ 120424.

Page:1



Re:   幻想迷歩 [ inzmGO* ]  ( No.1 )
日時: 2012/03/07 21:15
名前: 奈流羽 (ID: 6DNfJ1VU)

▼そして私は初コメをゲットした

めーちゃんの小説だと!?
ぐふh((
これは恋愛系かぇ?それとも…

なんにしろ楽しみにしてるよ!
がんばれ!

Re:   ろくぶんのいち [ inzmGO* ]  ( No.2 )
日時: 2012/03/12 19:14
名前:  めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: MJxPigrx)
参照: 湾田くん湾田くん湾田くん


 >> なっちゃん

恋愛系とかシリアス系とか色々妄想詰め込む予定だよ←
たのしみにしないで…!
凄い駄文しか書けないから^q^

コメント有難う!
精々頑張って足掻いてみますェ…←

さくらのくちづけ ( No.3 )
日時: 2012/04/24 19:12
名前:  めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: RmDYGEG2)



 もう、大丈夫。

 彼女はそう言ってふんわりと微笑んだ。愛らしい笑顔に、安心していく自分が居るのが分かって、溜息ひとつ。
 ゆっくりと彼女の頭に掌を乗せ——そうするのが精一杯で——綺麗な黒髪を撫でてやる。彼女は少しだけ嬉しそうに、少しだけ悲しそうに、複雑そうな表情をして目を伏せた。
 アメジストみたいに透き通る紫の瞳が、憂いを帯びて、ゆっくりと私を捉える。
 仕草の一つ一つにドキン、と胸が高鳴り、それを悟られないように、気付かれないように彼女を引き寄せて抱き締めた。
 細い腕、細い脚、細い体。

「もう、大丈夫だよ。ねえ、涼野」

 嗚呼、折れてしまいそうな彼女の体は。

「あいしてる、涼野」

 私なんかより強くたくましく、全てを背負いきる覚悟が見え隠れしていた。
 紫水晶の瞳が、私を捉えて離さない。

「……待ってるよ、待ってる。だからどうか戻ってきてくれ」
「、待っててね待っててね、私は涼野を置いていかない」

 彼女の表情が、翳る。
 抱き締めて、強く強く抱き締めて。苦しいと言わない彼女を、ただただ抱き締めて、離さない、離したくない、離すものか。
 ふわりと彼女は笑って、私の背中に腕を回した。

「怖い?」
「……嗚呼、怖いさ。愛しい人が居なくなるなんて、怖いに決まってるだろう?」
「ふふ、それもそうだね」

 彼女を抱き締めたまま、そっと上を向かせる。潤んだ瞳と、視線がかち合ってまたどきりと胸が高鳴った。

「あいしてる、」
「私も、あいしてるよ、涼野」




さくらのくちづけ
 叶わない願いと共に散る桜の木の下でそっとキスを交わした。





::/120424

きみのいちばん、 ( No.4 )
日時: 2012/04/25 18:06
名前:  めーこ ◆RP5U9RTa.. (ID: RmDYGEG2)


 月に照らされた彼の表情が、酷く痛々しかったのだけは覚えている。

「姉ちゃん、俺さァ」

 嗚呼、言わないで、言わないで。
 くしゃりと歪んだ表情と、きゅっと結ばれていた唇。ぽつりぽつりと紡ぎ出される言葉を聞きたくなくて、無意識のうちに手を耳の近くへ上げる。
 耳を、塞ぐことは出来なかった。

「ずっと、姉ちゃんが好きだった」
「しっ、てる」

 息が、詰まりそうな闇。
 一瞬だけ、ほんの一瞬だけ利央の瞳が此方を向く。視線がかち合う。申し訳なさそうに眉を下げて、利央は私の方へ一歩近づいた。

「スキ、とアコガレ、を一緒にしてたンだと思う」
「しってる、よ」

 全部、全部。
 利央が私へ向ける感情はただの憧れであり、恋愛感情を知らない利央はそれを好きだと勘違いしていたことをも、全部。
 そんな利央に最近、好きな人が出来たことも全部全部知ってる。
 ——私は彼について知らないことは、無い。

「、利央の中で、私、いちばんだった?」
「……今も一番だよ」

 利央はそう言ってゆっくり笑った。
 私より大きな弟を、ぎゅっと抱きしめる。

「そろそろ、弟離れしないとね」
「その必要はないよ。準サンとかにあげるつもりないし」

 ぎゅうと抱き締め返してきた利央が冗談めかして言うので私もくすくす笑った。でもほんとに、弟離れは重要なことだと思う。
 自他ともに認めるブラコンだし、なあ。

「すきだよ、りおー」
「……俺も」






きみのいちばん、
 寂しいけど、君の中でいちばんに成れていたのならば、







:://120425


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。