二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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銀魂〜戦友〜
日時: 2012/03/09 18:07
名前: ガーリィ (ID: EZ3wiCAd)

以下の通りに従ってください。
1、中傷、荒らし、下ネタはやめてください。
2、漢字間違いがあるならいってください。確認次第訂正します。
追加されるかも知れませんが、よろしくお願いします。

by ガーリィ

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銀魂〜戦友〜 ( No.8 )
日時: 2012/03/11 20:41
名前: ガーリィ (ID: gK3tU2qa)

「俺のもとにこないか?」
「!?」
「お前がここに居たんでは、その強さも衰えてしまう。」
「くっ・・・」日向は少しふらつきながら立ち上がった。
「ふざけるな!!お前は私の仲間を殺した!!仲間には家族を持っている奴もいた!兄弟がいる奴もいた!親も恋人も友達もいた!なのにこんな戦争のために死んでいって・・・もう会えないんだぞ!お前らのせいだ!そんな奴らの仲間になんか絶対になるか!!」
「そう答えると思った。だが、お前は今興奮している。一度仲間と話合うがいい。」
「いやだ!私はこの答えは絶対に変わらない!絶対に家族を裏切らない!」
「では今日の夜、そちらに向かう。大丈夫だ、襲ったりはしない。」そう言って天人は後ろを向いた。
「待て!逃がすか!」そう言い終わると同時に砂嵐が日向の目の前を通り過ぎた。砂嵐が終わる頃には、もう姿は消えていた。

〜救護テント〜
「ヒナ!」
「どうしたその血!」未だ傷口からは血が止まる気配はない。
「それよりも晋助は!?」日向は周りを見渡した。
「俺は大丈夫だ。」そう言って高杉は日向に近づいた。
「よかった・・・」ほっとしたのか、日向はその場に座り込んだ。
「ヒナ!!」
「ごめん・・・安心してつい・・・」日向は周りに笑みを向けたが、どこか儚かった。
「まず治療しよう。出血多量で死ぬぞ。」桂が言った。
「ああ」そう言って日向は寝床に座った。
「少ししみるぞ」桂は消毒液を取り出した。
「大丈夫。自分で出来るから」日向は桂の手から消毒液の付いた布を受け取り、首の傷に当てた。
「痛っ!」
「だから言っただろう。」桂は日向の手から所々赤い布を取り、傷口を撫でるように拭き、首に付いた血も拭き取った。そのあと、首が絞まらないように包帯を巻いた。
「出来たぞ」
「ありがとう」日向はそう言って微笑んだ。
「ヒナ、着替えるか?血まみれだろ?」高杉は日向の寝巻を持ってきた。確かに日向の着物は赤く染まっていた。
「そうするよ」日向がそう言うと高杉は寝巻を差し出した。日向はそれを受け取ると、大事そうに抱えた。
「あの・・・晋助・・・」
「何だ?」
「ごめん・・・私のせいで晋助の目が・・・」日向はうつむいた。
「良いんだ。俺も油断してたんだ。気にすんな」高杉はそう言って日向の頭に手を置いた。
「本当に・・・」うつむいた日向の顔から数適の雫がこぼれた。
「気にすんなって。」高杉は少しだけ口角をあげ、日向髪をぐしゃぐしゃにした。
「うわっ!」
「泣いてたらいじめんぞ」その高杉の一言を聞いた日向は顔をあげ、微笑んだ。
「着替えてこい。」
「うん!」そう言って日向は隣の部屋に走って行った。

Re: 銀魂〜戦友〜 ( No.9 )
日時: 2012/03/11 21:29
名前: スペリシオ (ID: TeOl6ZPi)
参照: http://eruza:

やっぱ、高杉出したかったのね。
他の奴、新撰組ぐらいしか出ないからちょっと不思議に思ってたんですけど・・・。
更新ガンバ!

銀魂〜戦友〜 ( No.10 )
日時: 2012/03/12 18:36
名前: ガーリィ (ID: Lr4vvNmv)

スペリシオへ
あざーすwww
ちなみに新撰組ではなく真選組です。

銀魂〜戦友〜 ( No.11 )
日時: 2012/05/30 19:37
名前: ガーリィ (ID: lh1rIb.b)

その日の夜、爆睡している銀時達をよそに日向だけは起きていた。
『俺のもとにこないか?』
この言葉が頭から離れようとしない。別に、迷っているわけではない。
ただ、自分を殺そうとした相手に仲間になれ。なんて自分は言わない。
いや、普通は言わない。何か別の理由があるんじゃないか。もっと深い理由はないのか。そう日向は考えていた。そしてもう一つの言葉も。
「ラチが明かねェや・・・。」日向はそう言うとゆっくりと起き上がり、外に出ようとした。
「・・・どこ行くんだ?」その声に日向は小さく体が揺れた。
「起きてたんだな・・・銀時。」日向は体勢を立て直し、振り返って言った。
「ああ」銀時は仰向けのまま日向に言った。
「で、どこ行くんだ?」
「ああ、全然眠れねェからちょっと散歩にな。」
「そうか」銀時は短く答えると、数分前のようにぐっすり眠った。
「・・・。」

銀魂〜戦友〜 ( No.12 )
日時: 2012/09/27 23:55
名前: ガーリィ (ID: VHEhwa99)

日向が深刻な顔でテントの出口に立った。
「いっけね・・・」日向がそう言うと自分の寝巻の所へ向かい、懐から一通の手紙を出し、その寝巻の上に置いた。
バサッ
日向がテントの出口の布をめくったまま振り返った。そして口角を少しあげるとそのまま出て行った。

外に出ると、一人でいる恐怖と冷たい風が日向の髪を撫でた。その風とともに血の香りが鼻を突いた。
一旦落ち着こうと目を閉じ、深く深呼吸をした。
一段落してゆっくり目を開けると目の前にはーー
「心の準備は出来たのか?」昼間会った天人が立っていた。
「ああ。」日向はそう言った。
「では、答えを聞かせてもらおうか」顔は見えなかったが、笑っていることだけは分かった
「その前に、言っておきたいことがある。」日向はもう一度深呼吸をしながら言った。
「何だ、言ってみろ」
「まずお前の名前を教えてくれ。」日向は静かにそう言う。
「そうだったな、お前には名前を言ってなかったな。私の名前は剥縷(ヘル)という。」日向はそう聞いて顔を藍色の空に向けた。
「そうか・・・剥縷か・・・」そう言うとその剥縷と名乗る男に顔を向けた。
「じゃあ剥縷、聞いてくれ。」
「ああ」
「私はお前に酷い事を言った。お前のせいだなんて・・・わるかったな・・・」その言葉に剥縷は変化を見せなかった。ただ変化があったとすれば少し顔を下げたことだろうか
「でも、お前の仲間になるのはゴメンだ。私には仲間が居る。今回の取引は断る。」日向がそう言うと剥縷はしばらく何も言わなかったが、ようやく口を開いた。
「・・・そうか。お前ならそう言うと思ったよ」
「!?」


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