二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- BLEACH 【トリップ】 四神を操る少女
- 日時: 2012/03/31 21:53
- 名前: なるかみ (ID: ia9Umcvq)
初めまして、なるかみと言います。
BLEACHなんて、今更って思うんですけどよろしくお願いします。
BLEACHが嫌い・興味のない方、回れ右をしてGO!
注意
・荒しは無しです。
・内容がたまに変わります。
・更新が結構遅いです。
・オリキャラ視点です。
・技とか、他のアニメ(NARUTOなど)のが出て来ます。
・駄文です。
よろしくお願いします。
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- Re: BLEACH 【トリップ】 四神を操る少女 ( No.2 )
- 日時: 2012/03/31 23:03
- 名前: なるかみ (ID: ia9Umcvq)
第一話 『隕石』
杏「翔!今日はどんな本を借りたの?」
いきなり後ろから飛びついて来た杏奈は、翔の手元を見て唸った。
杏「またそんな分厚い本を2冊も借りたの?アンタ正気?」
翔「明日には返してるよ。」
杏「一日で読むの!?アンタすごいよ、ホント。」
翔「・・・・」
翔は席に着いて、ほんを 読み始める。
杏奈も隣に座り、近くにあった薄い本を読み始めた。
ちなみにここは市の図書館。
平日だからか、人があんまり来ていない。
杏「ねぇ、その本って確か2日前に借りてなかった?一度読んだ本の内容は全部覚えてるのに、どうしてまた借りてんの?」
翔「借りる本が無いから。」
杏「無いって・・・まさか全部読んだの?このフロア全部!?」
翔「ああ。」
杏「・・・・アンタって人は・・・。」
杏奈はそう言って、ほんを元の場所に戻した。
そしてる間にも、翔は2冊目の本を読み始めてる。
杏「ねぇ、翔。もうすぐ5時になるから帰ろ?」
翔「・・・そうだな。」
翔はカバンに本を入れ、図書館を出た。
杏奈とは同じマンションに住む幼馴染で、いつも翔と一緒にいる。
階が違う為、杏奈がエレベーターを先に降りた。
杏「んじゃ、また明日ね!」
翔「またな。」
笑顔で手を振る杏奈に、翔は眼を細めて言った。
目的の階に着き、エレベーターを降りて部屋の鍵を開ける。
翔「・・・ただいま。」
静かな部屋に、翔の声が響く。
翔はカバンを置き、ご飯も食べずに読み始めた。
静か過ぎる部屋には、翔がページをめくる音さえ大きく聞こえた。
パタン
ほんを閉じて翔が夕飯を作り始めた時は、すでに6時半が過ぎていた。
夕飯を食べていると、インターホンが鳴ったので、テレビ消してチェーンを掛けたまま開ける。
そこには、杏奈が立っていた。
翔「・・・何の用だ。」
翔はチェーンを外しながら言った
杏「翔!テレビのニュース見た!?隕石がうちの学校の校庭に落ちたんだって!!」
翔「だから?」
杏「見に行こ!早く!」
翔はため息をついて部屋の電気を消し、鍵をかけて杏奈と一緒に学校へ向かった。
学校に来ると、モンの前には大勢の野次馬が集まっていた。
見ると、ホントに校庭のド真ん中に大きな石が突き刺さってる。
杏「すごいね!うちの学校の半分くらいはあるんじゃない?」
翔「・・・おかしい。」
杏「え?」
翔「本来、大気圏に守られてる地球にはまず隕石なんて落ちてこない。落ちたとしても、これだけの大きさを保ってるのは不可能なんだよ。」
いつもは無口な翔がこんなに喋っている事に杏奈は驚いて、10秒くらい声が出なかった。
杏「た、たまたまとか?奇跡が起きたんだよ。」
翔「だとしても、温度がおかしい。」
杏「温度?」
翔「大気圏内の温度は約2000度近く、普通ならこの隕石もそれくらいの温度になってるはずなのに、熱くない。」
杏「触ったの!?」
翔「こんだけ近くにいて熱くないんだ。隕石自体、そんなに熱くないさ。」
杏奈は翔に正論を言われ、「私ってバカ?」と本気で考えた。
等の本人は、ブツブツと訳の分からない事を言ってる、
杏「翔、帰ろっか。」
翔「・・・そうだな。」
- Re: BLEACH 【トリップ】 四神を操る少女 ( No.3 )
- 日時: 2012/04/01 07:36
- 名前: なるかみ (ID: ia9Umcvq)
第二話 『トリップ』
次の日の早朝、翔は一人で隕石を眺めていた。
昨日から、どうも気になって仕方ないのだ。
翔“何か・・・大切な事を忘れてる気がする。”
翔が隕石に近づいて、触れようとしたその時だった。
翔「なっ!?」
翔が掛けていたペンダントが、青白い光を放ち翔を包んだ。
翔は目を瞑り、光が治まるのを待った。
ようやく光は収まり、翔が目を開けると見慣れない街の中にいた。
翔“何処だ・・・ここ。”
時計を見ると、時間が違う事に気付いた。
翔が学校に着いたのは午前4時、しかし、今翔が見ている時計には〝午後14時〟と書いてある。
翔“どこかの街みたいだが、時間が一気に10時間も変わるなんて・・・”
翔は朝食がまだだったので、コンビニでおにぎりを買い、公園のベンチに座った。
公園では、子供たちがサッカーをしている。
そのうちの一人は女の子のようだ。
翔“背丈からして、小5、6くらいか・・・いいな。”
翔が眺めていると、足元にボールが転がって来た。
?「すみませ—ん!蹴ってください!!」
翔「・・・いくぞ!」
翔が軽くボールを蹴って渡してやると、その子は会釈をして仲間の下へ走って行った。
翔はしばらくその子達を見ていたが、人ではない物の気配を感じ、歩いて行った。
翔“確か・・・この辺だよな。”
翔が辺りを見ていると、背後に強い気配を感じた。
振り返ると、奇妙な模様の入った白い仮面をかぶったバケモノがいた。
翔は反動でとっさに、バケモノから2mほどの距離まで離れた。
翔“何だこいつ・・・バケモノ!?”
3mを優に超えているその巨体には、地に着くほど長い腕と、それとは対照的な短い足が付いてる。
しかも、胸の真ん中にぽっかりと孔が空いている。
バ「ウオォオオオオン!!」
翔「み、南の方位!夏の守護神、朱雀よ!そのあらぶる炎の力を我に与えよ!鳳仙花!!」
翔がバケモノに向かって左手をつき出すと、炎の玉が3発飛んで行った。
翔には元々、四神の力を操る能力を持っており、焔硝をすれば威力が倍になる。
翔「やったか!?」
バ「ウオォオオオオン!!」
翔「なっ!?」
翔は油断していたせいか、バケモノの一撃をまともに喰らい、吹っ飛ばされた。
翔「かはっ!!」
バ「ゴァオオオオァァオオン!!」
翔“やられる!”
ぐちっ
何かが肉に食い込む音が聞こえ、恐る恐る目を開けると目の前に黒衣の背中と、オレンジ色の髪が見えた。
さっき聞こえた音は、刃が手のひらに浅く刺さった音だった。
翔“誰・・だ?”
?「・・・・・」
バ「ギャアァアァァァ!!」
オレンジの髪の男は、一撃でバケモノを倒した。
まるで、倒し慣れてるみたいに・・・。
- Re: BLEACH 【トリップ】 四神を操る少女 ( No.4 )
- 日時: 2012/04/02 06:56
- 名前: なるかみ (ID: ia9Umcvq)
第三話 『黒崎一護』
?「アンタ、大丈夫か?」
翔「・・あ、ああ。」
翔は自力で立ち上がって、その男を見た。
自分の身丈ほどもある柄、鍔、鞘、ハバキが無い出刃包丁のような形をしている刀を担いでいる。
その男は、不思議そうに翔を見ていた。
?「鎖がねぇ・・・お前、魂じゃないのか?」
翔「は?」
?「一護!何をしておるのだ?」
翔とその男の間を割って入るように、一人の女がこちらに向かって走って来た。
身長は翔よりも約15㎝ほど低いその女は、翔を見上げるようにして見てきた。
翔「・・・何か?」
?「単刀直入に聞く。貴様、虚が見えているのか?」
翔「今のバケモノの事を言ってるのなら。」
?「こいつもか?」
その女は、大刀を持った男を指差して言った。
翔は黙ってうなずく。
?「貴様、名は何と言う。」
翔「九龍院翔。」
?「私は朽木ルキアだ。こいつは・・」
?「黒崎一護。」
2人は名を名乗り、翔を一護の家に連れて行った。
・・・と言うより、無理矢理連れ去られた。
ル「お前、強い霊力を持っているようだが、あの炎はお前が出したのか?」
翔「まあな。」
一「お前も死神なのか?」
ル「たわけ!死神だったら死覇装を身に纏い、斬魄刀を持っておるはずだろ!それに、ソウル・ソサエティーから何の連絡も来て居らん!」
一「ふ〜ん。」
翔は2人を無視して、部屋を見回した。
杏奈の部屋しか入った事なかった翔は、〝殺風景〟という言葉が頭に浮かんだ。
ル「ところで翔。お前はなぜあの場にいたのだ?」
翔「気配を追って。」
一「たまたまいたって訳じゃねーのか。」
ル「お前の力はどう言う物なのだ?私の知り合いにも不思議な能力を持った者はおるが、お前のような者は初めてだ。」
翔「四神の力。」
ル「四神?東西南北に一体ずついると言われておる、守護神の力か?」
翔「ああ。」
翔は左手をかざして、狐火を出した。
青白く光る火は、壁やベットに当たっても消えるだけで燃え移らない。
ルキアは真剣にその火を見つめ、立ち上がった。
ル「私はこ奴の事をソウル・ソサエティーに報告してくる。お前は翔を家まで送ってやれ。」
ルキアはそう言って死神の姿になり、門を通って消えた。
一「お前、どこに住んでんだ?」
翔「ふれあい公園の近くにあるマンション。」
一「学校は?」
翔「明日から、第一高に。」
一「俺と同じトコかよ・・」
そう言ってる間にも、翔の言っていたマンションに着いた。
思った通り、012と書かれた番号の下に〝九龍院翔〟と書いてある。
一「じゃあな。」
翔「ああ。」
翔は一護が見えなくなるまでその場に立ち、部屋に入った。
- Re: BLEACH 【トリップ】 四神を操る少女 ( No.5 )
- 日時: 2012/04/01 21:51
- 名前: なるかみ (ID: ia9Umcvq)
第四話 『四楓院夜一』
部屋の中はそのままで、唯一、制服とカバンが違っていた。
しかも、その制服は男子専用の制服。
翔“杏奈は今頃・・何をしてるだろうか・・”
特別な力や人には見えない物を見てしまう力のせいで、子供だけでなく大人まで翔を冷たい目で見る中、杏奈だけが普通に接してくれた。
表情には出していなかったが、内心、翔は杏奈と一緒にいる時が一番安心するのだ。
翔“心配症のあいつの事だ。暗くなるまで家の周りを探し回らなければいいが・・”
?「何じゃお主、暗い顔しおって。」
いきなり声が聞こえたので顔をあげると、ベランダに黒ネコが一匹翔を見ながら座っていた。
翔は一目でその猫が人間だと分かり、窓を開けて中に入れた。
?「何じゃこの殺風景な部屋は。一護と同じくらいじゃの〜。」
翔「・・誰ですか?」
?「四楓院夜一。今はこんな姿をしておるが、元は人間じゃ。」
翔「なぜここに?」
夜「一護から連絡があっての。見に来ただけじゃ。」
翔は夜一にお茶を差し出した。
猫なのに、熱いお茶を器用に前足を使って持ちながら飲む。
夜「翔、一つ聞きたいんじゃが・・・」
夜一はお茶を置いて真剣な目で翔を見た。
夜「お主の母親の名は何と言う?」
翔「九龍院夏希。旧姓は確か〝山本〟だった。」
夜「・・・そうか。」
夜一はそれだけ言うと、窓から去って行った。
翔“何しに来たんだ?”
翔は湯のみを片付け、明日の準備をして眠った。
その夜、翔は夢を見た。
自分より30㎝くらい小さい銀髪の男の子と、10㎝ほど大きい金髪の女の人。
その人達と共に、ソウル・ソサエティーに行く夢。
連れられた部屋に入ると、目の前に〝一〟と書かれた白い羽織を揺らしながら、翔に歩み寄って来る人。
その人は・・・・
ピピピピピピッ
翔「んっ・・・・うん・・」
翔はその人の顔を見る前に目覚ましの音で起きてしまった。
洗面所に向かい、顔を洗う。
翔“誰だったんだろう。懐かしい感じがあった。”
翔は夢の事を気にしながらも、制服に着替えて学校に向かった。
下に降りると、出口の所に一護が立っていた。
翔「黒崎・・何でここに・・・」
一「同じ学校だろ?通り道なんだよ、ここ。」
翔が玄関を出ると、一護の隣にもう一人男の人がいる事に気付いた。
?「初めまして、ボクは小島水色。よろしくね。」
翔「九龍院翔だ。」
水「翔・・・さん?何でその制服なの?」
水色に言われ、改めて自分の服装を見てみると髪が短ければ男と見間違う姿だ。
翔は頭を掻きながら言った。
翔「女物を頼んだんだけど、間違えてきたんだ。」
水「変えないの?」
翔「これの方が動きやすい。」
水「へぇ〜。」
学校に入ると、門の前に先生が待っていた。
翔は一護達と分かれて先生について行った。
- Re: BLEACH 【トリップ】 四神を操る少女 ( No.6 )
- 日時: 2012/04/03 07:32
- 名前: なるかみ (ID: ia9Umcvq)
第五話 『学校』
越「よう、お前等!さっそくだが転校生を紹介する。入れ。」
翔は越智に指示された通り、黒板の前に立ち皆の顔を見た。
その瞬間、クラスのほとんどの女子から悲鳴が上がる。
越「お〜い、落ち着け〜。」
翔「九龍院翔です。・・・・よろしく。」
越「お前等、ちゃんと仲良くしろよ!」
「キャーーー!!」「するするっ!」「こっち見てーーーーっ!!」
「マジでかっこいいーーー!!」「何で女なのにズボン?」「どうでもいいじゃん。」
「そっちの方が似合うーーーっ!!」
翔“うるさい・・・”
越「翔の席はあそこだ。」
越智が指定したのは、一番後ろの窓際。
隣にはだれもおらず、前は一護だった。
翔{・・・よろしくな。」
一{おう。」
越「よし!ホームルーム始めんぞ!!」
《必殺!時間飛ばし!!》
昼休み、翔は屋上に上がり、作って来た弁当を食べていた。
下から織姫の声が聞こえた見下ろすと、織姫、一護、茶度、水色、浅野がいた。
織「九龍院さ〜ん!一緒に食べよ!!」
翔「・・・・・」
翔は今いた場所から飛び降りて、ドアの前にいた織姫の場所まで飛んだ。
織姫は喜んで、一護達の所に連れて行った。
水「どう?半日過ごした感想は。」
翔「・・・騒がしい。」
一「真顔で言うなよ。」
浅「半日過ごしただけじゃ分かるかよ!明日になれば・・・」
織「ねぇ、九龍院さん。何処から引っ越してきたの?」
言い争ってる?浅野と水色を無視しながら、織姫が言った。
翔「・・・翔でいい。隣町から。」
織「友達は?」
翔「・・・一人。」
浅「まっさか〜、翔さんほどの人なら100人くらい余裕で・・・」
水「100人もいないと思うよ。芸能人じゃあるまいし。」
浅「テメ—は口をはさむな!!」
さっきから浅野が水色にばかり怒っているので、翔は一護に「こいつはいつもこんな感じなのか?」と目で聞いた。
一護は分かったようで、ジュースを飲みながらうなずいた。
翔は「マジでうるさい。」と思いながら、水筒に入ったお茶を飲む。
織{ねぇ、翔ちゃん。」
翔「・・・・・」
織{翔ちゃんも虚が見えるの?」
翔「ぶーーーーー!!!」
全「!!?」
翔はいきなり織姫が「虚が見えるか?」なんて聞いたから、驚いて飲みかけていたお茶を吐いてしまった。
翔「けほっ、けほっ、かっはっ!!はぁはぁはぁ。」
織「だ、大丈夫?」
浅「翔さん!俺が背中をさすって・・・」
ドコッ!!!
翔は近づいてきた浅野の顔に、思いっきり拳をぶつけて吹っ飛ばした。
皆、「大丈夫か?」と言う視線を翔にぶつける。
翔「だ、大丈夫。」
一「井上、お前何言ったんだよ?」
織「え!?な、何も言ってないよ!」
キ—ンコ—ンカーンコーン・・・・・
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、皆ビニール袋にごみを片付けた。
翔も、弁当箱を包み立ち上がる。
翔{一護。」
一{ん?」
翔{帰り、家に寄ってくれないか?」
一{あ、ああ。構わねえよ。」
翔{助かる。」
翔は小声で一護にそう言い、織姫に腕を掴まれて教室に行った。
※{●●・・・・。」は小声です。
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