二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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TOW レディアントディセンダーズ コメント募集
日時: 2012/04/24 15:12
名前: RMO (ID: Y8BZzrzX)




テイルズ大好きな(マイソロのみ)な素人が書く物語であります。
クリック感謝感謝です。RMOっていいます。
テイルズもかなりの歴史を誇るゲームですが、私はマイソロしかやったことありません。なのでテイルズの小説書こうかな的なノリで始めました。取り合えず、飽きたらやめるかも。(そうそう飽きませんけど)それでもよければ続き、進んでください。素人なので、コメントもらえたら嬉しいです。

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Re: TOW レディアントディセンダーズ コメント募集 ( No.1 )
日時: 2012/04/24 15:50
名前: RMO (ID: Y8BZzrzX)




              一章




「……今日もいい天気。ロアー?洗濯物終わったー?」
とある世界。とある大海原。巨大船、バンエルディアの甲板。真っ白なシーツが風の共に踊る中、蒼穹に浮かんだ太陽を見上げながら洗濯かごを持ち上げる少女がいた。
名はカノンノ。カノンノ・イアハート。桜色の髪を一房括り、蒼い制服に似た服装を来たあどけない少女だ。彼女はこの海上ギルドという一風変わったギルドに所属する、15歳の少女。本作の主人公となる、選ばれた一人。
「ロアー?聞いてる?」
ロア、と呼ばれた人物が甲板に上がっていた。
「うん。終わった」
最低限の言葉だけで返事を済ませる。嫌な印象を受けそうなものだが、彼の顔がそういった感情とは無縁だと語っていた。暑さにやられてか、薄手の紅い半そでに作業用のジャージと随分ラフな格好をしている。腰にはロングソードを携え、彼が剣士であることが一目でわかった。
顔は優しげで、薄い笑みが浮かんでいた。カノンノが笑って言う。
「ありがとね、ロア。あ、そうだ、アリアは?」
「アリアなら——」
そう言いかけた時。
「カノンノー!ロアー!ごはんだってー!!」
どたどたと騒がしい足音が近づいてくる。姿を現したのは、紅い髪の毛と紅い瞳だった。鮮血のように美しく、見る物によっては恐怖すら感じるような真紅。それが人懐っこい笑みを浮かべる、少女の中に収まっていた。アリア。それがこの紅い少女の名前だった。
「あ、アリア」
カノンノが反応する。アリアは無駄に元気な声をあげてどたどた走ってくる。
「パニールが今日はお客さんが多いから手伝ってほしいって言ってたよ」
「そっか」
ロアが手短に返事し、「さきに行くよ」と言って甲板から姿を消した。
「パニールが?うん、分かった。すぐに行くって言っといて」
「りょーかい!」
アリアもまた騒がしく戻って行った。



この世界にも名前はある。グラニデ、という立派な名前が。
巨大な世界樹が海の上にマングローブのように生えるこの世界では、世界樹が世界の生命そのものであった。マナ、というものがあり、万物はマナから出来あがる。それがこの世界の法則。
マナが万物の源ならば、それが減衰すれば世界は後退する。必然。現在世界ではマナ不足に悩み、各国がマナを奪いあう醜い戦争が続いていた。世界情勢は最悪。国は民を見捨て、放浪者が続出し、餓死や戦死などおおよそ大らかではない死が世界を覆っていた。
国が捨てた民たちを助ける為、人々が立ち上げたのが『ギルド』。有料の何でも屋のようなものだ。魔物退治から要人警護まで。こう聞くとあまりいい感じはしないが、国は民を見捨てた。政策なしに、金銭だけを渡し、後は自力で何とかしろ、という。理不尽すぎる。優しさの欠片もない。だがギルドは料金さえもらえれば、そして時には損得なしに人々のために働く、言ってしまえばお人よしの集団。そんなところに、カノンノという少女は暮らしていた。




世界は混沌を極めているが——少なくてもカノンノの周りは平和で穏やかである。
「うーん……」
彼女は大きく伸びをして、ちらりと世界樹を見た。
遥か遠方にあるにも関わらず、世界樹はよく見える。それほど巨大な大樹なのだ。
「世界樹は……今日も元気、と」
表面上は少なくてもそう見える。最近、カノンノの周りで起きた事件と言えば、先ほどのロアという少年とアリアが空から飛来してこの船の甲板に激突したことくらいだ。飛来した理由は不明。墜ちてきた理由も不明。ただ彼女と彼の記憶が頭を強く打った衝撃で吹き飛んでいることだけが事実。医者に見せても首を横に振るだけだった。身柄もない二人を、この船の船長とギルド長は『ならここで働けばいい』といい、そして今に至る。
その悪しき洗礼に習おうとしている不幸な者がこの時着々と準備を進められていた。
「……あれ?」
視界の隅で、わずかな光が見えた気がした。眼を凝らし、よく見る。だがそこには普段となんら変わらない世界樹の姿。
「世界樹が光った気がしたんだけど……何だろう?」
彼女は首を傾げた。
「気のせいかな?」
気のせいではなかった。何か妙な違和感がある。上から、風切り音が聞こえるのだ。ひゅるるるるるる〜……という、いかにも何かが落ちてきます、的な音が。この音には彼女は聞き覚えがあった。確かあの時は……。
(ロアとアリアが空から降って来たときの音に似てる……)
何気なしに、空を見上げる。太陽光を何かが遮ってこちらに向かって墜ちてきていた。逆光故、形までは見えないが……。
「……え?」
すごく嫌な予感がカノンノの中で渦巻く。この展開、まさか……。
ご名答。彼女の直感は当たっていた。



————がごんっ!!





金属に正面からぶち当たったような、盛大な轟音。そのあと「んふぉぁ!?」といううめき声が小さく聞こえたのは気のせいだ。
眼に入ったのは空色だった。長い空色の煌めきが、甲板とキスをするような形で飛来、激突。うつ伏せに倒れていた。
「……人?」
「……きゅぅぅ〜」
茫然とするカノンノをしり目に、降ってきたもの——人間だと思われる者は、小動物のような可愛らしい声を上げてぴくりとも動かなくなる。


「……きゃああああああああああ!!!!」



いつかのように、カノンノの悲鳴が船の中まで響いたのであった。

Re: TOW レディアントディセンダーズ コメント募集 ( No.2 )
日時: 2012/04/24 18:00
名前: ショコラ (ID: sopKm/an)


テイルズか!!!
 私もオリジナルのテイルズ小説を書いますよ。


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