二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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人類は衰え、退きました。
日時: 2012/08/05 17:57
名前: 栖樺 錘 (ID: zRrBF4EL)


人類が衰え、退くつまりは衰退してからのお話です。
人類は残り少なく、非文化的生活を送っています。
そんな生活のなか、私達は妖精さんにあるお願いごとをします。ごく簡単な。とっても単純な。
非文化的生活のなか私とおじいさんは思ったのです。

「どうすれば人類は衰退しなかったのだろうか。」

という疑問が浮かんだのです。くっきりと。
それが気になりだしてからはお茶も飲めないし、お菓子もつくっていませんでした。
ということで、私のことを心配してくれた妖精さんは言いました。
『何か気になることでもあるのです?』
『お菓子がないと何もできぬ。』
『トリックオアダイです?』
『お菓子か、シか、どりらか、エラベです。』
「へ?あぁ、すみません。」
4人目の妖精さんが話したところでようやく正気になりました。
何か言われていたような気がしたのですが・・まぁいいや。
正直に話してみると。
『そんなことでナヤんでいたのですか?』
『まったくくだらぬコトで悩むです。』
『どんと任せるデス。』
そういって、いとも簡単に朝飯前、いえお菓子前に解決でした。
『いってくれれば、いつでもヤッテやるです。』
そうして、妖精さん達は私達にある機械をくれました。
『もしもポックス〜!』
「ポックス?」
まぁ、昔の某漫画でいうところの「もしもボックス」でした。

こんな感じです。
人類は挑戦しました。

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エピソード5 反省会です ( No.8 )
日時: 2012/08/15 14:32
名前: 栖樺 錘 (ID: NypakStI)

「えーっと、まずはどうしてこうなったのでしょうね?」
『どうというと?』
「うーん、そもそもどうして人を食べるように?」
そこが問題です。
現在私達のこの非文化的は生活のなか、こんな素敵生物生まれる訳が
ないのです。
『うーん。ジャクニクキョウショク?』
あー。アバウトでしたか。
ま、そうでしょうね。ハイ。
「人間美味しいですか?」
『う。ま。い。』
ほほう。あざといですね。
なんということでしょうー。いやほんと
つまりは
[世界をお花だらけにすると]
→人喰い花があらわれ人々は防護服に身をつけることとなり。
→衰退した。

うーん。
ループですね。あーあ。
次はどうしましょう。
結果

私達人類は衰退しました。

エピソード6 睡眠だらけの世界なら ( No.9 )
日時: 2012/08/19 13:52
名前: 栖樺 錘 (ID: zRrBF4EL)


「うーむ・・・。」
朝。
わたしはいつも通りにいつも通りの時間で起きて、
今、ベッドの上で唸っています。
実は前回までのことを十分にふまえたうえで、
人類が衰退せずに済むような、そんな世界をするために、
わたしはこうして方法を考えています。
ポス。
ベッドにうつぶせになります。
朝といってもまだ早朝ですから。
ちなみに、なぜわたしが早朝に起きたかといえば、
もちろん考えるためもありますが、その他のもう一つ。
その理由はベッドの隣から聞こえる音が物語っています。

バグ、ムシャ、モギュモギュ、バリバリ。

『かー、うめぇ!』
人食い花さんはそう言っています。
まぁ、あくまでもメガネで見える字幕なんですが。
ちなみに人食い花といっても、
食べさせている餌は人体ではなく、人の食べ残した
生ゴミとかですかね。衰退しているいまの世界では、
もはや生ごみも階無に等しいのですが、ごくまれにあるのです。
他にも、割れた皿とか、へこんでる鍋とか、
『いやー、ありがとうございます人間様ァ!』
「あぁー・・。いえ。どうってことはないです。」
ようは雑食なんですよ。この人食い花さんは。
なんでもいいそうです。
感謝されてもわたしはただ不必要なゴミ同然なものを
与えているだけなので、苦笑いするばかりです。
と、色々考えていると、そこには
いつものお顔が三人程。
「あぁ、おはようございます。早いですね。妖精さん。」
『おはようございますです。』
『よいあさですが。』
『かんがえつきましたか?』
「えぇ、それが今考えているんですけどねぇ。
 これがなかなか考え付かなくて、・・・・。くぅ。」
そこで、バシン!
頭に何かが、見ればそれは緑色の・・。
人食い花さんの葉っぱです、どうやら居眠りしていたようです。
危ない。危ない。感謝です。
『そんなにねむいのです?』
「えぇ、まぁ。人食いさんが(そう呼ぶことにしました)餌を
 食べる時間は、不規則ですからねぇ、睡眠不足ですよ。」
『ねないとたいへんです?』
「はい。一日の活動に大きく影響するので、大事ですよ。」
『じゃあ、いっぱいいるです?」
「そうですね、できるだけたくさんのほうがいいかと思います。」
妖精さん達は三人でこそこそしだし、
しばらくすると、三人のなかから、リーダーらしき
一人がいいました。

『じゃあ、そんなせかいにすればいいのでわ?』

「え?」

首を傾げた時にはもう、すでに遅く。
気付けばそこは別世界。
「えぇ!」
『ポックスレベル2です。はやくなりました。』
『どうです?』
どうやら、妖精さんは二人しかおらず、
一人はお留守番のようです。おかわいそうに。
「あぁ、すごいですねー。」
棒読みになってしまいました。
『ほめられた。』
『ほめてのびるこ。』
喜んでもらえて光栄です。
起きたそこには、
一つ空間。
それもおっきな空間です。
まるで、どこかのドームのような・・。
そんな場所に、ベッドがたくさん置いてあります。
でも、

ベッドは部屋に埋め尽くされる程あるのに、人は眠っていません。

「起きてから、そう時間はたっていないみたいですね・・。」
『まくらがあったかいです。』
『はをみがきにいったのでわ?』
「そんな・・・。」
『またひといないです。』
『ここからすたーとです。』
あぁ・・・。
妖精さんが二人、
つまりは幸せ二倍、ついでに苦労と手間も二倍。
「寝たい。」
人類は睡眠しました。 ポス。
ちなみに、わたしのベッドでした。おやすみなさーい。

Re: 人類は衰え、退きました。 ( No.10 )
日時: 2012/08/19 14:09
名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)

初めまして!!志保という者です。

【人類が衰退しました】とても大好きなのでこの小説を見つけた時は跳ね上がる程嬉しかったです。

先の展開がよめずとてもわくわくしながら読んでいます^^
更新頑張ってください。応援しています。

エピソード7 もしも睡眠だらけの世界なら ( No.11 )
日時: 2012/08/30 21:21
名前: 栖樺 錘 (ID: zRrBF4EL)


寝落ちです。
起きたら同じ場所でした。
ベッドの上。
同じ壁、同じ天井、同じ空間でした。
ですが、そこは寝落ちしたときとは違います。
明るさが。
私が寝落ちしたときは(連呼するものではないですが)
この部屋は真っ白で、照明が空のベッドを照らしていました。
ですが、今この場所にはその明りは無く、
暗く、まるで夜のような、そんな空間です。
「!」
そこで私は気付き、辺りを見渡します。
「やっぱり・・」
周りのベッドには人がいました。
たくさんの人、不思議と見覚えがある人もいます。
どこかでお会いしましたっけ?
・・・といっても相手は寝ていますけどね。
『じゅくすいちゅうなのでわ?』
「そうみたいですね。」
『よいこはそだつ。』
「おそらくそれは、寝る子かと、良い子はこんな不思議な場所で
 寝ませんよ。きっと。」
『でわ、にんげんさんはわるいこ、です?』
それを言われては言葉もありません。
私だって、好きで寝落ちしたのでは・・。
ないとは言い切れませんね。私は少し反省すべきです。

「さて・・。」
妖精さんと楽しくお喋りをしても仕方ありません。
といっても、いる人、いる人が全て寝ているのです。
起こすのも悪い気がしますし、それに何より。
「出口は・・・、あれですかね?」
出口は一つ、それもとても大きなものが、
大人数が暮らして(?)いるからでしょう。
出てみると、そこには
「洗面所?と・・・シャワー室?あ。大浴場まで!」
そこには水場という水場がありました。
ですが、その廊下らしきものから見えるドアに、外に出れそうな
扉は存在せず・・。
「どういうことなんでしょう?」
『ひとにきいてみれば、いいのでわ?』
『おこせー、おこせー。』
「気持ち良さそうですし・・、邪魔するのは・・。」
そこでハタと気付きます。
そうです、今回は前回とは違ってわかりやすく、人がいます。
それもたくさんの人が。
「起きるのを待ちましょうか・・。」
そういって、私は自分のベッドに戻ります、
戻りたいのですが・・・、肩の妖精さん。
『どのべっどですか?』
と、一言。
「どのって、起きている人間は私だけですから、
 空いてるベッドでしょう。」
そして今更ながら気付けば、置かれているのは同じベッド。
妖精さんは私のベッドしか知らないのでしょうか。
『もひとつ、あいてますが?』
「え!?うそ!」
ベッドの集団を、見ます。
何個あるかは予測がつきませんが、
とにかく、私のベッドより、少し奥の方のベッド。
そこには、お布団と枕、それと寝るときにかぶる帽子。
『おきてる?わるいこみつけた。』
鬼ごっこじゃないんですから。
「それにしても、あの帽子は・・。」
はて、どこかで見たような・・・。
『わるいこ、ろうかでわ?』
そうです。
出口はひとつしかないのですから、
廊下かどこかの水場です。探索しているときにすれ違ったのでしょう
その姿を見なくては。
私は歩きます。
パジャマで。
『さむくないのです?』
「あぁ、」
云われて気付けば、ここにきてから、温度で不愉快に感じたことは、
ここはパジャマに適した気温で一定されているようです。
ぺたぺたと、裸足で歩きます。
そこで、気付きました。
「明るくないですか?」
『あれでわ?』
ひとりの妖精さんが上を指差します。
そこには、
「月・・・?しかも満月?」
本物かはわかりませんが、夜の光源がそこに、窓のそとに
天井から丸にくりぬかれたような窓です。
先程歩いた時に、何にもぶつからず歩けていたのはこのおかげです。
『まんまるですが。』
「そうですね。」
『あかるいのですが。』
「そうですねぇ。」
うっとり眠気が。
『まぶしいのですが。』
「そうですね、寝てはいけません。」
『みつけた。』
「そうですね、見つけては・・って。」
違和感。
今、妖精さんはなんと?
『あそこ。』
妖精さん先程の窓と似た窓の下、そこに
妖精さんの言う『わるいこ』はいました。
ですが、その『わるいこ』は私の知る限り、
そんなに『わるいこ』ではないのです。
そう、そこにいたのは、私の良く知る人物でもありました。
私は息を呑みます(まぁ、要は驚いたんです)。
そして、

「助手さん!?」

彼はこちらを振り向き、
私は彼に駆け寄りました。
人類は、再会しました。おぉ〜と〜もよ〜。
夢落ちでないことを祈るばかりです。

エピソード8 もしも睡眠だらけの世界なら ( No.12 )
日時: 2012/09/21 19:59
名前: 栖樺 錘 (ID: j.vAWp8a)


「助手さん、どうしてこんなところに!」
いえ、まぁ。
こんなところとか言える程この世界のことは知りませんが。
そこは場の流れですよ。場の流れ。
今回は助手さんに事情聴取です。
現状を知るためにまずは、助手さんに話を聞いてみましょう。
「え?『村にいた人間はほぼみんなココにいる』?」
助手さんは頷きます。
「じゃあ、どうしてみなさんは寝ているのですか?」
助手さんはいつものスケッチブックを出しました。
どうやら、絵で説明をしてくれるらしいです。
私はその間にベッドで寝ている人達の寝顔を確認しにいきました。
ぺたぺた、と歩いていると
『みんなみたことあるですね。』
『むらのひと、みなここに?』
「どうでしょう・・。まずはおじいさんでもさがしましょうか。」
『それがいいー。』
というわけで、先程の部屋に戻れば何も変わらず、
おじいさんは私のベッドの隣の隣で寝ていました。
のんきに寝言まで。
まぁ、なんて幸せそうなんでしょう。
いっそ永遠に眠ってそうなくらいです。
『やはり、じゅくすいちゅうなのでわ?』
「そのようですね。」
『おこしてさしあげるのわ?』
「できかねますよ。放っておきましょう。」
私は周囲を歩いてみます。
「知っている人が少なくありませんね。むしろ、顔を知らない人が
 いないくらいですね。助手さんの言うとおりみたいです。」
納得すると、私は助手さんのもとに戻りました。
助手さんは私に紙芝居的なものを読ませてくれました。
まぁ、中身はみなさんの想像どおりの
あんな感じの絵本。デジャヴというやつです。
なので、私が大変愉快に、単純明快にお話します。
居眠りはなさらぬよう、お願いしますよ。

『ちょっとむかし。ある日のこと。』
『村のお偉いさんは言いました。』
「眠い。」
『そして、彼は寝てしまい、彼の部下の仕事が無くなり、
 そのまた部下の仕事無くなり、そのまたまた部下も無くなり・・』
『というようなループとなり、村の人間はみんな眠ってしまいました』
『例え、誰かが起きても、誰も働いておらず、ただ、みんな寝ています
 みんな寝ているから、誰も働かず、お金はかからず。』
『食物はたまたま起きていた人が行うようになりました。』

こんな感じですよ。ようやくすれば、
みなさん、働くのが億劫になり、あきらめたんですね。はい。
働きましょうよ。睡眠欲は人類を衰退させました。
どうやら、今回も失敗のようですね。
「つまり、誰も働くなくてよい。争いも起きず、お金も動かず。
 同類もなく、学校もなく、店も無い。そんな世界と?」
再び頷きます。
どうりで、ココのベッドで寝ている人はみなさん幸せそうに
寝ているわけです。
平和な世界になったようです。めでたし、めでたし・・・。

そう。これはめでたしのハズです。
でも、何か気になることが、こういうのなんていうんでしたっけ?
足につっかかる?
いや、足はないでしょう。
腕に突っかかる?
腕って、何もつっかからないでしょう。
肩に突っかかる?
幽霊ですか、肩だなんて・・・・、ん?肩?
「あっーーーーーーーー!」
わりと大きな声でした。
助手さんは口に人指指をあてます。
おぉっと、騒ぎすぎましたか。起こしてしまいます。
ですが、これは聞かずにはいれません。
私は気付いてしまいました。重要で重大なことに。
「あの、助手さん・・・。」
恐る恐る、私は彼に訊きました。
もう、何も無い、肩を震わせて。少しの重みを感じる肩で。
「ココには、この世界ではっ・・・。」
声が少し、震えています。足も。
この、面白みのない世界で、がくがくで。

「【妖精さん】達は、いないんじゃ、ない、ですか?・・・。」

彼らは楽しいことが大好き、でも、
こんなつまらない世界で、お菓子の無い世界で彼らは。
「・・・・。」
助手さんは頷いてしまいます。
「そんな・・・・。」

ーどうやら、
ー今回衰退したのは、私達【旧人類】である、「人間」ではなく、
ー【現人類】である、「妖精さん」が・・・。

   −妖精は衰退しましたー

そんなっ・・・・。
感動の再会の後の悲しい別れ、でした。
肩にいる、一匹の妖精さんは、弱弱しく、
『そうなのかー・・・。』と呟きます。


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