二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 完
日時: 2013/07/24 12:42
名前: 未桜 ◆5vJ2t2Cxzg (ID: foi8YFR4)

ある桜が咲く少し前のこと、クラス替えが行われた新しい教室の隅っこに気休め程度に書いたんだ———。苦しくて、逃げたくて、泣きたくて、
       「Dareka tasukete」と、
・・・確か其う書いたはずだ。ローマ字で書くんじゃなかったかな・・・・・
少し後悔した。子供っぽいかなって。まっ、いいかな。
誰も見ることは無いだろうし。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

ハイ!初めまして〜〜〜!!
未桜と申します。いたらぬところは、絶対ある(←此処重要)と思うので温か〜〜い気持ちで見てくれたらな・・・って思ってます。ヨロシクでぇ〜〜す(笑)
コメもできれば(笑)

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20



Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 ( No.93 )
日時: 2013/06/13 17:51
名前: 未桜 ◆NxgmAyLtQc (ID: foi8YFR4)

標的58 生きたい

束の間、沈黙が支配した。
ディーノのあの驚きも沢田が茫然として声が出ないというのも何となく分かった。

《テメェ!!ふざけた事言ってんじゃねぇぞ!!》

獄寺叫んだ。怒っている、とっても。すごく。
こんな時に嘘言えるほど、馬鹿でもないし考え無しでもないし・・・大胆な真似が出来る訳ないじゃん。

「神無は嘘吐きだからねぇ…。しかも裏切り者には死を・・・っていうの掲げちゃってるし・・・」

私をどうしても殺したいんでしょ。その言葉が出た途端。沢田に叫ばれた。

《ふざけるなよ!!何だよそれ、最初っから知ってたなら何で・・・生きたくないのかよ!!!?》

本気で心配してくれていたんだね・・・巻き込んじゃったなぁ・・・そう思いながら

「そう言う意味じゃ無いんだよ。ゴメン・・・ほんとゴメン・・・もう切るね…あと日本にも戻るから」

まだ沢田は言いたかったようだが私が一方的に切った。話すのが苦しくなったから
そしてディーノの方を向き「ゴメンね?」と言うと、何か言おうとしてやめていた。



**



その日の夜、ディーノに付き添われて…日本に着いた。(一人では不安らしい。私はアンタのドジが不安だ)

着いた途端長い間のフライトだったからか、疲れていたらしく私は意識を手放していた。

目が覚めると、そこはどこかの病院で沢田達がいた。
泣きそうになっていたり、睨んでいたり、じっとこっちをそらさず見ていたり…、優しい人たちに囲まれていたんだね。私は幸せだった。
でも・・・

「一緒にまだ遊びたかったなぁ…ご飯食べて、ゲームして、喧嘩して…、あ、後、沢田が無事に10代目になれる所見たいし、出来れば・・・本当に出来れば結婚して子供が欲しかったなぁ…」

なぁんて・・・と言えなかった。続けれなかった。

「何で私・・・こんな事なっているんだろうね?沢田達の顔が見れないし、声もよく聞こえないし・・・上手く体が動かないし・・・」

ココまで言うともう限界だった。ずっと隠してきた思いが全部溢れ出した。
心配させたくないと思って言わないでいた事全部が、我慢できずに

「嫌だ、嫌だよ!!何で!何で!何で!!私こんな事なっているの!?意味分かんない!!まだやりたい事一杯有るのに!!やっと信じれる大事な仲間が出来たのに!!・・・たくない・・・死にたくないよ…。」

ゼェゼェと私は浅い呼吸を繰り返した。

「私はっ、まだ生きたい・・・!!」

隠していける筈か無いじゃないか。私が大好きなファミリーに嘘は付けれないのに。

Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 ( No.94 )
日時: 2013/06/13 17:50
名前: 未桜 ◆NxgmAyLtQc (ID: foi8YFR4)

標的59 本心 (ツナside)

方法が無いなんて・・・俺らは途方に暮れていた。
あの子が嘘を吐いていて・・・遠藤さんはそれを知っていた。
なのに何で…、騙されたままでいたんだろう。

「おい!ダメツナ!!」

リボーンに背中を思いっきり蹴られた。

「いってぇぇぇ!!何すんだよ!!?」

「お前はこんな事で、綾乃の命を諦めるのか?そんな奴じゃないだろう。お前は」

「そうだ・・・!!もしかしたら10代目!!一族では知られてないけど、実は合ったって言う事例なら俺何度か聞きました!!」

「諦め無かったら、絶対何とかなるのな」

そうだ・・・俺一人だったら何も出来ないけど…。俺にはファミリーが・・・大事な仲間がいてくれる!!
もしかしたら、見つかるかもしれない。

「遠藤さんが戻るまでに見つけよう!!」

**

でも、結局見つかる事は無かった。
目の前にいる遠藤さんは見た目は変わらないのに・・・体内が酷く損傷されていて・・・今日が峠かも知れない。と言われた。

何も出来なかった。ファミリーなのに・・・くそ・・・・・・
そんな時に、遠藤さんが弱々しい声で言った。

「一緒にまだ遊びたかったなぁ…ご飯食べて、ゲームして、喧嘩して…、あ、後、沢田が無事に10代目になれる所見たいし、出来れば・・・本当に出来れば結婚して子供が欲しかったなぁ…」

まるで、今日死ぬ。という様な事を言われ、俺達は何も言えなくなった。
まだ生きていて欲しい。そう思ってしまう。

「何で私・・・こんな事なっているんだろうね?沢田達の顔が見れないし、声もよく聞こえないし・・・上手く体が動かないし・・・」

困った様に笑っていた遠藤さんは、崩れるように泣いた。

「嫌だ、嫌だよ!!何で!何で!何で!!私こんな事なっているの!?意味分かんない!!まだやりたい事一杯有るのに!!やっと信じれる大事な仲間が出来たのに!!・・・たくない・・・死にたくないよ…。」

悲痛な叫びだった。諦めたくない。そう言って泣いていた。
ゼェゼェと荒く浅い息をしていた遠藤さんは、顔を手で覆いながら

「私はっ、まだ生きたい・・・!!」

死にたい筈無いんだ。遠藤さんは毎日笑っていた「楽しい」って言って。
絶対に死なせたくない。どうすればいい?どうすれば…

俺の大事なファミリーを助けれるだろう………!!

獄寺君達もそう思っていた。拳を強く固く握っている。
どうにかしたい・・・じゃ無い!!するんだ!

Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 ( No.95 )
日時: 2013/06/13 23:02
名前: 未桜 ◆NxgmAyLtQc (ID: foi8YFR4)

標的60 復讐者との契約

とうとう、私は走馬灯が見えてきた…。
嫌だ見たくない。まだ生きたい。
そう思ってもお母さんの顔が映し出されていく。

[い〜い?綾乃、貴方は優しい子だから人の為に力を使うかもしれない…そして死ぬかもしれない…もし死にそうになってもまだ生きたいと思った時、この言葉を言うのよ?……………はいっ復唱してみなさい。]

[おかあさん…ラテン語でオネガイ♪]

[文句言わない!!]

・・・う〜ん、場面的にピッタリな走馬灯だなぁ…
藁でも縋りたいし・・・やってみるかな。無茶振りは私の専売特許っていうことで。
私はすぅっと息と吸うと、小さな声で言ってみた。

「Si prega di ascoltare i miei desideri se vendicatore.」

一行目を読むとリボーンさんやディーノが驚き

「Io passo la maledizione che esiste in me. Quindi, si prega di restituire la vita perduta mia」

二行目を読むと獄寺がこっちを凝視し

「Si prega di concedere questo desiderio se ho sentito」

最後の行を読むと沢田と山本が首を傾げていた。何言っているか分かんないんだろう。多分ね

意味は知らないんだ。お母さんの発音だけを聞いて言っただけだから。
ぼんやりと天井を見ていると左横が変にねじ曲がっている様な感じがした。
まさかな・・・と思いながら一生懸命左を向いて見ると…面白い表現で言うと次元の裂け目と云う様なモノの所為でどす黒い者が渦巻いている所と繋がったという様な感じだ。

「お前の願いを叶えに来た。」

「・・・えぇっと、取り合えず、どちら様でしょうか…?」

「ヴィ、復讐者!?」

ヴィンジチェ…?何だいそれは?意味分からん。

「貴様の先祖に貸してやった物を返してもらいに来た」

包帯ぐるぐる巻きの人はそう言って、私の心臓付近に手を突っ込んだ。
傍から見るとグロイだろうなぁ…、痛くないけどさ
そして、すっと何か光るモノを取りだした。光るって言っても黒っぽいんだけど。

「確かに返してもらった。」

そう言いながら、包帯の人は私に白く光る物を手渡してきた・・・がその光るモノは一瞬にして私の中に入っていった。

「・・・?なんだこれって、あれま、体が軽い」

あの死にかけの私がココまで生き返るとは…あれが私の寿命だったのかな?

「え!?本当!!?」「マジか!!?」 「ははっ、スッゲェのが見れたな♪」

そして、ほぼ同時に言っているこの3人。仲良しだな

「おい、何でお前等が解決出来た?」

ヴィンジチェさんにリボーンさんは厳しい目で言った。
あ、私も気になって来たなぁ〜・・・元気になれたしさ。
余裕が出て来たんだよね。余裕が。

Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 ( No.96 )
日時: 2013/06/13 23:20
名前: 未桜 ◆NxgmAyLtQc (ID: foi8YFR4)

標的61 過去での出来事

「…その者の先祖は昔、イタリアでマフィアをしていた。」

ヴィンジチェ(復讐者って意味らしいよ)は驚いたものだ。
私の先祖は日本人だが、イタリアでマフィアをしていたらしく復讐者と契約をし、とある力を貸して貰ったらしい。
私が—呪い—と言っている物を貸して貰ったらしい。
しかし誤算が一個あった。その力を使ったら寿命がどんどん取られていくと云う事。
で、大急ぎでなぜか日本に帰ったらしく、そこで籠っていた山(現実家)で使っても寿命が無くならないと云う事
そして、なぜが力が子供に宿って行くと云う事
有頂天に達した先祖は紙にとある言葉を書いたがそれを無くしてしまった事に気づかず、大往生したらしい。

「先祖が申し訳ありません…」

そう言ったが、聞こえて無かったのか復讐者は無視して帰って行った。
耳遠いなぁ…じゃなくて、一体何者なんだろう。

なぁにやってんだよ!先祖めぇぇぇぇ・・・天国に行けたらぶん殴ってやらぁぁぁ。
で、その紙を我が両親は見つけたらしく、やってみた所・・・無事大成功…で、山を抜けたらしい。

「遠藤さんが言っていたのってその言葉だったんだね・・・」

茫然としている沢田を見ると拍子抜けしてしまいそうになる。
まぁ、私も知らんかったがな!!

「って、あれって何て言ってたの?」

「知らずに言っていたのか!?…何つー図太さだよ・・・」

獄寺に呆れられても、痛くも痒くも無いな。で、なんて言ってたの?
目で訴えると呆れた様に教えてくれた。
アリガトよ
まぁ、簡単に訳せば

「復讐者どうか私の願いに耳を傾けて下さい。」
「私の中に存在する呪いを渡します。ですから私の失った寿命をお返し下さい」
「この願いが聞こえたなら叶えて下さい」

らしい。全っ然知らんかったなぁ…
と、いけねぇ忘れてたや…いや?忘れてても良かったけど…

皆の所に向き直り

「まぁ・・・何かすっごく恥ずかしいけど・・・ありがとう!!」

今、私はすっごく笑っていれている気がする。

子のファミリーの皆とずっとずっと一緒にいたいな・・・なんて恥ずかしいこと思っている事は内緒。

Re: 〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 完 ( No.97 )
日時: 2013/07/24 12:42
名前: 未桜 ◆NxgmAyLtQc (ID: foi8YFR4)

最終話 今日も

完全に寿命を取り戻した私には目まぐるしい一日が待っていた。
まず、京子ちゃんと花ちゃんに会った。
私の我儘かもしれないけど、ちゃんと仲直りをしたかったから、学校に行き、二人に会うと決めたんだ。

二人は私を見て、驚いた様な顔をして花ちゃんは怒りそうな、京子ちゃんは泣きそうなそんな顔をしている。

「・・・あの、えぇっとですね・・・その私が前にいったあの言葉、て、撤回していい?私はまだ二人を一緒がいいし離れたくないし・・・」

ああ、しどろもどろになるのが歯痒い!
もっとしっかりしろよ!!
許して貰えないかもしれない。でも、何度でも謝って何時か許して貰うから。絶対
諦めは悪い方だし

「・・・綾乃ちゃん・・・」

京子ちゃんが口を開いた。何て言われるのか、聞くのがちょっと怖い。

「お帰り!!」

「心配したでしょうが!!バカ」

二人が私を抱きしめてくれた。それだけで私は泣いてしまった。
このところ涙腺が緩んでいる気がする。

「ゴメンね」 そう言うのもなかなか言えないで三人で笑ってしまった。

それから、学校に行くと今日は珍しく遅刻をして無い沢田達と合流して皆で学校に行った。
流石に雲雀さんの眼が怖かったけど・・・「群れるな」っていう感じがした

実家には行ったけどどうしてか私の話を聞いてくれようとはしてくれなかった。
どケチだ。
それでもあの力を使ってはいけないんだ、約束したんだ祖先は復讐者にいずれ返すと
だから私は説得し続ける。支えてくれる仲間もいてくれるし諦めないようにしたい。

今日と似た日は何でも何度もあるかもしれない。でも同じ日なんてない。

だから私は、今日も歩み続ける。

一歩でも多く、皆と一緒にいる為に

それが私の今とてもしたい事

雪を優しく包んでくれる大空の為にその大事な存在の為に

諦めずに笑って生きていきたい

          —FIN—


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20



この掲示板は過去ログ化されています。