二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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緋弾のアリア 別世界からの来訪者
日時: 2012/09/29 22:05
名前: パラレル (ID: 3RSwxYeD)

1章 「武偵殺し」

1話 別世界移動 ワールド・ワープ



「あーあ、暇だ」

俺は今、家ですることがなくてすごーく暇だ。

さっき「緋弾のアリア」の新刊読んだし、仕事が終わったし、BD(ブルーレイディスク)で録画したアニメやドラマとか全部見て消したし。

暇だー。

プルル、プルル。

そんなことを思っていると、携帯電話が鳴ったので繋げる。

「はい、もしもし。ただいますごーく暇の河上です」

言い忘れてたが、俺の名前は河上 進人(かうえ しんと)だ。年齢17歳。

「すごーく変わった出かただね。まあいいけど」

「なんだ、アテナか」

電話をかけてきたのはアテナだった。

アテナは俺の幼馴染であり親友であり女神である。ちなみに上位の女神だ。

え?、なんで女神が俺に電話をかけるかって?。

そんなの知らん。

「ねぇねぇ。早速だけど天界にあるあたしの家に来て」

「はぁ?、天界にいきたくねぇよ」

天界に行くためには、空港で天界行きの飛行機に乗らなくてはならない。

それに5万円かかるし、俺の全財産は2万円だ。行けないよ。

え?、なんで空港に天界行きの飛行機があるかって?。

また言うけど、そんなの知らん。

俺が生まれたときはそこらに神とか天使とか悪魔とか魔族とか吸血鬼とかその他の種族が普通に道を歩いてたからな。

だから、俺にとっては神とか天使とかはおとぎ話じゃないんだ。

「大丈夫だよ。迎えがもうすぐ来るから」

ピンポーン。

あ、誰か来た。もしかして迎えってやつか?。

「ほらね。それじゃ天界で待ってるよ」

などと言って切った。

話が終わったので玄関に行って扉を開ける。

開けるとサングラスをかけた黒スーツを着たお兄さんが立っていた。

「河上様ですね。アテナ様の命により迎えに来ました」

黒スーツのお兄さんは丁寧なお辞儀をした後、なにかの力で扉を作って開けた。

扉の向こうを見ると天界だった。

「さあ、河上様どうぞ」

黒スーツのお兄さんに言われたので俺は天界に行った。




「シント、いらっしゃ〜い!」

扉を通った後アテナの家に行き、チャイムを鳴らしたら突然アテナが出てきて抱きついてきた。

おお、アテナの大きくてキレイでバランスが良い胸が俺に押し当たる。それにしてもあいかわらず160cmぐらいの身長だな。

ちなみにアテナはこんな容姿をしている。

金髪碧眼で巨乳でポニーテールの美少女だ。

「おい、抱きつくより先に用件を言え」

「ああ、そうだったね。入って入って」

「ああ、おじゃまします」

アテナは中に入っていく。

俺はアテナの後を追うように中に入った。

そうそう、アテナの家は普通の一軒家だ。

「シント君、よう来たな」

「アテナのお父さん、こんにちは。おじゃましてます」

リビングに入るとアテナの父こと神ゼウスがいたのでお辞儀する。

「はっはっは。こんにちは。っで、アテナ」

「なにお父さん?」

「ちゃんと、あれは進んでるか?」

進んでる?。アテナとアテナのお父さんはなにかやってるのかな?。

「もう!。お父さん!シントがいるときは訊いてこないでよぅ」

「はっはっはっは」

「ところでなんで俺を呼んだんですか?」

「あ、そうだったね」

なんか話しが長くなりそうだったので止める。

「シント、2人で今から「緋弾のアリア」の世界に行こう!」

「・・・なに言ってるんだよ?」

「緋弾のアリア」のアリアの世界って「ライトノベル」の中の世界だぞ。

「だーかーら。2人で「緋弾のアリア」の世界に行こうって」

「その前に行けるのか」

「行けるよ!。だって神だもーん」

「確かにアテナは神様だけど」

「だから行けるんだよ!ほら!」

アテナが神だけが持つ力、略すると神力。その神力で木製の扉を作り出した。

「ほら、見てみ」

その扉を開けると「緋弾のアリア」の世界に存在する「東京武偵高」が見えた。

俺は驚きすぎて目を丸くする。

「ふっふっふ。どうだぁ」

アテナがえっへんみたいなポーズをして言う。

「さ、行こう!」

腕を掴んで俺を「緋弾のアリア」の世界に行かせようとする。

「ちょっと待てって」

俺はアテナの腕を振り払う。

「行く前にちょっと連絡させろ」

そう言って携帯を取り出す。

「なにするの?」

「舞と桜にアテナと一緒に「緋弾のアリア」の世界に行ってくるってメールを送るんだよ。あいつらにちゃんと伝えてないと後が怖いからな」

もしもだが、俺が黙ってアテナと「緋弾のアリア」の世界に行って、それを舞と桜が知って、なにかの方法で「緋弾のアリア」の世界に来て、俺を見つけ出しフルボッコするかもしれないからな。

そう考えながら舞と桜にメールを送った。

それと舞と桜はアテナと同じ幼なじみだ。

「終わった?」

「ああ、終わった」

アテナの顔がなぜか不機嫌だが気にしない。

「シント君」

「はい、なんでしょう?」

「シント君にこれをあげよう」

アテナ父が黄緑色に輝く玉を見せてきた途端、その黄緑色に輝く玉を俺の胸に入れた。

「なにしたんですか?」

「君に力をあげたんだよ。元々持ってるけど。詳しい事は向こうでこの説明書を読んで」

10ページぐらいある説明書を渡してきた。

「??」

「お、そろそろ仕事の時間だ。2人とも、気をつけてな」

アテナ父は逃げるように家から出て行った。

「さあ、そろそろ行こう!」

「ああ、そうだな」

俺とアテナは手を繋ぎながら「緋弾のアリア」の世界に行った。





・・・なぜか22年後



「シント、あたしはアイツの隣に座りたい」

クラス分けされた2年A組の、最初のHRでアリアがキンジに指差しながら言ったとき

「「「・・・わーっ!」」」

一瞬絶句はしたがその後、生徒達は一斉にキンジを見て歓声を上げた。

「な、なんでだよ・・・!」

「よ・・・良かったなキンジ!。なんか知らんがお前にも春が来たみたいだぞ!。シントさん!。オレ、転入生さんと席代わりますよ!」

まるで選挙に当選した代議士の秘書みたいにキンジの手を握ってブンブン振りながら、右隣に座っていた大男が満面の笑みで席を立つ。

身長190近いあのツンツン頭は、武藤剛気(むとう ごうき)。

キンジが強襲科にいた頃よくキンジ達を運んでた車輌科の優等生で、乗り物と名のつく物ならスクーターからロケットまで何でも運転できる特技がある。まあ俺の方が上だけどな。

「いいぞいいぞ」

そう言いながら椅子に座る。

座った後、生徒達がわーわー騒いで、ぱちぱちと拍手する。

「キンジ、これ。さっきのベルト」

アリアはベルトをキンジのところに放り投げる。

それをキンジがキャッチすると

「理子分かった! 分かっちゃった! これ、フラグばっきばきに立ってるよ!」

キンジの左隣に座っていた峰理子が、ガタン!と席を立った。

「キーくん、ベルトしてない! そしてそのベルトをツインテールさんが持ってた! これ謎でしょ謎でしょ!? でも理子には推理できた! できちゃった!」

アリアと同じ背が低い理子は、探偵科ナンバーワンのおバカ女子らしいキャラだ。

「キーくんは彼女の前でベルトを取るような何らかの行為をした!そして彼女の部屋にベルトを忘れてきた!つまり2人は熱い熱い、恋愛の真っ最中なんだよ!」

ツーサイドアップに結ったゆるい天然パーマの髪をぴょんぴょんさせながら、理子はおバカ推理をぶち上げる。

そんなことを言ったせいで生徒達が騒ぎ出した。

「キンジが!?」「あんなかわいい子をと!?」「不潔!」

武偵高の生徒はこの一般科目でのクラス分けとは別に、それぞれの専門科目で部活のように組や学年を超えて学ぶ。ので、生徒同士の顔見知り率は高いのだが・・・

新学期なのに息が合いすぎだろ。原作を思い出してきたよ。

「お、お前らなぁ・・・」

キンジが頭を抱え、机に突っ伏したとき


ずぎゅぎゅん!


鳴り響いた2連発の銃声が、クラスを一気に凍り付かせた。

真っ赤になったアリアが、原作通りに、二丁拳銃を抜きざまに撃ったのである。

「れ、恋愛だなんて・・・くっだらない!」

翼のように広げたその両腕の先には、左右の壁に1発ずつ穴が空いていた。

「全員覚えておきなさい! そういうバカなことを言うヤツには」

それが、神崎・H・アリアが武偵高のみんなに発したー最初のセリフだった。

「風穴あけるわよ!」

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