二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- らくだい魔女と天空の花(7話)
- 日時: 2012/10/23 19:20
- 名前: えんじん (ID: L7LaX0Yq)
「・・・ねぇ」
「ん?なんだ」
ピランが振り向いた。
「本当にここの主のところへ向かってるの?」
あたしたちは、なにやらあやしい森の中に入っていた。
「・・・同感だな。こんなところに人がいるなんて考えにくい」
「いいから、ついて来い」
そういうと、ピランはスタスタ歩いて行ってしまった。
「・・・おい。あやしくないか?」
「?なにが?」
「あのピランってヤツ」
「う〜ん・・・あやしいけど、悪い人には見えないよ?」
ピランが悪い人なんて考えたくもない。
だって、夢の中であんなに優しい笑顔であたしを送り出してくれた。
でも、ピランの顔が少し曇っているのは気になるけど・・・。
「・・・ついたぞ」
「え?ここ?」
「暗いな・・・・」
周りが木で囲まれていてよく見えない。
真上にはカラスまで飛んでるし。
「・・・すまないな。フウカ」
ピランがそうつぶやいたのがハッキリ聞こえた。
「え・・・?」
振り向いたとたん、あたりが白く光りだした——・・・・
キィィン——・・・
聞きなれた感覚で目が覚めた。
ゆっくり目をあけると、セピア色の世界が広がっていた。
「ここは・・・」
「やっと起きたか」
隣にチトセがいた。
「お前が寝てる間、あたりを探索してみたが、
どうやらここは過去の世界のようだな」
「過去の世界・・・・」
すると、頭の中にピランの声が響いてきた。
「目が覚めたか?」
その声はチトセにも聞こえていたらしく、
「おい!オレたちをどうするつもりなんだ!!」
と叫んだ。
するとピランは、
「どうもせん。・・・ただ、過去を知ってもらうだけだ」
「どういうこと?」
「我が天空の主が天空、魔法の国、人間界、魔界を創りし日に
おこったことを見てもらう」
そういうと、セピア色の世界が動き出した。
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