二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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小説協会〜合作という名の交流〜
日時: 2012/11/20 14:45
名前: メフィ_〆 ◆6tU5DuE3vU (ID: l.IjPRNe)
参照: http://www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no=12344

一時的に名前を変えてお送りします。
一段落したら、また改名したいですね。
是非参加してみたい、という方は上記URLより登録を。

ここは、協会のメンバーが短編を持ち寄って掲載していくと言うスレでございます。

●元ネタがあれば、基本的に何でもOKです。それこそ、「あの話の裏話」的なストーリー展開などもアリです。どうしても長くなってしまう、というなら中編でも構いません。
 ただし、二次(映像)との区分化をはかるため、「雑誌」などに連載されているものや、「単行本」限定とします。

●「そのキャラ」を使って、独自のストーリーを展開するのもアリでしょう。色んな原作からキャラを持ち込んで、色々させてみるのも面白いですよ。

恐らく、「これを書いてみたい!」というのが一つはあるでしょうから、ここでも「ネタ縛り」はしません。


◆目次◆※()内は元ネタ。複数混交の場合は「複数」と。
●妖華様
【温かい日々】(BRAVE10)
>>1

●月森和葉
【荒野】(ヨウスケの奇妙な世界PARTⅡ仮面少年)
>>2

●冬ノ華 神ノ音様
【死神と少年】(BLEACH)
>>3





〜参加メンバー〜
◆紅チーム
●蟻様
●ぽわりん様
●月森和葉様
●ベルクシュアテン様
●冬ノ華 神ノ音様
●妖華様
●雷燕03様
●風猫様
●香月悟様
●狒牙様

◆白チーム
○夏瑠様
○蓬月様
○柚子様
○紫様
○黒雪様
○羽月リリ様
○たろす@様
○ゆいゆ様
○トレモロ様
○月詠朔斗様

【指摘人】
◆ぽわりん様
◆風猫様
◆紫様
◆天乃美穂_〆様
◆トレモロ様

【イラスト】
◇夏瑠様
◇月森和葉様
◇冬ノ華 神ノ音様
◇妖華様
◇雷燕03様

Page:1



Re: 小説協会〜合作という名の交流〜 ( No.1 )
日時: 2012/11/17 13:58
名前: 妖華 ◆uAcwoW6b/c (ID: o4cexdZf)  

できたと聞いてwww

【温かい日々】ジャンル『BRAVE10』



信州上田……何かと愉快で物騒な気もする地。


ここに十人の勇士と勇士の妹が、1人いる。

少女の名を若宮葉月という。

光の勇士……霧隠才蔵の妹だ。

名字が違うのは、まあ長くなるからここでは飛ばすとしよう。


これはそんな十一人の愉快な一日である。



「……葉月ぃー!」

闇の勇士、伊佐那海が葉月を呼ぶ。
伊佐那海は奇魂(くしみたま)をもつ巫女だ。
甘い物が大好きな伊佐那海の事だ。
お茶の誘いだろう。

「何、伊佐那海」

取り敢えず、葉月は返事をした。

「あのねー!皆でお茶しようと思って。」

やっぱりか。と思いながら、葉月は「行く」。と返事をした。

こんなに面倒そうに返事をしているが、葉月はこのお茶の時間が好きである。

忍として、ではなく1人の少女として過ごせる唯一の時間だ。といってもいいかもしれない。

葉月はしばらくしてから庭へと行った。
庭には、伊佐那海に呼ばれたのだろう、他の勇士もいた。
今日は珍しく兄の才蔵も来ていた。

「珍しいね。兄上も来るなんて。」

葉月は不思議そうに才蔵に言った。

「まぁな……」

と言っている才蔵も少し、笑っていた。

「お待たせー!」

伊佐那海が大量の饅頭を持って来た。

「……多過ぎるよ。」

葉月はそう言う。
1人何個食べなければいけないのか分からないくらいの量を持って来ていた。

「……ぷっ……」

あまりにもその光景が面白くて笑ってしまう葉月。
それを優しい目で見ている才蔵。
二人を見て様々なことをいう他の勇士と城主真田幸村。
二人を見て「ずるい!」と言う伊佐那海。
今日みたいな日がずっと続けばいいのに。と葉月は心の中で思った。


平凡で幸せな毎日を送る時代がいつか訪れることを願って、葉月は饅頭を一口食べた。




【END】

Re: 小説協会〜合作という名の交流〜 ( No.2 )
日時: 2012/11/17 22:06
名前: 月森和葉 (ID: ngsPdkiD)

朝日ソノラマ刊、ヨウスケの奇妙な世界PARTⅡ仮面少年より、「荒野」です。
三十年前の漫画ですので恐らく誰も知らないと思いますが、気が向いたら読んでいただければ幸いです。


原作 高橋葉介
ヨウスケの奇妙な世界PARTⅡ仮面少年より
【荒野】



 いつも、同じ夢を見る。
 たった一人で枯れた荒野を歩いている夢なのだ。
 私は旅人。
 照らす日はあまりにも強く、日陰となるような草木の一本すらどこにも生えていない。
 私はボロ布を纏い、長い棒きれ一本を支えにして必死に歩いている。
 灼けた地面が素足に痛い。
 暑さと疲れに朦朧とする私の更に彼方、緑の塊が映った。
 おそらく、あれは森だろう。
 私は、倒れる前にあそこにたどり着けるのだろうか。

 そこで眼が覚めた。
 誰も居はしない深夜の部屋の中、私は訳の分からない恐怖に怯える。
 所狭しと立ち並ぶビル群、都会の雑踏。
 私は、それに埋もれつつ暮らしているただのしがない会社員だ。
 ある日、突然上司に呼び止められる。
「疲れた顔をしているね」
 良く肥えた顔に、小さな丸眼鏡を乗せている。
 如何にも世話焼き好きというような顔だ。
「君は真面目だが、根を詰めすぎるのが良くない。たまには発散させたまえ。趣味は何かな?」
 私はそこで初めて口を開いた。
「別に……、絵を見ることくらいですが」

 数日後、私は個展の会場に向かった。
 上司の言うとおり、発散をさせようと思った。
 その個展会場を開いた無名の画家は、自分が見た夢を題材に絵を描いていた。
 獅子に跨り剣を振るう幼い黄金の戦士。
 木の上で羽根を休めている、天使の姿をした乙女。
 ダンスをしている男女。
 実在しないような、緑色をした爬虫類のような物。
 私はその中の一枚の絵の前で立ち止まった。
 眼窩に、見覚えのある光景が出現した。
 それは「荒野」と題された作品で——。
 燃えさかる太陽と、ひび割れた不毛の大地が描かれていた。
 私にはおなじみの風景だった。
 右端に小さく、ボロを纏った旅人がいる。
 杖にしがみつき、今にも倒れそうだ。
 左に遠く見える緑は恐らく森だろう。
 そこでは激しい陽の光も緑の枝葉に遮られ、優しい影をつくっているに違いない。
 水気をたっぷり含んだ果実も冷たい泉も溢れていることだろう。
 小鳥が木の間を縫うように飛び交い、歌っているのだろう。
 旅人は、無事に森に辿り着くことが出来るのだろうか。

 私はそれからも夢を見た。
 太陽は輝きを強め、吹く風も無い。
 私の喉は干上がり、枯れた頬を汗が滴り落ちた。
 目指す緑の森はまだまだ遠い。
 私の目は霞み、足は最早歩を進めることが出来なくなっていた。
 夢の中で、私は急速に老いてゆくのだ。
 遂に膝を折った。
 夢の中で、私は死んだ。
 後には干涸らびた遺体しか残らなかった。

 私はそれ以後、荒野の夢を見ることはなくなった。


「お話って何でしょうか」
 先日話しかけてきた上司が、私を呼びだした。
「君、結婚を考えてはみないかね。私の知り合いの娘さんなんだ」
 上司の薦めで、私は結婚した。
 大人しい、何一つ非凡なところはない娘だったが、私は愛した。
 やがて子供が出来た。
 男の子だった。
 私にとてもよく似ていた。

 ある日、私はまた何年ぶりかに荒野の夢を見た。
 荒野を歩いている旅人がいる——ただし、私ではない。
 私の息子なのだ。
 小さな足が不毛の大地に灼かれ、苦痛に幼い顔が歪む。
 何度もよろけ、倒れそうになる。
 だが、心配はしていない。
 何故なら、緑の森がもうすぐ目の前に見えているからだ。
 私が辿り着けなかったそこに、多分、この子は辿り着くことが出来るだろう。
 頑張れ、もう少しだ。
 夢の中で私は思う。
 頑張れ、もう少しだ、と。

Re: 小説協会〜合作という名の交流〜 ( No.3 )
日時: 2012/11/17 19:17
名前: 冬ノ華 神ノ音 ◆Ui8SfUmIUc (ID: GdmQ73Y8)
参照: さようなら、最低な僕よ。



 BLEACHの二次創作を以前から書きたく思っていたので書きます。
 もしかしたら、これを機にスレつくるかもしれない←

 『死神と少年』BLEACH
 
 
 僕が見た世界は昏かった。闇だった。何もなく、ただの闇。光が差すこともなかった。其処で僕は横たわっている。死にそうだった。
 「誰か……助けて……」
 
 
 
 
 
 
 
 
 闇から僕を、開放してくれ。

 

 
 
 
 
 
 ————チカラが、欲しいか? 誰もが認める、「死神」になりたくはないか、小僧よ。
 
 
 
 
 
 
 「誰……?」
 
 
 
 

 僕の目の前に突如現れたのは大きな鳥。いや、鳥とは呼べなかった。体は人間なのだから。大きい漆黒の翼。体、顔のパーツは僕らと同じだった。切れ長の瞳、痩躯の男。人面鳥……と言うものなのだろうか。まず、そんな生き物がいるのかも解らないし、見たことも聞いたこともないけど。
 「ねぇ、死神って何? 君はなんなの? ねぇ、僕を助けて!」
 僕は得体も知れないこの男にすがっていた。何故かは解らない。けど、この男にすがらないともう僕は、死んでしまいそうな気がした。その男はこう答えた。
 「死神はお前を王へと導いてくれる存在だ。お前は選ばれしモノ。この、烏様を扱えるのだからな——!」
 男はみるみるうちに、人間というカタチを失っていく。そして、一つの刀へと形を変える。僕は目を見開いた。こんな事があるなんて……。
 烏、と言ったこの男は一体何者なのだろうか。そんなことを考えていると細身の漆黒の刀から声がする。その声は先程の男の声と同じものだった。低い、声。
 「俺は斬魄刀ザンパクトウ。死神だけが持てる刀だ。お前の魂から生まれる刀——。俺様もお前の魂から生まれたのだ。
  さあ、俺を使え!」
 斬魄刀の刃が僕に向く。僕は斬魄刀の柄を掴む。それを、胸へと突き刺した。頭を割る様な痛みが、僕を襲う。だが、不思議と嬉しかった。どうしようもない、笑いが込み上げてくる。
 「これから、どうなるの僕……?」 
 「王になるだけだ。行くぞ、黒騎クロキ
 僕は斬魄刀を胸から抜く。血が僕の服と地面を汚した。だが、その傷はみるみるうちに消えていく。それと同時に痛みも消えていく。僕は烏を手に光の方へ、歩く。烏の出会うまで無かった出口が見えている。
 外は閑散としていた。木々しかなく、静かな夜。
 一歩、歩く。その道は黒く、血塗られた道……。
 それでも、王という存在になる為、僕は歩く。
 



   
 

 
 
 
 
  end

Re: 小説協会〜合作という名の交流〜 ( No.4 )
日時: 2012/11/20 12:47
名前: メフィ_〆 ◆6tU5DuE3vU (ID: l.IjPRNe)
参照: http://www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no

皆様、ありがとうございます。
感想などに関しては、いましばらくお待ちくださいorz


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