二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【東方】幻想郷放浪記【オリジナル】 ( No.77 )
日時: 2011/01/04 04:24
名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: lBubOowT)

番外編——第三章お疲れ様会——

ようやくこれで肩の荷が降りた。
こんなジジイに主人公なんてさせるんじゃないよ……

「その割には結構ノリノリだったじゃないですか」
「おおさとり。お疲れさん」
「はい、お疲れ様です」

今日は何でもお疲れ様会ということらしい。
まあ飲んで食えればなんでもいいんだけどな。

「おじさんらしいって言えばおじさんらしいというか……」
「俺は酒と美味いもんがあれば生きていける」
「そんなこと言ってたら鬼に絡まれますよ?」
「大丈夫、経験済みだ」

しかし長かった。
作者がサボったりするからこんな結果になる。
これぐらい一年で終わらせろって話だよまったく。
まあそんな事は今日は置いといて、豪華にバァーっとやっちまおうか。

「しかしお疲れ様です。注ぎますよ」
「おっ、サンキュ。……あぁー、やっぱビールはうまいな!」
「まあ私もビール飲みますけど……そんなにですか?」
「この沁み渡るような感じがいいんだよ。わっかんないかなー」
「まあ私は静かに飲むお酒が好きですから」

しかし皆どんちゃん騒ぎしてんなぁ。

「まあ宴会ですからね……」

お、あそこにいるのはいつぞやの萃香じゃないか。
その隣では勇儀が……日本酒をラッパ飲み!?
飲み比べと言っても限度があるだろうに。
そういう意味では俺も静かに飲むほうが好きなのかもしれんな。

「そうなんですか?」

おうよ。
まあ少し騒がしいかもしれんけどな。

「へぇ……そうなんだ……」

どうかしたか?

「なんでもないれす!」

? もう酔いが回ってきたか?
かなり顔が真っ赤だが。

「だ、大丈夫れす! 私は地霊殿の主れすから!」

そ、そうか。ならいいんだけど。


——数分後


「も、もうのめないれふぅ……」
「どうしてこうなった」

俺は今酔ったさとりを膝枕している。
なんか途中からガンガン飲むな〜と思ってはいたが、まさかあの時既に……

「よってまひぇんよ〜」
「説得力が皆無なんですが!」
「むぅ……」

もじもじしない。
まったく世話の焼ける主だこと……

「ごめんなひゃい……おわびにちゅーしてあげまふよ?」

おいちょっと待てこのさとりおかしい

「んふふ、おかしくなんてないれふよ? いつもどおりれふから……」

あ、分かったこの人出来上がってんだ!
だったら俺は一刻も早く離脱を

「がしぃ〜」

こ、こら放しなさい!

「やです〜。ほら、ん〜」

しかもこっちから!? どうなのよそのテンション!?

「いいから。ん〜〜〜〜」

えちょ、マジでなのか? 俺人生終わるんじゃなかろうか!?
なんかこいしとかお空とかお燐辺りが出てきてボコられる気しかしないんですけど!!

「ん〜〜〜〜〜〜〜〜」
「た、助けてえーりん!」

その時、救世主が!

「そこまでよ!!」
「せんせぇえええええええええ!!!」
「とりあえずさとりに言うことがあるわ……自分からしなさい!」

と思ったらなに言っちゃってんのぉおおおおおお!?

「恋の病ってのは……長く付き合わなくちゃいけないのよ!!」
「いや知らねぇよそんな理屈!!」
「せんせーからおゆるしをいただきましたので」
「ノォーッ! そういう問題じゃない! 大体こういうのは好きな人とだな」
「わらしはおじさんのことすきれすよ?」
「\(^o^)/」

そうこうしている間にさとりの顔が近づく。
後1cm。
後……

「んふふ〜」
「…………」

結論から言えば、セーフだった。
さとりはまるで糸が切れたように崩れ落ちてそのまま眠った。
最初のんふふ〜は永琳の言葉だ。

「いやーいいもん見させてもらったわ」
「だ、誰だっていきなりやられたらびっくりするっつーの……」

というよりこの小説大丈夫か?
規制的な意味で危ない気がするんだが……
もし一ヶ月音沙汰ないようなら死んだと思ってください。






番外編-1的な。
勢いで書いてしまったものの、どうしましょうか……
もういろんな意味でギリギリな小説です。
もし本当にそうなったら、その時は見ているあなたが続きを書いてください。
それでは……。

Re: 【東方】幻想郷放浪記【オリジナル】 ( No.78 )
日時: 2011/01/06 01:55
名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: lBubOowT)

それからいくらか経った。
それでも宴会は衰えもせず、むしろ盛り上がっていった。
やはり俺は静かな方がいいのかもしれないな。

「やっほー」
「ん。こいしか」

いつの間にかこいしが隣で座っていた。

「どう? 身体とかの調子は」
「まだ身体が痛いな……。やっぱこんな歳になると無茶しすぎるのも考えものだな」

実際身体は物凄く痛いし、煙草で肺をやられている俺は本来ならああいう事は出来ないはずだった。
しかし永琳の薬のおかげで身体はそこそこ回復。肺も完璧とは言えないがある程度治っていた。
永琳の薬は凄いと思った瞬間だった。

「おー。だからあちこち包帯を巻いてるんだね」
「若かったらこんなもんすぐなんだがなぁ……」
「そういえば薬師の薬に若返る薬があるみたいだよ」
「ふーん」

そういう話は前に聞いたことがある。
だが今更若返るのもなんかアレだし、そもそも興味は無かった。
ので、適当に聞き流していた。

「そういえばさぁ、おじさんってアレでしょ? しばらく出番ないんでしょ?」
「そうだな。まあ願わくばこういうのはこれっきりにしてもらいたいんだが……」
「じゃあさ、お姉ちゃんと一緒にいてあげてよ」

俺は思わず「はぁ?」と言いそうになった。
話が急すぎる。もうちょっと順序良く説明してもらいたいものだが……。

「だってさーおじさん出番ないんでしょ? ならお姉ちゃんと一緒にいてあげてよ」
「……いや俺永遠亭で世話になる予定になってるし」
「えー」
「えー、と言われてもなぁ」

こればっかりはしょうがない。先約という奴だ。
鈴仙がやたら張り切っているらしいので(永琳談)、今更断ることも出来ない。

「じゃあ一緒に永遠亭に行こうか」
「いや……まぁ永琳がいいって言うならいいかもしれんが……」
「よっしじゃあこれから交渉してくる!」
「ああ、いってらっしゃい」

気がつけばこいしは向こうのほうへ走っていった。神出鬼没とはこのことか。
しかし何故こいしは俺とさとりを一緒にしたがるのだろう?
少し気にしつつも俺は何杯目か分からないビールを喉に通した。



まだまだ宴会が終わる気配はない。
時刻的にはもう夜なんだが、幻想郷にそのような常識は通用しないらしい。
そういえばタイムはどこに行ったのだろう? とか思っていると噂をすればタイムが来た。

「おっす。お疲れさん」
「お疲れ様です」
「しっかし、長かったな〜」
「そうですね。私もしんどかったですよ」
「まあそれも無事に終わったし、とりあえず——」

その時、なんか寒気を感じた。
タイムだ。タイムが小声でブツブツ言っている。

「……いやぁしかしいいですねおじさんは最後まで出番があって私なんか途中で出番なしですよねぇどう思いますこれ私がなにかしたっていうんですか作者さん気まぐれにもほどがあると思うんですけどどう思いますねえねえねえねえ正直私もうちょっと出たかったんですよそれなのに途中なんか勇儀さんが入ってくるし色々変な方向に流れていくし挙句に私達やられてるんですかやられてないんですかそれすら描写してないとかどうなんですかねえとりあえずおじさんが好きなのは私なのにさとりちゃんとかこいしちゃんとか出てくるしもう私主役なのか準主役なのかわからない微妙な立ち位置になってるじゃないですかどうなんですかこれとりあえず結婚してくださいそれとあとこんなにもしゃべらせて何が楽しいんですか私を酸欠にさせたいんですかそうですかならとことんしゃべろうじゃないですかええとことんしゃべってやりますよとりあえず私はこの以上のことが気に食わないんですけどおじさんどう思いますかこれひどいでしょひどいですよねもう私生きるのが疲れちゃいましたよそして口も疲れちゃいましたよしんどいんですよこれそれにこんなに長いと読んでくれなくなりますが別にいいんですよねああそれにしても疲れた今回はとくに疲れたお空ちゃんの攻撃とかひどく疲れたし描写されてないけどこいしちゃんの攻撃も受けたんですよそれなのに描写してないとか絶対に許しませんとりあえずもう……」

な、なんて言っているのか分からないが、取り敢えず怒っているというのは分かった。

「た、タイム。なんで怒ってるのか分からないが取り敢えず落ち着け。な?」
「むぅ、だっておじさんばっかずるいですよ」
「だって俺主役だし……」

不本意ながらな。

「もうこうなったらとことんおじさんに甘えてやりますよ」
「甘えるって子供みたいだな」
「子供じゃないでーす。ちょっと小さい大人でーす」
「へいへい」

ああもう可愛いやつだなこいつ。



最近分かったことなのだが、タイムは頭を撫でると喜ぶみたいだ。
とことん子どもらしいやつである。

「いやーしかしあれだな。次の主人公は誰なんだろうな」
「次はいろいろ考えてるみたいです。現時点で4人いるみたいです」
「多いな。大丈夫なのか?」
「さぁ。でもやれるまでやるみたいですよ」
「それは期待しておかないとな」

俺含め第一部メンバーは次の主人公を応援してます。
がんばれよ。









どうもです。
番外編-2といったところでしょうか。これでおじさんの話は一時的に終わります。
次の主人公を期待しててください。
それではー。