二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.173 )
- 日時: 2011/01/19 20:53
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
第六章—更なる真実と幻想曲の真実—
「はぁ……」
あれから数日後、存在しなかった世界のロビーでは空気が重くグラッセがため息をついてばかりだった。
リズが自分のせいで脱走してしまい、止める事も出来なかったからだ。
「あーッ!!もう空気重すぎよッ!!」
そしてこの空気に耐え切れなくなっかのか、ラクシーヌがグラッセを指差す。
「取り合えずグラッセ!!アンタはゼログラビガでも使ったような空気出すの止めなさいッ!!!!!」
「………」
ラクシーヌがそう言うものの、グラッセは相変わらず落ち込み続けている。
そして、更に空気が重くなってしまった。
「ロクサスとリズの奴…何処に行ったんだ?」
アクセルは、姿を消してしまった親友とその子供の行方に首を傾げていた。
「…うわぁ…(汗」
一方、レイディアントガーデンの闇の淵が見える場所にロクサスは居た。
…隕石や何かのレーザーの後など、大暴れした後のようなものを見つめ…
「絶対にこれ、リズだよな…」
こんな暴れ方をするのは、自分の知ってるかぎりは彼女しかしないと思いながら苦笑していた…(正にそのとおりなのだが)
「………」
大暴れした少女ことリズは、レイディアントガーデンのとある家に居た。
近くには、レオンやクラウドなどエアリスやユフィと言った再建委員会のメンバーが居て
「折角もう少しで決着付きそうだったのに…」
「あれ以上、暴れる気かお前はッ!!!」
ふてくされていると、思わずクラウドがツッコミを決める。
リズはセフィロスと戦っていたのだが…
『ほう……貴様やるではないか』
『アンタもね!!中々やるじゃないッ!!』
そう言いながら、2人はもう一度キーブレードと正宗を構えた瞬間
『はっ!!!』
『『ッ!!?』』
すると、突然大剣が飛んできて2人の間に挟まった。
『見つけたぞセフィロスッ!!』
『どれほど…街へ迷惑をかけたと思っているッ!!』
『げっ!!』
大剣を投げた人物—クラウドとガンブレードを構えたレオンが来ていた。
これには、リズもセフィロスも冷や汗をかく。
『私はこれで失礼しよう…今度は決着をつけよう…』
『あっ!!逃げんな待てぇ——————ッ!!!!!』
セフィロスは楽しそうに言うと、何時の間にか姿を消していた。
『何でアンタらが……ってあ(汗』
どうしてクラウドたちが来たのかと首を傾げて、リズはハッとする。
よく見てみると、街に色々技が落ちていて半壊状態だった。
そして少女は、ようやく自分たちがやり過ぎでいた事を悟った…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.174 )
- 日時: 2011/01/19 20:57
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
藍那さん
初めまして!!コメントありがとうございます!!
うぅ…こんなに放置してたのにコメントがぁ…!!(感涙
リズ「しかも楽しい小説と言っていただけて…」
うん!!嬉しくて泣けそうだぁぁぁ!!
KHの小説、最近では書いてる人減ってますからね…←
なおさら、頑張らないと!!
感想ありがとうございました!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.175 )
- 日時: 2011/01/21 20:08
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「リズと言ったな…」
「そーだけど?何よチョコボ」
「チョ……ッ!!?」
クラウドが何か聞こうとすると、リズは不機嫌そうに答える。
そして、チョコボと言うあだ名にレオンを含めた全員が口を押さえながら爆笑していた。
「(つーか、チョコボとグラッセの声って何処か似てるような…)」
リズがそう思っていると言わないでください、お願いですからと言う事が何処ぞで聞こえた。
「何で、お前はセフィロスと戦ってたんだ?」
「喧嘩を売られたから買ったまでよ、結構楽しかったわよ?」←
「アホかッ!!?アイツは平気で人を殺すんだぞ!!?」
「はぁ?やれるものならやって見なさいよ?返り討ちにしてやるし(超黒笑」
「………」
さらっと恐ろし過ぎる事を言った少女に、クラウドはもはや呆れて何も言えなくなった。
確かにこの少女が強い事は、クラウドは見てわかった。
何だかんだで、あのセフィロスが押されていたのだから
自分たちが止めないで戦い続けていれば、間違いなく少女が勝っていただろう(というか、止めなければ大惨事になりそうな気がする)
「とにかく、私は急いでるからもう行っていいかな?」
「ああ、立ち止めて悪かったな」
するとリズは先に行くため立ち上がり聞くと、レオンが頷く。
急いでファンタジアを見つけなくてはいけないから
「それでは、行きますかッ!!!」
そう言うと、一瞬の内にリズは出て行った。
「…早いな」
「ああ…」
「はっきり言って、忍者のアタシより早いよ…」
余りの素早さに残されたクラウド、レオン、ユフィはそう呟いたそうな…
「もーッ!!!何処ファンタジアーッ!!?」
出て行った後、リズは闇の中からノーバディの刻印が付いたスケボーを出し乗っていた。
…またしてもかなり、早いスピードで…
「……?何だあれは……ってクポォォォォォォ——————ッ!!!!!?」
「ごめんッ!!!」
それは、街中に居るモーグリを張り倒して行ったそうな…
「………………」
「な、何だコレ……ッ!!?(滝汗」
それから数時間後、レイディアントガーデンに来たソラとリクが見たものは壊れている街に倒れふすモーグリたちだった。
これを言葉に表すなら、カオスだった…
「だ、大丈夫かッ!!?」
これには近くで倒れているモーグリに、ソラは駆け寄る。
その声に反応したのか、モーグリはギリギリ聞き取れる声で話し出した。
「クポォ……女の子がスケボーでクポォ…」
それを伝えると、またモーグリは気絶した。
「「………」」
「これって…」
「間違いなく…リズティクストだよな…」
こんな暴れっぷりは、リズしか居ないと思いソラたちは一体何をしたんだと首を傾げた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.176 )
- 日時: 2011/01/20 21:49
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
腕、怪我してたんですか。大事にならなくて何よりです♪
私なんて、毎日来ているのにもかかわらず一週間近く更新しなくて、自分ところのキャラによく殺されかけてますから^^((
真っ当な理由って良いですよね(`・ω・´)((意味不
クラウドのあだ名チョコボ・・・
笑いのつぼに見事にはまってます(爆笑
リズちゃんの強さは相変わらず規格外ですね。
それがいいところですが!
モグリー・・・でしたっけ。
あれ、モーグリ・・・?
どっちだったかド忘れしてしまいました(苦笑
けど、スケボーで引き倒されるなんてなかなかない体験したモグリーですね(笑
長文失礼いたしますorz
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.177 )
- 日時: 2011/01/21 20:27
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
花影さん
腕、怪我してしまってました(殴
一週間…私に比べてはいい方ですよ!!
一ヶ月近く、放置してしまったのですから☆←開き直るんじゃねぇ!!
クラウドのあだ名はチョコボです!!リズはツッコミ役にあだ名を付ける事が多いようです(汗
ホント、相変わらずこの子は最強ですよ…
はっきり言えば、クリティカルモードの溜まりし思念とかを余裕で倒せますね←
グラッセ「最強過ぎるだろそれッ!!?」
ムーン「俺たち、本気で戦ったら殺されるじゃねぇか!!」
強くて、なんぼじゃい!!(逆ギレ
モグリー…モーグリ…
…私もどっちか忘れちゃったわ、アハハッ!!(笑
リズ「笑い事じゃねぇぇぇぇぇ!!!」
まぁまぁ
スケボーで倒されて悲惨な目にあっちゃねぇ…
リズ「ちゃんと謝ったわよ!!!」
…謝って済む問題じゃないと思いますけど…?
それでは、書きますか!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.178 )
- 日時: 2011/01/21 20:52
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「レオンッ!!ユフィ!!クラウドッ!!」
取り合えずあの場で悩んでも仕方ないので、ソラとリクは再建委員会の家へと来ていた。
「ソラッ!!!」
すると、ユフィが嬉しそうに抱きついて来た。
そして、後ではレオンもよく来てくれたというような顔で出迎える。
「街が半壊してたんだけど…誰がやったんだ?」
「「「………………(汗」」」
一番聞かなくてはならない事を聞くと、クラウドを含めた3人が無言で冷や汗をかいた。
「…と言う訳でリズと言う少女がセフィロスと戦っていて、かなり暴れたんだ…」
「…やっぱりか…」
レオンが予想通りの事を言うと、ソラは呆れながら苦笑した。
隣ではリクが、アイツは破壊神かとソラ以上に苦笑している。
「そう言えば……ッ!!リズはその後どうしたんだ!!?」
ソラがハッとし、少女の行方を聞くと
「「「…気が付いたら、走り去ってた」」」
「あああああ!!!!!完璧にすれ違ったぁぁぁ——————ッ!!!!!(泣」
3人揃ってハモって言うと、ソラの泣きながらの絶叫が空しくレイディアントガーデンに響いた…
「ふぇ…ふぇ…ぶえっくしゅッ!!?」
噂されている破壊神であり堕天使ことリズは、アンセムの城の中まで来ていた。(くしゃみもして)
「うーん、風邪でも引いたのかな…?」
何時もどおりの天然ボケをかまし、スケボーに乗りながら城内を移動していた(ムダにこの城は広いので)
「もーッ!!広過ぎるんだよこの城はッ!!!……ん!!?」
軽く切れかけていると、気配を感じた。
この気配は…間違いない。
リズは、スケボーを逆の方向に向けて乗った。気配の先—アンセムの部屋へと行くために
「ファンタジアッ!!!」
アンセムの部屋の前に着くと、スケボーに乗ったまま突っ込んだ。
…もちろん、その勢いで扉を破壊して…
「…相変わらずだねリズ、もう少し普通にドアを開けたほうがいいよ?」
「私が、普通に出来ない事知ってるでしょ?」
「フフフ…そうだったね」
その声はそっちこそ相変わらずで、何処かたしなめて切なそうだった。
青髪と緑髪が混ざった薄い緑色の瞳をした少女—ファンタジアはそこに居た。
「ここに、来たって事はある程度予想ついてたんだね」
「まぁね…話してもらうよファンタジア、貴女が今回の事にどのように関わっているかをね」
リズがそう言うと、ファンタジアは解ってると言うように頷いた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.179 )
- 日時: 2011/01/22 21:10
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
…どうも、BbSのFMをプレイして絶望に落ちてます…(泣
何なんだよッ!!あのクリティカルモードの難しさはぁ!!!(涙
油断すれば、アクアが倒されてるよ!!
リズ「いきなりそれかッ!!もう挫折してんのかよッ!!」
心へし折られそうだよッ!!こんなんでラスボスとかと戦えるのかって不安になって来たよッ!!
グラッセ「…そんな事、今はどうでもいいからやれ(黒さ解放」
はいッ!!(滝汗
「まず、リズにはシャドウの事を説明しなきゃいけないね…」
「シャドウ……?」
アンセムの部屋のイスに座ると、ファンタジアが聞き覚えの無い名前を口にする。
「リズはもう会った事があるはずだよ?存在しなかった世界の下水道で…」
「はっ!?……まさかあの黒マリモッ!!?」
リズは思わず驚愕すると、ファンタジアは頷く。
「シャドウは…あたしの闇とも言える存在なんだ」
「ファンタジアの闇…?」
ファンタジアはそう言うと、胸の近くで手を握り締める。
「あたしが…貴女と同じ心があるノーバディと言う事も知ってるよね?」
「え?う、うん…ファンタジアは確かソラとソラに繋がる者全員のノーバディだもんね」
リズは確認するかのように言い、思い出す。
ファンタジアは、自分と同じ特殊な生まれ方をしたノーバディだった。
そして、彼女にも心が無いノーバディなのに心があった。
「でも…あたしはリズと違い心がある分、人間の心にもある物を持っていた」
「ある物…?」
「それは闇、人間なら誰もが持っている闇の心」
そう、リズとファンタジアの最もな違いはそこだった。
リズは心を持つが、闇が欠けた純粋な光の心の持ち主
人と同然に闇の心もあるファンタジアとは、かなり違う事
「あたしの心の闇が実体化した姿…それがシャドウ」
「……はい?」
するとさらっとファンタジアが凄い事を言い、思わずリズは唖然としてしまった。
「っええぇぇぇぇぇッ!!!!!?」
次の瞬間、それは絶叫に変わったが
「だって…あれ黒マリモだよッ!!?実体化って……ッ!!?」
「あれはまだ不完全だから」
「不完全…?」
実体化が不完全と聞き、首を傾げる。
「あれは完全に実体化してないの、生まれて間もないから」
「そうなの…?」
黒マリモはどうやら生まれたばかりらしいく、ファンタジアが苦笑する。
「でも実体化する方法はあるの」
「あるのかよッ!!!……で何?」
これには思わず、リズもツッコミを入れてしまった。
「それは生み落としたあたしとの『融合』…つまり1つになる事」
融合という言葉を聞き、リズは顔を苦痛と驚きと哀しみで歪めてしまった。
それは、二度と思い出したくも無いような過去であるから。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.180 )
- 日時: 2011/01/23 23:02
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
—私たちがずっと一緒に居れる事が無理だって事は解ってた…それでも一緒に居たかったんだ…—
そう言えば、前にこんな話グラッセとムーンとしたな…
『赤ウニが言ってたんだ、ずっと一緒に居れる事は無理かも知れないけどお互いを思い合ってれば大丈夫だって』
ある日の夜、ディスティニーアイランドの島ではこっそり家を抜け出したリズとグラッセとムーンが居た。
『いきなりどうしたんだよ?何かあったのか?』
そして、そんな事を話した自分にグラッセは苦笑する。
同じく、ムーンもそんな表情をしている。
『ううん、ただ言わなきゃいけないと思っただけ…でもこれだけは忘れないで』
そう言うと、リズは2人の手を握り締め
『例え、私が消えてしまっても2人の傍に居るよ、ずっと心で感じてるよ』
これだけは覚えてて欲しいのと言うと、グラッセたちは手を握り返し
『当たり前だろ?だからそんなネガティブになるなって』
『…そうだね』
グラッセにそう窘められると、リズも笑った。
あの事件が起こる事も知らず、それが本当の事になってしまうとも知らずに—
「…ズ、リズッ!!!!!」
「あ……」
そんな事を考えていると、ファンタジアに呼ばれる。
「大丈夫?何かボーっとしてたけど…」
「大丈夫だよ、それよりも黒マリモを倒せば全て解決するって事でしょ?」
心配させながら聞くと、ファンタジアも頷く。
「だったら私が戦ってアイツを倒すよ…その前にお願いがあるけど」
「お願い?」
リズが決意したかのように言うと、ファンタジアも首を傾げる。
「もう一度脱走したロクサスと会って話がしたいの…後探して欲しい人も居るの…」
「ホント、忙しい人だねリズは…誰を探せばいいの?」
「—落ちぶれた賢者アンセム、彼を探して欲しいの」
リズがその名を言うと、ファンタジアは一瞬目を見開くが頷いた。
「それとグラッセとムーンには今回の事何も言ってないよね?」
「う、うん…まだ何も彼らには伝えてないわ」
「だったら、何も言わないで…彼らをもう戦いには巻き込みたくないの」
ホッとするがリズの顔色は再び、暗くなる。
—あの時のような事は…もう二度と合ってはいけない。
—絶対、今度こそ私がグラッセやムーン…十三機関のメンバーを必ず守るから…いや守って見せるから
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.181 )
- 日時: 2011/01/25 22:38
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「俺はもう…」
一方、存在しなかった世界ではグラッセが決意を決めていた。
「ムーン…俺みんなに本当の事言うよ」
「はぁ!!?お前正気かよッ!!?」
そう言うと、ムーンは信じられないと言った風な顔をする。
しかしグラッセを顔を見ると、ため息をはいた。
「…全く、リズと言いどうしてお前らは一度決めたら迷いは無いのかねぇ…」
「すまん…」
呆れながら言われ、グラッセは俯くがムーンは苦笑していた。
「ま、俺も人の事は言えねぇけどな…行くか」
「ああ」
2人はお互い頷きあうと、ロビーへと向かった。
「ソラ、リク、そして十三機関の皆話がある」
「?」
ロビーに行くと、全員が座っていたのでグラッセは口を開く。
「もう隠しててもしょうがない…今から言う事は全部真実だ」
ムーンは冷静に言うと、左側のソファーを見る。
「特に、ソラとリクとカイリとナミネは落ち着いてよく聞けよ」
「「「「はい?」」」」
いきなり自分にそう言われ、思わず4人は同時に声を出してしまった。
「まずは…俺はノーバディではない、普通の人間だ」
「はぁ!!?」
「やっぱりか…」
まずグラッセが自分について説明すると、ソラは驚きリクは少しは感じ取っていたようだ。
でも、今から言う事はリクも知らない事…もしかしたら拒絶されるかもしれない。
「そして俺とリズとムーンはここの住人じゃない、未来から来た者だ」
「「「ブホッ!!?」」」
これには、事情を知っているアクセルやヴィクセンやゼムナスはコーヒーを吹いてしまう。
「お前…!!」
「解ってるよアクセル、これは俺たちの意思だから」
アクセルが立ち上がり止めようとするが、ムーンが納得してるからと腕を伸ばす。
「俺たちは、未来ではとあるキーブレード使いの子供でもあるんだ」
「キー…ブレード使いの子供…?」
キーブレードという単語に、カイリは首を傾げる。
もう迷いは捨てたとグラッセは思い、口を開いた。
「—俺は未来のソラとカイリの子供だ、そしてリズは未来のロクサスさんとナミネさんの子供だ」
「ちなみに俺は認めたくないが、リクとシオンの子供だ」
『………』
それは長い沈黙だったのかもしれない、一気にロビーが静まりかえった。
しかし、次の瞬間絶叫に変わるが
「っあああああああああああッ!!!!!!?」
もはや悲鳴になってない声で、ソラは絶叫した。
「へッ…!!?ええぇ…!!?」
ナミネは、驚きの余り言葉を上手く話せない。
「………」
「…いい加減、落ち着けぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
予想通りの反応にグラッセは苦笑し、ムーンがマジ切れした事によりようやく事態は元に戻った。
「…俺はリズをもう失いたくないんだ」
「………?」
だから、突然哀しそうに呟いた言葉には全員が疑問を持った。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.182 )
- 日時: 2011/01/27 16:00
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
あ、ソラが壊れたΣ
この衝撃の告白は、ソラたち四人にしてみればびっくり過ぎますよね(笑
最後に呟いた言葉はロストの方に関わってそうだと勝手に予想((おい
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.183 )
- 日時: 2011/01/27 20:32
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
花影さん
ソラ崩壊です!!(キーブレードで殴ッ byソラ)
まぁ、この4人にとっちゃ驚き過ぎて、大変ですよね〜
ソラ「俺はグラッセが息子なんて…予想外だ(滝汗」
カイリ「私とソラの子供がグラッセ君かぁ…(放心状態」
ナミネ「あんな明るい子が…リズちゃんが私の娘…(上に同じく」
リク「アイツ…俺の息子だったのか…それで俺が嫌いなのか…(意外とあっさりしてる」←
リクだけ、大丈夫みたいですけど…
最後に呟いたの、少しだけロストに関わっています(笑
花影さん…何故にいつも解るのですか!!?
リズ「アンタが単純なだけじゃないの?」
…それは否定出来ない…(オイ
それでは、書きますか☆
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.184 )
- 日時: 2011/01/27 21:03
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「リズをもう失いたくないって…どういう事だ?」
これにはリクも疑問を覚え、グラッセに聞く。
すると、グラッセは苦笑しながら哀しそうな表情になる。
「…アイツ…いつも自分勝手な奴でさ、何も言わないで姿消したり色々としてくれるんだ」
そう呟くと、グラッセはリズがしでかして来た事を、思い出す。
『私、今日からしばらく居なくなるわ☆』
『はぁ!!?』
戦いの真っ最中にいきなりそんな事を笑顔で言う少女に、グラッセは絶句してしまう。
『だから…後はお願いねッ!!!』
そう言うと少女は、戦っていた闇の中へと飛び込んだ。
『いっけぇ——————ッ!!!!!』
『なっ…!!?リ、リズ——————ッ!!!!!』
グラッセが叫びながら止めようとするが、少女は闇の中へと消えた。
『…あはは…私今度は皆を守れたよ…』
『馬鹿野朗ッ!!!お前…『 』を砕くなんてムチャにも程があるだろッ!!!!!?』
闇が消えると少女の体は崩れ落ち、少年に支えられる。
少女の浮かべる笑顔は何処か脆く、無理なものだとすぐに幼なじみの彼は気付いた。
『なんで…こうなるまで戦ったんだッ!!!』
『…私もう、自分のせいで誰かが悲しんだり傷付くのはイヤだからに決まってるでしょ…?』
少年が悲痛な声で叫ぶと、少女は仕方ないじゃんと言わんばかりの顔で答える。
『これ以上…グラッセやムーンを苦しめたり無理させたくなかったの…だって私の大切な親友だもん』
『親友だからこそもっと頼ってくれよッ!!!俺とムーンはそれくれいの事迷惑じゃないッ!!!』
少女の性格上、そんな事を考えていたのでは無いかと思っていた。
…だが、ここまでやるとは少年も思わなかった。
『それに…もう時間が無いみたいだし…』
『ッ!!?『 』が消えかけてる…ッ!!?』
うっすらと青い瞳をあけると、苦しそうにそう告げる。
少年は、もう話す時間も無い事にも気が付く。
『リズッ!!リズッ!!消えないでくれよッ!!生きてくれよ…ッ!!諦めんなよ…ッ!!!』
『誰が諦めるかッ!!…てか勝手に殺すな、ただ『 』が消えるだけだから』
『ただってレベルじゃねぇだろそれッ!!?』
気が付くといつもの漫才状態になっている。
最後まで、こんな感じなのかと思う(だーから、勝手に最後にすんなぁぁぁ!! byリズ)
『…またね、グラッセ』
そして、その言葉が最後に少女は目を閉じた。
『う…うああああああッ!!!畜生——————ッ!!!!!』
完全に『 』が消え倒れた少女も抱きしめ、少年は叫んだ。
『何で…何でリズは…『存在しちゃいけないんだよ—————』ッ!!!!!」
その悲鳴は、存在しなかった世界中に響いた…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.185 )
- 日時: 2011/01/28 15:08
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
なんで分かるんでしょうかね・・・
自分でも分からないorz
たぶん、ロストと同時進行じゃなきゃ全く予想が付かなかったかと((
リズちゃんは『ただ』って言うレベルが自分のことだと結構上まであるんですねΣ
うちの小説の子みたいですね(それで何か文句あるの?バカ作者Byレイナ)
この三人の過去はとっても気になります!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.186 )
- 日時: 2011/01/28 22:31
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
花影さん
………
リズ「おーい、作者が動かなくなった」
グラッセ「驚きのあまり石化状態になってるみたいだな、正気戻れエスナッ!!」
……ハッ、すみません石化してました☆(殴
花影さん、すごいですねー!!
ロストは結構、重要な感じ何だよな(笑
リズ「…何が関わるのよ、ロストの方に…」←ロストでは酷い目にあってる最中
ネタバレするから、これ以上はダメ
リズはただのレベルが、もう上過ぎなんですよね…
レイナちゃん…リズと同じような考えですね(汗
リズ「大体あれくらいで、弱音吐いてられるかっての!!」
家の子は、男前過ぎますが…
リズたちの過去は…はっきり言って重いですね…
リズ「まぁ、私からすれば重くは無いけど…」
グラッセ「イヤ、重いよなお前の過去ッ!!?」
まぁ、ムーンやキミもねぇ…(汗
これから明かされていくので楽しみにしてて下さいねッ!
それでは、書くぞー!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.187 )
- 日時: 2011/01/28 23:00
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「…それが俺の罪、二度と消えない…心の罪」
グラッセが説明し終わると、ロビーは静まり返っていた。
特にソラとリクは唖然としながら、彼を見続けている。
—そんなの、グラッセやリズも何も悪くないじゃないか
—それなのに…どうしてそんな事が…
「そんなのグラッセが悪い訳じゃないだろッ!!?なのに…」
「俺が無知過ぎて…知らない間にリズを傷付けた報いだよ」
ソラが悲痛な声で否定するが、グラッセは首を縦には振らなかった。
そしてリクは、ムーンに駆け寄る。
「お前は…」
「俺だってグラッセ以上に酷い事したよ…みんなを傷付けたんだ」
リクの言いたい事を解っていて、ムーンも語り出した。
「俺は…元は月と闇属性が2つ混ざった属性だったんだ」
「なっ!!?」
それには思わず、月属性であるサイクスは反応する。
月属性はとても珍しい属性であり、リクとシオンの子供である彼が受け継ぐワケがない。
その考えは顔に出ていたようで、ムーンは苦笑する。
「俺は…グラッセやリズのようにアイツらか正式に生まれた訳じゃない、俺はアイツらの力から人工的に生み出されたノーバディだからな」
『はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?』
そう言うと、またしてもアクセルたちを除いた全員が絶叫する。
「…ムリヤリ未来のとある奴に月の力を埋め込まれてな、だが2つの属性が相容れぬ拒絶を起こさないワケがなかったんだ」
—そう、月属性と闇属性…その2つの属性が体の中にあると言う事は、よっぽどな実力がないかぎりコントロール出来る訳が無かったんだ…
「そして、俺はある日ソイツから命令されたんだ」
『ムーン任務だ、ナンバー15リズティクストを捕獲して来い』
『捕獲って…そのリズティクストって奴は獣かよ』
『獣みたいなような奴だ、かなり強い…バーサクしてでも連れて来い』
『…了解』
そして任務で言われた世界へと、俺は足を運んだ。
そこは荒地のようで、何も無くただ剣が沢山突き刺さっていた。
『こんなところに居るのかよ…』
命令した奴を軽く恨みながら、ムーンは先へと進んだ。
その時、道の真ん中に金髪と赤髪の少年と大人たちが集まっていた。
『あの金髪の奴…』
ムーンは渡された写真を、もう一度見直す。
間違いない、この少女がリズティクスト
今回の任務の、捕獲対象者だ。
『さてと…とっとと終わらせますか』
そう呟くと、ムーンは月の力で固めた闇の剣を出し近づいた。
あの時…あんな事になるなんて俺にも想像が付かなかった。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.188 )
- 日時: 2011/01/29 15:05
- 名前: 十字架 (ID: dCDhnHOn)
すごい!!!!!!面白いですよリラさん!!自分にもその文才分けて下さい!!
どうしても会話だけになっちゃうんですよね~(‾◇‾;)
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.189 )
- 日時: 2011/01/29 20:31
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
十字架さん
コメントありがとうございますッ!!
そ、そんな…私には文才なんてないですよ…(嬉照
リズ「調子乗るんじゃねぇ、叩き潰すぞ」
今日は一段と増して口が悪いね…(汗
十字架さんの小説読んでみましたけど、そんなに会話だけじゃないと思いますよ?
…私は、自分のダメ文っぷりに泣きたくなるくらいですもん…(泣
グラッセ「まぁ、前居たところでといいクソ文だよなお前は」
…気にしてること言わないでくれ
もーッ!!暗い話止めッ!!
それでは、書きますか☆
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.190 )
- 日時: 2011/01/29 21:02
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
『見つけたぞ、ナンバー15リズティクスト』
『ッ!!?』
ムーンが話しかけると、驚きながら全員が振り向いた。
『誰ッ!!?』
これにはリズ自身も驚き、キーブレードを構える。
なるほど…キーブレード使いが沢山居るから俺が任務に付いたってワケか
…それにしても、こんなにキーブレード使いが居ると厄介だな…
『俺はムーン、任務でお前捕獲しに来た』
『ッ!!アイツか…ッ!!』
そう説明すると、誰がこんな事をしたのかリズは解ってるらしく警戒していた。
めんどくさいので、早速バーサクしようとすると
『…済まないが、捕まってもらうぞ』
『!!どうしてアンタたちが…ッ!!』
命令したヤツの仲間が現れ、リズとグラッセを残し闇の回廊で他のみんなを連れて行ってしまった。
『みんなッ!!!』
リズが真っ青になり、ムーンのところへ向かってこようとしたがグラッセが手を前へと出し止めた。
『待てリズ、アイツらならきっと大丈夫だ…それよりもコイツだ』
グラッセは、ムーンの強さを感じ取ったのかリズを引っ張りながら一歩後退する。
『…ヴァアアアアアアアッ!!!』
それが引き金となり、ムーンはバーサクした。
『バーサクッ!?アイツ月属性なのか…!!?』
『違うグラッセ!!よく見て彼は闇の力も使ってるッ!!』
これにはグラッセが驚くと、リズが前を指差す。
すると、ムーンは闇の技を繰り出してきた。
『まさか…月と闇属性が混ざってるッ!!?』
『そのようだね…やるしかない、行くよッ!!!』
お互い頷きあうと、2人はもう一度構える。
『これでどうよッ!!?』
そして、中々戦いが長引きリズが煙を起こし爆発させ周りを見えなくする。
『クッ…』
結構なダメージを喰らうが、ムーンは平気だった。
リズたちはどうやら油断している、今なら気絶させれる。
『甘かったな、もっと周りを見ていれば俺に勝てたのにな』
『なっ…ッ!!』
そしてムーンはリズの目の前に居て、気絶させるため腹を闇の剣で殴ろうとした。
『(ッ!!?力がコントロール出来ないッ…!!?)』
—しかし、手加減しようとすると闇の剣は更に威力を増し人を貫通させれるような形になっていた。
『(何で…ッ!!頼む元に戻ってくれぇ…!!)』
それでも闇の剣は力が増し続けるばかりで、気が付けば剣はリズの右脇腹を完全に刺していた。
『あぐぅ……ッ!!!』
『リズッ!!』
『(違う…ッ!!俺はここまでする気はッ…!!!)』
少女の右脇腹からは大量に赤いものが流れ、闇の剣からずるっと落ち蹲っている。
グラッセは、重症を負った少女の前に駆け寄り叫ぶ。
『お前…ッ!!シャワーッ…』
『遅いと言ってるッ!!』
怒り狂ったグラッセが魔法を唱えようとすると、再び今度こそは大丈夫とムーンが剣を降り落とす。
『ぐぁぁ…ッ!!』
またしても、力の加減が出来ずグラッセまでも腹を刺し赤いものの中で蹲る。
『(違うッ!!!俺はここまでしたいワケじゃない…ッ!!何で…ッ!!!)』
ムーンは冷静に話しているように見えるが、心の中では動揺を隠しきれなかった。
『(俺はこんなの望んじゃいない…ッ!!やめろ…止めてくれ——————ッ!!)』
少年は心の中で、悲痛な声をあげるしか無かった…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.191 )
- 日時: 2011/01/29 22:27
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
『畜生……ッ!!!』
ムーンは、存在しなかった世界の自室のベットで蹲っていた。
あの後、リズは謎の時空の狭間により行方不明になってしまった。
倒そうとしたグラッセを放置して、探しにいったが見つからなかった。
別に任務に失敗したワケではないので、何もお咎めはなかった。
しかし、ムーンは大怪我をさせてしまった罪悪感とあのまま逃がして良かったかも知れないという気持ちで迷っていた。
『あの時…どうして力をコントロール出来なかったんだろう…』
それが、何よりも疑問だった。
今まで、普通に月と闇の力を自分の思い通りに扱っていた。
それなのに、どうして—
『ムーン、居るか』
すると闇の回廊で命令したヤツが、現れた。
『リズティクストがハロウィンタウンに向かったと言う報告があった、今すぐ行け』
『なっ…』
それを聞いた途端、ムーンは顔を歪める。
まだ、心の整理が出来ていない時に…
『…断ると言ったら?』
『お前に断ることなど出来ない…お前はもうすぐ月と闇の力に飲み込まれるのだからな』
『なっ…!!?それってどう言う意味だッ!!?』
アイツがそんな事を言い、ムーンは驚きながらも問い詰める。
力に飲み込まれるって何だよと、思いながら
『無理やり埋め込まれた月の力に限界が来たのだろう?その証拠にリズティクストを逃がした…違うか?』
『……ッ!!』
アイツの言ってる事は、恐らく正しかった。
元々闇属性だった自分に月の力を埋め込んだのは、コイツ
違う属性同士が、相容れぬ拒絶を起こしているのだろう…
『…お前も今回の任務が終わったら楽にしてやろう…たが最後まで私の役に立ってもらうぞ』
『ッ!!?…ぐぁッ!!!』
いきなり急所を殴られ、意識を奪われかける。
床に倒れると、アイツは何か魔法陣のようなものを出す。
『お前の中にある月の力を最大限まで上げる…それで今度こそ連れて来い』
『や、やめろ…イヤだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!』
そんな事されてしまったら、今度こそ殺しかねない。
俺はそんな事望んじゃいない…リズティクストとグラッセを傷付けたいワケじゃない…ッ!!!
寧ろ…俺はあの2人がうらやましかった…
自分のやりたい事をやり、前へと進む2人がうらやましかったんだ…
俺も、あの2人と仲良くなれたらなって思ってた…
それすら、許されないのかよッ!!!!!
『うぅ…うあああああああああああッ!!!』
そんな事を考えているうちに、準備が整ってしまったらしくムーンはその強いエネルギーに飲み込まれた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.192 )
- 日時: 2011/01/30 13:55
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
『………』
次に目が覚めたとき、ムーンの目はいつもの金色の瞳が虚ろになっていた。
『ムーン、任務だ…ハロウィンタウンにてナンバー15を捕獲して来い…言っておくが失敗は許されない』
『…了解です』
ソイツに命令され、ムーンは意思を失いかけている人形のように動き出した。
そして、手をかざすと闇の回廊がハロウィンタウンに向かって出された。
『………』
そして、ハロウィンタウンで何かのイベントがあるらしく仮装している住人が多かった。(一年中こんな感じですよムーン君)
『あ……』
そして先に進むと、広場にある鏡で自分の顔を見てしまう。
無意識だったのだろう、その顔は酷く疲れているかのように苦しんでいるかのように歪んでいた。
『…今の俺は…こんな酷い顔をしていたのか…』
そう思うと、何だが無性に笑いたくなってしまった。
…もう少しで、自分はどっちにしろ消えなきゃいけない…
例え連れて帰ったとしても、自分はもう用済みだと言われ消されるだろう。
恐らくリズティクストと会えば会えばで、今度は本気でかかってくるだろう。
実力は彼女のほうが上、極限まで高められた月の力でバーサクしてでも負けるだろう。
『…だったら、せめてもの償いに俺も本気を出して負けるしかないよな…』
—傷付けてしまった償いに、例え自分が消えようが彼女たちは生かさなきゃいけない
ムーンは、そう決意するとリズティクストたちを探し出した。
『…見つけた』
それから、数時間後堕天使のような格好になったリズと悪魔の格好になったグラッセが居た。
どうやら2人とも、怪我は治ったようで普通に何か真剣そうに話していた。
『…ずいぶん、余裕そうだな』
『ムーンッ!!!』
早速現れると、リズは予想していたかのような反応を見せる。
『待ってたわよッ!!はぁぁぁぁぁぁッ!!!!!』
するといきなりキーブレードを出し、かかって来た。
…これで、いいんだ…
攻撃を受けるため武器を消し、その痛みを待っていたら—
『行くよッ!!!』
『ッ!!?』
しかし、リズは攻撃せず爆発を起こしただけだった。
これには、ムーンも驚き辺りを見渡す。
『何処に入った……ッ!!?』
『ここさッ!!!』
声の方向を見ると、リズとグラッセが自分の真上に居た。
…やっと俺は解放されるんだ…月と闇の苦しみから
そう考えていると、またしても攻撃は来なかった。
—代わりに来たのは
『ッ……ッ!!!』
リズとグラッセのキツイ抱擁と、暖かい温もりだった。
『ごめんね…貴方が苦しんでいるのに気がつけなくて』
『お前は…誰かに命令されてたんだろ?…俺たちに助けて欲しかった…違うか?』
『ッ!!!!!』
この2人は、何も悪くないのに…どうして俺に謝る?
気が付くと、ムーンの頬は濡れていた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.193 )
- 日時: 2011/01/30 21:01
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「…その後、俺はリズの力により月属性の能力を剥ぎ取られ元の闇属性と青の瞳に戻ったってワケ」
ムーンが全て話し終わると、ロビーは重い空気が漂っていた。
「…別に俺はみんなを恨んでなんかない、恨んでるのはリクとアイツ(シオン)だけだし」
「…結局恨んでるんじゃねぇか…」
全員の視線に気が付いたのか苦笑すると、さりげなくリクにツッコミを入れられる。
「…俺はあんなに酷い事をしたのに…リズは許してくれた」
それだけじゃない、自分の苦しみも理解し解放してくれた。
『—私たち3人は、親友だよ』
いつもはトラブルメーカーな暴れん坊で別名破壊神と堕天使な少女だが、ムーンたちにとっては何よりも大切な親友
もう彼女だけは、失いたくなかった。
「その話を聞いたら、なおさらリズを探し出さなきゃいけないなッ!!」
するとソラが、グラッセの手を握りながら微笑み
「俺たちは現実を受け入れるよ、だから気にしなくてもいいんだよ?」
「…ありがとう」
そこまで考えていた事を見破っていたのかと思いつつ、グラッセたちムーンはお礼を言った。
そしてその頃、闇の世界の海岸の近くで闇の回廊が開いた。
「…ここかよ…ファンタジアが言った場所は」
闇の回廊から出てきたのはフードを被ったリズで、辺りを見渡す。
すると、岩の近くで黒いコートを着ている誰かが座っていた。
「…アンタが、賢者アンセムだね」
「そうだが…キミは?」
リズが話しかけると、自分の正体を知っているのが余程驚きだったようで少し首を傾げている。
「私はリズティクスト、未来から来た者さ」
「未来から……ッ!!?」
フードを取りながら説明すると、アンセムはまたしても驚いている。
「…アンタほどの科学者なら、そんな事がありえるくらい解るでしょ?」
「…そうだな、私の論理はくだらない事だ…」
リズはアンセムがロクサスたちにした仕打ちの酷さを知っている。
だからこそ、彼が嫌いであり憎い…
自分の論理を意地でも通そうとする彼が
「…じゃあ、未来の私の正体も解るんじゃない?…アンタが傷付けた人に似てるでしょ?」
「ッ……!!!」
リズがそう言うから、思わず顔を見ると驚愕する。
だって彼女は…ロクサスとナミネに似ているから
「ま、まさかキミは…ッ!!」
「…そうさ、私はアンタが最も苦しめたロクサスとナミネの子供さッ!!!」
アンセムが信じられないとでも言うかのように震えると、リズが叫ぶ。
その青い瞳は、あの時の彼と同じく憎悪を宿しているかのようだ。
『アンタが憎くてたまらないッ!!!!!』
それはアンセムも忘れられない過去、忘れてはいけない過去だった…
恐らく彼女は、自分の両親を傷付けた自分が憎いのだろうとアンセムは気付いていた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.194 )
- 日時: 2011/01/30 21:33
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「そうか…キミは…私を憎み…ここまで来たんだろう」
アンセムが、自分に会いに来た理由を納得すると思わず苦笑する。
彼女がやる事は…両親の敵を取る事、自分を倒す事だろう
そう思うと、自然に目を閉じる。
「ああ、憎いねッ!!…アンタがどうしてここに居るかは解らないが…アンタには一発やらなきゃいけない事があるッ!!!」
そう言うと、リズは低く屈みながら右手を握る。
「え?」
「歯食いしばれやぁッ!!!堕ちた賢者アンセムッ!!!!!」
これには、アンセムも疑問を覚え思わず目を開けようとする。
イヤな予感…そして彼が見えた物は…
ガッツンッ!!!!!
自分をぶん殴った、力強い右手だった。(多分本気で)
「———ッッゥ!!!!!」
余りの痛さに、アンセムは悶絶する。
「フゥ…アンタが与えた痛みからすれば序の口でしょ」
そして、殴った張本人は悪びれも無く何処かスッキリしたかのような顔だった。
「アンタを許すかは、ロクサス父さんやナミネ母さんに聞いてからよッ!!!」
一応賢者という偉い人を殴ったのに、彼女は恐れても無かった。
ただ、本気で怒っている事だけは解った…
「私はアンタを賢者としては見ないッ!!!『ただ』のアンセムとしてしか見ないからね(黒笑」
「………」
何だろう…すざましい黒いオーラを感じるのに…
何故かロクサスと同じ何かを感じるとアンセムは思った。
「あ、そう言えば本題忘れてた…それともう一つアンタにお願いがあるのよ」
本題を忘れてたのかとツッコミを入れたくなったが、少女の表情は真剣そのものだったので入れられなかった。
お願いとは、何なのだろう…?
「アンタ程の科学者なら出来ると思うから、頼む…ナンバー14のシオンを記憶とともに復活させてくれないか?」
シオンと言う名を聞き、アンセムは驚く。
「あの黒髪の少女か…」
「…やっぱり、シオンの記憶はまだ人の中で少し生きてるんだ」
アンセムがそう言うと、リズはほっとしたかのように喜んだ。
「ロクサスを助けるためには、シオンの力も必要だと思うから…」
「どういう事だッ!!?」
ロクサスを助けるという言葉に、アンセムは思わず叫んだ。
「まぁはっきり言えば…ロクサスはアンタとかのせいで苦しんでる」
そう言われ、心を抉られた気がした。
また彼は、私の所為で傷付いているのか…
「…解った…やって見よう、しかしここではそんな事を出来る訳…」
「…トワイライトタウンの幽霊屋敷は?」
「!!そこなら…ッ!!」
リズが機械が揃っている場所を言って見ると、アンセムはハッとする。
「決まり、それじゃあ行くわよ」
リズがウィンクすると、再び闇の回廊を開く。
そして、闇の海岸から2つの黒き存在が消えた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.195 )
- 日時: 2011/02/01 22:04
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
…すんません、一時的に本編中止してグダグダおまけ書きます。
リズ「はぁ!!?」
ムーン「何でだよッ!!?」
いやぁ…私思ったわけよ
…よくよく見てみると、参照1000超えてたじゃん
グラッセ「遅ッ!!今更気が付いたのかよッ!!?」
ファン「作者、天然何ですか…?」
うん、だからこのスレッドでお祝いを書こうと思ったわけよ!!
そして、ファンタジア違うからね
ロクサス「しょうがねぇな…それが理由なら許してやる」
…それが理由じゃなかったら、どうする気だったんですか…?
ロクサス「俺のキーブレードで切り刻んで、マジックアワーの連続とサムライ使って何回も斬る」←真顔
アクセル「怖ッ!!えげつねぇな…」
ロクサス「これくらい当然だろアクセル、何ならキーブレード投げも付けるぜ?」
うん、ロクでも無い事になるのは解った
それよりも、これまでの事振り返ってみようッ!!
リズ「えーと、確か過去から言うとなると私は倒れる事とグラッセが絶叫したりとかムーンが敵だったとか…語られて、ロクサスが私の過去を全部知り苦悩して…ファンタジアやアンセムがかなり関わってくるんだよね?」
そうですよ…ホントにハッピーエンドで終われるのかってこの頃の疑問…あはは☆
グラッセ「そう言えばガイムで書いてるほうは、予定ではバットエンドになるんだよなぁ…?(黒笑」
しょうがないじゃんッ!!(滝汗)アレ書かなきゃタイムトリップに繋がらないもんッ!!
だから、その両手に宿ってるフラットとフレアの魔力を沈めてッ!!!
グラッセ「ふぅん…じゃあ聞くけどこっちではやっぱり俺とリズの関係とか進歩するのか?」
はい?何言ってるの?
誰がアンタとリズをくっつけるって言いました?(黒笑
グラッセ「はぁ!!?」
主人公とヒロインがくっつく?いつの時代よ?(黒笑
私は、アンタらをくっつける気はサラサラ無いからね(実話です
てか、リズと誰かくっつきたいって言う人居たら、私笑顔で差し出すから!!(超黒笑顔
グラッセ「この外道クソ作者ァァァァァァァ——————ッ!!!!!(涙」
さてグラッセは無視してやりましょうか、半分は冗談だとして…(半分!!?
2行目からは実話ですけどね♪(ちょ!!?
さて、1000突破ありがとうございます!!
リズ「これからも、見てくださいねッ!!」←さっきの話聞いていない
ロクサス「それではッ!!!」
全員『失礼しまーす!!!』
グラッセ「うぅ……!!!(泣」
リズ「アレ?何で泣いてるのグラッセ?」
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.196 )
- 日時: 2011/02/03 14:12
- 名前: 花影 (ID: EHM01iHp)
参照1000おめでとうございますー!!!
リズちゃん・・・・
天然ってこういうとき大変だね。グラッセどんまい!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.197 )
- 日時: 2011/02/03 15:32
- 名前: 十字架 (ID: dCDhnHOn)
リズーーーー!!!かーわいーーーーー!!!!♪───O(≧∇≦)O────♪
グラッセとムーンがカッコイイ!!!*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*
リズちゃん時々黒いけど、やっぱり可愛い!!
グラッセの顔ってソラ似でカイリ髪なんですか?
これからも頑張ってくださいリラさん!!
自分が書いた小説でもアドバイス下さい!!
そしておめでとうございます!!!o(^▽^)o
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.198 )
- 日時: 2011/02/03 20:48
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
花影さん
ありがとうございますーッ!!(感涙)
参照1000行けましたッ!!
これも、応援してくれた花影さんたちのおかげです!!
リズ…ホント天然なおそうよ
じゃないと、グラッセ可哀想だから(じゃあお前が何とかしろやぁぁぁぁぁ!!! byグラッセ)
十字架さん
リズかわいいですかッ!!
かわいい子って、考えるの難しいかったんですよー!!
グラッセもムーンもカッコイイと言って貰えて私も嬉しいです!!
時々…というかよりいつも黒い気が(殴 byリズ)
グラッセの顔は、ソラ似で髪型も似ています!!髪の色はれっきとしたカイリです。
頑張りますッ!!
アドバイス…私も新人ですが出来る限りやりたいと思いますッ!!
ホント、ありがとうございました!!
それでは、書きますか!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.199 )
- 日時: 2011/02/03 21:09
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
一方、ロクサスはというとまだレイディアントガーデンに居て影の近くで腕を押さえながら座っていた。
「全く…何なんだよ、あの銀髪の黒い羽の男は…」
そう言うと、思わずため息が出てしまう。
街でシーソストアイスを買い食べ終わると、いきなり上から降りて来て戦いを挑まれたのだ。
『ふぅ…やっぱり美味しいなこのアイスは』
『…見つけたぞ』
『…え?』
アイスを食べ終わると違う声が響き、ロクサスは首を傾げる。
すると、上から降りて来るように銀髪の男が現れる。
『なっ!!?だ、誰だよお前ッ!!』
『お前はあの少女に深く関わっているな…匂いが同じだ』
『はい?』
不審者の登場に驚いていると、また変な事を言われ首を傾げてしまう。
『ちょうどいい、戦って確かめさせてもらう…お前があの少女にどんな関わりを持つか…』
『ッ!!?(滝汗』
そう言うと、銀髪の男は長い剣を抜き振り下ろしてきたのだった…
何とか撃退したが、おかげで右腕を負傷してしまったのだった。
「あれ絶対本気だったよな…何か最近俺の周りに変な事しか起きてないな…」
ロクサスはそう言うと、知らない内に苦笑していた。
そして、彼は気付いていた…何者かが自分を見ている事に
「ッ!!マジックアワーッ!!!」
ハートレスだったら手っ取り早く倒さなければならないので、光の柱を唱えると
「ッぎゃあああああああああッ!!!!!!?」
「えぇ!!?」
居たのはハートレスではなく、自分の半身であるソラだった。
今更止められる訳もなく、マジックアワーが襲い掛かった。
「うぅ…酷いロクサス…」
「隠れて見てるからだろ、誰だってこの街にいればハートレスだって思うよ」
泣き目でボロボロになっている半身に、ロクサスは呆れ半分で居た。
リクがソラをなさけないって言う理由が解らないでもないから…
「で、何でソラが居るんだよ?」
「あ、そうだった!!ロクサスを探してたんだよ!!機関から姿消したって聞いたから心配したんだぞッ!!!」
「…そう言えば、そうだったな」
ソラが居た理由を聞き、自分は脱走してたんだと改めて実感する。
「…ナミネも心配してる、一度戻ったらどうだ?」
「………」
ナミネの事を聞き、ロクサスは黙り込んでしまう。
大切な少女に相談しないで、自分は勝手に居なくなった。
勝手だって解ってる…ナミネを苦しませてるって事くらい解ってるんだ
でも…俺はもう戻れないんだよ
全てを…本当の真実を知るまでは
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.200 )
- 日時: 2011/02/04 20:57
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「…悪いなソラ、俺はもう戻れないよ…いや真実を知るまで帰れないしナミネにも会えない」
ロクサスがはっきり言うと、ソラは驚き思わず立ち上がった。
「何でだよ!!ナミネはお前の事を誰よりも心配してるんだぞッ!!!!!」
「解ってるッ!!そんなの解ってるよッ!!でも…俺は知りたいんだ本当の事をッ!!!」
ソラが叫ぶと、ロクサスも負けないくらい叫び喧嘩になる。
俺は…リズと本当はもう一度話さなくてはいけない。
でも、それにはまだ時間が欲しい…まだ迷ってるんだ。
全てを知ってから話がしたい…じゃないとダメなんだ
俺は、ファンタジアとも話さなくてはいけないから…
「お前…自分の事しか考えてないッ!!!そんなんだからナミネやアクセルの気持ちも考えないで戻りたくないなんて言えるんだろッ!!!」
「……ッ!!!」
そう言われると、とても苦しくなった。
ソラの言ってる事は、ほぼ正しいから…
俺は、自分の事しか考えてない…?だから普通に今回の事も出来た…?
「現にリズだって脱走したんだぞッ!!?どれだけ皆の気持ちを踏みにじっていると思ってるんだよッ!!?」
「………!!!」
リズが機関を脱走した—それは揺れているロクサスの心をどん底に落とすには十分な言葉だった。
ソラの人を思う気持ちが、今は針のように自分に突き刺さってくる。
—お前に、俺の何が解るんだよ……ッ!!!!!
「ッああああああああああああ——————ッ!!!!!」
「うわぁぁぁぁぁぁッ!!?」
すると、気が付かないうちにロクサスは宙に浮き上がりマジックアワーを放っていた。
それは、ソラに再び…いやさっきよりも強い光の柱が当たる。
「うぁぁ……ッ!!!!!」
「ろ、ロクサスッ!!!」
そしてその場の空気に耐えられず、ロクサスは闇の回廊で逃げてしまう。
ソラが止めようと叫ぶが、闇はその声を拒絶するかのように途切れて消えた。
「はぁ…はぁ…」
闇の回廊から出ると、そこは夕日の街トワイライトタウンだった。
いつもの場所—時計台にどうやら回廊は繋がっていたようで何故かロクサスはほっとする。
ここに来ると落ち着くから—自分の故郷だからかもしれないが
「ッ……!!!」
いつもの特等席に自然と座ると、堪えていたものが溢れ出す。
哀しい時に誰もが出るもの…涙だった。
「俺は…結局誰かを苦しめる事しか出来ないのかよ……ッ!!!」
少年の悲痛な声とともに、涙は夕日にと溶けて行くかのようにぽたりと落ちた。
夕日が眩しくて…闇の住人である自分にとっては切なかった。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.201 )
- 日時: 2011/02/04 23:00
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
—ここは、何処…?そして優しい光を感じる…—
リズは暗い闇の中、そう思いながらただ堕ちていた。
動こうにも動けなく、なつかしい光を感じる場所へと身を任せるしかなかったのだ。
「…海に沈んでるみたいだね…」
どうやら声だけは出るらしく、堕ち続けながらそう呟いた。
前にも、こんな事あったからな…
「ダメだ…動こうとしても体が重い、そして凄く『眠い』…」
そう苦笑していると、下のほうに緑色の何か見えた。
あれは…—『 』の心…?
「そうか…このなつかしい感じ、私とかなり繋がっている彼だったのか…」
リズが微笑むと、トタと着地する。
ここは、何度も来た事があるからここの重力に慣れてる。
「でも…今更何でここに…?…ってまたかいィィィィィッ!!!!!」
そう呟いていると、またしても光に飲み込まれた。
『お願い、私を彼の元…『 』まで連れて行って、貴女なら場所も解ってるでしょ?』
『っでもッ!!そんな事したら貴女は…ッ!!折角、やっと『 』のに…ッ!!!』
金髪の少女が青髪の少女にそれを言うと、青髪の少女は頑なに否定する。
しかし、金髪の少女は一向に青髪の少女の意見に首を縦に振らなかった。
『私はもういいの、彼のおかげで私はここまで強くなれたの…その彼が困っているのなら…今度は私が助ける番だよ』
『そんな……ッ!!』
金髪の少女の意思の強さに負けた青髪の少女は、しゃがみ込み泣く泣く彼のところへ行く道を開いた。
『…ずいぶん待たせちゃったね、寂しかったよね…』
青髪の少女は、やっと会えた少年を抱きしめながら頭を撫でる。
その横では、金髪の少女がキーブレードを地面へと刺す。
『…後はお願いね、もしアイツらがここに来るなら…全て教えてあげて』
『ッ……!!!』
残される者たちへ、最後の願いを言い金髪の少女は少年に近づく。
『…やっと会えた、何時も会う時は必ず精神世界なんだから…』
金髪の少女は呆れながら、少年にそう言いとても優しい笑顔で見つめる。
『その罰にッ!!絶対アイツらの事を責めないでねッ!!…アンタは本当に優し過ぎるから』
怒ったかのように言うと、すぐにその顔は微笑み少年の手を握る。
『私はまた『 』ね…おはよう』
その言葉とともに、少女の姿は風のように—フワリと消えた。
「………ッ!!!」
その瞬間、リズの目が覚めた。
ここは…そうだトワイライトタウンの幽霊屋敷、私はシオンを復活させるためアンセムを連れてここまで来たんだ。
「夢か…」
そう言いながら、手をギュッと胸の前で握り締める。
かなり汗をかいていたようだ。…あんな夢どうしてみたんだろう…
「完成だッ!!!」
すると、アンセムがポットの近くで叫ぶ。
どうやら、装置が完成したようだ。
「やっと、少し前へ進めるわね…」
そう喜ぶと、リズはポットルームへと走り出した。
彼女の目覚めを見届けるため…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.202 )
- 日時: 2011/02/05 19:37
- 名前: 十字架 (ID: dCDhnHOn)
いよいよシオン来ますか!?リラさん!!シオン!!!大好きですよシオン!!358/2Day'sシオン戦終わった後泣いたーーーー!!!
なんで!?なんでシオン消えんの!!?嫌ああああ!!!!!!
夢小説で13機関無事なルートのあるんですけどなんでああならなかったのかなあああーーーーーーー!!!!!
ねえリラさん!!シオンちゃん大好きですか?
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.203 )
- 日時: 2011/02/05 19:47
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
シオン復活かぁ〜
あの子はいろいろ引っ掻き回してくれたなぁ・・・
って、そんな感慨に浸ってる場合じゃないなっ
この展開わっ!
アンセムって意外と好きなキャラなんですよね。私。
敵キャラってなんか好き!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.204 )
- 日時: 2011/02/11 17:28
- 名前: リラ (ID: khxqjExY)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
十字架さん
いよいよシオン来ますよッ!!ホント長かった!←
私もシオン大好きですよ!!彼女のイベントはホント泣きました———ッ!!!(泣
作者「はぁぁ…やっと終わった…ってなぁぁぁぁ!?ちょシオォォォォォォン!!?消えるなよぉぉぉ!!!(泣」
兄&姉『!!?』←発狂してる妹に驚く
ってな感じで、叫んでしまいましたしね♪
ホント、夢小説見たいになればいいんですけどね!!
KH3に期待するしかないですよ!!←
シオン好きという質問は、もちろん大好きだぁぁぁ!!
というか、KHキャラ大好きだぁぁぁ!!
リズ「落ち着けこのバカ作者!!」
おおっと、取り乱してしまった(汗
それでは、続き書きます!!
…てか、花影さんにコメント返すの忘れてたぁぁぁ———!!!(泣&殴 byリズ)
リズ「花影さん、すみませんねぇ…こいつ今から潰しときます♪(キーブレード2本出す☆」
た、だいへんもうじわげ『黙れ、いい訳は聞かないよ☆(超黒笑』ございませんでしたぁぁぁぁっぁぁ!!!!!?
—グロテスクなので、省略—
グラッセ「作者のメーセージです」
シオンいよいよ復活です!!
…確かにいろいろとやってくれました(汗
アンセムが好きですか…私は最初は嫌いでしたが今では好きです!!
コメント返し忘れて申し訳ございませんでした。
グラッセ「…だそうです」
リズ「ただいまー、すっきりした☆(作者だったものを引っ張って来る」
…orz…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.205 )
- 日時: 2011/02/06 21:57
- 名前: リラ (ID: khxqjExY)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「アンセムッ!!」
「来たかリズよ、見てみるがいい」
リズが来た途端、アンセムはポットの中を指差す。
そこでは、黒髪で黒いコートの少女が目を閉じながら居た。
「…ここでは始めましてだね、十三機関ナンバー14シオン」
リズはそう言うと穏やかな表情になり、アンセムを見る。
「…シオンはもう、彼の力と記憶を吸収しないよね?」
「ああ、もう自分だけの力でこの子は強くなるだろう」
一番大事な事を聞き答えが返ってくると、更に嬉しそうにリズは笑った。
聞いた話だけど…そんな大惨事な事は二度と起こさないようにしなくてはいけないから。
貴女は、もう誰の力や記憶も吸収しないで何時までもシオンで居れるよ
「だから起きて、シオン」
リズが優しく話しかけ触ると、うっすらと青い瞳が開いた。
「あれ…あたしは…?」
「おはよう、シオン」
どうやら目覚めたばっかりで寝ぼけているようだ。
そんな彼女に苦笑しながら、リズは挨拶をした。
「あたしは…確かロクサスと戦ってソラに帰ったはずじゃ…」
「そうよ、確かに一度は帰った…でも貴女はここに居るよシオン」
信じられないとでも言うかのように戸惑うシオンに、リズは微笑む。
「もうロクサスたちの力や記憶も吸収しないようにしたから、大丈夫だよ」
「……ッ!!!うぅ……ッ!!」
その言葉に、少女はとうとう涙を堪えられなくなり流した…
「そう言えば…キミは誰なの?」
しばらくして落ち着いたシオンが、リズを見て今更な質問をする。
「私はリズティクスト・ブラックノーバディ、信じてもらえないかもしれないけど…一応未来から来た者」
「ううん信じるよ、貴女みたいに誰かを思い心から優しい人が言うんだから」
自己紹介し正体を言うと、シオンは頷きリズの心の中を読み驚かされてしまった。
「…気付いてたの?私の思ってる事を…」
「何ていうか…あたしの体質のおかげなのか…貴女の気持ちがすごい伝わって来たの…」
これからやろうとしている事を見破られ、リズはただ驚くしかなかった。
流石、ソラに繋がる者…(それ関係ないと思います)
「…そんな事があったのに、貴女は全てを許し前へと進んでいるんだもの」
「そこまで読まれると、もはや笑うしかないわね」
自分の過去まで読まれてしまい、リズは苦笑するしかなかった。
そして、アンセムの方を見る何時もの鋭い目に変わる。
「アンタは私と行動してもらうわよ、それで今度2人に会ったら今思っている事を言いなさい」
リズにそう言われると、アンセムはハッとする。
この少女は、全て解っているのだと思いながら
だから、あの時私を殴った…許せない事をこれで終わらせるために
「フッ…ハハハ!!…キミは本当に強いのだな…」
「うるさいわね、後悔しないためにまずは行動するってのが私の教育方針だったのよッ!!」←ちなみに教えたのは何処ぞの赤ウニ
未だに痛む頬を押さえながら笑うと、リズはそっぽ向きながら言い返す。
憎む相手を許すとは…生半可に出来る事ではないのに、この子はどうして簡単に許せるのだろうか…
「シオンも私に着いて来てくれるかな…ロクサスや赤ウニにも会いたいと思うけど…」
「う、うん…もちろんよ!!(赤ウニって誰ッ!!?)」
そう言うリズに、密かにシオンは赤ウニの名前に疑問を覚えた。
「それじゃあ行こう、多分もう少しでここにはあの子が来るから」
「?…うん」
3人は納得すると、再び闇の中へと消えた。
1人は、幻想曲の気配に気付いて—
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.206 )
- 日時: 2011/02/08 21:25
- 名前: リラ (ID: khxqjExY)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「…ふぅ、やっぱりリズには気が付かれちゃったか…」
リズが去ったすぐ後に、突然闇の回廊が開いた。
声の主—ファンタジアはひょこっと現れ闇を閉じる。
「あたしに気付いた彼が来る…先に行かなきゃね」
そう言うと、ファンタジアはとある白い部屋へと急ぐ。
—彼女が使っていた、ナミネの部屋へと向かうために
そこへと、もう一つの気配が近づいて来ているから
「…来たね、光の勇者ソラのノーバディさん」
部屋に着くとファンタジアは、玄関のドアが開いた音に気付いた。
玄関のドアを開けた少年は、暫くして恐る恐る部屋へ入ってきた。
「何時か貴方に会えると思ってたよ、ロクサス」
栗毛の少年—ロクサスは驚きながらも入って来た。
「俺もキミに会ってみたかったんだよ、ファンタジア」
「そう…立って話すのもなんだし座って」
ロクサスがそう言うと少女は微笑み、イスへと座った。
「貴方がここに来たって事は…全て解ってしまったのよね…」
「ああ、キミの力でリズの事もグラッセやムーンの事も知った」
確認するかのように聞くと、彼は頷いた。
—ならば、これを教えるしかないだろう。
「どうして、彼女たちを過去の世界に送り込んだか…でしょ?」
ファンタジアがロクサスが一番知りたい事をかわりに言い、彼はああと返した。
それは何よりも疑問だったろう…
「…送り込んだ理由はあたしの勝手な理由なんだ…リズに運命と戦って欲しかったの」
「運命…?」
未来を変えてほしい、それがファンタジアの真の目的だった。
もう、彼女には運命に流されて欲しくないから
「未来では、相変わらず人間たちによってノーバディは異端の存在とか言われているわ」
そんな事彼女が一番許せないはずなのに、リズは受け入れて笑っていた。
『そう言われるのは仕方ない事なんだよ、私たちが存在しちゃいけないのも事実…だけど私たちは生きている…それだけで十分だよ』
それが少女の言った事、ファンタジアは納得が行かなかった。
—それでいいの?貴女なら運命に立ち向かい現実と戦える力があるのに…
あたしは納得出来ないよ…そんなわがままのせいで過去に飛ばして…ここまで問題が大きくなるとは思わなかった。
「だから謝りたかった…ごめんなさい、貴方やアクセルやリズたちもこんなに酷い事に巻き込むつもりは無かった…」
まさかシャドウがこんなにも早く自分の中から目覚めるとも思ってなかった。
ファンタジアは、自分の心の弱さに泣く事しか出来なかった…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.207 )
- 日時: 2011/02/10 22:15
- 名前: リラ (ID: khxqjExY)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「………はぁ」
ファンタジアが泣くのを見て、ロクサスは半分困り半分呆れているかのようにため息をはいた。
「…取り合えず、歯くいしばって」
「え?」
何だろう…ものすごく、デジャウを感じると思ったが時既に遅し
青い瞳に超危険なものが宿っている彼がもう目の前に居て拳を構えてる。
—ガッツンッ!!!!!!
「——————ッ!!?」
そして、本気で殴られファンタジアはあまりの痛さに絶句する。
自分を殴ったその姿は、リズと似ていて魔人のようにも見えた。(実際、彼女も賢者アンセムを殴りました)
「キミは悪気があってやったワケじゃ無いんだろ?ならそれをリズに伝えたらどうだ?」
「え……?」
予想外の事を言われ、ファンタジアは思わず目を見開いてしまう。
てっきり怒鳴られたり罵られたりすると思ってた…
「その様子じゃリズにも真意を伝えてないだろ?だったらリズにも言って謝る事!!そうしたら許す」
そう言うと、ロクサスは優しく微笑んだ。
—彼女の何処か優しいところは、ロクサスさん譲りだったんだね
一瞬、リズとロクサスの姿が重なりファンタジアはそう思った。
「…貴方たち親子は、ホントに優しいのね」
「親子?」
思わず声に出してしまうと、ロクサスは首を傾げる。
…鈍感なところも似てるのね…リズってナミネさんに似てるとこあるのかな…?←
さりげなく酷い事を考えていたが、ファンタジアは苦笑しながら教えた。
「…リズも貴方と同じ事をしたんですよ、昔…あたしが事件に巻き込んだ際…今みたいに泣いて謝ったら『泣くんじゃねぇぇぇッ!!!』って叫びながら殴られたんですよ」
「………(昔も今と変わらないのか)」←
思い出すかのように答えると、ロクサスまでも酷い事を心なのかでさらっと言った。
「とにかく…あたしはシャドウを倒さなければいけない、もうリズがシャドウを探すため世界を回っています」
「…俺もシャドウを倒すのに協力するよ、このままじゃあと味悪いしな」
ファンタジアが今の現状を整理すると、ロクサスは立ち上がりながら闇の回廊を出す。
「俺たちは別行動でいいよな?もしリズと会う事があれば情報交換をするためキミの事説明してここに戻って来る」
「解りました…あたしも、ここでシャドウの動きを自分の能力で探ってみます」
ロクサスが目的を確認すると、ファンタジアも頷く。
もう、後には引けない…戻れない状況だ。
「またな、幻想曲」
「はい」
そう言うと少年は闇の中へと姿を消し、少女は時間の歪みへと移動した。
全てが動き出した、光と闇は何処へ行くのか…
もう、迷わない…迷えないんだ。
第六章終了
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.208 )
- 日時: 2011/02/10 22:51
- 名前: リラ (ID: khxqjExY)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
第六章終了ォォォォォ!!!いよいよクライマックスに近づいてきたぁぁぁ!!!
リズ「ちょ、ネタバレ自重ッ!!!」
いいじゃん、ようやくロクサスも迷い吹っ切れたし
ロクサス「…いい訳ねぇだろ(超黒笑」
え?(滝汗)何かものすごいオーラを感じるんだけど…
ロクサス「当たり前だぁぁぁ!!!人を散々苦しめやがって…お前俺に恨みでもあるのかぁぁぁぁぁ!!!!!?」
無いですよッ!!(汗)だってシリアスがあった方が話的にあってるし…
ムーン「限度ってものがあるんだよ——————ッ!!!(乱入してとび蹴り)」
グラッセ「許さんッ!!悲しみの水泡よッ(フラッド)!!ヘカトンケイルッ!!!」
ぎゃあああああ!!?いきなり来たッ!!
ムーン「貴様という奴は…怪我のせいで一ヶ月ぐらい放置したくせに開きなおるんじゃねぇ!!!(怒」
グラッセ「俺たちの黒歴史もバラしやがって…魔法呪文なしで連続攻撃やんぞッ!!?」
それだけは勘弁!まだ怪我完治してないからやめてくれッ!!(汗
リズ「遅ッ、それよりもまだ刺客(?)いるよ?」
うん、大体予想ついてるから通して(作者特権構え)
ソラ「ほーう、俺を通したと言う事は覚悟が出来ているようだな…(黒笑」
流石、ロクサスの本体…ものすごく黒い邪悪なものを感じるね
ソラ「何で俺だけ悪役見たいな事されてるんだよぉぉぉ!!!リクはムーンを闇に堕とすんじゃなかったのかよぉぉぉ!!?」
それ止めた(あっさり)ムーンをどん底に落とす事態もね(オイ
だってリクはロストでかなり重要人物だし、イメージ悪く出来ないし
って事で気絶してね♪ソラに召還獣シヴァ☆
ソラ「さ、寒いィィィィィィ!!?(気絶」
こっちは北国だから、シヴァ何て呼べば更に寒いもんねー(思いっきり他人事)←
リズ「…ヘタすれば、ソラ凍え死ぬわよ…ここってマイナス気温じゃない(ロングコート着てる」
その場合は、グラッセがファイガで溶かしてくれるから大丈夫
さてと、次回予告するよ!!
リズ「はいはい、脱走した私を連れ戻すため動き出したグラッセたち、そして覚悟を決めシャドウを探し出した私とロクサスたちだが…」
グラッセ「動き出したのは俺たち光だけではなかった…闇であるシャドウも更に力を増し大変な事になるッ!!」
ムーン「第七章『虚ろなる城の大暴走とすれ違う心たち』をお楽しみに!!」
その前に、番外編書くけどね(笑
全員『はぁ!!?ふざけんな——————ッ!!!!!』