二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.253 )
- 日時: 2011/03/08 22:00
- 名前: リラ (ID: sEySjxoq)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
最終章—トワイライトタウン最終決戦ッ!!繋がる心とその行方—
「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
「嫌ッ!!」
商店街では、ハイネとオレットとピンツが釘バットやらスクランブルソードやら構えてハートレスから逃げていた。
「あっ!!」
「「ピンツッ!!」」
しかしその時、ピンツが石に躓いてしまい転んでしまった。
これにはハイネとオレットも立ち止まってしまい、目の前にハートレスが迫って来た。
「(誰か…ッ!!)」
オレットがそう思い、釘バットを握り締め目をぎゅと瞑ると
「マジックアワーッ!!!」
突然、知っている声が響き光の柱がハートレスたちを一掃した。
「この声…」
「ロクサス…ロクサスでしょ!!?」
オレットが驚き、ピンツは何処かにいるであろう友達の名前を口にする。
「何でこそこそ助けてくれるんだよ…ッ!!何時もどおりどうどうと俺たちの目の前に現れろよ——————ッ!!!」
探してもいない友達の事を思いながら、ハイネは悔しそうに絶叫した。
どうして、彼はあの時以来俺たちの目の前へと現れてくれない?
俺たちが忘れてしまったから?それに傷付いているのか?
「…ごめん、ハイネ、ピンツ、オレット…」
その悲痛な叫びを屋根の上で聞いていたロクサスは、その場で見下ろしながらぽつりぽつりと謝っていた。
「俺はノーバディ…人間じゃないんだ、ハイネたちとは住む世界が違いすぎるんだよ…」
だから会えない、会ってはいけない…
会うのが怖いというのもあるけど、一番強い気持ちはそれだった。
「真実って何時でも残酷だよな…」
それが自分が機関を脱走して得た答えだった。
一度ソラに戻り、完全に同化を果たす前こんな事になるなんて思っても無かったんだ。
リクにさらわれ、架空のトワイライトタウンの生活で全ての真実を知った。
そう言えば、どうしてリクにさらわれる前に存在しなかった世界へと戻ったのか…覚えてない。
何でだろう…思い出したいのに頭の中に何か掛かっていて思い出せない…
「…ま、そんな事今考えていても仕方ないよな」
考えを振り切り、ロクサスはキーブレードを2本出しながら街中を見渡している。
リズが来る気配はまだない、恐らくまだこちらに向かっている途中なのだろう
「闇の回廊で来ればいい話なんだけど…リズはなぁ…(汗」
そう言うと、はぁとため息をはいた。
リズは闇の回廊が大の苦手で酔う体質だ、そんな人物が闇の回廊で今来たら一発でハートレスにやられてしまう。
「もーッ!!遠いわッ!!何でこう言う時に闇の回廊使えないんだよ私——————ッ!!!」
こちらに向かっているリズもリズで、同じ事を考え絶叫していたが
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.254 )
- 日時: 2011/03/13 22:10
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「…誰も居ないよな、ムーン」
「ああ」
そして、駅前広場では赤髪の少年と紫髪の少年がこそこそと動き出していた。
そう、グラッセとムーンである。
「勝手に出てきちゃったのはマズかったかな…」
「仕方ないだろ、何時シャドウが現れるのか解らないんだったら現場で待つのが一番だ」
「だよなぁ…」
グラッセが気まずそうな顔をしていると、冷静にムーンに言われため息をはいた。
実はこの2人、勝手に自分の判断でトワイライトタウンに来ていたのであった。
シャドウとの決戦は、恐らく相手も手強いので機関全員で挑もうとサイクスが言っていたのだがそれまで待てない2人は無断で来てしまったのだ。
「待ってなんかいられねぇよ、敵が居るかもしれないのに…なぁグラッセ?」
「…もう、待つ事だけは絶対イヤだからな…」
ムーンが悪巧みをしているかのような表情で聞くと、グラッセも力強く頷く。
…もう、待つ事だけは絶対にイヤだったんだ…
「帰ったら、リズとロクサスさんと4人合わせて全員でバーサクされて追いかけられるな…」
「…言わないでくれ、頼むから…(泣」
苦笑しながらサラっと恐ろしい事を言う親友に、ムーンはマジで泣きそうになったそうだ。
サイクス=最凶バーサクママン=ジ・エンドと言う法則が成り立ってしまうので←
「…って言ってる内に、早速お出ましだぜ?」
落ち込んでいるムーンが、いきなり顔を上げて言うとハートレスがうじゃうじゃと溢れ出す。
「ウゲッ…頼むからハートレスと対面しない日って無いのかなぁ…」
「無理だろ、キーブレードを手にした以上なっ!!!」
思わず呆れていると、ムーンが相づちを打った途端駆け出した。
次々と、ハートレスが溢れ出しているのだから
「グラッセッ!!あれッ!!」
「ああ!!来たぜ…最強の敵が!!」
ハートレスを倒しながら街を見てみると、爆発や悲鳴で埋め尽くされていた。
「リズが居れば、一瞬でこんな敵アレで抹殺出来るんだけどなッ!!」
「居ない奴の事言ってってしゃーねぇだろ!!ダークスパイラルッ!!」
グラッセがそう愚痴をこぼしながら魔法を放つと、ムーンも闇の力で対処する。
キーブレードを持つ者が2人も居るのである、ハートレスが消えるのにはさほど時間が掛からなかったが
「ふぅ…一丁上がりと」
「さぁて、行くか」
宙で魔法を放ち終わり着地すると、キーブレードを抱えたまま走り出した。
この事態を止める為に、リズとロクサスを救うために
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.255 )
- 日時: 2011/03/14 15:56
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「ロクサスーッ!!!」
「リズ!!」
グラッセとムーンが動き出した中、リズとロクサスは何とか合流していた。
流石素早さは動物並みと言ったところか、サンセットヒルから2分でここまで来ていた。←普通の人なら無理です
「シャドウはッ!!?」
「ここには居ない…でも近くに…」
『呼んだか?』
一番聞かなくてはいけない本題を聞くと、ロクサスも首を振り居るはずだと言おうとすると2人は固まる。
突然、あの声が響いたのだから
「…オイオイ、いきなりまさかのラスボス的なお出ましですか?」
「そうは思いたくないけどな…」
リズが憎まれ口で言うが、顔が笑っていない。
同じくロクサスも、青白く冷や汗をかいていた。
2人が前を睨みつけると、黒と白が混ざった黒いコートを被った少年—シャドウが現れる。
「やっと見つけたわよッ!!ファンタジアは何処よッ!!?」
スターホワイトチェーンを構えながら問い詰めると、シャドウはクックックッと不気味な笑いをする。
「何がおかしいッ!!?」
「いや…この期に及んでも友の心配をするとは愚かだなと思ってな…」
思わず噛み付くかのように睨みつけると、シャドウは更に高笑いをする。
「—いい加減にしろッ!!!」
すると、今まで黙っていたロクサスが急に切りかかった。
「ロクサス!?」
「お前の戯言や下らない理想とか聞いている暇はないんだよッ!!!お前は何をしたいんだよッ!!?」
これにはリズも驚いていると、ロクサスも黒いキーブレード過ぎ去りし思い出を構える。
それを見た途端、シャドウがまた笑い空を指差す。
「なっ…!!?」
「な、何だよアレ…ッ!!?」
その方向を見ると時計台で、何時もと違い薄い茶色の魔法陣のようなものが出ている。
「時を無に還す魔法…俺とファンタジアが融合したからこそ出来た究極魔法だ」
「何だとッ!!?」
シャドウが説明すると、ロクサスは嘘だろと思いつつ空を見上げている。
「そしてもう一つ…」
「のわっ!!?」
シャドウがまた空を指差すと、今度はノーバディの刻印がモチーフとされた城のようなものが出てくる。
「俺の魔法を止め、お前たちが俺のところまで来たら…真実を教えてやるッ!!!」
それまで楽しみにしていろと言うと、完全に姿を消した。
「マジですか…?」
「あんな聞いた事も無い魔法…どう止めろって言うんだ…」
これには呆気な声を出すが、ロクサスが手を握り締める。
正に、打つ手ナシである。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.256 )
- 日時: 2011/03/15 21:31
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「それでも…私は止めなきゃいけないんだッ!!!」
だから諦めないと叫ぶと、リズはキーブレードを出し魔法陣へと掲げた。
「リズッ!!」
「アンタが故郷を守りたいから諦めないように…私も諦めないッ!!」
ロクサスが驚くと、リズはありったけの光と闇の技を魔法陣へと掲げ
「マジックアワー!!ダークオブリング!!ライレイズソードォォォ!!!」
光の柱や闇のレーザー、リズの必殺技とも言える光の刃の衝撃波が魔法陣へと向かっていった。
しかし、魔法陣をすり抜け爆発してしまう。
「クッ!!ジョーカー・ジェクトクロスッ!!」
今度はライトレイズソードの闇バージョンの技を放つが、これもダメだった。
「ムチャだ!!リズ止めろッ!!連続で技を放つなんて…」
ヘタすれば命にも関わる、ロクサスはリズを宥め付かせる。
だが、少女はその手を振り払い立ち上がった。
「…ロクサスだって、やるつもりだったでしょ」
「バレバレかよ、全く…」
実はリズを休ませて、自分がやろうとしていたのだ。
リズに見破られて、思わず苦笑する。
「仕方ないな、リズ2人で止めるぞッ!!」
「最初からそのつもりよッ!!!」
ロクサスがキーブレードを2本構えると、リズは魔法陣へと駆け出した。
遅れて、ロクサスも高く飛び上がり
「行くぞッ!!!」
両手を空へと掲げると12本の光の柱が出て、浮かび上がる。
何時もより力を溜め込み、それは放たれた。
「キーブレード解放ッ!!!」
「喰らえッ!!特大級ファイガッ!!」
放たれた光の弾と柱に、リズが炎の魔法で援護をする。
基本的、光と炎の技は相性がいいので混ぜやすい。
威力が更に倍と化し、炎の力も込められたキーブレード解放が魔法陣にぶつかった。
—バキャアアアアア!!!ギィィィィン!!!
「やったッ!!?」
リズが確認するかのように見ると、2人は絶句した。
「嘘…」
魔法陣には一つたりも傷が付いておらず、ロクサスはぽつりと呟くしかなかった。
「絶望に負けちゃダメだよロクサスッ!!!」
するといきなりリズが焦りながらそんな事を言うので、ロクサスはハッとする。
「わかってる!!まだ行くぞ!!キーブレード投げッ!!!力を貸してくれッマジックアワー!!!」
「ダークアワーッ!!ダークソルトッ!!ダークドロップッ!!!」
一生懸命に光や闇の技を2人で放つが、全く効果が無かった。
「…畜生…これで終わりなの…?」
信じたくない現実を突きつけられ、思わず体が崩れ落ちた時
「—諦めんなよッ!!!どんな時でも前向きなのがお前じゃないのかよッ!!?」
「!!」
その声により、絶望していた心に光が差し込んできた。
「グラッセ…ムーン…」
「遅くなった…悪いな」
呆然としながら顔を上げると、そこには立派な光の勇者が居た。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.257 )
- 日時: 2011/03/16 17:27
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「どうしてここに…?」
「決まってるだろ、お前に協力するためだ」
何故グラッセたちがここにいるのかと呟くと、頭に手をポンと置かれながら答えられる。
その答えに、思わず呆然としてしまう。
「何で…?私は貴方たちを裏切ったんだよッ!!?それなのにどうして…!!」
「それを言うなら、俺もお前と同罪になるっての」
堪えていたものが溢れ出したかのように聞くリズに、ムーンが呆れながら答える。
そして、グラッセが迷いのない目でリズを見つめ
「それに…友達が困ってるのに助けないワケにはいかないだろ?」
グラッセはそう言うと、何時もの優しい微笑みを浮かべていた。
それを見た途端、少女は俯きながら震えて
「…ありがとう…本当にありがとう…」
そう言うと、苦悩から解かれて泣き出してしまった。
彼女も彼女で、友を裏切ってしまったと言う心の苦しみと戦っていたのだ。
「…ごめんなさい…ごめんなさい…ッ!!」
「…そんな落ち込むなよ、頼むから何時ものリズでいてくれ…俺たちに元気をくれるリズで」
泣きじゃくっている親友を、グラッセは優しく抱きしめ背中を撫でた。
その優しさに感謝しながら、リズは私を許してくれてありがとうと心の中で思い続けた。
「さてと…それでは魔法陣解除の解読といきますか!!」
それから数分後、リズも落ち着きグラッセは魔法陣を見る。
「…ふむふむ、なるほど…」
そう言うと、リズたちには意味の解らない言葉や呪文を構築し始めた。
「だ、大丈夫なのか?」
「安心しろロクサス、あー見えてもアイツは魔法のエキスパートなんだ」
これにはロクサスも多少不安を覚えるが、ムーンがフォローする。
そう、グラッセは魔法に関しては天才と言ってもいいだろう知識を持つ。
「グラッセに任せておけば、大丈夫だよ」
信頼しているからこそのセリフを聞き、ロクサスもホッとする。
「…何か羨ましいな」
「「え?」」
そして、ぽつりと哀しそうに呟くとリズとムーンが首を傾げる。
「俺もアクセルと今は気まずいからな…」
「「あ…」」
それを聞き、リズとムーンは傷に塩塗ったと冷や汗をかく。
でも、それを言ったロクサス自身が何処か冷や汗をかいているように見えた。
「解ったぞ!!解除方法が!!」
「「「!!!」」」
その時、グラッセが魔法解読に終わり3人は一気に振り向く。
「魔方陣に4つの紋章があるだろ?」
「そう言えば…上と下には黒い何かと左と右には白い何かがあったな…」
グラッセが指差し、リズは確認するかのように言う。
「あれは光と闇の技を現していたんだ、つまり黒い方には闇の術、白い方には光の術を一気にぶつければいいんだ」
「そう言う事か…!!」
グラッセの説明にリズは納得すると、キーブレードをもう一度呼び出す。
「黒い方は私とムーンで破壊する、グラッセとロクサスは白い方をお願いッ!!」
「「「おうッ!!!」」」
4人はお互いの持ち場を確認すると、破壊する場所へと駆け出した。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.258 )
- 日時: 2011/03/16 17:49
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
まず黒い紋章がある上へと向かったのは、リズだった。
動物並みの運動能力があるリズは、一番上が適任だった。
「なるべく強力で遠距離の攻撃がいいか!!」
クライドを使いつつ、一気に高く飛び上がりキーブレードを紋章へと掲げ
「ダーク…ファイガッ!!!」
そう唱えると闇の炎が立ち上がり、黒い紋章を破壊した。
「ムーンッ!!」
「解ってるッ!!!」
下を見ながら叫ぶと、ムーンはキーブレードに闇の力を込めながら回していた。
「ダークスパイラルッ!!!」
ムーンが地へと着地した時には、二つ目の紋章が砕けていた。
「あと2つだッ!!」
「グラッセ!!ロクサスッ!!」
同時にリズも着地し、グラッセたちを見ると2人ともキーブレードを構えている。
「光よ…ホーリーッ!!!」
「マジックアワー!!」
グラッセは聖なる光を宿し、ロクサスは両手を空へと掲げ光の柱を打ち出した。
その攻撃は、ほぼ同時に紋章へと当たり壊れた。
その瞬間、強烈な光が放たれ魔法陣が消えた。
「やったッ!!!」
「これで時間を守れた…」
リズとグラッセがハイタッチをし、ロクサスも一段落かとムーンとほっとしていると
「「「「何ィィィィィィ——————ッ!!!!!?」」」」
魔法陣が消えたと思ったら、今度は三角形のような魔法陣が現れてしまった。
「ど、どう言う事なんだッ!!?」
『あー、一つ言うの忘れたけど魔法陣を一つ壊してもムダだから』
これにはグラッセも驚いていると、シャドウの姿がもう一度出てきた。
『その一つはファンタジアの魔法で、もう一つが本当の俺の魔法なんだ…それも破壊しないと俺の城には入ることも出来ないから』
そんな無責任な事を言うと、再びシャドウは消えた。
残されたリズたちは、今にでもブチ切れそうにキーブレードを握り締めている。
「あのクソ野朗——————ッ!!!見つけたら絶対最大級の光と闇ぶちこんでやる——————ッ!!!!!!」
もはや化物と化してきたリズの恐ろしい絶叫に、思わずムーンは冷や汗をかいたがグラッセを見る。
「全く…少しぐらいは休ませろっての…」
呆れ混じれの声を出すと、グラッセは三角形の魔法陣にキーブレードの光線を当てる。
「グラッセどーすんだ?」
「決まってるだろ、もう一回解読魔法やるぞ」
ロクサスが疲れたと言わんばかりの表情で聞くと、グラッセはまた解読を始めた。
…もはや、何時もの光景と化していると誰も気が付かなかった。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.259 )
- 日時: 2011/03/16 21:58
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
お久しぶりです〜(・ω・*)ノ
リラさん寒い地方のほうだと聞いていたんですけど、地震大丈夫でしたか?
サイクスがもう社長でいいんじゃないかって思いますよ、ホント。
まぁ、バナナってのはどうかと思うんですけどねー(遠い目
リミットブレイクで皮剥けるし (Daysのカジュアルギア参照
それにしても時を無に返す魔法・・・
いかにもラスボスって感じでいいですね〜
こういうのなんか好きです。
更新頑張ってください^^
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.260 )
- 日時: 2011/03/16 22:00
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「あー、やる気しない…」
「お前、今主人公として最低な事言ったぞッ!!?」
もはやめんどくさいと呟き始めたリズに、グラッセがツッコミを決める。
もう日常の彼らに戻ってるじゃんと言うツッコミも無しでお願いします(殴
「だってさー、シャドウはもちろんブッ飛ばすけどさ〜…何か疲れた」
「本音言うなッ!!つーかいい場面終わって結局コレかよッ!!!」
毎度の事ながら、ホントいい雰囲気をぶち壊すのだけは健在のようでグラッセはツッコミに疲れてしまいそうだった。
「そう言うお前も、よく解読魔法しながらツッコミ決められるよなー」
「確かに…」
それを見ていたムーンとロクサスは、呑気に十三機関と書かれたシートに座りながらシーソルトアイスを食べていた。
「何処からシーソルトアイス調達して来たぁぁぁぁぁぁ!!?」
「闇の回廊から」
恐るべし闇の回廊と思いながら、グラッセはハッとする。
「こんな事してる場合じゃなかったッ!!早く魔法の解読を…」
「もういっその事、諦める?(そう言いながらジュース飲んでる」
「そうしたら、今までの苦労が水の泡じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!!(怒」
「わーッ!!!冗談だって!!(滝汗」
—グラッセが魔法で暴れているので、しばらくお待ちください—
「ゼェ…ゼェ…」
「もー、そんな冗談を真に受けるなよー…(マジで危なかった…」
「お前が言うと、冗談に聞えねぇんだよッ!!!」
緊張感のカケラも無いわッ!!と思いながらグラッセは、魔法の解読がもう少しで完了すると作業を急ぎ始めた。
「やっと解読終わったぁ…」
「やっとってオッサンかよ…」
「お前らのせいだバカ野朗——————ッ!!!!!」
何時も以上に疲れたと愚痴を零すグラッセに、ムーンが言うと切れられた。
…取り合えず、これ以上グラッセを怒らせない方がいいだろう…(滝汗
彼と怒らせると…一番厄介であるから←体験済み
「とにかく…この魔法陣の解除方法は…究極連携魔法『トリニティリミット』を3つ三角形にかける事だ」
「「「はいッ!!?」」」
それを聞いた途端、リズ、ムーン、ロクサス全員が叫んだ。
「ちょ、グラッセさん…トリニティリミットってあの?」
「他にどのトリニティリミットがあるんだよ…」
リズが念には念を入れ聞くと、呆れられながら答えられる。
「待て待てッ!!あの魔法は絆が強い3人が揃ってからこそのキーブレード発動魔法だぞ!!?」
「そうだ、だから俺とリズとムーンで1つは出来るが…後2つ…6人の強い絆を持つ者が揃わない限りムリだな」
ムーンが冷静に判断しながら聞くと、グラッセも冷静で対処する。
「どうしろってんだよ…」
後6人揃わなければ、残り2つのトリニティリミットは発動しない。
一体、どうすればいいのだ…?
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.261 )
- 日時: 2011/03/16 22:16
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
花影さん
お久しぶりですー!!
地震は怖かったですね…(怯
リズ「まぁ、大きい方だよね…」
滅茶苦茶他人事じゃないですか、キミ…(涙
サイクスは、もう社長で私もいいと思いますよ!!
カジュアルギアのバナナは何とも言えませんね…(汗
リズ「アンタ、ママンにやられるわよ」
…ご忠告ありがとうございます…
ラスボスっぽかったですか!!
これからもシャドウは色々とやってk(殴 byグラッセ
グラッセ「お前は俺たちを過労死させる気か!!?」
まぁ、主人公の力を見せてくれ☆(オイ
更新頑張ります!!…出来る限り…
グラッセ「はぁ!!!(特大ブリザガ発射」
ぎゃぁぁぁぁぁ!!!つめたぁぁぁぁぁ!!?(泣
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.262 )
- 日時: 2011/03/17 14:35
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「俺たちの事、呼んだ?」
「絆が強いものが後6人いれば、いいんだろ?」
「私たちが、力を貸すよ」
「「「「!!」」」」
突然響いた少女と少年の声に、全員が振り向いた。
そこにいたのは、キーブレードを持つ者と踊る火の風
「ソラ、リク、カイリ、赤ウニ…」
「誰が赤ウニだッ!!!」
思わず名前を呼ぶと、自分だけ本名を呼ばれないアクセルがツッコミを決める。
「トリニティリミットなら俺の分野だな」
ソラはそう言うと、キングダムチェーンを出しリズたちに向かって微笑んだ。
「…それでも、無理だ」
「ロクサス…」
しかしロクサスはトリニティリミットをやる事に否定し、後を向いてしまいグラッセは呟く。
「第一俺はトリニティリミットなんて使えないと思う…そして後1人足りない…」
後向きな意見にムーンは反論したいと思ったが、1人足りないという正論には何も言えなかった。
だが、それを見た途端リズはいたずらっ子的な笑顔を浮かべる。
「それはこれを見てからも言える?ロクサス」
「リズ?」
「出てきて!!」
彼女の行動にグラッセが首を傾げていると、その声に反応したかのように闇の回廊が突然開いた。
そして、そこから出てきた人物には全員が絶句した。
特にロクサスとアクセルは、固まって目を見開いている。
「嘘だろ…」
「シオン…?」
「…そうだよ、久しぶりだねロクサス、アクセル」
呆然とその名を言うと、黒髪の少女—シオンは涙を堪えながら微笑んだ。
次の瞬間には、ロクサスとアクセルは少女の傍まで走っていた。
「シオン…!!シオンッ!!!」
ロクサスはシオンの手を握り、涙を流しながら親友の名を叫んだ。
俺がこの手で消してしまった大事な親友—十三機関ナンバー14シオン
その存在がここにあるだけで、ロクサスは嬉しかった。
「ごめん…ごめんな、俺のせいで…!!!」
「俺も守れなくて済まない、会いたかったぜシオン…!!」
「ロクサスとアクセルは悪くないよ…あたしも会いたかった!!」
そう言うと、3人は嬉し泣きをしながら抱き合った。
その光景を、リズたちは3人が落ち着くまで穏やかに見つめていた。
「…どうやって、シオンを復活させたんだ?」
「あれ?やっぱり気が付かれちゃった」
「当たり前だ、お前の相棒なんだからな」
ムーンが聞くと、リズは両手を後に回しながらえへへと笑う。
彼は、リズがシオンの復活に関係しているとすぐに気が付いたようだった。
「闇の世界にいるアンセム殴って、協力させたのよ…(黒笑」
「オイ…(汗」
復活方法を聞いて、ムーンはリアルにその姿が想像できてしまい思わず苦笑してしまった。
…てか、アンセム不運だったな…リズって殴る時とか非常に力強いのに←
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.263 )
- 日時: 2011/03/18 15:01
- 名前: ほなっこ (ID: EHM01iHp)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=18453
おはようございます。
わたし、花影さんと姉妹です。
いま、『とんがりボウシと魔法の365日ふしぎ生物修行道場』っての書いてます。良かったら来てみてください!まってます!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.264 )
- 日時: 2011/03/18 16:29
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
ほなっこさん
こんにちわです!!(オイ
え…!!花影さんのご姉妹さんだったんですか!!?
リズ「わぉー…世の中どんな繋がりがあるか解んないね…(汗」
ホントだよ…
これ書き終わったら見にいきますので!!
それでは、いくぞー!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.265 )
- 日時: 2011/03/18 16:57
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「これで出来るわね、3つのトリニティリミットが」
「ああ」
リズがウィンクすると、ロクサスも涙を拭いキーブレードを再び構える。
同じくソラも、キングダムチャーンを振り回していた。
「カイリ、リク、グラッセ、ムーン、赤ウニ、シオンいける?」
「何時でもいけるぜ」
スターホワイトチェーンに光の力を宿しながら聞くと、グラッセが代表して頷く。
「それじゃあ…」
「行くぞ!!」
トリニティリミットをやるソラとロクサスが、時計台の方を見る。
リズもその2人に並び、全員が首を傾げる。
「お、お前ら…まさか?」
そしてアクセルが気が付き真っ青になると、3人は一気に駆け出して—時計台を登っていた(はっきり言ってしまえばKH2の時のソラやロクサスが存在しなかった世界でビルを登った時の状況
「の、登りやがった——————ッ!!?」
「無茶苦茶過ぎるわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
これには、リクとグラッセがツッコミを決めるがムーンだけは涼しい顔をしていた。
「…慣れてるのな、お前」
「…もうリズたちのああいうの、嫌でも慣れた」←こう言う時は、一番冷静
そんなムーンに気が付いたアクセルが疲れながら聞くと、ムーンも半分呆れながら答えた(と言うか、自分もそうだからかもしれないから
「「「勇気をッ!!!」」」
そんな下のツッコミ係りの苦労も知らず、最強とも言えるデタラメ人間(2人ノーバディ)たちはキーブレードをクロスさせ自分が叩く場所にいた。
「リク…カイリ…」
「アクセル…シオン…」
「グラッセ…ムーン…」
3人はそれぞれの絆を借りる相手の名前を口にし、キーブレードを掲げる。
「「「我に力を!!!トリニティリミット!!!」」」
その言葉とともに、眩い光が解き放たれた—
その力は三角形に注がれ、今度こそ完全に魔法陣が消え去った。
「やった!!!」
「今度こそ、時間が守られた…」
地面に着地しながら、リズとロクサスがハイタッチし仲間たちが駆け寄ろうとした瞬間
『…中々やるようだな、来い我が城に!!』
「ッ!!!」
シャドウの声が響くと、全員が闇の回廊内に落とされる。
「う、嘘ッ!!闇の回廊——————ッ!!?」
思わずリズが絶叫するが、その声はただ空しく響いて消えた。
「ってえぇ〜…何なんだよ…」
闇の回廊から出されると、アクセルは思いっきり転んだ。
隣では、リズが倒れている。
「ッ!!?お、おい!!リズッ!!?」
「………うぇぇ…」
これには驚き体をさすると、気持ち悪そうに口に手を当てていた。
「闇の回廊酔いかいッ!!!しょうがねぇな…」
こんな状態のリズを歩かせるわけにもいかないので、アクセルはおんぶしながら進んだ。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.266 )
- 日時: 2011/03/18 17:54
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
アクセルとリズが行動している時、違う場所に着地したカイリは冷や汗をかいていた。
「………」
「………」
「オイ…」
リクが話しかけても、ロクサスとムーンはシカトし重い空気が流れていた。
運悪くこの3人も、カイリの近くに落下したようで4人が目を覚ました時の沈黙がとても痛かった。
カイリは一応、ロクサスやムーンとリクの関係は聞いていたし知っていた。
だが、ここまで気まずくなると非常に対応が困る。
「ね、ねぇロクサス!!黙ってるのもなんだし何かお話しない?」
「別に…必要最低限な事を言えばいいだけだし」
「………(汗」
何とかロクサスと話そうとするが、すぐにスパっと終わってしまい更に空気が重くなる。
…アクセルかシオンやリズたちなら、もっと明るく話せるんだろうな…
カイリは、ロクサスの友達である彼らを羨ましいと思ったらしい。
「ムーン、リズたちの気配とか感じる?」
「いえ…全く感じませんね、何処にいるんだよアイツら…」
そして、ムーンと皆の行方の話をしながら進んでいた。
「取り合えず、リズとグラッセはすぐに見つけなきゃいけないんですけどね…」
「何でだ?」
ムーンが親友2人を急いで探している事に疑問を覚え聞くと、彼は冷や汗をかきながら
「アイツらが『トランス』しないか不安なんですよ…俺がやるなって言わないと何時やるか分からないから…(汗」
「トランス?」
聞いた事も無いような事を言われ首を傾げると、無理もないですよと言わんばかりの顔をされる。
「まぁ実際、見ればいい話なんですけど…されたらされたで面倒なんですよね…」
主にその被害者であるムーンは、トランスと言う何かをされたくないようでため息をはいた。
あの2人は、結構切れると暴走しやすいタイプなのだ(リズは分かるが)
特にマジ切れすると、一番ヤバいと言ってもいい程の行動を起こしてしまう。
「はっきり言ってしまえば…外見が変わる?」
「…何だ、それ」
大雑把過ぎる説明に、ロクサスは更に疑問を覚えるが先に進むことにした。
「なぁカイリ…何で俺ロクサスやムーンにシカトされなきゃいけないんだ…!!?」
「それだけの事をリクはしたんでしょ?ムーン君はよく分からないけど…ロクサスの件は完全にリクが悪いよ」
後ではリクがカイリに2人の事を聞いていて、カイリは窘めていたが
…それを見事に聞いていた(聞こえていた)、ロクサスとムーンの怒りに更に触れた事も知らずに…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.267 )
- 日時: 2011/03/18 21:55
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「リズぅぅぅ———ッ!!ムーン———ッ!!何処だぁぁぁ!!!」
一方、グラッセはシオンとソラと同じ場所に振り落とされリズたちを探していた。
「ちょ、グラッセ…そんな大声で叫んだら敵に見つかるんじゃ…」
「いやソラ…もう見つかってるからここまで招待されたんだと思うよ?」
そして天然ボケをかますソラに、シオンが冷や汗をかきながら訂正をいれた。
「ねぇ、グラッセ…貴方ってソラの子供なのよね?」
「そうですけど…それがどうしたんだ?シオン」
するとシオンがいきなりそんな質問をしてきたので、グラッセは振り返りながら答える。
「って事は、リズの事も知ってるんだよね?教えてほしいんだ…彼女の事」
「………」
そう言った途端、グラッセは驚き歩いていた足を止めた。
彼は俯いていて、とても哀しそうな顔をしていた。
「…その様子じゃ、アイツの事あまり知らないんですね」
「う、うん…未来から来た事とずっと何かと戦って来たって事ぐらいしか…あまり自分の事話したがらないし…」
その様子に少し戸惑いながら言うと、グラッセは顔を上げ手を握り締めていた。
「アイツは…リズはノーバディから生れ落ちた超特殊とも言っていい存在であり、ロクサスとナミネの子供でもあります」
「…ノーバディから生れ落ちた存在…ッ!!?」
これはシオンも初めて聞いたらしく、驚いていたが納得はしているようだ。
「そして生まれながら純粋な光の心を持っていて、キーブレードも扱えました」
心があるノーバディなんて、ロクサスぐらいであったので大人たちはかなり驚いていた事を聞いた。
「その異端とも呼べる存在は、ノーバディで心がある故か不安定で脆くてよく倒れてました」
強い光の心を持つが故の幼き存在は、時々耐えられず倒れることがあり長きに渡って昏睡する事もあった。
「そして…闇の存在『ヴァニタスとマスター・ゼアノート』にも狙われていた」
「「ヴァニタスとマスター・ゼアノート…?」」
聞いた事もない名に、ソラとシオンは同時に首を傾げる。
グラッセは、その思い出を目を閉じながら思い出す。
『ほぅ…『ヴェントゥス』と同じ心に闇がない存在がいるとはな…』
『お前は…!!?それに何故ヴェントゥスの事を知っているの!!?』
闇の匂いが濃い場所で、金髪の少女と黒髪の少年は睨み合っていた。
『知ってるも何も、とても深い関係さ』
『…よく分かんないけど、アンタはヤバい存在のようね』
気配だけでわかる強い闇の力に後ずさりしていると、青髪の少女が走ってきた。
『お前は…ッ!!!『 』!!?』
『コイツが…!!?』
青髪の少女がその名を口にすると、金髪の少女は更に警戒心を強めキーブレードを構える。
『ちょうどいい、お前を使い今度こそ『 』を完成させてやる』
『ふざけるな!!『 』を完成なんてさせてたまるかッ!!!』
それが引き金となり、全ての時間が狂い始めたのだった…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.268 )
- 日時: 2011/03/18 22:20
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
ヴァニタスとマスター・ゼアノートって・・・
えええええ?!!!
あ・・・
なんかウチの妹が迷惑かけたみたいで・・・
すみませんorz
そうか、ソラ自身はあの二人と会ってるわけじゃないんですよねー・・・
ヴェントスとは会ってますけど((
話変わりますけど、3DSで出るKHの次回作ってソラとリクのマスター認証試験なんですね
友達から聞いてびっくりしました(汗
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.269 )
- 日時: 2011/03/19 13:43
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
花影さん
ヴァニタスとマスター・ゼアノートはかなーり重要人物ですよ!!
リズ「…ヴァニタスはともかく、あのハゲだけは許さねぇぇぇぇぇぇ!!!」
ちょ、それ眠りのチルドレン(ガイムの作品)のネタバレになるからやめて(泣
迷惑なんて…滅相もございませんよ!!
私としては、読者さんが沢山いてくれる方が嬉しいですし!!
リズ「お客様に、喜んでもらえる事が私たちのエネルギーですから!!!」
…いいとこ、取るなよ…
確かに、ソラとヴェントゥスは会った事ありますもんねー(遠い目
まぁ、Bbsのネタバレになるのでいいませんが
リズ「てか、この話ってかなりBbs関わってるよね?」
それを言わないでくれ!!
3DSの件は、私も友達から聞いたのでかなり驚きました…
ソラはともかく、リクは大丈夫なんでしょうかね…←超失礼
リズ「私はソラの方が別の意味で心配なんだけど…」←
まぁ、それは3DSが出たらのお楽しみにしよう!!!(オイ
それでは、書きますか!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.270 )
- 日時: 2011/03/19 14:12
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「光と闇と狭間の者たちがようやく全て揃ったか…」
時計台の上に浮かぶノーバディの刻印が刻まれた城の最上階では、シャドウがダークマジックスピアで黒いホールを出しながら呟いていた。
そしてその黒いホールの中では、サイクスやラクシーヌたちが武器を出しながら走っている。
「光と闇の希望を持ち、ノーバディに生れ落ちながらも純粋な光の心を持つ—リズ」
「光ではあるが、闇も持つ狭間の中で黄昏の中にいるように迷い続ける純粋な光—ロクサス」
リズとロクサスの姿を、モニターに移すとシャドウはニヤリと微笑みながら黒いホールへと目を戻す。
「そして、記憶を操りセブンプリンセスから生れ落ちた存在である—ナミネ」
黒いホールの中にナミネの姿が映ると、シャドウは立ち上がり高笑いをする。
「ようやく…これで俺の望みが叶うのだッ!!!」
「………」
それを見ていた闇の力で縛られているファンタジアは、疑問を覚えた。
—シャドウは、あたしと完全に融合するだけが目的じゃない…?
だから、リズたちを暴走を起こすといってトワイライトタウンにわざわざ招待した…?
「どうした、ファンタジア?」
そんな事を考えていると、自分が何かを考えている事を悟ったのかシャドウはファンタジアの顔を掴んだ。
「逃げようたってムダだぜ?」
「…最初から逃げる気なんて、無いわよ」
シャドウが歪んだ顔で笑うと、ファンタジアはキッと睨み付ける。
それを見ると、意外そうな顔をし手を離す。
「リズたちなら…必ずここまで来て、アンタを倒してくれる!!」
「それはどうかな…ここまで来るのには最強のハートレスや敵が大量にいるんだからな!!!」
強気でいかないと闇に喰われる、どちらも譲り合いの無い強い意思を持ち戦っていた。
「……え?」
そして闇の回廊内では、ナミネが涙を流していた。
「どうしたナミネ?」
「分かりません…でも何だか苦しくて…」
その異変に気が付いたサイクスが聞くと、ナミネは首を振りながら涙を拭く。
しかし、涙は溢れ続け収まらなかった。
「ロクサス…リズ…?貴方たちが泣いているの?」
もしかしたら感情が伝わってきたのかもしれない、あの2人の…
彼らは、泣きたくいても泣けない道を選んだのだから
「ナミネッ!!!」
「ッ!!?」
するとサイクスがいきなり叫んで驚くが、もう遅かった。
ナミネは黒い霧のようなものに捕まり、動けなくなっていたのだから
「………ッ!!(声が出ない…ッ!!そして動けない…!!」
『見つけたぞ、光のプリンセスのノーバディ』
「(貴方は誰なの…?それに私の事を何で知って…)」
それが最後、ナミネは完全に意識を手放した。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.271 )
- 日時: 2011/03/19 15:08
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「う…?」
「起きたか?」
誰かが呼んでいると思いながら目を開けると、赤ウニにおんぶされていた。
「私は何やってたんだ…?」
「闇の回廊で酔って気失ってたんだよ」
状況が全く解らずにきょとんとしていると、丁寧に説明してくれた。
「あー、ごめん…悪いけどしばらくこのままでお願いできる?気持ち悪いから…」
「仕方ねぇな…」
まだ体調が完全に回復してないので、しばらくはこれで移動する事になった。
それにしても…誰が私を呼んだんだ?
「ま、どうでもいいか…」
「何がだよ?変な奴だな」
「アンタに言われたくありませーん、私は少なくとも十三機関の中でもマトモな方でーす」
そんなこんなで、話しながら移動していると突然赤ウニの動きが止まった。
「………」
「どうした、赤ウニ?」
「…来る、リズ降ろすぞ」
「はい?」
そう言われ降ろされると、アクセルはいきなりチャクラムを構える。
それを見てリズも疑問を覚えるが、すぐにハッとしキーブレードを出した。
「………」
「やっと、持ち前の野生の勘取り戻したか?」
「誰が野生よ!!それよりもアンタは自分の身心配しなさい…この気配はヤバい!!」
憎まれ口を叩かれ言い返していると、更に闇の気配は強くなりリズは冷や汗をかく。
この気配は…別の世界の魔物も混じっている。
「…来たッ!!ってのわぁぁぁぁぁぁ!!?」
「何じゃ、この化物はぁぁぁ——————ッ!!?」
その魔物が姿を現した瞬間、リズとアクセルはこの世の物とは思えない絶叫をする。
それもそうだろう、巨大とも言える敵が2体もいるのだから
「ろ、ロックタイタンとケルベロス——————ッ!!!!!?」
Re:コーデットやった方ならご存知でらっしゃるだろう、オリンポスコロシアムの隠しボス2体である。
そんな強い獣が、2体もいるとなるとさぞかし倒すのが大変だろう
「私たちに辿り着く前に倒れろってか!!?ふざけんな——————ッ!!!!!」
どう見ても、このボス2体はクリティカルモードのラスボスを2体同時に相手するようなものだ。
いくら、強いリズとアクセルが援護にいてもムリであった。
「逃げるか…?」
「逃げたって、どうせコイツらを誰かが相手するしか無くなる!!私たちで何とか倒す!!」
お互いの素早さを生かして逃げるかと相談され、リズは冷や汗を流しながら笑いキーブレードを構えた。
それを見て、アクセルも同じ顔になりチャクラムに炎を宿す。
「まぁそれは同感だな、めんどくせぇがやるしかねぇなッ!!」←
「…アンタ、地へと沈めるわよ?(黒笑」
「冗談です!!マジメにやりますッ!!!(滝汗」
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.272 )
- 日時: 2011/03/19 17:06
- 名前: 大和 (ID: 1TfmKDW9)
お久しぶりです!相変わらず毎日をグータラと過ごしている大和です(笑
ロクサス「『(笑』じゃねーよ、次そんな事したら貴様は———」
ごめんなさい!!心の底から反省しております!!(滝汗
物語、ついにクライマックス(?)ですね、なんかあっという間な気がします・・(←前から言ってただろ、リラさんが by マーベル)
・・・・・。ちょっと待ってて下さいね♪
・・・・・・。あ〜、すいません。マーベルのヤツが少々うるさかったので、ボコってきました。はい。
BbSのネタが入っていますね、私も自分ので使ってます。よくセリフとかを・・・。
話し変わりますが、3DSでK・Hの最新が出るんですね〜。しかし残念ながら私は3DSを持ってないです・・・(泣
私のほうも、そろそろ更新しないとサタン(ロクサス)が、怒り爆発してしまうそーなんで、そろそろお邪魔いたします(汗
ロクサス「誰がサタンじゃボケェ・・・・」(←ドス黒いオーラを放ちながら来る)
私のも良かったらまた見に来てくださいね。(後ろからロクサスにポン×2と肩を叩かれる)
————っっ!!?お、お邪魔しましたァァァァァァああァァあっっ!!(←全力で逃げる)
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.273 )
- 日時: 2011/03/20 13:40
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
ロックタイタンとケルベロス──ッ?!!
なぜんなモノが・・・?!!(現在錯乱中
レイナ「落ち着けや」
うう・・・
あんた達だってさすがにあの二対の相手はできないよ?
私もう二度と相手にしたくないよう
レイナ「落ち着けって」
だってだってー
だってね、あいつらひどいんだぞ?
レイナ「落ち着けって言ってる!(キーブレード召還」
わぁ?!
・・・・・・御騒がしました
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.274 )
- 日時: 2011/03/20 21:16
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
大和さん
お久しぶりですー!!
ちょ、サタンそれぐらいでそんな怒っちゃダメ!!(滝汗
ようやく、クライマックスですよー!!(泣
ホント、長かったような短かったような…
リズ「お陰で、一気に老けた気分だよ…(グッタリ」
アンタ、まだ14歳だろ…?
…マーベル君、ご愁傷様です(汗
大和さんに逆らい続けると、何時か逆襲喰らうから程ほどにね☆←
リズ「…まさか、アンタもそのうちやる気じゃ…(怯」
よっぽど暴走しないかぎり、キミに勝てないのでやらないから
Bbsのネタは、私が小説を書こうと思った時から、考えていたんですよね
ぶっちゃけ、かなり関わる内容になっちゃいましたけど(笑
リズ「特に私は、オリキャラ内で一番関わってるじゃん…」
ネタバレになるから言わないでください
3DSの最新作は、私も持っていないので買えません…(泣
こうなったら、兄と姉に強請ってでも手に入れてやります!!(オイ
リズ「お前それが妹のする事かッ!!お前本当に16歳の高校生かよ!!?」
末っ子に生まれると、こう言う時は便利なんだよ!!
…ハッ、すみません関係ない話になり…
更新頑張ってください!!
サタン!!それ以上大和さんを攻撃しないで!!(汗
花影さん
最強ともいえる、隠しボス登場です!!
リズ「ふざけんな——————ッ!!!(飛び蹴り」
アクセル「てめぇ、俺たちを殺す気か——————ッ!!!(チャクラムを投げる」
あぎゃああああああ!!?あ、危なッ!!(何とか避ける
リズ「お前の思考が一番危ないわ!!普通あんな化物戦わせるかぁぁぁぁぁぁ!!!!!」←さり気無く酷い
いいじゃん、アンタはオリキャラ内で一番強いんだから
こう言う戦闘を乗り越えて、更に成長していくんだよ!!
アクセル「いい事言ってるが、こっちからすれば迷惑でしかないわ——————ッ!!!」
まぁ、頑張って赤ウニ
落ち着きたくても、落ち着けないよレイナちゃん…
それとキーブレードで脅すのは、止めようね…(汗
リズ「いいじゃない、私はレイナちゃんと気が合いそうだけど?」
…私、逃げるね…まだ死にたくないもん(涙
アクセル「逃がすかッ!!(ファイアカッター発射」
退散!!それではスタート!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.275 )
- 日時: 2011/03/20 21:49
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「行くよッ!!雷よッ!!!」
まずはケルベロスからだと、リズはサンダガを打ち込む
あんな危険な化物と、近距離で戦うなんて自分から自滅しに行くようなものだ。
だとすれば、向いている攻撃は電気や氷や炎だろう。
「燃えろッ!!」
「援護するわッ!!燃えろ!!」
その狙いに気が付いたのか、アクセルもケルベロスに向かってリズの力で強化されたバレッジファイアを打ち込む
その2つの攻撃が当たり、少しはダメージを喰らったと思ったが
「—ガルゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」
「「うおぉぉぉい!!?」」
逆に怒りに触れてしまったようで、雄叫びを上げながら噛み付いてきた。
すぐに気が付き、避けたので大丈夫だったが2人は冷や汗をかく。
「オイオイ…これはちょいとばかりヤバいのでは?」
「あの攻撃を喰らってほぼ無傷かよ…シャレになんねぇぞコレ…」
リズがアクセルに話しかけると、アクセルも苦笑しながら青ざめている。
…あの魔法陣破壊のトリニティリミットをやったせいで、実を言うとリズはかなり疲労している。
その前には街のハートレスと戦いある程度駆除し、魔力もほぼない状況でもあった。
自分の力はもうほぼ無いに等しい、赤ウニもはっきり言って限界が近いだろう
何時もより動きが遅い…ムダに素早いクセにおかしかった。
「赤ウニ…アンタも街のハートレスと戦ってきたのね…?」
「…おみとうしかよ、俺も炎の力が殆どねぇ」
一応聞いてみると、予想していた答えが返って来て思わずため息をはいた。
ホントに、何処までやれるか分からなくなったったな…
「(…こうなったら最終手段、トランスを解放するか…?)」
これ以上誰も傷付けたくない思いから、リズは自分の中の潜んでいる…いや秘められた力を解放するか悩む。
しかし、ムーンの顔を思い出すとまたしても真っ青になり首を振った。
「(嫌、ダメだ!!そんな事したら絶対ムーンに…ッ!!)」
前にトランスを解放した時の、ムーンのマジ切れは酷かった。
『トランスは絶対解放するなッ!!アレはお前たちの体にもかなりの負担を及ぼす!!だから絶対やるんじゃねぇぞ!!』
自分たちの事を心配しているからと解っているのだが、あそこまでされると何時もみたいにそんな言い付け簡単に破って色々とやるのに抵抗が出来る。
—…こんな事、言われて黙ってられるワケねぇだろ…ごめんなリズ、ムーン—
「え…?」
「この声…グラッセか?」
そう考えていると、突然グラッセの声が近くで響きリズとアクセルは首を傾げる。
「ッ!!…何この嫌な予感は…」
「俺もする…引いてグラッセを探しに行くぞ!!」
「うん!!」
とても嫌な予感がし、確かめずにはいられない2人は闇の回廊で消えた。
何で…こんなに不安なの?そして、何なんだこの魔力は…!!?
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.276 )
- 日時: 2011/03/21 14:06
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「「………(真っ青」」
「そんな真っ青になりながら、黙り込まなくても…(汗」
リズがロックタイタンたちと戦う少し前、グラッセはリズの過去を話し終えソラとシオンが真っ青になっていた。
「何で…リズがそこまでする必要があったんだよ!!?」
「…あの時の俺なら今の父さんと同じ事言ってただろうな、でも今なら解る…守りたい者を守るためなら自分の身などどうなってもいいんだよ…」
こんなの哀し過ぎる、そう反論するソラにグラッセは今の心情を伝える。
今なら、リズの気持ちが解る…あの時はどうしても納得したくなかったんだ。
自分の命を犠牲にしてでも、誰かを守ろうとする彼女の心を…
よくよく思えば、リズを守りたいと思っている俺と対して変わらなかったのに…
『—そんな事、考えている暇はあるのか?』
「「「ッ!!?」」」
すると、突然狂気に満ちた声が響き3人は固まる。
そして現れた姿に、グラッセは驚愕した。
「ファンタジア!!」
「…グラッセ…逃げて、コイツは…!!」
少女の名目を叫ぶと、ファンタジアは後の少年を指差す。
その少年は、ファンタジアに似ていて黒いコートを羽織っていた。
そしてこの闇の力…間違いない。
「お前がシャドウか!!どうしてこんな事をッ!!!」
「フン…赤髪の男、お前がグラッセ・ディスティニーアイランドだな」
コイツが今回の元凶であるシャドウだと気が付き、グラッセはキーブレードを構える。
そして、シャドウもグラッセだと気が付きダークマジックスピアを構える。
「お前に、俺に攻撃出来るかな?」
「何ふざけた事をッ!!行くぞ———…ッ!!!」
おかしい事を言うシャドウに、疑問を覚えながら切り込もうとして少年は固まった。
少年だけじゃない、これにはソラとシオンも固まる。
「ナ、ナミネ…ッ!!」
金髪の少女—ナミネが、シャドウの前で倒れていたから
そほ表情を見た途端、シャドウは再び高笑いする。
「この女は戦う力もないし、簡単に捕まえられた」
「最低…ッ!!!」
シャドウがナミネを見下しながら言うと、シオンはこれまで見せたことも無いような怒りの表情を出す。
「あのリズとか言う少女も、今頃この女と同じように膝をついているだろうな…あの化物を相手にな!!」
「何だと!!?」
そして次の言葉に、グラッセは動揺を隠せなかった。
コイツ…まさか、リズまで…!!?
「お前…リズに何をしやがった!!?」
これには問い詰めないわけにはいかず聞くと、邪悪な笑顔を浮かべる。
「あの少女のところには、ロックタイタンとケルベロスと言う獣を2体贈っといたのさ…あの少女の心を苦痛に歪ませてやるよ」
シャドウがそう言うと、グラッセの中で何かが切れた。
—こんな事、言われて黙ってられるワケねぇだろ…—
「…お前、後悔するぞ」
「はっ?」
グラッセがぽつりと小さな声で言うと、今度はシャドウが首を傾げる。
すると、この場では収まりきらないような強大な魔力が広がった。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.277 )
- 日時: 2011/03/21 16:37
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「あぁ…うあぁ——————ッ!!!!!」
「な、何だこの魔力…ッ!!」
グラッセが叫ぶと周りに激しい…いやかなりの魔力と光が広がりソラが手で顔を覆う。
その光が収まり、目を開けるとシオンは固まっていた。
「何アレ…?」
「ッ!!?」
その方向を見ると、ソラも絶句し固まった。
そこには、青く獣じみたトランス状態のグラッセがいたのだから
「ヴァアッ!!!」
その掛け声で、一気にメガフレアやダイヤモンドダストが降り注がれる。
その威力は、一撃でフロアをぶち壊すほどのものでソラたちは落下する。
「「うわぁぁぁぁぁ!!?」」
「チッ…どうやらヤバいものを解放しちまったみたいだな」
何とか着地するものの、シャドウがマズいと言いファンタジアとナミネを抱えて消えた。
「逃げられた…ッ!!!」
悔しそうにシオンが言うと、キーブレードを構えながら前を見る。
その目線の先では、まだまだ戦う気があるグラッセがいた。
「…どうやら、完全に怒りで人間としての意識失ってるね」
「そのとおりだな、シオンやれるか?」
「何とかねッ!!」
暴走してしまったグラッセを止めるため、ソラとシオンはキーブレードを出しながら駆け出した。
「—あのバカ…ッ!!トランス解放しやがったな…ッ!!!」
一方、ムーンはグラッセがトランスを解放した事に魔力で気が付き走っていた。
「ムーン、トランスを解放したらどうなるんだ!!?」
同じく走っているロクサスが聞くと、ムーンは真っ青になりながら
「…グラッセの場合、自分がコントロール出来る魔力以上になって暴走だッ!!!」
「魔力の暴走かッ!!?」
ムーンの説明を聞き、ロクサスは危険だと悟った。
魔力の暴走は、自分自身の意識も失いただ破壊を繰り返すだけの最悪なものだ。
しかも、普通のキーブレード使いの中でも最も魔力が高いグラッセがそうなると…周りの被害が計り知れない…
「急ぐぞムーンッ!!グラッセは何処だ!!?」
「色々な気配が混ざってて、解りませんッ!!」
「どうして、こう言う必要な時に使えないんだ!!」
ロクサスとムーンが会話している時、リクがダメ出ししたら回りの空気が変わった。
ロクサスは拳を握り締め震えていて、ムーンにいたっては闇の力が溢れ出している。
近くでは、カイリがあーあと頭を抱えながらリクのバカと言われ何だと思っていると
「…ふざけるなよ、お前…」
何時の間にか首筋にキーブレードを押し付けられていて、ロクサス青い瞳に怒りを宿らせていた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.278 )
- 日時: 2011/03/22 09:26
- 名前: 朱音 ◆c9cgF1BWc. (ID: JYHezvC8)
- 参照: ケフカちゃーん ケフカーちゃーん 細すぎーてもやーしーみーたーい
お久しぶりです、リラ様!
突然なんですが受験合格しました!! まあ正直余裕d痛い痛い痛い←
一応報告しないとなーと思ってまいりましたが、迷惑でしたら言ってください。すぐ消します。
では、また来ます!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.279 )
- 日時: 2011/03/22 15:10
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
朱音さん…受験合格おめでとうございまぁぁぁす!!!(嬉しさのあまり号泣
リズ「流石朱音さんッ!!余裕なんてホントこの馬鹿とは大違いッ!!」
グラッセ「ホントすごいな♪受験ってかなり難しいんだろ?」
ムーン「いやーめでたいッ!!頭もいいし絵も上手いし最強じゃないか!!」
…キミたちねぇ、事実だけど酷くね?
リズ「酷いも何もしょうがないじゃん、アンタは朱音さんと比べたらクズじゃん」←
…もう、いいです(涙
報告ありがとうございます!!迷惑なんて滅相もございませんよ!
これほど、嬉しい事もありませんしね!!
リズ「お祝いに図々しいかもしれませんが、小説一話書くそうです!!もしよければリクエストしてください!!」
え?ちょ『文句無いよね?(超黒笑』…ありません、是非リクエストお願いします!!
出来ればKHで…いやDFFでも可能です!!(キーブレードが首筋にくる
ムーン「こちらが迷惑かけますが、是非よろしくお願いしまーす(超絶黒笑」
グラッセ「つ・い・でに作者、更新もよろしく♪(同じく」
解ってますよッ!!
それでは、書きますか——————ッ!!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.280 )
- 日時: 2011/03/22 15:40
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「お前は…ホントに自分の都合さえよければいい奴なんだな…」
「ッ!!仕方ないだろッ!!アレはソラを…」
「何が仕方ないだよッ!!!」
ロクサスが冷たい眼差しで見つめると、リクが反論しかけムーンに遮られる。
「お前は…ッ!!自分の都合のためにどれだけの哀しみや涙を流させたと思っているんだよッ!!!」
「ムーン…」
ムーンの顔は怒りに歪み、今にでも爆発しそうでロクサスはその名を呼ばずにはいられなかった。
リクはその言葉を不快だと思い、次の言葉で—トドメをさした。
「そんなの俺が知るわけないだろッ!!第一お前未来から来たって言うけど本当に俺の子供なのかよッ!!?」
「———ッ!!」
本当に俺の子供なのかよ、それはいくらリクを嫌っているムーンでも傷付くには十分な痛みを伴ったセリフだった。
そう思うと、怒りに歪んだ感情が簡単に収まっていくのを感じる。
「リズやグラッセが、ソラやロクサスの子供だと言う事は解る…アイツらは何処か似ているからな…だけどお前はどうも納得いかないな」
「………」
次々と針のように刺さってくるリクの言い分に、ムーンは黙り込むしかなかった。
涙を流すことすら、出来ずに…
「お前は…俺を騙しているんじゃないのかッ!!?」
「リクッ!!!」
「幾ら何でも言い過ぎよッ!!どうしてムーンが嘘をついているって決め付けているのよ!!!」
リクが続けて思った事を叫び、ロクサスとカイリが止めようとしたが遅かった。
「…そうか、そこまで思っていたんだな」
ムーンはもう何も聞えないようで、走り去ってしまった。
「ムーンッ!!待て…ッ!!」
「ふん、所詮子供の戯言だろ」
「お前…」
ロクサスが走り去る彼を追いかけようとするが、リクの余りにも酷い態度に殴りかかろうとしたら
「—戯言抜かしているのは、てめぇだバカ野朗——————ッ!!!!!」
「へぶっ!!?」
怒りの怒号とともにダークドロップが、リクの顔に飛んできた。
これにはロクサスたちも呆然とし、リクは余りの痛さに悶絶している。
「ハッ!!これぐらい軽いものよ、ムーンの痛みに比べればねッ!!!」
「お前な…やるのはいいが、せめて手加減しろよ…」
ダークドロップを使えるのは、ムーン以外に一人しかいない。
そしてこの何処か諦めたような、知っている人物はこの2人しか思いつかなかった。
「リズ…アクセル…」
「外道にも程があるわよッ!!この阿呆意地っ張りッ!!」
思わずリクが呟くと、リズは手をポキポキと鳴らしながらいた。(近くではアクセルが怯えている)
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.281 )
- 日時: 2011/03/23 17:14
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「って事でいきなり、マジックアワー!!」
「うおっ!!?」
一瞬のうちにキーブレードを出したリズが、いきなり光の柱を打ち込みリクは驚く
近くでは、カイリが唖然としながらソレを見ていた。
「は、早い…」
「あー…やると思ってたけど…」
余りの素早さに思わずそう呟いている中、アクセルは一人で納得していたようだ。
「ッ!!そうじゃなくて!!これじゃあ仲間割れよ!!止めなきゃ…」
「じゃあリズを無理やり止めるってか?出来んのかよカイリ」
「そ、それは…」
カイリがディスティニープレイスを出し、止めようとしたがアクセルの言い分に立ち止まる。
近くでは、本気でリズとリクがぶつかり合っていて強大な光と闇が溢れている。
「お前なら解るだろ、止めようとしたらこっちが巻き添えを喰らうだけだ…リズも何か考えがあって戦いで教えようとしているんじゃないのか?」
「え…?」
アクセルにそう言われ、カイリはもう一度リズを見る。
その顔は相変わらず冷たいが、何処か必死にも見えた。
「戦いでしか得られないものもあるんだぜ?…記憶したか?」
「…記憶しました、見守ってます」
とことんやらせるしかないだろうなと諦めたカイリは、苦笑しながら2人を見つめる。
「やぁ!!」
「ック…!!」
再びダークドロップが飛んできて、何とかダークガードで防ぐがあまりの威力に押されてしまい顔を歪める。
「…つーか、アイツって殆ど力残ってないハズじゃ…」
「ムーンを思う心が、リズに力を与えているんだと思う…」
アクセルが冷静にツッコミをいれると、カイリがフォローをいれる。
そう、さっきよりもリズの力が強まっているのをカイリは感じ取っていた。
「…何で、いきなり攻撃してくる!!?」
「アンタが最低な事をいい、ムーンを傷付けたからよッ!!!」
リズの一撃を抑え聞くと、そう叫ばれキーブレードを振り下ろされる。
しかしリクの伊達に闇の勇者ではない、そのキーブレードをリズごと弾き返した。
「よっと!!」
「…流石ロクサスの子供ってところか、やるな」
だがリズも負けられない理由がある、空中で回転し戦う体制を構える。
リクは、その姿を存在しなかった世界で戦ったロクサスの姿と重ねた。
その意思の強い青い瞳や、キーブレードの構え方だって同じだったから
「…来なさい!!闇の勇者!!」
「…その強い目、へし折ってやるよるよリズ」
そう言うと、2人はそれぞれの必殺技最大限の威力で出そうとしていた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.282 )
- 日時: 2011/03/24 12:58
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「!!ヤバイこの力は…ッ!!」
「な、何がどうなってるのアクセル!!!」
突然風が吹き出しアクセルが身構えながら言うと、カイリは混乱する。
「あの強い2人が本気で最大級の技を出したら、どうなると思う!!?」
「え…それは光と闇がお互いを相殺しあうから…!!」
「そうだ、その相殺が間に合わないんだよ!!とすれば待ち受けているのはお互いの技の爆発だ!!俺たち全員が死ぬ…どちらが勝とうとも全滅だ!!」
そう言っているうちに、威力は更に上がり続け空気が揺れるほどにまで光と闇が2人に集まっていた。
「そうだ!!ロクサスお前なら…」
止められるんじゃないかと振り向くが、すぐ横にいるはずのロクサスは—いなかった。
これには、アクセルも固まり呆然としてしまった。
「ロクサス———ッ!!?何処行ったッ!!?」
「え…?さっきムーンを探して来るって何処か行っちゃった…」
「あの一瞬のうちにどうやれば行けるんだよ!!?つかこのままじゃ全員共倒れじゃねぇかぁぁぁぁぁぁ——————ッ!!!」
破壊神と闇の勇者が全力で力をぶつけようとした時、赤ウニの悲鳴が空しく響いたとか…
「うッ…!!」
そして一方、ムーンは城のバルコニーまで走ってきて立ち止まっていた。
あんな事言われたくらいで、傷付いた自分の心の弱さに自己嫌悪をしながら…
「…バカじゃないか俺、所詮リクにそう言われただけなのに…」
「何が、所詮だ」
そう内心愚痴っていると、ここにはいない筈の声が響き後を見る。
そこには自分を追いかけて来たのであろうロクサスが、呆れながら仁王立ちしていた。
その姿は、まるで自分に怒っていたり呆れながら何時も追いかけて来てくれるリズに似ていた。
「お前が落ち込んでいる事は所詮って事じゃないだろ、当然の事だ」
リクに対して怒りながら、ロクサスは自分の隣まで来て座った。
「俺は信じているけどな、ムーンがリクの子供だって事を」
もちろんリズやグラッセもなと言いながら笑うと、ムーンは驚く
得体の知れない奴の言う事を信じてくれる、ロクサスに
「…強いんですね、ロクサスさんは」
「は?友達を信じる事なんて当たり前だろ?」
「そこがですよ、流石リズが尊敬するだけありますよ…羨ましいです」
そう、ムーンはロクサスが羨ましかった。
自分とは違い、現実を受け入れ前へと進み続ける彼がとてもすごいと…
彼の過去をリズから聞いて知っているからこそ、なおさらだった。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.283 )
- 日時: 2011/03/24 14:35
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「羨ましいか…俺も何度も思った事あるよ」
「あ…」
ロクサスが思わず哀しそうに言うのを見て、ムーンは地雷踏んだと冷や汗をかく。
羨ましい—その言葉は、彼にとっても切なくて痛みを伴ったものである事を忘れていた。
『—羨ましいよ、ソラ』
そのセリフを言った時、彼はどれほど苦しかったのか聞いただけでも伝わって来る程だった。
望んでいない元の存在に戻る事の恐怖と誰にも会えなくなる苦しみがそこ一言で解る。
『俺の夏休み…終わっちゃった』
それが最後、何処かなつかしくて悲しい光が彼を包み—消えた。
そんな事を思い出させてしまった自分に、心の中で俺のバカと呟く
「ご、ごめんなさい…嫌な事思い出させちゃって…」
「いや、いいよ…アレは俺が勝手に自分で決めて得た答えだから」
謝るムーンに、ロクサスは俺は満足しているからいいと苦笑する。
「俺は…お前の気持ちを理解しているつもりだけど…リクに思った事をはっきり伝えてみるといいよ」
「え?」
するといきなり真剣そうに言われ、ムーンは思わずマヌケな声を出してしまう。
ロクサスは、いきなり過ぎたかとまたしても苦笑する。
「お前が自分を否定したリクを許せない事も解る、でも…お互いの気持ちを伝え合う事で何か変わるかもしれないだろ?」
「………」
リズと和解したからこそ言える、ロクサスはそう思った。
自分はたった一人で背負い込んで…リズに吐き出すまで抱え続けた。
それが出来たおかげで、自分はずっと溜め込んでいた事が消えて泣けたんだ。
一人で背負い込み続ければ、何時かムーンが壊れてしまうと彼は思った。
恐らく彼の心が壊れてしまえば、リズやグラッセが哀しむから
「それに、ほら…」
「!!?」
上を指差すと、ムーンはあまりの衝撃に絶句していた。
何たってそこでは、リズとリクが光と闇の技を出し必死に戦っているのだから
「お前が出て行った後、リズがあれを見ていたんだ…それでリズはお前を傷付けたリクに怒って戦いを挑んで戦っている」
「リズ…」
どうしてこうなったのか、経緯を説明するとムーンは友の戦いっぷりを見つめる。
そして、強大な光と闇の力を感じ取ってしまった。
「ッ!!リズ…ッ!!」
「恐らく、二人とも最大級の技で決着つける気だろうな」
「そんな事したら…ッ!!」
「ああ全員共倒れだな…お前はどうするムーン?」
ロクサスがお前の心を聞きたいと言う目で見つめると、ムーンは俯いてしまう。
しかしすぐに顔を上げた、その顔つきは—紛れもなく迷いを捨てた勇者の目と顔つき
「止める…、あのバカ二人を止めます!!」
ムーンの答えに満足したのか、ロクサスは嬉しそうに頷き闇の回廊を開く。
「そうと決まれば行くぞ!!」
「はい!!」
ロクサスに頷き、ムーンは闇の中へと飛び込んだ。
向かうは—リズとリクが戦っている祭壇である。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.284 )
- 日時: 2011/03/24 22:04
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「砕けろリクッ!!!」
「その思いとともに散れ!!リズ!!」
そう叫びながら二人は、正に今最大級の技を放とうとした。
「もうダメだ…!!」
「2人とも、止めて——————ッ!!!」
アクセルが絶望に頭を抱え、カイリが叫ぶが二人は一向に止めようとしない。
そしてその技は—放たれた。
「ライトレイズソードォォォッ!!!!!」
「ダークオーラァァァッ!!!!!」
光の刃が衝撃波となり闇の弾丸が分裂して、光と闇はぶつかった。
このまま、爆発が起き全員消えると思った瞬間
「はぁぁッ!!!」
「闇よッ!!!」
何処からか光の柱とダークファイガが飛んできて、爆発を防いだ。
「え…ッ!!?」
「な、何だ…!!?」
「何やってるんだよ!!このバカ二人!!」
これにはリズとリクも戸惑っていると、怒号が飛んで来た。
その方向を見てみると、キーブレードを持ちながら怒っているムーンがいた。
「誰の迷惑も考えないで本気出しやがって…ッ!!お前らもう少しで全員殺してるところだったんだぞ!!?」
「え?マジですか…?」
ムーンに言われ、リズはそこまで力を強く出してたなんてと冷や汗をかく。
同じくリクも、やり過ぎだか…マズかったなと思う。
次の瞬間、リクはムーンに殴られていた。
「ッ!!?」
「これくらい当たり前だ!!何時も後先考えないでムチャして!!挙句の果てにはリズに攻撃か!!」
「ち、違う!!俺はされた方で「されて結局戦ったんだろ?し・か・も自分より年下の女の子相手に!!大人げなすぎだ!!」う…」
言い返そうとしたが、正論を言われ言えなくなってしまう。
それ以上に、ムーンに言ってしまった事にただでさえ罪悪感を感じているのだから
「それに…リズはかなり疲れているのに何でそれに気が付かないで攻撃したんだ!!お前ほどの実力者なら解ってる筈だ!!」
「なっ…!!?」
そう言われ、リクはリズを見つめる。
その表情は何処か疲れていて、体もボロボロだった。
「…流石ムーン、よく気が付いていたわね」
「当たり前だ、キーブレードを構えるだけでも無理だろ」
そう言うとリズの体は崩れ落ち、ムーンの胸へと受け止められる。
するとすぐに寝てしまった、どうやら不眠不休で戦っていたようだ。
「はぁ…この様子だと少なくとも2日は寝てないな、全く…」
そう愚痴を零すと、ムーンは疲れきって眠った少女に回復魔法を唱える。
すると少しだけその顔色が、よくなっていた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.285 )
- 日時: 2011/03/25 17:10
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「…済まなかったな」
「はぁ?」
リズが爆睡しているのを見てリクはぽつりと、小さな声で謝った。
彼女の言うとおり言いすぎたと思う、ノーバディだからって何も考えないで
「俺は別にどうでもいい、それよりもリズとロクサスに謝るべきだと思うけどな?」
「………」
ムーンがそう注意すると、リクは寝ているリズとその傍で腕を組みながらこちらを見ているロクサスを見る。
確かに—二人には謝ってなかった、自分勝手な事情に巻き込んだりノーバディだからって酷い事を言い続けた。
「…悪かったな、色々と」
「…今更、謝って許されると思うな…俺はお前が大嫌いだ」
「………」
本当に今更だったから、こう言う答えが返ってくるとは想像していた。
だが、ロクサスは本当に優しかった。
「…悪いと思うなら、その罪を背負って生き続けろ!!俺を犠牲にまでして守ったソラと言う存在を守り続けろ…誰も傷付かない方法でな」
「ロクサス…」
冷たい言い方だが、彼なりの優しさが見えアクセルは思わず親友の名を呟く。
「…言っておくが、俺はまだお前を許した訳じゃないからな!!俺はアクセルやシオンも苦しめた事も怒ってるからな!!!」
そう言うと、彼は拗ねたようにそっぽ向いてしまった。
それを見て、カイリとムーンは笑ってしまった。
「素直じゃねぇなー、ロクサス君♪」
「う、うるさい!!その呼び方気持ち悪いからやめろアクセルッ!!」
「ひでぇ…」
照れたロクサスとからかうアクセルが漫才をはじめると、これには全員が爆笑してしまった。
「ああ償うさ…一生かけて」
「だからって過保護になり過ぎちゃダメだよ?リクは過保護だしー」
「余計なお世話だッ!!…って?」
何処からか声が響き思わずツッコミをいれてしまうと、リクは驚きながら後を見る。
「おはよー、どうやら解決したみたいだね」
『何時起きたッ!!?』
そこには何時の間にか起きていたリズが微笑んでいて、全員がツッコミを決める。
「倒れてから数分しか経ってねぇのに、大丈夫なのかよ!!?」
「あー、モグちゃんじゃなくて…機関モーグリちゃんに特注品体力病気全回復エリクサーを飲んだから大丈夫だよ」
ムーンのツッコミに、リズは黄色のラベルのようなものを出す。
そこには、普通のエリクサーより強力な癒しの力を感じた。
「…何か、もうツッコミのグラッセがいないと大変だな…」
「だあーッ!!!そうだグラッセだよ!!!!!」
アクセルが気疲れを感じながら言うと、ムーンがハッとし忘れてたと慌てる。
これには、リズたちも疑問を覚えたようでムーンは全てを説明し始めた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.286 )
- 日時: 2011/03/25 21:33
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「グラッセがトランスしたぁぁぁ——————ッ!!!!!?」
ムーンが説明し終わると、リズも彼と同じく絶叫した。
ロクサスたちは、トランスについて更に疑問が高まるのみである。
「それヤバい!!ヤバ過ぎるッ!!!グラッセが何処にいるか解る!!?(滝汗」
「それが…色々な気配が混ざってて解らねぇんだよ…(同じく」
「こうなったら嗅覚のみよッ!!!行くよ———ッ!!!」←そう言うと走り去る
「…おっ、その手があったか…(汗」
「…というかムーン、それお前らにしか出来ないと思うから…」
相変わらずの素早さで立ち去るリズを見て、ムーンが感心しているとアクセルが物凄く疲れた顔でツッコミを決めていた。
ここにいる殆どの皆が、リズと言う少女の強さ(?)を改めて実感したらしい…
「ラグナロクッ!!!」
一方トランスしたグラッセと戦っているソラは、光の弾丸をキーブレードに集め放っていた。
「レーザーレインッ!!!」
そして同じく戦っているシオンも、光を天へと掲げグラッセの真上に一番大きい光の雨を降らす。
しかし、2つとも簡単にねじ伏せられてしまい砕かれる。
「ゼェ…ゼェ…」
「流石と言うべきなのかな…何て魔力なの…」
キーブレードを杖代わりに使い息切れを起こしているソラと、何とか構えているシオンは悔しそうに相手を見る。
トランスしたグラッセは、青い獣じみた姿をしており禍々しいオーラを放ち続けている。
姿は確かにグラッセなのだが…体は青くなっているし獣の毛も生えているのでそう呼ぶしかない。
「(どうする…?このままじゃあたしたち…!!)」
終わりだとシオンが思った瞬間、またしても獣は来た。
「どぉりゃあぁ——————ッ!!!!!」
「ガッ!!?」
何とも元気な逞しい声が響きながら、ソレはグラッセに突進してきた。
「うっ?ありゃあ、勢い余り過ぎてグラッセまでブッ飛ばしちゃったかぁー!!!(笑」
「いやいや、笑い事じゃないよッ!!?」
やっちまった的な軽いノリでリズが笑うと、これにはシオンもツッコミを決める。
後からはおー、ド派手にやったなーとムーンがこの状況に動じないで歩いてきてアクセルとリクに至っては気疲れしている。
「…グラッセ、生きてるといいな(汗」
「…そうだね、いくらリズに慣れてるとはいえ痛いと思うし…(汗」
唯一、ロクサスとカイリがグラッセの事を心配していたが…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.287 )
- 日時: 2011/03/26 12:25
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「ガゥラァァァァァァッ!!!!!!」
『ギャアアアアアアアア——————ッ!!?』
案の定グラッセは無傷で立ち上がってきて、その姿を始めて見たリズとムーン以外の全員が絶叫した。
何よりもその姿に驚いたのもあるだろうが…
「な、何アレ!!?サイ○人か!!?」
「そんなワケあるかぁぁぁ!!正真正銘のグラッセだよッ!!!」
ロクサスがそんな恐ろしい事を言うもので、思わずムーンはツッコミを決めてしまう。
確かに、アレを始めて見るのならそう思うも無理ないが…←
「アレについては私から説明するよ…」
そんな騒ぎを見て、珍しくリズが呆れながらため息をはき苦笑した。
「何てか…あれは『ジェノム』って言う異世界の能力なんだよね」
「異世界のッ!!?」
グラッセのメテオをかわしながら言うと、アクセルが驚く。
異世界の存在については、ある程度機関でも話になっていたものだ。
「昔…偶然だったんだけど一時的に異世界とこの世界の扉が繋がってしまったんだ、その扉に私とグラッセは吸い込まれてしまった」
「「「はぁ!!?」」」
リズが頭を抱えながらその事を言うと、ほぼ全員が驚いた。
「まぁ、正式に言えば近くでその扉が開いて…私たちはその扉の中で力を与えられた」
そう、これは偶然でしかなかった。
どうして、その扉が私たちの前に現れたのかすらも解らずに吸い込まれると光が見えたんだ。
『貴方たちはどうしてここに…?』
その光は聞いてきた、普通の人がここにこれる訳がなかったから
『私たちは、偶然ここに吸い込まれたんだけど…』
『偶然ですか…』
扉に吸い込まれた事を私は教えると、その光はおかしそうに笑った。
『—全ての運命に偶然など…あると思っていらっしゃるんですか?』
『…え?』
『運命に偶然などこの世界にはない、そして貴方たちが住んでいる世界もまた然りに…』
この世界には偶然などない、幼かった私たちを驚かすには十分な言葉だった。
その光は、私たちを見て大きな強い力を結晶化した。
『貴方たちならこの強大すぎる力を任せられるかもしれませんね…名を教えてもらえませんか?』
『私はリズ、リズティクスト』
『俺はグラッセ…』
『そう…グラッセ貴方には強大な魔力がその身に眠っている…もし貴方の大切な人が傷付いたらその力で守ってあげるのよ』
そう言うと光は、グラッセに力を与えた。
それが、ジェノム—全てを破壊する本能しかない強大で化物とも言える力を
『そしてリズ、貴女は…純粋で輝かしい光の心を持っています、その心を間違った方向へと進めないで下さい」
そして私には、グラッセとは違うトランス体質を与えた。
これが真実で…始まりだった。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.288 )
- 日時: 2011/03/26 15:26
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
「要するにグラッセのアレは、ジェノムって言う獣と化すものなんだな!!?」
「そう言う事…うわっ!!?」
アクセルの解釈にリズが頷いていると、フレアが飛んで来る。
…明らかにさっきより、威力を増している…
「このままじゃ…グラッセはジェノムの力に飲み込まれて完全に戻れなくなる!!」
ムーンがダークブロックでその攻撃を防ぎながら叫ぶと、リズや他の皆も焦る。
実際、リズやムーンでもトランスの止め方を知らなかった。
「もしかしたら、ヴィクセンやゼクシオンなら止め方知っていると思うけど…」
「僕たちが何ですか?リズ?」
『…え?』
機関の皆ならやれるかもと思っていると、突然この場所にはいないハズの人物の声が聞こえ全員が固まった。
「ふんッ!!!」
「消えろォォォォォ!!!」
「ギャオォォォッ!!?」
そして土の衝撃波と月の衝撃波がグラッセを攻撃し、弾き飛ばす。
こんな強烈な攻撃を出来るのは、彼らしかいない。
「皆ッ!!」
「待たせたなぁぁぁ、リズたちよぉぉぉ」
思わずリズが喜ぶと、ゼムナスたち—十三機関全員が集まっていた。
しかし、次の瞬間リズはラクシーヌとサイクスに殴られる。
「痛ぁぁぁぁぁぁ!!?(泣」
「これぐらい当然だ、この馬鹿者ッ!!!」
「どれだけ心配したと思ってるのよッ!!?」
1人はバサーク状態でもう1人は本気で殴ったので、余りの痛さにリズは絶叫する。
勝手に脱走してしまったのでこれくらいは覚悟していたが、それでも痛い!!
「う———ッ!!(軽く涙目」
「うあぁ…(同じく」
リズが唸っていると、同じく脱走したロクサスも同じくように殴られ悶絶している。
こうやって見ていると、本当に親子に見えるなとムーンは1人納得していた。
「何で私たちに相談しなかったのよッ!!アンタらは…!!」
「…すみませんでした…(泣」
「同じく…勝手に決めて…(痛ぇ…」
説教するラクシーヌに、リズとロクサスは正座して謝った。
それを見ると、全員がため息をはいて2人の頭を撫でた。
「…最初から、そうすればいいのよ…今度からはちゃんと相談する事!!それで今回は見逃してあげる」
「ラクシーヌ…」
「だー!!そこの2人!!そんな事やってる暇なるなら手伝え——————ッ!!!」
リズとラクシーヌが女の友情に包まれていると、アクセルの絶叫で戻される。
十三機関の皆が必死にグラッセを抑えつつ、戦っている。
「あ、そう言えばそうだった…(汗」←
「さてと…加勢と行きますか!!!」
リズがやっちまったと思うと、ラクシーヌがウィンクして2人はお互いの武器を構える。
「グラッセ!!いい加減落ち着けッ!!」
「ガウゥゥ!!!」
リズが彼の真上にキーブレードを振り下ろすが、相変わらず聞く様子はなく手だけで弾き返される。
「絶対に、彼を戻す方法を見つなくては…」
「ギギギッ!!!」
「あぐっ!!?」
「ゼクシオン!!」
ゼクシオンがグラッセを落ち着かせる方法を調べようとすると、いきなりファイガの魔法が飛んできた。
これにはリズが駆け寄ると、少女は冷や汗をかきながら止まった。
「フフフ…どうやら余程僕を怒らせたいと見ましたね…!!(超絶暗黒黒笑」
ゼクシオンが、本来の黒さという恐ろしいものを開放していたから…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.289 )
- 日時: 2011/03/26 22:04
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
- 参照: 取り合えず、怒りたい
…折角、新しい小説書こうと思ったのに…
スレットも立てて、序章書いたと思ったら…この記事を書くスレットが無いだと…?
…どうなってるんでしょうかねぇ…?(黒モード
リズ「私に聞くなッ!!そんな事知らないわよ!!(この状態の作者に更新しろなんて言えねぇ…」
…そのせいで、めっさブチッって来たよ?(怒
だから、今日は更新やめ、しばらくは黒モードで対応するからね♪
リズ「………(暫くは戦っても勝ち目ない…」
ムーン「落ち着けって取り合えず…(汗」
…すみません、それでは今日は失礼します。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.290 )
- 日時: 2011/03/28 17:56
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
や──め──────てぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!
ちょ、ゼクシオン怖いよ!アンタ!!
リラさん…
私もしょっちゅう消えてました…
ホント、アレどうなってるんでしょうかねぇ、フフフ(黒笑
レイナ「それでリア友と書いてる合同小説があんな長いの?」
あれは戦闘シーンが好きなんだよ
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.291 )
- 日時: 2011/03/29 21:28
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
花影さん
ゼクシオン、本領発揮です!!(滝汗
リズ「…私、ちょっと休んでくる(汗」
ムーン「お前だけ逃げんなぁぁぁ!!!(引き止める」
リズ「だってゼクシオンの本当の黒さなんて久しぶりに見たんだもん!!(真っ青」
…キミたち口論している暇があったら、親友(グラッセ)を助けてあげて…
このままじゃ、グラッセを倒しかねないから彼は…
二人「「あ…そうだった!!(ドタバタ」」
スレット消えたときには、絶望を贈られました(涙
アレは、精神的に来たね…
ロクサス「まぁ、そんな落ち込むなって…」
アンタには解るかぁ!!?やっと書いたと思ったら…今まで書いていたものが消えていたと言う絶望がッ!!!(暴走&マジ切れ
ロクサス「絶望ってセフィロスかよお前…」
イヤ、あんな人と一緒にされるのもイヤなんだけど…(セフィロスファンの皆様すみません
さーてと、それでは書きましょうか!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.292 )
- 日時: 2011/03/29 21:52
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
「グラッセには、一度倒されてもらうしかありませんかねぇ…?(黒笑」
グラッセに攻撃され、怒りのボルテージがかなり上がってしまったゼクシオンの目は危険を帯びていてヤバかった。
これにはリズも冷や汗をかき、他の機関メンバーはゲッと言わんばかりの顔をする。
「…ムーン、引け」
「え!?何でだよ!!?」
同じく冷や汗をかいたアクセルがムーンを引っ張り、彼は疑問を覚える。
急がないとグラッセがジャノムの力に飲み込まれてしまうかもしれないのに…
「いいから引け!!…今のゼクシオンはヤバい」
「……はい?」
しかし何時もより意見を譲らないアクセルがあまりにもそう言うので、仕方なくムーンは首を傾げながら引く。
そしてゼクシオンは己の武器—レキシコン(最強装備裁きの書)を出すと—一気に魔法を唱え始めた。
「フレア!!メテオ!!ファイガ!!サンダガ!!ブリザガ!!メガフレア!!ダイアモンドダスト!!ミラージュサークル!!」
直後—約1分の内の唱えた魔法を全部出し、グラッセに襲い掛かった。
あまりの速さに獣グラッセも防げず絶叫する。
「えぇぇぇぇぇ!!?」
「あぁ…ゼクシオン、本気出しちゃった…」
悲惨すぎる光景にムーンが絶叫すると、リズは呆れながら頭を抱えた。
どうやら少女はゼクシオンの暴走を見慣れているようで、もはや気にとめてもいない。
「まぁマシな方だよ?何時もなら相手に幻覚をトコトン見せて苦しめた挙句本の中に吸い込んで相手を翻弄しトドメ刺すんだから」
「…哀れだな、それをやられる奴が…」
リズのご丁寧な説明に、ムーンは想像しただけでも恐ろしいなと納得し彼を見ていた。
だが数分後—流石に止めないとヤバい気がしてきた!!
「なぁリズ…ゼクシオンの奴確実にグラッセを倒そうとしてないか…?」
「あ、あはは…何言ってるの?幾らゼクシオンでも仲間を倒すとか…」
「いや…そうは言ってもグラッセに闇の技とかリクの武器コピーしてソウルイーターで切り刻んでいるぞ?」
「………(滝汗」
仲間を倒すわけ無いと言おうとしたが、ゼクシオンは確実にグラッセの弱点を狙っていきながら攻撃している。
獣の力を使っているグラッセが押されている…現に今だって幻影に導く技カタストロフィーを使おうとしているではないか…
「ぜ、ゼクシオン!!ストッープ!!これ以上やったらグラッセが…!!!」
「アンタは殺人でも起こす気かぁ!!?」
「…命拾いしましたね…!!」
リズとムーンが止めると、ゼクシオンは仕方なく戻って来た。
「あ、そう言えば…彼を戻す方法解りましたよ」
「そ、そう…」
じゃあもっと早く言えよと言いたかったが、ゼクシオンが怖いので言わないでおいた。
- Re: キングダムハーツ タイムト ( No.293 )
- 日時: 2012/01/08 01:17
- 名前: リラ (ID: DrxGkANi)
「彼を元に戻す方法は…彼の心に強い刺激を与える事です」
「刺激ぃ!!?」
ゼクシオンがそう言うと、リズは困ったな…と冷や汗をかく
何たって相手はグラッセ、幼なじみと言えるリズはグラッセが少しの事で心が揺れたりしない事を知っている。
それが彼のいい所なのだが…今回は厄介といえる難所と化したようだ。
「どうしようかなぁ…」
「それだったらいい方法あるぞ、アクセルの協力が必要だが」
「奇遇ですねムーン、僕も思いついた事です」
悩んでいると、ムーンとゼクシオンは何か思いついたようで作戦をリズたちに明けた。
それを聞いた途端、アクセルはあーと納得しリズは首を傾げる。
「…そんな、簡単な事でいいの?」
「ああ、グラッセには強烈に効果がある」
リズは納得がいかないようだが、ムーンを信じてやってみる事にした。
「それじゃあ行くよ!!」
「おうッ!!!」
リズが走り出すと、アクセルはチャクラムを地へと叩きつけそれを唱えた。
「ダイダルフレイムッ!!!」
すると火が回転しながらグラッセの足下まで行き、爆発する。
その反動でよろめき転びそうになると—リズに抱きしめられた。
「—————————————!!!」
「ヴァアアアア!!?」
そして耳もとでリズが何かを言うと、獣グラッセは赤面し青い光が解き放たれたように消え—元の人間の姿に戻った。
「えぇぇぇぇぇぇ!!?」
「な、何したんだリズぅ!!?」
これにはシオンが絶叫し、ソラも驚きながら聞くとリズは苦笑しながら言った。
「私もよく解らないけど…ムーンの言われたとおり『グラッセってカッコイイよね』って言ったらこうなった…」
「「「(そりゃあ、なりますよリズさん…)」」」
彼女に惚れているグラッセにとってそのセリフは、かなり刺激がきたのだろう。
少女以外の殆どの全員が、同じ事を思い少年に合掌した。
「うぅーん…」
「グラッセ!!目覚ました!!?」
そんな騒ぎをしていると、その原因である彼が目を開けた。
うっすらと眠そうに、青い瞳を開き皆を見渡す。
「あれ…?何時の間に全員揃ってる…?」
『はい…?』
「あー、グラッセってジェノムにトランスして戻った後は暴れた時の記憶が全く無いんだよ…」
寝ぼけたセリフに全員が呆然と呟くと、ムーンが説明してくれた。
どうやら、ジェノムの力は少年の体に影響が強いようで意識が保てないようだ。
「うぐぁ…!!?…何でこんなに体が痛いんだ…?」
「トランスして大暴れしたからだ、バカ野朗」
「それで全員、止めるために攻撃したんだよ」
覚えの無い痛みに顔を歪ませると、リズとムーンの冷静なツッコミにきょとんとしていた。
…何とも迷惑な話だ…機関の全員がそう思ったらしい。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.294 )
- 日時: 2011/04/01 17:07
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
『ハハハッ!!まさかこんな絶好のチャンスが来るとはな!!』
「ッ!!?」
突然聞こえてきた高笑いに、全員が警戒する。
すると、シャドウが闇のオーラを解放しながら現れる。
「シャドウ…ッ!!」
「待っていたこの時を…リズティクスト・ブラックノーバディが弱る時を!!!」
今回の元凶が真の目的—リズを指差すと、リズを闇の中に封じ込める。
「ッ!!何よコレ…!!?」
息苦しくなり何とか光でブチ破ろうとするが、体に力が入らなかった。
というか…力が抜けていき抵抗する気力も無くなって来ていた。
「ガハッ…」
そして最後に闇の力を打ち込まれ、リズは倒れて気を失った。
リズは光と闇を扱えるが光属性である、闇は効果抜群だった。
「リズ…ッ!!!」
「させねぇ…ファイガ!!」
ロクサスが蹲る少女の名を呼び、グラッセがリズに纏わり着く闇を消すため痛む体を無理やり起こし火の魔法を打つ
しかしその魔法は、シャドウのダークマジックスピアで防がれてしまう。
「リズティクスト・ブラックノーバディは捕獲した…後はお前たちだ!!」
気絶した少女を抱き上げ、シャドウはとある人物を指差す。
それは—特別なノーバディであるロクサスとムーン
「「は…?」」
これには二人とも疑問を覚えるが、そうは言っていられない。
シャドウはロクサスとムーンを狙っている…だとすれば捕まるわけにはいかないが…
「ガァァ!!!」
「ムーンッ!!!」
ムーンはダークマジックスピアを脇腹に思いっきり叩きつけられ、当たり所が悪く倒れる。
そしてムーンも捕まってしまい、残りのメンバーはロクサスの前に立つ
「…このまま残り一人も連れて行きたいが…何せ持ち運ぶのだからこれで精一杯だな」
シャドウは残念そうにため息をはくと、ロクサスを見ていった。
「まあいい…最上階にはナミネもいる!!コイツらを助けたければ俺の元まで来るんだな!!!」
歪んだ笑顔で言うと、シャドウはまたしても唐突に消えた。
クソッ!!とグラッセは手に握り締め、ロクサスは呆然としながら呟いた。
「ナミネが…捕らわれた!!?」
「ああ…油断してしまい誘拐されてしまった…」
後ろを振り向きながら機関の皆に聞くと、サイクスが悔しそうに答える。
それを聞くと、ロクサスは真剣な表情になり冷や汗をながしながら何かを考えたように言った。
「…俺最上階に行って、シャドウと戦う」
『何ィィィィィ——————ッ!!!!!?』
ロクサスの言葉に、ソラたちを含めた全員が絶叫した。
狙われているのはロクサスなのに、彼は敵陣に乗り込み戦うと言ったのだ。
「俺…リズやナミネやムーンは大切な友達でもう失いたくない…ッ!!!俺は決めたんだもう逃げないって…だから戦いから逃げたくないッ!!!」
ロクサスはキーブレードを握り締めながら、前を見ていった。
その姿は—光の勇者、鋭い青い瞳からは強い意志を感じた。
何時もリズやナミネやムーンに俺は助けてもらってばっかりだった…
—今度は俺が皆を助ける番だよ
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.295 )
- 日時: 2011/04/02 13:34
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
「ん…」
ロクサスが決意している時、最上階ではリズが目を覚ましていた。
近くでは、ムーンとナミネがまだ倒れている。
「ここは…」
「目を覚ましたか?」
やけにお腹が痛むなと思いつつ起き上がると、その声に一気に意識が覚醒した。
そうだ、私は油断して闇の力で気絶させられて…
「…何をすきるだ、シャドウッ!!!」
「フッ…俺の真の目的を達成しようとしているだけだ」
キーブレードを構えながら、悠長にまるで王の席に座っているようなシャドウに問い詰める。
私たちをさらったと言う事は…真の目的には私たちが必要と言う事だ。
「アンタの言う真の目的やらを、是非とも聞きたいわねぇ…」
「…別に構わないが?」
警戒を崩さずに睨み付けると、シャドウは立ち上がりこちらまで歩いてきながら語り出した。
「俺は…この世界から人間という存在を全て抹消する事を真の目的としている」
「はっ…!!?」
「嘘かと思うかもしれないが事実だ!!この世界の人間は別の生き物…即ちノーバディを全否定している」
「そりゃあそうでしょ…人間は私たちのような異端の存在を恐れているのだから」
シャドウの言い文に、納得しながらリズはぽつりと呟いた。
この世界は…ハートレスといいノーバディといい人間たちはその力を恐れた。
自分たちよりも優れた力を持つ、人の抜け殻が怖かったんだろう
実際それは、私たち十三機関が世界を騒がせたお陰で更に大きくなってしまった。
「…私たちノーバディはそれ程の事をしてしまったんだ、だからそれを背負って生きていかなければならない」
「…それは間違っているな!!何故こんなにもノーバディは否定されなきゃいけない!!」
リズが自分の答えを伝えると、シャドウは頑なにソレを否定する。
そしてリズは気付いてしまった…シャドウが心の奥に閉じ込めてしまった悲しみを
「…そうか…アンタはファンタジアの思いをそのまま受け継いじゃったんだね」
「何?」
リズが何処か納得したかのような優しい笑顔を浮かべると、シャドウは首を傾げる。
「…アンタはファンタジアの『ノーバディばかりが否定されるのは納得いかない』という思いが闇の心に干渉してしまい歪んでしまったんだね」
闇の心がファンタジアと違い、人間を全て消せばいいと言う考えに彼は歪んでしまったんだ。
生まれた時から光の心を持たないで、闇の心しか解らない—ヴァニタスのように…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.296 )
- 日時: 2011/04/02 22:24
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
「…流石ヴァニタスと和解しただけはある女だな」
「ッ!!ヴァニヴァニの事を知っているの!!?」←
シャドウが何処か嬉しそうにそう言うと、リズの目がこれでもかと言うくらいに見引かれる。
彼女は、ヴァニタスと切っても切れないほどの縁の持ち主と言ってもいいだろう。
「まぁな、同じ闇の心しか持たない同士気は合ったぞ」
「………」
ヴァニタスと気が合うなんて、どれほどの捻くれていて意地っ張り…頑固者なんだろうとリズは思った。←
そんな少女の横目に気が付いたのか、シャドウは苦笑する。
「その様子じゃ、アイツの性格の悪さをよく知っているようだな」
「そりゃあ、イヤってほど未来ではチャンバラするし解ったわよ」
彼もヴァニタスの捻くれっぷりはご存知のようで、リズはため息をはく。
しかし、この言葉でソレは一変した。
「それもそうだな、何せお前はヴァニタスと—『黙れッ!!!』ッ!!」
シャドウが大事な事を言おうとしたら、それをリズがキーブレードを振り下ろし止める。
思い出したくも無い事、思い出させるんじゃねぇ…ッ!!!
「それ以上言ったら…私はお前を全力で止める、人間を全て消すなんて元々賛成なんて出来ないしね」
「フン…面白い」
どうやら少女は自分の意見に、賛同してはくれないようだ。
ならば—こちらも本気を出し無理やり言う事を聞かせるだけ
「—本気で来い、ⅩⅢ機関ナンバー15『生れ落ちし光と闇』のリズティクスト」
「…いいわよ」
シャドウがダークマジックスピアを振り回すと、リズも両手を回転させキーブレードを2本出し—コートを脱ぎ捨てた。
白いサラシを巻き、ノーバディの刻印を黒いスカートに付けその姿はまるで光のようだった。
「ほう…そのコートはどうやらお前の力を押さえつけるようなものだったのか」
「違うわ、これは…絶対に負けられないと言う私自身の証…いえ姿と言うべきかな」
シャドウがそう推測すると、それを少女は否定しキーブレードであるウィンドノーバディクラウンを突きつける。
その青い瞳は、まるで何かが突き刺さるかのような痛みを伴った冷酷な瞳
「—かかってこい、ⅩⅢ機関のリズ受けて立つッ!!!」
「ハハハ…ッ!!いいねぇその強い意志を感じる強い光ッ!!!」
「…私は光なんかじゃない、光の道を外れた闇の狭間の存在よッ!!!」
お互いの思いを叫ぶと、ノーバディ同士の戦いが始まった。
—負けられないから
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.297 )
- 日時: 2011/04/04 15:59
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「おおぉぉぉぉぉ!!!」
リズの光とシャドウの闇が衝突すると、かなり大きな爆発が起きた。
それほど、お互いが強い力の持ち主と言う事だろう。
「…最上階、爆発したな」
「ああ…多分リズ切れたな(汗」
それを下にいるロクサスたちが見ていないワケもなく、そう呟くとアクセルもそれをやっているだろう人物を思い浮かべてため息をはく。
だがまだ続く大きな音に、決着が着いていない事は一目瞭然である。
「オイオイ…リズの攻撃で倒れてないって事はシャドウってかなり強いんじゃないのか…?」
「…そりゃあそうでしょうね、何せファンタジアの闇だしな」
アクセルが聞くと、弱弱しく何とか動けるようになったグラッセがキーブレードを杖代わりにして立つ
だがそれはすぐに、ソラとリクに寝かされる。
「ムチャするな、今回復魔法かけてるから…ッ!!!」
「ああ、キュアポーションッ!!」
「…はい」
二人に注意され仕方なく座ると、すぐに淡い緑の魔力が彼を癒し先らより体調がかなり良くなった。
そしてサイクスからもエリクサーを貰い飲むと、完全に復活する。
「皆ありがとう!!それじゃあ行きますか!!」
「待てグラッセ…客が来たぜ?」
グラッセがもう一度立ち上がると、アクセルが冷や汗をかきながら前を見る。
するとさっきのロックタイタンとケルベロスが暴れながら現れた。
「ゲッ…コイツの存在すっかり忘れたぜ…」
既に戦い済みのアクセルは、チャクラムを構えコイツはヤバいぜ?と全員に言う。
それをグラッセも納得しているようで、冷や汗をかいたまま頷く。
「解ってるよ…すげぇ威圧感感じるし…何よりもコイツらRe:コーデットの隠しボスじゃねぇかぁぁぁ!!!(目を輝かせる」
『そこかぁぁぁ!!?』
こんな大事な時でもボケをかますロクサスに、一同揃ってのツッコミが炸裂した。
グラッセだけは慣れているようで、ツッコミを決めた後ため息をはいていたが
「ロクサスさん…一応コイツら強いボスなんだから緊張感とか持て…」
「えー!?だって隠しボス2体だぜ!?こんな強い奴と戦えるなんていい特訓になって俺は嬉しいぞ!!?」
グラッセが疲れながらロクサスを宥め付かせている(?)と、彼は更に嬉しそうに喜ぶ。
…忘れてた、彼は普通の人と考え方が違う事を…
「…攻撃は俺がメインで行く、ロクサスとアクセルとシオンとはリズを助けに行ってくれ!!」
「何で!!?」
「お前は俺たちより強いんだからシャドウと戦って来い、こいつらは俺たちで倒す!」
ロクサスが文句を言ってくると、グラッセは正論を言い彼の背中を押す。
「…本当は俺だって行きたい…でも俺はノーバディではないからシャドウの考えが解らないから止めようもないんだよ!!!」
本心を隠しこちらの戦いを優先した彼に、ロクサスはそこまで考えていたのかと思う。
人間の痛みが人間にしか理解できないように、ノーバディの痛みもノーバディにしか理解できない事を彼は解っていたんだ…
「…ッ!!解った、絶対アイツを止めて見せるから…お前も死ぬんじゃねぇぞグラッセ!!!」
悔しい思いをお互いに堪え、ロクサスは友の思いを背負いその場を走り去った。
P・S…かなり文編集しました。
私というアホは…ムーンが誘拐されていたのをすっかり忘れてしました!!
リズ「ドアホォォォ!!!何やってんじゃ!!これ呼んだ人にハッ?って思われたわ!!」
だから、謝ってるじゃないですか!!気にしてるからいうなぁ!!(涙
…スンマセン、今度からは気をつけます。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.298 )
- 日時: 2011/04/04 16:14
- 名前: 苺 (ID: oxfV1uL3)
はわわ…とうとう、リズとシャドウの戦いが始まりましたね…。
でも、リズはシャドウとの戦いを楽しんでいそうだなと
思ったのは私だけ…?リズちゃん頑張れ!!
ちょ、ムーン、そこかぁぁぁ!?反応するところソコ!?
…ケルベロスて、隠しボスだっけ?よし!じゃあ、オリンポスの
ボス二体いるから追加で、エリミネーター投入!!(黒笑
続き待ってます!!頑張って下さい!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.299 )
- 日時: 2011/04/04 17:04
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
苺さん
とうとう、リズの戦い始まりました!!
リズはシャドウとの戦いを楽しんでいますが今回だけは真面目に戦っています!!(オイ
リズ「まるで、私がドS見たいじゃんか!!」
見たいじゃなくて、そうでしょ?
…ムーンのとこ、間違えてましたからロクサスに変更しました(殴 byリズ)
リズ「このバカ、ドジ、マヌケ作者がぁ…!!」
だから今日は頑張って更新する事にしたの!!(滝汗
ケルベロスは…隠しボス見たいなものです!!(ダメじゃん
エリミネーター…グラッセ頑張れ
グラッセ「ふざけるなぁぁぁ!!!俺を殺す気かぁぁぁ!!?」
大丈夫大丈夫♪主人公がそう簡単に死なないって♪
それでは書きますか!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.300 )
- 日時: 2011/04/04 17:41
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
「はぁ!!」
「甘いな!!!」
リズが光の技ごとキーブレードを振り下ろすが、シャドウは闇の技で簡単にねじ伏せてしまう。
時間が経つにつれ、ここに来るまで戦っていたリズの方が不利になっていくのが目に見えていた。
「(まだムーンとナミネも気絶しているし…ファンタジアは…!!)」
後で倒れている二人を見ながら、リズは玉座の近くで鎖につながれているファンタジアを発見する。
このままじゃ、私も含め共倒れだ…ッ!!!
「(…こうなったら、やるしかない…私の中に眠る力を解放する)」
友達や仲間を助けられるならと言う少女の思いに答えたのか、その力が解き放たれた。
それを見た途端シャドウの顔は喜びに歪み、ムーンがその力を感じ目を覚ます。
「うん…ッ!!?この闇の力は…」
「力を貸せ!!!私に宿った闇の化身の記憶『ヴァニタス』!!!」
少年が気付くが既に遅い、リズが解放した力は強大な闇となり姿が変わりだす。
少女の澄んだ青い瞳は闇を宿す金色のものとなり、服装はヴァニタスを象徴するかのような黒と赤のコートなる。
それを見たムーンは、絶句しながらその力の名を口にした。
「リズのトランス…『闇の眠りし記憶』ッ!!!」
どうしてトランスを解放しているという疑問も忘れ、ムーンは久しぶりに見た闇の少女の姿に目を見開いていた。
「気が付いたかムーン…ナミネとファンタジアを守って」
「あ、ああ」
リズが何時も以上に低い声で言うと、ムーンもそれに従いナミネと拘束されているファンタジアを助け周りにダークブロックを張る(早
それを見てリズもほっとし、シャドウを見る。
「ハハハッ!!!これは驚いたな!!」
しかし相手は強力な力を怯える事も無く、リズを見て—言ってはいけない事を口にしてしまった。
「まさか…お前がヴァニタスと『融合』した事がある者とはなッ!!!どおりでお前の中に強い闇を感じたワケだッ!!!」
『——————ッ!!!』
「それを言うなぁ!!!リズは…」
シャドウの言葉にリズは動揺してしまい、ムーンが止めようとする。
しかし、リズの頭の中では痛みの記憶とも言えるアレが再生させてしまっていた。
虚空の祭壇で、倒れる赤髪の少年と青髪の少女の目の前で動けなくなっている金髪の少女と拘束した黒髪の少年
『まさか…ヴェントゥスの時もこうやって『融合』させたのか…!!?』
『そうだ…これで俺の望みが叶う』
金髪の少女が真っ青になりながら聞くと、黒髪の少年は微笑み光と闇がぶつかった—
「嫌ァァァ——————ッ!!!!!」
記憶がまるでフラッシュバックのように蘇ってきて、リズの悲痛な叫びが響く。
その動揺っぷりの隙を見て少女の懐に入り、シャドウはクタリと倒れたリズを受け止める。
そう、あのリズが敗北したのだ…ムーンは一瞬固まり叫んだ。
「リズ——————ッ!!!!!」
少年の痛々しい叫びが城へと響き、闇の高笑いは気絶しながら苦しそうにしているリズには聞こえない…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.301 )
- 日時: 2011/04/05 21:42
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
「ほう…まさかここまでトラウマになっているとはな」
「お前…リズのトラウマだと解ってやったのか!!?」
また気絶したリズを担ぎながら笑うと、ムーンの目が怒りに歪む
トラウマだと解っていながらやるなんて、下劣で最低すぎる。
「相手を簡単に倒せる方法が解っているなら、何を躊躇う必要がある?」
「貴様ァ…!!!」
当然のことだろと言うシャドウに、怒り狂ったムーンは闇の結界であるダークブロックを強めてから出る。
そして、シャドウに対してダークブレスメモリーを構えた。
「てめぇ…リズがどれ程苦しんできたか知らないクセに…!!傷付いた心を弄ぶなんてふざけんなぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
そう叫ぶと、ムーンは強大な闇の力を解放し睨み付けた。
許せない…リズの心を傷付け苦しませたコイツが…ッ!!!
「ああそれは俺も同感だね…でもムーン、心を怒りに任せてはダメだ」
「ッ!!?」
すると突然、ムーンの闇を消し去り暖かい光が差し込む
この光は…ムーンもよく知っている人物のものだ…
「あたしだって怒りたいけど、憎しみや怒りは…哀しいものでしかないんだよ!!」
「何ッ!!?」
すると眩い光の剣がシャドウに襲い掛かり、リズを黒い影が取り戻しムーンのとなり着地する。
リズを助けた一人は赤髪の青年、シャドウに技を放ったのはもう一人は黒髪の少女、そして怒りで闇を出してしまったムーンの力を止めたのは栗毛の少年だった。
「ロクサス!!アクセル!!シオン…ッ!!!」
「悪いな、遅れた」
ムーンが思わず名前を呼ぶと、ロクサスは無事かとウィンクする。
後では、全速力で走ったけどなとアクセルが愚痴を零すしながらリズの顔を覗き込む。
その顔色は悪く、何処か苦しそうで悲しんでいるようだった。
「うおっと、ダメだなこりゃ…リズの奴完全に昇天してるな…」←
「いや気失ってるだけだから!!勝手に殺しちゃダメだよアクセル!!(滝汗」
一向に目を覚ます気配を見せないリズの顔をペチペチと効果音が出るくらい叩いていると、この中でマトモなシオンがツッコミを決める。
本人が起きていたら、かなり怒り狂って暴れるだろうなと密かにムーンは思った。
「さてと…リズとナミネを苦しめた仕返し…受けてもうッ!!!」
隣でシオンとアクセルが、キーブレードとチャクラムを構えたのを確認すると、ロクサスも戦うためキーブレードを2本出した。
実を言うと、これを見たシオンは2本と驚いていたが←
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.302 )
- 日時: 2011/04/06 13:21
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
「ようやく来たか…最後の不完全なるノーバディよ」
「「「「…は?」」」」
それを見た途端シャドウは焦りもせずそう言い、4人は首を傾げる。
不完全なノーバディってどう言う事だ…?
「つまりは…シャドウの真の目的が揃ったと言うワケですよ…!!」
「ファンタジア!!」
呻き声を上げながらファンタジアが起き上がると、皆が説明してくれと言わんばかりの眼差しで見つめる。
それを見てファンタジアも、そろそろ頃合いですねと頷く。
「シャドウは…人間を全て消すには戸惑う条件が一つだけあったんです、それはロクサスさんのような人間と繋がった存在がいるから」
「人間と繋がった存在…?ソラの事…?」
思わずシオンがロクサスの半身であり本体の名を言うと、ファンタジアは頷いた。
ソラとロクサスはお互いに影響を与え続ける、二人で一つな不思議な関係でもあった。
「ロクサスさんは確かにノーバディ化して生れ落ちました、しかし本体であるソラさんが早く元の姿に戻りノーバディとしては不完全な存在としてなってしまった事も解りますね?」
「ああ」
何でそんな今更解っている事を確認するんだと思いつつ、ロクサスも頷く。
「そんな特別なノーバディであるロクサスさんが、人間を全て消し本体であるソラさんも消されたらどうなると思います?」
「…ッ!!!ロクサスは消えてしまう…」
ファンタアジの言いたい事が解り代わりにアクセルが言うと、まさかと全員が思う。
シャドウの真の目的が解ると、本人も高笑いする。
「そうだ…俺の真の目的は不完全なノーバディ、即ちロクサスたちを完全なノーバディと化す事だ!!!」
完全なノーバディを化せば、別に人間で本体であるソラたちを消しても問題は無くなる。
同僚を討つ趣味はないシャドウは、たったそれだけの理由で沢山の世界を巻き込んだと言う事だ。
「ふざけるなッ!!!たったそれだけの己の欲望の為に他の皆も巻き込んだと言うのか!!?」
「そうだ…俺からすれば人間などでうでもいい存在…全て闇に消え去る運命なんだよ!!!」
「最低…ッ!!!確かに人間は酷い人もいるけど、全てが悪いワケじゃないじゃない!!!」
これにはロクサスも切れるとシャドウはそれがどうしたとどうでもいいように言い、シオンが怒りに震える。
「…こんなの酷過ぎるじゃねぇか、リズは人間と和解しようと頑張っていたのに…!!!」
そしてムーンは未だに倒れているリズの膝枕をしながら、悔しそうに拳を握っていた。
幾ら人間が憎いからって…こんなの哀し過ぎるだろ…!!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.303 )
- 日時: 2011/04/06 14:26
- 名前: リラ (ID: gG3G93SR)
「…お前だけは…許さない」
「あぁ?」
そうぽつりとロクサスは呟くと、キーブレードを構え一気に振り下ろした。
そしてアクセルやシオン、そしてファンタジアもシャドウへと襲い掛かる。
「お前だけは絶対に許さないッ!!!シャドウォォォ!!!」
彼はそう叫ぶとマジックアワーを何時も以上に光の柱を降らせる、しかも威力が高い。
これにはシャドウも、何だこの力と驚く。
「負けたくないッ!!!」
「どーなっても知らないぜ!!?」
そう考えているうちにシオンとアクセルのリミットカットが飛んで来る、それは何時も以上に早かった。
「アタックマジック!!!」
極めつけにはファンタジアがマジックスピアを振り回し、高く飛び上がる。
するとマジックスピアからは、まるで何かに反応するかのように強力な力を感じた。
「はぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」
そしてまるで踊るように豪快にそれを振り回しながら攻撃してきたファンタジアの気迫には、何よりも驚いた。
あんなに何時も何処か怯えているような表情はなく、今は迷いが無い強い意思を宿していた。
「あたしは…アンタに対して怯えていた、怖かったアンタが…!!強力過ぎる闇の力を持っているから!!!」
シャドウが怖くて仕方なかった、闇の力が…怖くて、逃げていたんだ。
何時も闇が襲いかかろうとも、リズが守ってくれたから…甘えていたんだ
「もうそれは止める…あたしはあたしの意思で戦う!!そしてアンタを倒す!!!」
それは決意した思い、その心があたしを戦わせてくれる。
ファンタジアはそう言うと、自分の心の闇に対して構える。
「行くぞ!!!」
「はいッ!!!」
ロクサスの掛け声で、シャドウにファンタジアはもう一度襲い掛かった。
「凍りつけッ!!!」
「雷よッ!!!」
一方、グラッセはラクシーヌと合わせてケルベロスにブリザガを放っていた。
彼女の雷がグラッセの氷魔法と重なり、大きな魔法となる。
「ギシャアアアアアアアアッ!!!」
先らのリズたちの魔法のダメージもあり、ケロベロスはかなり弱っている
これはチャンスだとグラッセは思い、ラクシーヌを見て
「ラクシーヌ!!ケルベロスにナイフ刺してくれ!!!」
「えぇ!!?よく解らないけど…おりゃあ!!!」
グラッセに頼まれ、ラクシーヌは両手のナイフをケルベロスに投げ刺した。
それを確認するとグラッセは、ポケットから何かを出す。
「サンキュー!!そしてリズ感謝するぜ!!!」
嬉しそうに叫ぶと、グラッセがポケットから出したのは—雷魔法が入っているとどろく魔石
シグバールはうわっと引きつった顔をした←第五章参照
「喰らいなッ!!!」
そしてグラッセはとどろく魔石をケルベロスの体中に投げつけ、ラクシーヌはハッとする。
「—なるほどね、準備はいいかしら!!?」
「当たり前だ!!!」
彼女が納得すると、二人は天へと両手を掲げまるで何かを呼び出すように叫んだ。
「「—雷よッ!!!」」
すると雷魔法がとどろく魔石に反応し、その中に入っている魔法が刺したナイフ—金属で威力がそれ以上になりケルベロスを攻撃した。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.304 )
- 日時: 2011/04/07 08:37
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
そっか、シオンはロクサスが二本扱えること知らないですよね。((←いろいろ突っ込みどころが違う
リズちゃんが……
ひ、卑怯だぞ!シャドウ!!
サンダー系魔法って何であんなに使いやすいんでしょうね
Bbsでもサンダー系魔法ばっか入ってた記憶がありまs
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.305 )
- 日時: 2011/04/08 16:35
- 名前: リラ (ID: F/CIbMuI)
花影さん
お久しぶりです!!コメントありがとうございます!!
確かにシオンはロクサスがキーブレードを2本扱える事を知りませんしねー(横目
リズ「何でそんな疲れた顔してんのよ?」
…シオンの奴、あの後私に聞いてきたんだよ?
何で伝説の武器であるキーブレードをロクサスが2本も使えるんだってしつこく(涙
リズ「…大いなるネタバレだね、358とBbsの」
だから、必死に逃げましたよ
…リズはねぇ…(滝汗
リズ「この件に関しては話したいと思ってたのよねぇ作者?…キーブレードというなのフルボッコで(黒笑」
グラッセ「それは俺も思ってた所だぁ…(同じく」
ムーン「闇の世界へ送り…いや闇に飲み込ませてやろうじゃねぇかぁ…ッ!!(同じく」
…やっぱり?
リズ&グラッセ&ムーン「「「当たり前に決まってるだろうがぁ!!!」」」
耳もとで叫ぶなぁ!!3人してうるさい!!(汗
リズ「黙れ、よくもまぁまだ書き終えていないガイムの方の小説である話のネタバレをしたあげく…」
グラッセ「まさかのリズとヴァニタスの融合シーンであるアレも書いたあげく、リズを苦しめトラウマを思い出させた…」
ムーン「そんな貴様が成敗されないワケないだろぉ…!!!」
ま、マズイッ!!い、今なら逃げれる!!(走ろうとする
3人「「「勇気をッ!!トリニティリミットォォォ!!!」」」
ごめんなさいぃぃぃ!!?
—間—
さ、サンダー系の魔法はホントに使いやすいですよね!!(ボロボロ
私もBbsでは、サンダガとかサンダガショットとか沢山入れてましたし!!
それでは、いまから続き書きまーす!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.306 )
- 日時: 2011/06/20 17:19
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「ギシャアアアアア!!!」
その攻撃はケロベロスの体ごと貫き、痛々しい悲鳴が響き黒焦げになりながら倒れた。
まずは一体倒し、グラッセはほっとし思わず座ってしまう。
「でかした!!グラッセ、ラクシーヌ!!」
するとサイクスがグラッセの横をそう言いながら通り過ぎ、クレイモアを残り1体のロックタイタンに振り下ろあう。
その様子を見て、グラッセは少しは休んでいいかと思いラクシーヌを見る。
彼女はかなり息が上がっており、完全に横に伸びていた。
「…立てるか?」
「悪いわね、しばらくは無理だわ…思ったより雷の力消費し過ぎたようだし」
回収した武器のナイフを渡し聞くと、ラクシーヌは苦笑しながら答える。
確かにラクシーヌの魔力をあまり感じなかった、本当に力を使い過ぎだ。
「よくやったよアンタは、リズだってそう言いながら笑ってくれるさ」
だからアンタは休んでろと言い、グラッセはもう一度立ち上がりロックタイタンを見る。
どの道、ロックタイタンにラクシーヌの雷の攻撃は利かないしこれ以上戦ったら彼女自身が危険だろう。
「ちなみにあれの攻撃でアンタのナイヌ一段と強度と切り味変わったと思うよ」
あの戦法は金属の武器を使うものならの自分自身の能力も上げれるものだしなと教えると、グラッセは敵へと走っていった。
「…余計なお世話よ、この私にお礼なんて当たり前なんだから…」
そう意地を張りながら呟く彼女だったが、その顔は心があるような微笑みだった。
「舞い踊れ〜水たちッ!!!」
「おおおおおおっ!!!」
デミックスの水流とレクセウスの強力なアックスソードの一撃がロックタイタンに決まるが、びくともしない。
先らから攻撃が強力なサイクスやゼムナスも駆け込み武器で叩き込むが、ひびすら入らないのだ。
「思った以上にお硬い体だってハナシ!!」
「そうですね…ならっ!!!」
シグバールが愚痴を零しゼクシオンも納得していると、ゼクシオンはメテオの魔法を構築する。
それにあわせて、シグバールも己の最強の技を放とうとしていた。
「行くぜぇ!!アルテマショットッ!!!」
「—メテオッ!!!」
幾つもの弾丸と大きな隕石があわせてロックタイタンに襲い掛かった。
これには流石にダメージを喰らっただろうと思ったが
「お前ら!!よけろッ!!」
「「ッ!!?」」
サイクスがそう叫ぶと、ゼクシオンとシグバールに巨大な腕が振り下ろされる。
潰される寸前に気が付き、何とかかわすが二人が数秒前までいた場所は床ごと破壊されている。
「何つー、破壊力だよッ!!!」
敵の余りの手ごわさに半分呆れてしまうが、シグバールは面白そうにファイアを打った。
そう、まだまだ戦いは終わっていない。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.307 )
- 日時: 2011/04/08 17:32
- 名前: リラ (ID: F/CIbMuI)
ネタがない、どうしようか非常に迷っています(いきなり
リズ「…はい?」
いやー、その…実を言うとスクールチルドレンの第一章あるでしょ?
それで…リズとグラッセをくっつけるか非常に迷っている!!!←
リズ「あぁ!!?それネタバレじゃないの!!?」
ネタバレにはならないよ…
リズとヴェンって言うのもあるしー、リズとムーンというのもあるんだよ…
リズ「何だそれぇぇぇ!!!私どうなるのさ!!」
んー、もういっその事投票とか皆さんの意見とかで決めたいと思う!!
もしよろしければ、よろしくお願いします!!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.308 )
- 日時: 2011/06/20 17:20
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「何とかあの硬い体を砕ければな…」
「そーだよねぇ〜」
距離を置きながらグラッセがそう愚痴を零すと、シタールを持ちながら水流を出すデミックスも同情する。
「…ん?デミックス…?水流…?」
そしてデミックスを見ながら頭の中で、色々と魔法の構築性能を考える。
すると、リズたちよりも黒い笑みでニヤリといい事思いついたと言わんばかりの顔で笑った…
「マールーシャ!!死の宣告だッ!!」
「おお、その手があったか」
するとサイクスが最強技を思い出し言うと、マールーシャもロックタイタンの近くに行き唱える。
死の宣告—それは頭上に数字が浮かび、その数字が0になったら終わりと言うチートのような技だ。
「行くぞ」
まずは近づくために凶器とも言える花びらの嵐ブロッサムシャワーと宙にリングを浮かし一気にレーザーを放つ全方位レーザーを同時に放った。
「覚醒技を2個同時に…!!」
これにはルクソードのカードで守られているラクシーヌも驚き、忘却の城のリーダーに抜擢されるだけの実力はあるのねと納得する←超失礼
流石のロックタイタンも凶器の花びらに惑わされ困惑していると、近くにマールーシャがもういた。
「—死の宣告」
マールーシャがそう唱え、これで攻撃を決めていけば倒れるだろうと機関員全員が思ったが
「嘘だろ…」
「数字が出ていない…!!?死の宣告が聞かないとでも言うの…!!?」
何と死の宣告はロックタイタンに利かなかったのだ、呆然とサイクスとラクシーヌたち他のメンバーも信じられないとでも言うような顔をするしかなかった。
「ほう…中々やると言う事か?」
「多分人間とかノーバディにも属さない獣みたいな者だからじゃないんですか?」
だが本人のマールーシャとグラッセだけは寧ろ感心し、もう一度襲い掛かった。
…何故かグラッセは、デミックスを引きずっていたが
「えぇ!!?何でデミックスの奴を引きずってるんだよお前!!!」
ツッコミ担当になりかけているサイクスは、何時もどおり疑問を覚えるがまずはツッコミを決める。
それを見たグラッセは、かなり黒い笑みを見せ
「—こうするんですよッ!!!!!(黒笑」
「ギャアアアアアアアアアア!!?」
—いきなり、デミックスをロックタイタンへと投げつけた。
しかもかなり大きい音でゴンと衝突した、あれは痛い!!
『(怖ェ…ッ!!!)』
機関員の皆はデミックスの心配より、グラッセの黒さに怯えていた。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.309 )
- 日時: 2011/06/20 17:22
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「なるほど」
そしてマールーシャ一人だけは納得したようで、グラッセを見つめる。
彼は地面へと手を突きつけ、水の魔法を唱えた。
「悲しみの水泡よ…フラットッ!!!」
その呪文が唱えられると、ロックタイタンに水の噴射が襲い掛かる(もちろんデミックスも巻き込んで)
デミックスが痛々しい悲鳴を上げ、機関メンバーは思わず合掌をするとマールーシャが動きサイズで切りつけた。
「何やっているんだ!!?アイツの体はそんな攻撃で傷付かない…」
その行動にはサイクスも驚き叫ぼうとしたが、止まる。
何と、あの硬い体に少しだがヒビが入っていたからだ。
「何でッ!!?」
「簡単な事だ、水で岩を砕く事は出来ないが岩の中に浸水は出来る…なら後は水の攻撃で体を脆くするだけだッ!!!」
これには投げつけられたデミックスも首を傾げると、グラッセが説明しもう一度フラットの呪文を構える。
すると、デミックスはハッとする。
「じゃあ俺投げつけられた意味無いんじゃ!!?(泣」
「大有りだ!!!お前の体は水の力を高める事が出来る!!そこにくっ付いていれば大いに水の力上がるんだよ!!」
だからそこにいろと言いながら、グラッセは特大のフラットを上げる。
それを見たサイクスとヴィクセンやゼクシオンもニヤと笑みを浮かべる。
「ほう…そう言う事なら」
「全力で攻撃しなければならないな…」
「今までの恨みも込めて、最大級の攻撃をしてあげますよ♪(超黒笑」
サイクス、ヴィクセン、ゼクシオンの順番に言うと機関員全員が武器を構えた。
デミックスが震え上がると、サイクスが笑い
「じゃあなデミックス…また会おうぜ、今度はお前が生まれ変わったらな」
「それアクセルがロクサスに対してのセリフでしょ!!?明らかにおかしい…うそぉぉぉぉん——————ッ!!!!!!」
そんな酷い事を言うサイクスに珍しくツッコミを決めてしまうが時既に遅し、デミックスに機関員全員の最大級であり最強の技が決まった…
予断だが、これでデミックスに対する機関員の恨みが少しは晴らされたらしい
「はぁ…何とかやったな…」
ロックタイタンが見事に崩れ落ちたのを確認して、グラッセは倒れた。
同じくサイクスたちも倒れ、夕焼けが見える空を見上げる。
「…その様子じゃお前も動けそうにないな」
「そりゃあそうでしょう…あんなに戦ったのは久しぶりですしね」
サイクスが苦笑しながら言うと、グラッセもため息をはきながら頷く。
「これじゃあ、リズたちの援護行くのには時間かかりますね…」
「ラスボス的な存在倒しただけでも十分だと思うけど?」
情けないなと痛感していると、ラクシーヌにツッコミを決められグラッセは爆笑した。
—リズ…俺は勝ったよ、未来を…世界の運命をお前に託すよ
—だから…皆を守ってくれ、シャドウ何かに負けんじゃねぇぞ…
そう思いながら、少し眠るなとグラッセは目を閉じる。
そんな様子をソラたちが、崩れたロックタイタンの上で見つめていた。
「俺たちの手助けなしてここまでやれるとは思ってなかったよ」
「きっと、グラッセたちの心の思いがここまで戦わせてくれたんだよ」
「流石お前たちの子供だな」
ソラとカイリが微笑み、リクもやるなと思うと下を見る。
取り合えず今から忙しくなるだろう、機関員全員を回復させなければならならないのだから…
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.310 )
- 日時: 2011/04/17 14:02
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「ケアルガッ!!!」
ソラがキーブレードを構えながら癒しの魔法を唱えると、機関員たちに緑の淡い魔力が降り注がれる。
すると、倒れているグラッセの顔色が大分良くなっていた。
「ふぅ、これでもう大丈夫だろ」
「お疲れ」
回復魔法を何回もかけ疲れたのか汗をかきながらそう言うと、グラッセを近くで微笑んでいたカイリが苦笑する。
まだ目覚める気配はない、それ程疲れていたのだろう。
「かなりムチャしたんだろうな」
「そこはお前に似たんじゃないのか、ソラ?」
「リクに言われたくないよ!!…ん?」
自分の子供に苦笑しているとリクにそう言われ、不貞腐れているとソラはグラッセの方を見て何か気が付いた。
そう、首につけているノーバディの刻印のネックレス
それだけはあんな激しい戦いの中、何処も壊れていなくてまるでずっと守っていたようだった。
「これ…確かリズもムーンもつけてなかったか?」
「うん、ネックレスでは無いけどリズは胸の近くでムーンは確かブレスレットだったハズよ」
ソラがリズとムーンのノーバディの刻印を思い出していると、カイリも頷く。
「…何なんだろコレ…」
思わずそう呟くと、上で大きな音が響いた。
そう、上ではまだ戦いが続いている—シャドウとの
「………ッ」
「大口叩いたクセに弱いな、これで終わりか?」
ファンタジアが床に蹲っていると、シャドウが暗黒な笑みを浮かべ悔しそうに手を握り締める。
近くでは、ロクサスとシオンとアクセルも同じく倒れている…ここまで強いとは思ってもいなかった。
「…まだに決まってるだろ…ッ!!!」
だが諦めるわけにはいかない、ロクサスはその思いで立ち上がった。
彼の隣では、リズとナミネがまだ気を失っている…どちらも大切な存在
そんな二人をこんな危険な事に…シャドウの己の欲望のためだけに巻き込んだ事だけは許せないから
「シャドウ——————ッ!!!!!」
まるで雄叫びのように叫ぶとロクサスのキーブレードが、光に包まれている。
これを見た途端、ファンタジアとシャドウは絶句した。
「聖なる強大な光大技…!!ブレードチャージ!!?」
「何でそんな強力な技をロクサスさんが…!!?」
そう、ロクサスはBbsの技—ブレードチャージを使っていた。
これは15歳の少年が出来るような技ではないはずなのに…
「はぁぁぁぁぁ!!!」
次の瞬間、光の力が空へと掲げられキーブレードがかなり振り回される。
いきなりの事で慌てるが何とかかわしホッとしていると、それは束の間だった。
ブレードチャージが終わると、彼の背中には6本の羽のような物が生えていたから
「…風の象徴、ウィングブレード…」
呆然とファンタジアがそのコマンドの名を呟くと、ロクサスはシャドウを見る。
「反撃開始だ、俺はお前なんかに負けられないんだよ」
そう呟くと、ロクサスはニヤッと笑った。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.311 )
- 日時: 2011/04/19 19:20
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
ブレード…Σ
ブレードチャージぃぃぃぃ────??!!!
レイナ「落ち着けやい」
ブレードチャージはとても使える方でしたねぇ…
ウィングブレードまで来ると、もはや感嘆の溜息しか出ないよ。ロクサス君
やっぱしそこは、ロクサス補正なんでしょうかね((なんだそれ
タイムトリップもあと少し、頑張ってください^^
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.312 )
- 日時: 2011/04/20 16:31
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
ど、どうも…インフルエンザにかかって倒れていたリラです…(冷えピタ&マスク
リズ「あーもう!!風邪引いてるなら寝てろよ!!」
ムーン「まだ熱も下がってないんだろ?」
何を言うかぁ!!折角コメントが来たのだぞ!!?
寝てなんかいられるかぁ!!!!!
リズ「いや、38度の熱出した奴が言う事かソレか?(汗」
…否定はしない
これを更新したら寝るよ(どっちだ
花影さん
ブレードチャージすごいですよね!!
私もアクア姐さんとテラを使っている時すごく便利でした!!
ウィングブレードを使える理由は…『あああああ—————ーッ!!!』うるさッ!!?
ロクサス「バカ野朗!!ネタバレ自重しろッ!!!」
その内バレるのになぁ…
多分、補正ですね(エ?
タイムトリップもう少しで完結ですよ!!楽しみにしてください!!
それでは、書きます!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.313 )
- 日時: 2011/04/20 17:07
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「何アレ…?」
ロクサスが構えている時、シオンは始めて見る技に驚きを隠せなかった。
あんな技、城の書斎でも見た事ないからだ。
「風の象徴…ウィングブレード、かつて『絆巡る疾風』が使っていた強力な技だ」
ムーンが呆然としながら説明するが、彼自身も驚いているのは明白だった。
「何で…『テラ兄』と『アクア』しか使えないはずのブレードチャージをロクサスさんが…」
しかも、とんでもない事を呟きながら(シオンたちには聞こえてない)
ムーンは、謎深い現象にだだ固まる事しか出来ない。
「喰らいなッ!!!」
「うぐぁ!!!」
ロクサスがウィングブレードを振り回すと、シャドウはその一撃の重さに顔を歪める。
先らより明らかにパワーが増幅している、これでは流石にマズイと感じる。
「行くぞッ!!!」
そしてウィングブレードの力が溜まり、魔法陣のような物が現れ羽が散らばった。
この一撃は光の力も宿っている、闇属性のシャドウには効果てきめんだ。
「うぐっ…何故『3つの絆』を持つ者の技をお前が…!!?」
「さぁな!!頭に思い浮かんだ事をしただけだしな!!」
思わず問い詰めると、満更でもない風に答えられロクサスはもう一度ウィングブレードのコマンドに変化する。
シャドウが冷や汗をかいていると、状況は更に悪化する事となった。
—ドクン
「…ッ!!?」
何処からか強力な光と闇を感じゾッとすると、何かが飛んできた。
—そう、白いキーブレード『スターホワイトチェーン』…これを使えるのは一人しかいない。
「遅ぇよ…バカ野郎」
「—ごめんって、待たせたわね」
キーブレードを投げた人物にムーンは愚痴を言うと、その人物—少女はサラッと受け流す。
「何…!!?」
「アンタの言い分、理解していないワケじゃないわ…でもやり方が気に入らないだけだ」
少女を見てシャドウが固まると、キーブレードを手に戻しながら語る。
「何故だ…何故絶望したお前が立っていられる!!?」
「絶望を打ち破るのだけは得意でね」
指を指しながら信じられないとでも言うかのようなシャドウに、少女—リズは何時もの青い瞳で現れる。
「…ここまでお互い暴れちゃった以上、最終決戦をするしかないでしょ」
「…そうだな」
リズがキーブレードを構えながら見据えると、シャドウはダークマジックスピアで自分を闇に包む。
そして闇が晴れた瞬間、リズは顔を歪めた。
「なるほど…アンタの真の姿は闇の塊その物…」
『ハハハ!!真の姿を解放した俺に勝つつもりか?』
冷静にそう言うと、闇の塊—いやシャドウだったものが今まで以上に闇の力を解放する。
「仕方ない…私たちもコマンド解除するわよ」
「それしかねぇだろ」
二人がそれを見てため息をはくと、リズは『エアライダー』でムーンは『ダークインパルス』のコマンドにチェンジする。
「赤ウニ!!シオン!!」
「「ッ!?」」
そしてリズが二人の口に何か入れ込むと、『ファイアブレイザー』と『ゴーストドライヴ』に変化する。
「これでアンタらも大丈夫でしょ、さて…」
コマンドにチェンジしたのを確信すると、リズはシャドウに向かい合う。
「アンタ、人間は最低な奴らだって言ったわよね?」
『そうだ、それがどうした?』
リズがもう一度聞くと、シャドウは嘲笑うかの答えるのを聞くと呆れてため息をはいた。
「哀れね、アンタのその考え方か」
『何…!!?』
「確かにこの世界の人間は殆どが酷い奴らさ…でも良い人だっているのよ!!!」
可哀想過ぎて笑えるわと何時ものリズとは違うくらい冷酷な表情で言うと、黒い笑みを見せる。
「だから、アンタのその間違った考えを同じノーバディとして正して上げる」
そう何処か決意したかのように言うと、リズたちはシャドウに構える。
「—それが私の…ノーバディとしての意地よッ!!!!!!」
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.314 )
- 日時: 2011/06/27 17:56
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
インフルから復活ゥゥゥゥゥ!!!!!
あー!!ようやく普通にPC使えるよ(汗
リズ「これでようやく、最終決戦の続きを書けると」
…少しは病み上がりの私を労って下さい(涙
って!!…冗談だから、そこキーブレード構えるなッ!!(汗
リズ「チッ…(シャン…と光が収まりキーブレードが消える」
全く…これじゃあ気が休まらないんですけど…
リズ「……(キーブレード2本♪&ダスク召還&強力な光と闇の力が渦巻き始める」
(‾口‾;)!!!すみません!!書きます!!(滝汗
「消えるのならお前だけで消えろッ!!!」
「酷ッ!!?」
リズがそう叫びキーブレードを構えると、最終決戦の最中にも関わらずアクセルのツッコミが決まった。
流石ツッコミのエキスパート、どんな時でも彼はツッコミを忘れないようだ(殴
「ホント、これで終わりだってのに緊張感無いなッ!!!」
「それが、リズなんだよ!!!」
何処ぞの誰かを殴った後、アクセルが呆れているとムーンが答え駆け出した。
「おらぁ!!!」
その勢いで放たれた闇の一撃は強力で、同じ闇の属性の技でも効果があるようだった。
「やあっ!!!」
そしてリズがスケボーに乗っているかのような軽やかな動きでキーブレードに乗り闇の塊に攻撃していると、闇の一部が切り裂かれ消滅する。
「ッ!!コイツ一度攻撃されたら再生出来ないのか!!!」
「これだけの闇の力を解放しているんだ、その反動で攻撃だけで精一杯なんだと思うぞ!!!」
リズがキーブレードに乗りながら戻ると、ウィングブレードで6本の羽のような物を出しているロクサスも状況を把握する。
攻撃だけしか出来ないなら、好都合である。
逆にその能力をこちらが利用してやればいいのだから
「防御と回復は疎かになっている!!!そこを責めるぞ!!!」
「りょうかい!!」
ロクサスが切りつけると、ゴーストドライヴの特製であるテレポート攻撃を活かしながら攻撃しているシオンも納得する。
「だとすれば俺の分野だな!!行くぜ!!?」
広範囲の攻撃が得意なアクセルがニヤッと笑うと、高く飛び上がり業火を放つため強力な炎を放とうとしていた。
『サセヌッ!!!邪魔ヲスルナァァァァァ!!!!!』
それに気が付いたシャドウが闇の衝撃波を飛ばそうとアクセルの場所まで行こうとしたら
「邪魔をするなはアンタの方よ!!!」
「邪魔なんてさせない!!!」
「「連帯必殺魔法・ホーリーアワーッ!!!」」
リズとロクサスのナイスとも言える息の合ったコンビ技がそれを阻み、光によって闇は浄化されていった。
「今よ赤ウニ!!!」
「メガフレアッ!!!」
その隙にリズがアクセルを見えると、広範囲の業火は放たれた—
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.315 )
- 日時: 2011/04/23 16:31
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
『ギャアアアアアアアッ!!!!!』
その業火はシャドウの闇の塊をかなり焼き尽くし、これにはリズたちも喜ぶが…
『コレデ…終ワルト思ウナヨォォォォォ!!!!!』
「ギャアアアア!!?」
「き、気持ち悪ッ!!?く、来るな——————ッ!!!!!」
その闇の塊はアクセルの炎に耐え、何とドロドロと黒い液体が動くかのように近づいてきてムーンとリズは絶叫した。
はっきり言えば気持ち悪い…まるで勇者が窮地に立たされた気分だ(え?
『完全ナノーバディトナレェェェ!!!マズハ貴様ダロクサスゥゥゥゥゥ!!!!!』
「俺かぁぁぁ——————ッ!!?」
そしてシャドウはロクサスを狙ってきて、彼もあんまりの気持ち悪さに絶叫して逃げる。
…何で最初に俺を狙うんだよと泣く泣く思いながら
「アクセル助けてくれぇぇぇ!!!」
「おし!!もう一度メガフレアを喰らいなッ!!!」
親友の元へと走り後に隠れると、アクセルがもう一度メガフレアを放った。
炎が今度こそ全て焼き払らったと思い、ロクサスが思わず安心していると
『マダダト言ッタダロォォォォォ!!!!!』
「何で無事何だよ——————ッ!!!(泣」
「前言撤回ィィ!!生命力怖過ぎるだろォォォッ!!!(泣」
シャドウは更にドロドロ感を増し追いかけてきて、ロクサスとリズはもう泣きながら逃げ出した。
これを例えるならもはやカオスだ、世界が闇に包まれた方がマシかもしれないと思う←
「…俺には、生死をかけた命懸けの追いかけっこにしか見えないんだが…?」
「つーか、これならサイクス相手に戦った方がマシかもな…」
この光景を見たムーンとアクセルが、そう呟いているのも知らず
「いや二人とも!!リズとロクサス助けようよ!!?」
唯一、この状況でも正常な思考を保っていたシオンのお陰で何とか現実へと戻って来たが
「あ、そうだったな(汗」
「俺思ったけど、液体みたいになってるなら凍らせればいいんじゃね?」
アクセルがそう言えばと納得し、ムーンがよくよく思えばとそう案を出すと追いかけられている二人は即行反応した。
「ホントかぁ!!?」
「それなら喰らえぇぇぇ!!!ダイアモンドダスト!!!ブリザガ!!!フリーズ!!!グレイシャルアーツ!!!アイスバラージュゥゥゥ!!!」
ロクサスがそう聞き返し、リズは待ってもいられなかったのかすぐに氷の魔法5連発をやりシャドウを凍らせた。
『グガアアアアアッ!!!』
そして見事ムーンの予想通りシャドウは凍り動かなくなり、リズたちは心底助かったと言わんばかりの顔で座り込んだ。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.316 )
- 日時: 2011/04/23 21:46
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「…もう、終わらせなきゃいけない…」
リズたちがホッとし座り込んでいると、ファンタジアがそう言いシャドウの前に立つ。
そして氷を溶かすとシャドウだった闇に光の力をかけ—元の姿に戻す。(人の
「ッ!!!」
「ファンタジア引け!!!ソイツが元の姿に戻ったなら危険だッ!!!」
それを見てリズとムーンが構え、ファンタジアの元へと走ると彼女はそれを手でやんわりと制した。
「待って、ここまで巻き込んじゃって…勝手だと思うけど最後はあたしがやらなきゃいけない事なの」
「お前が…?」
ファンタジアがまるで自分自身に言うかのように説明すると、ムーンも首を傾げる。
「ねぇシャドウ、もう止めよう?あたしたちは罪を犯しすぎた…沢山の人たちをこんな酷い戦いに巻き込んでしまった」
「…それがどうした、俺には…関係ない」
シャドウの目の前に立ちぽつりぽつりと語るように話しかけると、シャドウはそっぽ向いてしまう。
しかし、ファンタジアはそんなシャドウを気にせず抱きしめた。
「ッ!!何のマネだ…」
「ごめんなさい、貴方の気持ちなんて…あたし理解しようともしてなかったんだよね…貴方は世界を破壊なんて思っていないはず」
自分に驚くシャドウに、ファンタジアは更に抱き締める力を強くして謝った。
彼は自分の闇ならば、どうして考えを理解出来なかった?理解しようとしなかった?
…いいや本当は理解したくなかったんだ、自分の闇が考えている事なんて怖かったから
「貴方は寂しかっただけだよね?ただあたしの心の元へと戻りたかっただけなんだよね?」
『はっ…?』
ファンタジアがそう言うと、彼女以外の全員があっけた声を出し首を傾げた。
どう言う事何だと思っていると、その考えが解ったのかファンタジアは苦笑し教えてくれた。
「つまりシャドウは恥ずかしかっただけだけ、あたしの心で眠りたいと思っていただけだったのに言えなかったの」
「え、えぇぇぇぇ!!?」
「おま…不器用な奴だなッ!!?」
シャドウを抱き締めながら穏やかに笑うファンタジアに、リズとムーンの呆れた絶叫が響く。
近く(というかファンタジアの腕の中)では、シャドウがうるさいと照れている
…てか、それだけのために世界と俺たちを巻き込んだと言うのか…!!?
「そっちの方がふざけんな何ですけど!!?」
これには思わずロクサスもそうツッコミを入れていると、シャドウが不貞腐れる。
リズが切れて、暴れようとしているのを何とかムーンが押さえている状況だ。
「何つー、わがままで強情な奴だ…」
「と言うか、意地っ張りだよね…」
ナミネを介抱しながらアクセルが呆れてため息をはいていると、シオンも苦笑しナミネにケアルラをかけていた。
まぁ、何はともあれ落ち着いてきているからいいだろう
「—おかえり、シャドウ」
「…ただいま、俺の心…」
ファンタジアがシャドウに手を伸ばし、少年が握り返すとその姿は優しい光が包みまるで嬉しそうに消えた。
—ありがとう…そして、ごめ…ん…なさい—
最後にその言葉が響き、地へと1粒のキレイな涙が落ちた。
そしてファンタジアも、涙を流す。
「…あたしこそありがとう、そしてごめんね今まで寂しい思いさせて」
彼女自身も、自分の闇へとお礼をいい
何はともあれ、事件解決である。
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.317 )
- 日時: 2011/04/26 18:20
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
ドオォォォォン!!!ズガァァァン!!!
「「ッ!!?」」
何とか全てが終わりホットしているのも束の間、大きな音が響きリズとムーンは驚く。
城が少しずつだが、崩れ始めているのだ。
「城が崩れてる…このままじゃヤバい!!?」
「シャドウの力がファンタジアの中に戻ったことでこの城が耐えられずに崩壊するか…!!」
リズが冷や汗をかきながら周りを見ると、ムーンも推測して頷く。
だとすれば、一刻も早くに退却しなければならないだろう。
「引けーッ!!!逃げろぉぉぉ!!!」
「しょうがねぇ!!リズ少し我慢しろッ!!!」
「え?って闇の回廊ぅぅぅ!!?(泣」
全力速で走ろうとしたらアクセルが闇の回廊を開き、リズたちを突き落とした←
そして闇は、少女の絶叫が響くと跡形もなく消えた。
「うおおおおおッ!!?」
「一気に崩れましたね…」
一方、ソラたちは城の外へと機関員の闇の回廊で出ていてすげーと感心していた。
その中でも、グラッセだけは深刻そうな顔をしていたが
「リズ…ムーン…ファンタジア…ロクサスさん…アクセル…シオン…ナミネさん…」
親友たちの名をぽつりと呟き、グラッセはうな垂れるしかなかった。
まだ彼女たちはここへと戻っていない、もしかしたら瓦礫の中に…
「いいや!!リズたちがそう簡単にくたばるワケがない!!!」
生命力だけは人一倍あるのだ、グラッセは前向きに考える事にした。
その考えはすぐに叶うことになるが
「だああああああッ!!!」
何とも元気な叫び声と闇の回廊が、目の前に現れたのだから
その中からは、自分が待っていた人たちがぞろぞろ出てくる。
「ムーン!!!大丈夫か!!?」
「それはコイツにいってくれ」
あまりにボロボロな姿で現れた友を心配し駆け寄ると、ムーンは違う方向を指差す。
それを見て、グラッセははっとする。
「ただいまグラッセ…全部やりとげたよ、私シャドウを救えた」
「…リズッ!!!!!」
闇の回廊酔いで顔色が真っ青だが、何時もの表情で微笑むリズにグラッセは思わず抱きついた。
これにはリズも驚くが、すぐに受け止める←
「あら、今日は積極的ね」
「うるせーッ!!!心配してたんだよバカ野郎ッ!!!」
面白そうに微笑むとグラッセが不貞腐れながらも抱きついてくる腕に更に力を込めるのに気が付き、リズは更に強く抱き締め返す。
「ごめんね、ちゃんと帰ってきたよ」
「当たり前だッ!!!」
リズとグラッセがそう言い合い、感動の再会をしていると—事件はまた起きた。
「リズ、グラッセ!!!あれ!!!」
「「ッ!!?」」
シオンがそう言い、二人はその方向を見て絶句した。
そこには街へと向かう大量の大型ハートレスがいたのだから
「オーガにネクストシャドウ…デブリスフロウまで…」
「何だよあの大型ハートレス大量発生は…」
リズが確認していると、グラッセは信じられないとでもいうかのように目を見開いていた。
「シャドウが消えた事で残っていた闇の力がハートレスを生み出したんだ…」
「そんな…このままじゃ…」
闇の解析が得意なムーンがまた説明すると、リズは困惑する。
このままでは、大型ハートレスが街で暴れてトワイライトタウンがどうなるかなんて想像がつくから
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.318 )
- 日時: 2011/04/28 17:12
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
…いきなりですが今回でタイムトリップは最終回です。
リズ&ロクサス「「はぁ!!?」」
前から言おうとは思ってたんだけどね…
今回でこんな感じになるから(台本渡す
リズ「…何ィィィィィ!!?」
それじゃあ、本編スタート♪(ちょ、待てぇぇぇい!!! byリズ)
「………やるしかないな、リズアレやるぞ」
「…ッ、そうだね」
するとロクサスが手を握り締めながらそう言うと、リズも納得したかのように頷いた。
そして、アクセルとムーンの腕を掴む
「リズ?」
「ごめん、勝手だって解っているけど二人に協力して貰わなきゃ出来ない事なの」
これにはムーンも首を傾げていると、リズは強い意志を宿した目で見つめ呟いた。
今から自分たちがしなくてはいけない、大事な事を…
「—ッ!!?お前ら…そんな事したらッ!!」
「—いいの、私たちはどうなっても」
だからお願い力を貸してと懇願すると、ムーンとアクセルは呆れたようにため息をはいた。
「はぁ…何言ってもムダのようだな…」
「しょうがねぇなぁ…俺たちを頼ったって事でやってやるよ」
アクセルが諦めたように言い、ムーンが苦笑しながら承諾するとリズはありがとうと小さな声で呟きグラッセたちを見る。
彼らはどうすれば被害を防げるかと迷っている、ならばアレを決行する事に私たちも迷いはなかった。
「—ごめんね、ソラにグラッセに機関員の皆」
『ッ!!?』
突然リズが謝ると、闇のバリアがグラッセたちの前に張られ全員が驚く。
そして、そんな皆に苦笑しながらリズとムーンとロクサスとアクセルはバリアの向こうにいる。
「リズ!!何を…!!」
「私たちが最大限のパワーをコイツらにブチ込む、その隙にアンタらは逃げなさい」
驚きつつもこのワケが解らない状況を聞くためにグラッセが問い詰めると、少女は答えハートレスたちを見る。
最大限のパワーをブチ込むと言う事は、リズたちが狙っているのは光と闇と炎の大爆発と言う事
そんな事すれば、リズたちの被害がどんなものになるかなんて想像がつく
「止めろッ!!!そんな事したらお前たちが…ッ!!!」
「私たちの命なんてどうなってもいい!!!寧ろグラッセたちの命を失う方が私は怖いよッ!!!」
止めるために叫ぶと、リズも負けないくらいの悲痛な叫びを上げる。
その時、グラッセは気が付いてしまったのだ…—少女が泣いている事を
「私は…闇と沢山戦って来たけど、何よりもその中でもグラッセやムーン、そして機関員たちが消えてしまったと思った時が怖かった」
たった一人にされてしまう恐怖と悲しみ、リズはそれを体験しているからこそ大切な人を失いたくなかった。
失う事が怖かったんだ、キミたちがいない世界なんて私には苦痛でしかないから
「だとすれば、皆を失わない方法…それは私が皆を守らなきゃいけない、いや守るんだ」
友を失わないためにとリズは言うと、ロクサスたちとハートレスのところへ走った。
「ロクサスとアクセルは光と炎で強力なパワーを完成させて、それを私とムーンの光と闇のコンビネーションにぶつけて爆発させるッ!!!」
「「「了解ッ!!!」」」
リズがキーブレードを構えながらもう一度やり取りを説明すると、三人が頷き駆け出した。
「行くぜ、ロクサス!!!」
「おうッ!!!」
アクセルがチャクラムを振り回し、それにロクサスがキーブレードをキンとぶつけると光と炎が集まる。
「「喰らえッ!!!光紅蓮奥義・ライトブラストバイッ!!!!!」」
火柱と光の柱が合わされた必殺技が解き放たれ、ロクサスはリズたちを見て
「今だリズ!!!」
「サンキュ!!!ロクサス!!!」
ライトブラストバイをリズたちの方向に向けると、リズとムーンは宙に浮き上がり光と闇の最強奥義を放とうとしていた。
「ソラとリク!!感謝するわよ!!!」
「技借りるぜッ!!!」
「「光闇全奥義・オールオーバー・改ッ!!!」」
そしてソラとリクの奥義がリズたちによって更に強化され、ライトブラストバイにぶつかり—爆発した。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
「きゃあああああ!!!」
「ぐっ…リズ———ッ!!!ムーン———ッ!!!」
もちろんその威力はかなりの物で殆どの者が弾き飛ばされていると、グラッセはその中でも友の名前を叫んだ。
その爆発が消えた後、そこにはハートレスたちがいたような痕跡もなくリズたちがいたような跡形も何もかも無かった。
「…終わったの?…リズたちもいなくなっちゃったの…?」
ファンタジアが全員の心の中を代弁すると、ぺたりと座り込んだ。
こんなの嘘だ、リズたちもシャドウも消えて終わるなんてこんな事あるはずがない。
「嘘…嘘…イヤァァァ——————ッ!!!」
現実を信じたくない幼い少女の悲鳴はとても痛々しく、ファンタジアが頭を抱えるのを見て機関員とソラたちはハッとする。
ファンタジアがこんな反応なら、グラッセはそれ以上の反応だろうと思ったからだ。
親友を…全て失ってしまった彼の心は、ズタボロと言っても過言ではないかもとさえ思う。
「グラッセ……ってえ?」
そんな一同を代表してソラが話しかけると、グラッセはただ立ちすくんでいた。
だが、一行の予想していた反応ではなかった。
「あのバカ…どうしてムチャしかしないのかねぇ…」
『ええぇぇぇ——————ッ!!!!!!?』
グラッセはリズたちに対してただ呆れているだけで、またしても全員が絶叫した。
てっきりショックで憔悴したり、泣き出すと思っていたから
「アイツらの事だから生きてるに決まってるじゃないですか、だとすればやる事1つです」
アイツらを探す事でしょ?と聞いてくるものなので、一同は更にポカーンと呆然と固まる事になる。
な、何でそんなに冷静でいられるんですか!!?←
「見つけ出してやるよ、必ずな!!!」
グラッセは空を見上げながら、そう振り向いて笑った。
そう確かに戦いは終わったが、また忙しい日々が始まると言うだけである…
—キングダムハーツ!!タイムトリップチルドレン・完—
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.319 )
- 日時: 2011/04/28 17:28
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
ようやく、キングダムハーツ!!タイムトリップチルドレンが完結しました!!!
今まで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました!!!
リズ「オイ、クソ作者ぁ…ッ!!!(黒笑」
ロクサス「俺たちの言いたい事解ってるよなぁ…ッ!!!(黒笑」
…いきなりこれかぁぁぁぁぁい!!?(涙
ちょ、私何かしましたっけ!!?
リズ「思いっきりしたわぁぁぁ!!!何よこの終わりはぁ!!!(怒」
ロクサス「結局シャドウはファンタジアの中に戻り、俺たち死亡フラグ立ってんじゃねぇかぁ!!!(怒」
だー!!!しょうがないじゃん!!
一番いい終わりがコレなんだからさぁ…シャドウが倒されて終わったら何か後味悪いしメモリーチルドレンにも続きませんよ!!?
グラッセ「ん?メモリーチルドレンに続く話だったのか?」
続編を決めたって言ったでしょ、アレはタイムトリップから続く話って意味だよ
ムーン「なるほどな、んでメモリーは確かリズと俺とロクサスさんとアクセルがメインになるんじゃないんだっけ?」
もちろんですよ、だから最後あんな風になったんですよ(エ?
4人が機関から別行動になるには、最初のシナリオと言ったらいいですかね?
リズ「何故に疑問系!!?」
アクセル「作者、お前ちゃんと話考えてるんだろうな…?」
考えてますよ!!メモリーではちゃんとシオンやナミネの話を書きたいなと思います。
シオン「あたしたちの?」
うん、シオンは復活後の事とか…ナミネはリズたちの喪失後だね←
ナミネ「喪失って…失踪後じゃないの?」
喪失の方があってると思う、このあとがき終わったらエピローグ書くから
リズ「ふーん、それじゃあタイムトリップの続編『キングダムハーツ!!メモリーチルドレン!!』をお楽しみに!!!」
グラッセ「エピローグでは、少しだけ話が露になるぜ!!!」←
ロクサス「俺たちがメインの話を楽しみにしてくれよな!!!」
アクセル「本当にメインなのか…?不安だ…」
ムーン「ごもっともだな」
ムーン、ひどっ!!
- Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.320 )
- 日時: 2011/04/28 17:47
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
—エピローグ—
「キミがまた大暴れして全てが終わったか…」
のとかな青空が広がっている場所で、一人の栗毛の少年がそう呟くと少年は胸に手を当てる。
そこからは、暖かな自分と繋がっている金髪の少女の心を感じる。
「過去と未来は思わない形で繋がることもあるか、まさにこの事だな」
「『 』!!ソラから連絡が来たわよ!!何か緊急事態ならしいわ」
ぽつりと大事な事を少年は呟いていると、青髪の少女が自分を呼んでいる。
「解ったすく行くーッ!!!」
そして少年は返事をした後、またしても青空を見上げとある名前を言った。
「キミはどうして過去なんかにいるの?『リズ』」
その名は、自分にとっても大切な少女の名前
—全ての運命に偶然などない—
—光と闇がぶつかりし時、何が生まれるのか—
「全く…俺たちよく生きてたよな」
「そうだな、でもリズとロクサスはボロボロですがね」
星空が広がっている中、赤髪の青年—アクセルと紫髪の少年—ムーンはお互いの親友であるリズとロクサスをおぶい岩陰にいた。
リズはボロボロで腕からは出血が酷く、ロクサスにいたっては意識を失って危険だった。
「今からフレンドケアルガかけますから、それで何とか耐えてくれ」
「んじゃ、俺はラストエリクサーとか調達してくるわ」
ムーンがそう言うと淡い緑の魔力が二人の体を包み、アクセルは闇を纏い消えた。
「…しばらくはお前の元に戻れそうにないわ、済まないグラッセ」
ムーンは1人の親友に謝りながら、傷付いている友を癒した。
—闇を倒したが、全ては終わってなかった—
—記憶と時間を操る者が、暴走する—
「イヤ…体が勝手に…あたしこんな事したくない…」
「ダメ…止めて!!!お願い…」
金髪の少女と青髪と緑髪が混ざった少女の悲痛な声が響く…
—記憶とは脆い物で、痛みを伴う物だった—
「俺の中に何かが入り込んで…!!!」
赤髪の少年が苦しみ、闇を拒むが時既に遅かった…
彼の心と記憶は、粉々になる。
「私は…真実を知ってもアンタと戦う、アンタを倒す!!!」
迷い無き光と闇の少女の決意が、全てを動かす…
—キングダムハーツ!!メモリーチルドレン!!—
—P・S—
これにてタイムトリップは終了です。
ここには番外編を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします!!