二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.323 )
日時: 2011/11/05 14:07
名前: リラ (ID: BDgtd/v4)

メモリー編書いてて思ったんだけど、Bbs組の日常書いてみたくなった。

リズ「…は?」

なので、我が家のBbs組とリズの共通点を書きたいと思いますので!!
それでは、書くぞー!!

番外編1—眠りから目覚めし未来での日常—

「ふわぁ…」

青空が綺麗に晴れている朝、黒髪の少年が眠そうに目を開ける。
その金色の瞳は何処か生意気そうで、起きたばっかりなので少し虚ろだった。
だがそうも言ってられない、朝食の準備があるので黒髪の少年—ヴァニタス台所へと向かった。

「眠ぃ…」

「あらヴァニタス、おはよう」

そして台所へと向かうと、青髪の少女—アクアが元気に挨拶をしエプロンを付けていた。
アクアとヴァニタスはこの旅立ちの地に住んでいる中で唯一料理が出来る人物だ、なので最近は二人でご飯をつくるようになったのだ。

「ヴァニタスが手伝ってくれるようになってから随分準備が楽になったもの、ありがとう」

「…フン、後はメシ盛るだけだから俺はヴェントゥスたち起こしてくるぞ」

かつては敵対していたが、あの男がいなくなった以上もう戦う必要もない。
お互いそれを理解しているから、一緒に暮らす事になったのだ。
アクアが笑顔でお礼を言うと、ヴァニタスはそっぱ向いて他の皆を起こしに行った。

「フフフ、素直じゃないんだから」

もちろん素直に褒められ照れている事を、アクアは気が付いている。
さて、ヴァニタスが戻ってくる前にラストスパートと行こうか

「ったく、コイツらを朝起こす事が一番めんどくさいんだよな…」

一方、ヴァニタスはため息をはきながらまずはテラの部屋へと向かった。
この中で唯一テラは寝起きがいい、だからこそ今のうちに起こしておくのだ。

「おいテラ、起きろ」

いきなりドアを開けてはいるのはマナーとして気が引ける、なので数回はドアをノックする。
しかし返事は無い…珍しいと思ったら納得した。

「そりゃあ!!!」

「喰らえ!!!」

テラはとっくに起きており、中庭でリズとキーブレードの特訓をしていたのだ。
恐らくリズも今朝は早く目覚め、偶然テラと会い特訓を手伝ってくれと言われたんだろう。
めんどくさいなと思いつつ、何だかんだ言って優しいヴァニタスは迎えに行くことにいた。

「ダークファイガッ!!」

「ぐっ…」

ヴァニタスが中庭に着く頃には、リズがテラの懐にはいりダークファイガを決めていたところだった。
どうやら、今回はリズが勝った様だ。

「今回は私の勝ちね、テラ兄」

「ああ、また強くなったな」

キーブレードを仕舞い座り込んだテラを助け起こすと、テラも微笑み握手する。
すると、リズがヴァニタスの存在に気が付き駆け寄って来る。

「あ、ヴァニヴァニー!!」

「そのあだ名止めんかぁ!!!」

元気に勝手につけられたあだ名を叫ばれると、ヴァニタスはツッコミを決める。
Bbs組での唯一のツッコミ役は、ヴァニタスなのだ。

「…じゃあ、黒ウニ、黒チョコボ、黒トサカ、サボテン、ヴァニコ、ツンデレ、純粋な闇、さぁ選べ」

「全部ロクなの無いじゃないかぁぁぁ!!つか最後の純粋な闇ってもはやあだ名じゃねぇ!!てか喧嘩売ってるのかァァァ!!?」

するとリズは思いついたあだ名を言いどれがいいかと聞くと、ヴァニタスの絶叫が旅立ちの地中に響いた。
これが、朝の日常なのである。

—後編に続く—

Re: キングダムハーツ タイムトリップチルドレン!! ( No.324 )
日時: 2011/06/11 17:30
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「もー、ヴァニヴァニったら手加減無いんだからー」

「お前のせいだアホ——————ッ!!!」

「お、落ち着け二人とも…(汗」

その後ヴァニタスにキーブレードで頭を殴られたリズが、不貞腐れているとヴァニタスがブチ切れもう一度殴ろうとするのを必死にテラが押さえリズにもケアルをかけていた。
アクアが自分とヴェンにまるで兄弟のようだと言って来た理由が、今解った気がする。

「二人は本当に兄弟のようだな」

「「はぁ!!?こんな奴と何処がだ(よ)!!?」」

思わず笑ってしまいながら言うと、二人揃って指を指しながら言うものでなおさら笑ってしまう。
しかし、笑ってしまった事をテラは次の瞬間心底後悔する事になる。

「何がそんなにおかしいのさぁ!!テラ兄なんか…——(ピー)で———(ピー)で——————(ピーピーピー)なクセにィィィ!!!(怒」

「そしてお前この前——(ピー)した挙句————(ピーピー)しただろうがァァァ!!!!!(怒」

『何処からそんな言葉覚えてきたんだ二人ともォォォ!!?そして何でそんな事を知っているんだァァァ!!!』

リズとヴァニタスが何とも自主強制をかけなければならない程の言うと、テラは二人に負けず劣らずの声で絶叫する。
ちなみに予断だが、これをヴェン以外の全員が聞こえておりしばらくネタにされたのは言うまでも無いだろう。

「—で、何で私までヴェンを起こしに行かなきゃいけないのよ…」

「うるせぇ、ヴェンを起こす事が一番大変だってお前だって解ってるだろ」

「だから嫌なんでしょうが…」

恥ずかしさの余り部屋に閉じこもってしまったテラを他所に、リズとヴァニタスは最凶の難関ともいえるヴェンの部屋へと来ていた。
二人とも彼を起こすのには少々躊躇い…というか恐怖がある。
今から、それをご覧ください。

「スピー…」

「…ヴェーン、朝だよ起きろー」

何とも気持ちよさそうに爆睡しているヴェンの頬をツンツンと突付いてみるが、起きる気配は無い。
そしてヴァニタスがどうしようと考えていると—一番恐れていた事が起きた。

「ムニャムニャー…ホーリー」

「ごふっ!!?」

寝返りを打った途端、何とヴェンはいきなりヴァニタスが苦手とする光属性の技ホーリーを放ってきた。
これがヴェンを起こしに行きたくない理由、ヴェンは眠っていると無意識に人の弱点の魔法を唱えてくる傾向があるのだ。
しかもそれは、全て強力な技…かなり危険だ。

「ホーリーライズ…トルネド…マジックアワーぁ…」

「何で普段使えないハズの技使えてるんだよォォォォォ!!?」

そして次々と強力な技を唱えて行き、ヴァニタスは痛々しい絶叫を上げる。
近くでは、リズは自分だけリフレガを張り『ゴメンね…ヴァニヴァニ』と冷や汗をかきながら見守っていた。
無理やり止めればいいのでは無いかと考えると思うが、ヴェンは逆にカウンターを決めてくるのでただ収まるのを待つしかなかった…