二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロソングで小説を書いてみる。〜リクあれば受け付けます〜 ( No.7 )
- 日時: 2011/01/12 09:54
- 名前: なぅ (ID: DN0pvQeX)
ツギハギ惨毒で小説書いてみた。((少し長めなので半分くらいずつ分けて書きます
机の上に転がっている糸を手繰り寄せ、錆びた針の穴に通す。
糸と、針穴の擦れる音が耳に障ります…
思い出の沢山詰まった草臥れた布と私は、額縁の中で二人きりです。
……痩せこけてしまっている顔。
私は悲しいからお人形さんを抱えていた。
そのお人形さんはもう壊れて、腕も無ければ目もありません。
継ぎ接ぎあわせで(お母様、継ぎ接ぎで)
直して!(合わせて直してくれませんか?)
一人ぼっちの部屋の中で私はお人形さんとお喋り中。
お母さんには、「愛想が悪くて笑わない子だね」って言われてる。
一人さびしいお夕食。だから、お人形さんと一緒に食べるの。
冷めたひとかけのパンと、トマトスープに移る私の顔。
- Re: ボカロソングで小説を書いてみる。〜リクあれば受け付けます〜 ( No.8 )
- 日時: 2011/01/12 10:38
- 名前: なぅ (ID: DN0pvQeX)
>>7 〜続き〜
私は小さく歌うの。(小さく、うう、う、歌う)
私の、らららの声は。(ららら の、こ、声は)
冷たい部屋に。(つ、冷たい部、や、屋に)
少しだけ響いて……。(少々、すこ、しだけ響いて)
真ん中に座る。
(真ん中に座っている)
私の頭の上で消えた!
(私の頭の上で消えました!)
私の音は、
寂しい音? 寂しい夜。
どこもかしこも腐っていく…。
一人ぼっちの部屋の中。
「貴方は悪い子なんかじゃないんだから」
って、お人形さんが私に言うの。
また、一人寂しくお夕食。お人形さんと食べるの。
冷めてしまったひとかけの大きな肉と
赤黒いゼリィー…。
いつかの絵本の中には楽しそうに笑う家族の姿が描かれていた。
魔法の世界と、私の世界はこんなにも違うの?
「右手に握った寂しさに
(そして彼女は右手に握った寂しさに)
「在るだけ」の愛を詰め込むの
(「在るだけ」の愛を詰め込んだ)
静かな其処には
(気づけば時間が過ぎたようだった、静かな「其処」には…)
ひとかけの母が皿に乗りこちらを見つめていた」
(ひとかけの母が皿に乗りこちらを見つめて何かを訴えていた)
*ツギハギ惨毒 〜fin〜*