二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ONE PIECE】 HOPE!! ( No.2 )
日時: 2011/02/20 23:43
名前: 遊 (ID: .8sHsKzk)

第1話 “挑発”







——俺の財宝か? 欲しきりゃくれてやるぜ……
  
  さがしてみろ この世の全てをそこに置いてきた





“海賊王”ゴールド・ロジャーは不敵に笑う。

まるで、これからの未来……“大海賊時代”が目に見えているかのように——。














「——“麦わらの一味”の船長さん……ですか?」


一人の少年に名前を呼ばれ、“麦わらの一味”船長、モンキー・D・ルフィが振り返る。


「お前、誰だ?」


少年は顔にゴーグル、しかも俯いていて表情がよく分からない。口元がうっすら笑っていることは分かる。

ここは、“偉大なる航路(グランドライン)”にあるダウラーシティ。
島全体が一つの町になっていて、「ウォーターセブン」に並ぶ、大都市である。

彼ら“麦わらの一味”は、“記録(ログ)”をためるのと、休息、買出しの為この町を訪れているのだが、ルフィは一人で行動しているみたいだ。


「何もねェなら、おれは行くぞ」


応答がない少年に呆れたルフィは、先に進もうと一歩踏み出したその時。


「おれと、勝負してください」


気づいたときには既に遅く。

ルフィは少年に思いっきり頬を殴られていた。

Re: 【ONE PIECE】 HOPE!! ( No.3 )
日時: 2011/02/20 23:44
名前: 遊 (ID: .8sHsKzk)

「いきなり何すんだ!!」


少年の拳は確かにルフィの顔に入ったものの、ルフィは“ゴムゴムの実”を食べた“能力者”。打撃は効かない。

ルフィに理由を聞かれるも少年は何も答えようとはせず、腰辺りに装備してあった大きな鉄のブーメランを両手に構え、それを思いっきりルフィに向けて、投げる。


「うおっ!」


ブーメランはルフィの頬を掠めた。
ルフィの頬に一筋の血が流れる。

完全に頭にきたルフィは、少年を殴ろうと腕を伸ばそうとした。
が、ルフィの後ろから、ブーメランが戻ってくる。


「あぶねぇっ!」


間一髪避けたルフィはその勢いで、彼の十八番でもあるべきあの技を繰り出す。


「“ゴムゴムの……銃(ピストル)”!!」


腕は少年に向かって伸びる。

決まった、と思い見てみると……少年は先ほど戻ってきたブーメランで受け止めていた。


「……お前、何がしてェんだ?」


ゴムの腕が元に戻る。
少年は静かにブーメランを戻すと、ルフィの近くに歩み寄った。

そして、今までつけていたゴーグルを外し、しっかりとルフィの目をみて、


「この町を……助けてください……!」