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＊はらり＋二部構成＊

はらり、はらり。
例えるならそんな感じで校庭に一本だけ咲いている大きな桜が揺れている。
この桜を見る事ができなくなるのは凄い悲しい。
君とずっと見ていたかったのに……。
君に「さようなら」なんて言わないからね？
私はまた巡り会えると信じてるから……。

夏の日は登校途中の長い長い坂道をぺダるこいでいる君の後ろで、
君の制服をつまんでいたけど、本当はね？
ギュってしたかったんだ。
君にいつも「もうちょっとだよ」なんて、エールを贈っていたけど、
もうエールを贈るのも最後になるね。
今、君のもとに誰よりも近くに居るのに誰よりも遠く感じるよ？

自転車から降りて見上げた学校はピンクの桜や、正装の先生、笑っている生徒が居た。
けど、いつもとは違って見えた。
明日からは私と君、他の生徒も別の道をそれぞれ歩んでいくんだね。

はらり、はらり。
揺れている桜。
ずっと君と見ていたかった。
君に「さようなら」は絶対言わないから。
また、巡り会えると信じて——。

はらり、はらり。
涙が落ちる。
きっと、私は君の事が好きだったんだ。
この想いは私の心のしまったままにしておくから。
そっと「君が幸せに」って願い続けるからね……。

私と君。
私たちの心に桜咲け！

私と君。
二つの心に桜咲け！
強く……強く……——


今から２年先の君はなにをしてるかな？
誰といるのかな？
私はどうだろう。
でも、今までどおり君に笑顔で「またね」って言われてたいよ。
その時はちゃんと大きく手を振ってね？

はらり、はらり。
揺れている桜。
ずっと君と見ていたかったんだ。
君に「ありがとう」と言いたいよ……でも言えない。
また、思い出になんかできないよ——！


はらり、はらり。
揺れている桜。
ずっと君と見ていたかった。
君に「さようなら」は絶対言わないから。
また、巡り会えると信じて——。

はらり、はらり。
涙が落ちる。
きっと、私は君の事が好きだったんだ。
Maybe I can say nothing to you
I must not look back to you
私は君との今日までを絶対に忘れないからね……？