二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: トランプとアリスとボーカロイドと ( No.28 )
日時: 2011/07/20 23:14
名前: 猫科の犬 (ID: LsYW7S6m)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

第4章 ハートの国のアリス

4−1

「おぉ〜い。音異ちゃ〜ん。起きてぇ〜。大丈夫?」

う〜・・・。誰かの声が僕のこと呼んでる・・・。

「だ・・・・誰?」

「ミクのこと忘れちゃったの!?」

あぁミクcでしたか。こりゃ失礼いたしましたと。

「んで、ここは?」

「わからない!」

がくっ
わからないんかいっ
といいつつもまぁ当たり前か。急にこんな所に移動してきたんだもんなぁ〜
それにしてもこの国は、女しかいないのだろうか・・・。
さっきから女しか見当たらないのは気のせいか?

「さぁ〜っそくぅ?この国を探検だぁ〜♪」

ミクcテンション高いなァ〜
でも、動かないよりは、マシか。ミクcの後をついてこうか。

「ミックミックにしィ〜てあげるぅ〜♪」

えぇ・・・。
その歌、歌いながらこの街歩くの!?
皆からドン引きされてるから!こっちまで恥ずかしくなってくるじゃん。




ちょい一旦切る

Re: トランプとアリスとボーカロイドと ( No.29 )
日時: 2011/12/09 20:22
名前: 猫科の犬(鏡猫) (ID: vGcQ1grn)

↑の続き


と、その時後ろから声がした。

「あの・・・すみません。」

「ハイ!?なんでしょう?」

いきなりよばれてビックリしちゃった。
その僕の声でミクcも気づいたらしくこちらを向いてきた。
僕を呼んだその少女はものすごくおどおどしていて何というかものすごく可愛い・・。

「あっ!えと、えと、あの・・」

でもやっぱりあまりおどおどしすぎても困るよなぁ〜・・・。
そんな事思ってるとミクcが急に喋りだした。

「む〜・・。おどおどしないで用があるんだったらいっていいよ!」

あぁ、ミクc。あなたはとても優しすぎます。
どうしてそんなに優しいんですか。
僕なんて、音痴だしそんな言葉かけられないし、可愛いとか思っちゃってるし。

「こ、ここでは話せないので、い、家に、き、きませんか?」

そんなに大事な話なのかな?
でもなんで僕達知らない人に話しかけたんだろう?
一応人見知りする子みたいだけど、仲のいい友達はいるはずだし・・。
ま、いっか。大事な話っていうのもすっごく気になるし?

「いいよ!行こう?」

「ミクも賛成!!行こう!貴方の家!!」

ミクc・・。貴方はただたんにこの子の家を知りたいだけですよね・・。
そんなこんなで僕達は人見知りの子の後へついていった。




数分歩いてやっとたどりついた場所は大きい大きいお城だった。
3回目かな?こんなでかいお城をみるのは。もうなれてしまった・・・。

「うわぁ〜!!でっかいお城!ミクこうゆうお城住んでみたいと思ってたんだぁ!!」

僕は、もう慣れちゃったけどミクcは、初めてだもんね。
でもね、ミクc。まだ住むと決まった訳じゃないんだよ。

「ど、どうぞ。お入りください。」

「どうも」

軽くミクcの手を引っ張りながらお城の中へ入って行った。
その中は、前まで見た2つのお城とは違う構造になっていて、第一印象がハデだという事。
どこの誰がこんな気色悪い城をたてたんだ・・。
ミクcも同じ思いらしく一気に住みたくなくなったという顔をしている。
まぁ、こんなハデなお城に住むなら野宿した方がましだよな。

「こ、こちらです。」

Re: トランプとアリスとボーカロイドと ( No.30 )
日時: 2011/12/12 22:05
名前: 鏡音 (ID: WKDPqBFA)

4−2

人見知りの子が扉をあけるとそこには、ハデな衣装に身を包んだ王女っぽい人がいた。
これもまた、クラブの国にいた赤の女王と同じようにおばさんくさい。
と、ゆうよりかは、けばいといった方が正しいだろう…。

「おつれしました、王女様。」

「ありがとう。さがってよいぞ。」

あ、今回の女王様は結構優しい人。
クラブの国のあのババァは、全然優しくなかったからな。
性格的には、期待できそう。ただ、センスは期待できそうにもないけど。
そういえば、なんでここまで僕達を連れて来たんだろうか?
何か理由があって連れて来たんだろうし。

「さて、本題に入る。まずは、なぜ我がそなた達をこの城へ連れてきたか、という事からだ。」

あぁ、疑問に思ってたことを質問する前に答えてくれたよ。
やっぱり、気がきくね。今回の王女は。

数分間、話は続いた。
ミクcには、興味ない話だったらしく完全にスリープ状態。
後で起動しなおさなきゃ。
という事でまぁ簡単に話をまとめてしまうと、
1、この国の住人から通報が王女に入った。
2、その通報が、僕達のことで内容が変な歌を歌ってまわりを迷惑させている、との通報
3、そこで、王女はメイドに「その者達をここへ連れて来い」的な事を命令し現在にいたる。
と、言う事らしい。
なるほど。ここにきてしまったのはミクcのせいだっていう事だね。
うん。よくわかったよ。
僕はてっきりまた「アリス」関連の話かと思ったからなぁ。
とりあえず、言い訳を…。

「あの、僕達は、信じてもらえないでしょうがいつのまにかこの国に来てしまったのでこの世界の法律とか
 よくわからないんです。なのでここは悩んでいてもしょうがない!という事で歌ってました。本当にすみません!悪気はないんです!!」

「ほほぉ〜。そなた、今『いつのまにかこの国に来てしまった』 といったな?それはどうゆうことじゃ?」

あ。これどうやって答えようか?ここは漫画っぽい感じで進めていくかな。

「えっと、それは僕にもよくわかりません。ただ気を失っている内にこの国へ来てしまって…。」

「面白い奴じゃ。そうだ。お主達、止まる所は決まっておるのか?」

「いや、まだ…」

まさか、これは、この城にとまっていけ!というパターンか!?
そうなのか!?

「なら、ちょうどいい。この城にとまっていかんか?」

キタァァァァァ!!!\(・∀・)/
予想した通りの展開!!でも、泊まっていく所がないのは事実。
この国は初めてだから夜に何が出てくるのか分からないし野宿はさけたい。
それにもし泊まる所がきまったとしてもこの国の金持ってないから泊まれない。
仕方ない。泊まるか。

「いいんですか!?ありがとうございます!!」

「いいんじゃよ。ほれ、そこのお主。この者達を部屋へ連れてっておやり」

「了解しました。王女様」

今度は、人見知りじゃない子が案内してくれるみたいだ。
僕はとっととミクcのスリープ状態を解除し起動させ、その案内人の後をついていった。

Re: トランプとアリスとボーカロイドと ( No.31 )
日時: 2012/12/23 19:33
名前: 鏡猫 (ID: njy0rZSb)

4−3

「こちらでございます。」

「うん、ありがとう。」

「ご飯の用意が出来ましたらお呼びいたしますね。何かあったら近くのメイドへ質問など遠慮なく言って下さい」

そういって、そのメイドさんは一礼して出て行った。
それにしてもやっぱりハデだなぁ
いってしまうと自分。あまりハート柄が好きではない。

「この城ってどこもかしこもハデなんだね!音異c!」

「う、うん。」

そういえばミクcは、ハート柄って好きなのかな?
人柱アリスでは、クラブ役だけど。
でもあれってやっぱ髪の色で決めてるのかな・・・。

「あ!音異c、音異c!見てみて!コレ!」

え?どれ?どれを見ろというの?
ミクcが指差した方向には、ハートの中に顔が描かれているマーク。
だけど周りのハートにはそんな顔は描かれていない。
まさかパクリなのか?隠れ○ッキーのパクリなのか!!

「あれみたいだね!あの隠れミッ○ーの奴!」

「うん、そうだね。ミクc。というかもうパクリじゃないかな?」

「へぇ〜、王女様もパクリってするんだね。」

うん。それ、僕も驚きだよ。
って、待てよ?パクリって決めるのはまだ早くないか?
だってだよ?この世界は少なくとも僕の知ってる世界ではないし。
あの伝説のネズミがここにいるのか?もしいなかったら隠れ○ッキーなんてないし。
パクリにはならない・・・。王女の発想ってなるんだけど。
ん〜・・・お腹すいてきた(実際は減ってないけど)
あぁ、こんな歌どこかで聞いたことがあるなぁ・・・。
確か、えっとリンcとレンkが歌ってる・・・リモコンだ!
そうだよ。リモコンでそんな感じの歌詞があったはず。
『悩んでいてもお腹は減るし』って部分かな。
思いだしたら随分とすっきりした♪

「ねぇ、音異c。」

「何?ミクc」

なんか用でもあるのかな?

「暇だね。」

・・・そっちか。
でもそうだよなぁ。何もしてないって暇すぎる。
って、ミクc・・・。いくら暇だからって手当たり次第にあさるのって無しだと思うよ。

数十秒間、ミクcがそこらへんをガサガサしていると何かをみつけたらしい。

「音異c!トランプ見つけた!トランプやろう!トランプ!」

「うぅ?うん。でも2人でやるの?」

いけない、いけない。ぼーっとしてて変な声だしてしまった。
でも、よく見つけたね。トランプ・・・。

「う〜ん。ミク的にはババ抜きがやりたかったから2人じゃつまんないよね。どうしよう」

ババ抜きねぇ〜

「ミクc、そのカード貸して。」

「うん」

ミクcからそのトランプを受け取り枚数を数えてみた。
そしたら2枚足りない。何が足りないのかなとか思って見てみたらジョーカーの2枚がなかった。

「あぁ、ミクc。ババ抜き出来ないよ。」

「なんで?」

「ババがないから」

「そっかぁ〜・・・。」

でもなんでババだけがキレイに抜けてるんだろう・・・。
あ、でもよく考えてみればクラブの国でもジョーカーってなかったかも。
レベルにもジョーカーっていうのなかったし。
最初は、元々大富豪ってジョーカー使わないゲームなのかなって思ったけど、そんなことないよね・・・
ほとんどのトランプゲームはジョーカーついてるし。
まぁルールによるけどね。
今思えばジョーカーって一番大切なカードだよなぁ。

「あ、じゃあ7ならべしようか。それなら、ジョーカー不要でも出来るんじゃない?少し面白みは減るけど。」

「お、いいね。んじゃ、近くの人呼んでくる!」

「うん、お願いねぇ〜」

結局7ならべになった。
あの後、すぐにミクcは2人ほどメイドさんを連れてきた。
やっぱ4人いるとそれはそれで楽しかった。

















「ふむ。あやつ。ポケットにあのカードが入っておった。もしかするとアリスなのかのぅ。」

「王女様。いかがなさいますか?夕食後、あの方ともう1人のお客様とトランプゲームをするのですか?」

「そうじゃな。一回実力を見せてもらおう。トランプを用意しといておうれ。」

「了解です。」