二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 友情。それは偽りでしかない (星のカービィ) ( No.103 )
- 日時: 2011/08/13 21:06
- 名前: 猫科の犬 (ID: UDcUxrh6)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
なんだろ。この感じ。気持ち悪い。
さっき02の時、闇化しそうになったけど今は全然それと同じ感じじゃない。
なんか気持ちいような、苦しいようなよくわからないや。
何か新しいことができそうな感じがする。
カイルのカウントダウンが終わった時、カービィが包んでいた光が消え新しい姿になっていた。
ソードカービィじゃない。
闇化したカービィでもない。
新しいコピー能力だった。
「デスカービィ」
その容姿は大きな鎌を持っており、黒いフードで顔が見づらくなっていた。
「ダークソード。」見た目は、鎌とまったく異なるが、デスサイズという物は、鎌に死の力を用いている。
なのでカービィの体の中で、死と闇が混合し同じ刃物どうしということで鎌と認識したのだろう。
きっと気持ち悪い感じはそこから来ている。
1つ驚くことは、カービィがクリスタルの力なしに新コピー技を作り上げたこと。
なぜ、クリスタルの力なしで新しいコピー技を作り上げたか。
それは、今までの中でカービィはクリスタルと常に一緒にいるような状態に近かったからだ。
違う世界へ移動するときも、新しいコピー能力を使う時も02の戦いのときもクリスタルの力を使っていた。
そのため、カービィ自身の体がクリスタルの力を少しだけ使えるようになっていたのだ。
そこで、今。新しいコピー技が出来上がった。
「新しいコピー技か。いつもその強さには驚くよ。だけど俺も昔の俺とは違う。
本気でかかってこいよカービィ。じゃないと、死ぬぞ?」
カイルは、準備が出来たカービィに向かってソードを突き刺そうとする。
それを、カービィはすぐに鎌で防御する。
ようするにここからは体力比べだ。どっちかの体力が切れればそいつの負けとなる。
カイルは一旦、身を引いた。
「(なんか、今体が勝手に動いた・・・。)」
「なんだ。初めての武器で扱い方がわからないと思って油断してたけど、案外使えるんだね。」
「うっ!!確かに、この武器初めてだけど・・・。」
「別にいいけど。こっちの方がおもしろくなりそう。」
そういって、カイルはもう片方の手にもう一つダークソードを作り上げる。
「じゃあ、再び始めようか。」
カイルはそういって2つのソードを前で交差しカービィの方へ走って向かう。
カービィは戦闘体制に入り、カイルの攻撃を待った。
そしてカイルの攻撃が、カービィに当たろうとする。カービィはその瞬間に鎌を振り上げ、
2つの剣の交差してる部分に思い切り振り下ろした。
見事にその交差してる部分がはずれカイルの防御態勢をくずす。
その後にカイルは、一旦バックステップをしその後またすぐにカービィに攻撃する。
カービィは振りかぶった後、鎌を大きく振りかぶったせいで大きな隙が出来ている。
そこをカイルは逃さなかった。
カービィも急いでバックステップしたがやはり遅かった。頬に新しい傷が出来る。
その後も何度か刃と刃がぶつかりあいこの闇世界に金属音が響いていた。
- Re: 友情。それは偽りでしかない (星のカービィ) ( No.104 )
- 日時: 2011/08/13 22:51
- 名前: 猫科の犬 (ID: UDcUxrh6)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
その金属音は、ビーズがいる部屋にも響いていた。
ビーズは、その金属音を悲しそうに聞いている。
そしてドアノブに手をついていた。しかしまわそうとしてないし開けようとしてもいなかった。
ただ部屋にまで響いてくる金属音をきいているだけ。
ビーズは、ただ立っていたのだ。
迷っているのだ。このままこのいつまでも続いている乱闘をとめるべきなのか。
そっとしておくべきなのか。
まだ、完全に記憶は戻っていない。だけど古代文字だけは戻っている。
簡単にいってしまうと、カービィとカイル以外のことは全て思い出していた。
故郷のこととか、親のこととか、父と一緒に魔術とかを研究していたこととか。
カイルのことは序々に思い出しているがカービィのことなんぞ全然思い出していなかった。
数分後ずっと金属音が響いている中に声が聞こえた。
『お前には、分からない。仲間がいるお前には・・・。』
それは小声でいっているようだった。カービィから返事がないということは。
でもビーズには聴こえていた。
それほどカイルが扉の近くにいるということだ。
後はビーズの耳のよさだろう。
「(カイルは寂しかったの?)そんなことないよっ!!!」
ビーズが部屋の中で騒いだ。
その声はカイルに届いたようだ。そして同時にカービィにも聞こえていたようで、
いままでずっと鳴り響いていた金属音が止んだ。
『『ビーズ(!)?』』
カイルの声と一緒にカービィの声も扉の奥から聞こえてきた。
でもビーズはカービィのことを構わずにカイルに向かって話す。
「カイルには、私がいる!!それに、カービィがいるじゃん!!カイルが心を開いてないだけで、
仲間はちゃんとにここにいるよ!!」
『カービィは裏切った!!俺達のことを裏切ったんだ!!』
「どうして!?どうしてそんなこと言うの!!」
『だって、俺達のことなんて放っておいて今は他の奴らと旅をしてるんだぞ!!?
前に3人で「今度この3人で旅をしよう」っていったのはカービィなんだぞ!?
なのに、なのに、カービィは、違う奴と旅をしている!!!』
「そんなん知らんわ!!」
ビーズがついにキレたらしい。口調が少しおかしくなった。
「記憶がなくなった私にそんなこといわれたって知らない!!
それに、それは裏切ったっていわないし、言いきれない!!カービィは、私達を裏切って仲間を作ったんじゃない!!
私達の為に仲間を作ったんだよ!!そんなのもわからないの!?一体何の為にカービィと仲良くなった!?
友情は最初から偽りだっていいたいのか!?私はそうは思わない!!
私はカービィを信じてるから!!
カイルを信じてるから!!」
『・・・。』
カービィは何もいってこない。
『うるさいうるさいうるさいうるさいうルさいウルさいウルサいウルサイうるさイ!!
もう!誰も信ジられネぇ!!そういってビーズも、裏切ルのかヨ!?
俺の仲間は誰モイナイノカ!?信ジラレル人ハモウイナインダ!!』
『「カイル!!??」』
カイルの中の闇が暴走し始めた。
闇の暴走。
それはとても恐ろしくて、残酷で、哀れで、悲しくて。
自分を見失う。我を失う。暴走し始める。
何がしたいのかわからなくなる。守ろうと思っていたものが守れなくなる。
全員を殺そうとする。悪魔。悪神。闇にひそむ力。
カイルの目の色がどんどん消えていく。
奇麗で、純粋な黒い目の色が失われている。赤く染まっていく。
もう昔のカイルは、ここにはいない。
数秒後、カイルがビーズがいる部屋の扉を蹴って強制的にあけた。
扉の近くにいたビーズはそのまま部屋の隅の方へ吹っ飛ばされる。
「っ!!」
「ビーズ!!」
カービィがすぐにカイルの間を通り抜けてビーズの元へ走って行った。
「邪魔ヲ、スルナァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
カービィがビーズを守るために防御態勢に入った。
カイルがそのまま大鎌に突っ込んでいく。
「ビーズ!!逃げて!!そしてこの闇世界から遠くへ逃げて!!」
「うっうん!!ありがとうっっ!!」
ビーズがカービィの後ろからさった瞬間にカイルの攻撃が大鎌にあたった。
ビーズは、その部屋を出てある場所へ真っ直ぐ進む。
カイルの攻撃はものすごく強かった。カービィはさっきの長い乱闘で体力があまり残ってないし、
ところどころに怪我をしている。圧倒的にカイルの方が強かった。
カイルのダークソードが大鎌を砕く。