二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 思い出。それは心を色鮮やかにしてくれる。(カービィ) 完. ( No.212 )
- 日時: 2012/05/10 22:28
- 名前: 鏡猫 (ID: vDb5uiaj)
ちょっと久しぶりすぎてみんなのキャラがよくわからないけど
番外編いきますw
「始りの世界 終りの世界」—プロローグ—
俺様が目を覚ました時、とても不思議な空間にいた。
俺様は、死んだのか。ここは一番俺様が望んでいた場所だ。
空間がおかしい世界。ずっと夢みてた世界。
昔、死んだものは自分の望んだところへいけると聞いたことがある。
でも、そんなものただの作り話だと思っていた。
なにせ、死んでからもう一度生き返った人なんていないのだから。
少なくとも、俺様はみたことがない。
世界中を旅して、人々とふれあいいろんな物語をしり。
それでも死んだ者は生き返らない。
『おはよう。目が覚めたのかい?』
—君は誰。俺様はなんでここに
『君は、冥界の主に選ばれたんだ。』
—冥界の主?
『あぁ。冥界の主。冥界の主とはとても言い役目だよ。毎日遊んで暮らせる』
—毎日…遊んで…。
『あぁ。有料なものなんてない。自分を縛らない。自由な世界』
—世界を自分で作れるのか?
『作れる。冥界の主は、自分の世界をつくることが出来る。もちろん僕も』
—君は一体?
『ここに本体はない。僕そのものが世界』
—よくわからない
『別に分からなくても困ることはないから安心して』
『しかし、その変わりに冥界の主は、死んだ者を見届けなくてはいけない。
死んだ者を天国か地獄におとさなければならない。』
—それが冥界の主の役目
『そうなる。それでもいいかい?』
—もし、断ったら?
『君は、地獄に落ちる事になる。それだけ重要な仕事なんだ。』
『世界は、始まっている。』
—やるよ。その役割
『そうか。とても助かるよ。』
—一体何をやればいいんだ?
『それはこれから教えるよ。よく聞いててね』
そういって「世界」は、全て教えてくれた。
一気に説明されてよくわからないこともあったけど。
頑張っていこうと思った。
- Re: 世界の始り。世界の終り。(カービィ)番外編 ( No.213 )
- 日時: 2012/05/10 22:23
- 名前: 鏡猫 (ID: vDb5uiaj)
—俺様は、みんなの夢をみることが出来る。それが仕事だ—
一人死んでゆく。また一人。いや3人。
次々と人々が死んでゆく。
どうしてなんだろう。とても悲しくなる。
産まれた時から病気を持っていたり、老化で死んでしまう人達はともかく。
なぜまだ若くて健康なのに死のうと思うんだろう。
不思議でたまらなかった。そして同時に悲しくなった。
1人でもいいから誰か助けたい。だけど、それは掟やぶり。
死んだ者は、生き返らせてはいけない。
天成させなくてはいけない。そのために一度殺さなければならない。
ここには誰も入れない。いってしまうなら裏世界。
裏社会とはまったく違う。誰も入ることは出来ない。
夢世界。冥界。俺様は、悲しくなる。でも誰も慰めてはくれない。
俺様とは違うもう1人の「世界」がいるけど、それが当たり前だ、といって慰めてくれない。
それでもいいと最近は思ってる。
だって、唯一話せるのが「世界」しかいないから。
友達は、「世界」しかない。ひとつしかない。
—君は毎日。一人で泣いている。そんなに泣いてたら身体の水分なくなるよ
「でも俺様は、悲しいんだ。誰もいない。お前しかいない。誰も慰めてくれない。」
—…自分の夢を見たことがあるかい?
「自分の夢? みたことない」
—今度見にいってごらん。とっても楽しいと思うから。
「それは、どこに…」
—自分でみつけてごらん。君は「チェシャ猫」だろう?
チェシャ猫は、走る。空と地がバラバラになっている空間を彷徨い走る。
自分の夢を探して。
だけど、なかなかみつからない。みつけられない。
ただ、人々が死んでゆくのを眺めていく。
「俺様の夢は、どこにも、ないのか?」
一人、ここがどこかも分からない場所で呟く。
「……君は……えっと、どこかでみたことがあるぞ」
夢の中の住人がチェシャ猫にはなしかける。
誰の夢の住人なのかは知らない。
「時計屋ウサギ…」
チェシャ猫は、呟く。
はなしかけてきた兎は、服を着ており、懐中時計をぶらさげている。
「っむ。分かった。チェシャ猫だ。」
「どうして俺様の名前を」
「そしたら、君は、どうして僕の名前を?」
「あ。」
ウサギは、笑う
「おかえりなさいませ。チェシャ。そしてようこそ。君の“夢”へ」
「俺様の…夢」
「さぁさ。皆様がお待ちだよ。チェシャ」
チェシャ猫は、興味津々で奥へと入っていく。