二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 世界の始り。世界の終り。(カービィ)番外編 ( No.223 )
- 日時: 2012/08/22 11:26
- 名前: 鏡猫 (ID: Pib.PIUG)
「君は、あの小屋の中に入りたいと思っているのかい?」
白雪は、コクリと頷く。
「やっぱり?やっぱりだろ。そうだと思ったのさぁ」
「??それで、どうやって家の中に入ればいいの?」
「ふふ。まず最初にトントントン」
「トントントン・・・?」
「 トン トン トントン 」
「 トントントン トン トン トントン 」
「そう、当たり。間違えてはいけないよ。一歩間違えれば君はいなくなっちゃうかも知れないし、いなくならないかもしれない」
白雪は、段々頭の中がこんがらがってきました
一体チェシャ猫が何を言っているのか、まったく見当がつかなかったからです。
「もしそれで駄目ならば 何もない、何も聞こえない 時に入ればいい」
「なんだかよく分からないけどありがとう。チェシャ猫さん」
「チェシャ猫は、困ってる人の味方さぁ」
そう言い残しチェシャ猫は体から段々と消えてゆきました。
「えっと、入るには トントントン トン トン トントン だったわね。これは、何を意味するのかしら」
さぁ、白雪が考えるのはまずここからです。
「トントントン…トン トン… あ!!分かったわ。これは、扉をノックするタイムングよ!」
大当たりです。
白雪は、扉の前へ扉をノックします。
果たして、ちゃんとに間違えずにノック出来るのでしょうか。
「 トントントン トン トン トントン 」
「おい、誰か来たぞ。しかもこれは味方の合図だ」
「どうする?どうする?」
「僕、分かんない」
「開けてみるか。無視するべきか。」
「お前ら、よく見てみろ!この小屋には何人いる!?」
「僕、同じ事思った」
「1、2、3・・・あ!7人だ!7人だ!」
「ほんとだ!ほんとだ!」
「どこから情報が漏れたのかな?外にいるのは味方じゃないね」
またもや失敗です。
どうやらノックをするリズムは合っていましたが小屋の中にはもうすでに全員仲間がいたようです。
白雪は、再び困ってしまいました。
- Re: 世界の始り。世界の終り。(カービィ)番外編 ( No.224 )
- 日時: 2012/10/23 18:46
- 名前: 鏡猫 (ID: FODM/zWG)
そして、2つ目のヒントを思い出そうとします
「確か、『何もない 何も聞こえない』 時に入ればよかったのよね…これは……」
白雪は、答えがみつかるまでずっと悩んでいると、小屋から人がぞろぞろと出てきました
しかも、その人達はみんな小人だったのです
白雪は大変驚きます
その場から誰もいなくなり白雪は思いつきました
「もしかすると、『何もない 何も聞こえない』 時とはこの時なのかしら?
でも、そうしたら私、どろぼうさんになってしまうかも…?」
色々考えていると急に、ぐぅ〜という音が聞こえてきます
その音は、白雪のお腹の音。
森を何もあてにせず歩き回っていたのだからお腹が空いていたのです
その空腹感に耐え切れず白雪はそぉっと小人の家の中に入ってゆきました
その様子をずっと影から見ていたチェシャ猫はふっと姿を現して笑う
「白雪はちゃんとに、この物語の“真実”にたどりついたようだね。さて、次の物語を調節しにいこう」
そう1人呟いて、どこからか扉を出現させて次の世界へ入っていく
さぁアリス。君は、次はどんな物語がいい?
次の扉へ勇気を持って入り込めば次の物語が待っている
もう一つか二つくらい、チェシャ猫の作る物語を紹介しようか