二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN日常編】Distance【参照300超 感謝】 ( No.73 )
日時: 2011/11/18 19:28
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: dCkmB5Zo)
参照: http://c.ly/1nwg

#22「NABE」


渡辺、ワタナベ、ナベ、鍋。

渡辺は関係ない。
もう一つ言うとオカマの類義語のあの「ナベ」でもない。寄せ鍋である。

なぜ寄せ鍋かと言われれば、偶然冷蔵庫の中に白菜とかがあったからとか、そんな主婦の事情ではなく。


ユウの所属する吹奏楽部が文化の日に定期演奏会を開いたので、んじゃ打ち上げに鍋やろうぜという話を「たけちゃん」もとい、山本が持ちかけてきたから。

並盛中学校吹奏楽部は、1年生9人、2年生10人、三年生は11人の、合計30人という超小編成のバンドである。

んま、全国で見れば「小編成に毛が生えた」位なのだが。

コンクールではとりあえず県大会からさらに進める方の金賞かダメなほうの金賞を毎年五分五分の確立で獲得。



演奏会当日。

開演は1時からだったが、プログラムには「1時15分開演」と印刷されていた為、1時10分を過ぎた辺りから沢山の人が会場である体育館に入ってきては
「あれ、始まってる」等と呟きながら用意された客席に座っていく。

*どんな曲をどのような風に演奏してどんな曲調だったなどと書いても
誰も読まないから要所しか書かないで行きます*





1曲目は大河ドラマ「竜馬伝」かーらーのー「江」だった。

そして「毎日カチューシャ」、「ベビーローテーション」、「GEE(ゲー)」、「GOGO SPRING」などのヒットソングを演奏し、会場を沸かせる。

そしてあの大人気ドラマ「マルオの規約」の「まるまるおりおり」のダンスを1年生の男女二人でそれっぽく踊る。拍手喝采。
因みに男の方がキレが良かったのは女の子には内緒。

そして朝ドラの「ガーベラ」「瞳孔」「おつきさま」のテーマを演奏。

このときクラリネットのユウのソロが「おつきさま」であったのだが、
原因不明だがリガチャーがユルユルになっていたため、リードを落としてしまい、結局近隣の人に、しかもオーボエパートの人に代わりに吹いてもらう事になってしまった。


そして顧問に花束を渡して部長涙してそっからアンコールで「ふるむぷーる」の「赤石」という合唱曲を歌い、終了。




「ユウちん、しくった?」

アリスにそう言われたユウは少しばつが悪そうな顔をしていた。

「でもでも!! 来年があるよ!!」

はたで見てると切なすぎるユウを見かねたリスが、いつものテンションでこう言ってくれた。

「にゃっはは、どんまーい!」

獄寺の隣に居るこの猫みたいな子は雛道雪猫という、もうそのまま猫みたいな子。だけど人間ですから。

「……」

猫を隣に置いた獄寺は、何考えてるのか分からないがとりあえず無表情だった。
同じ猫でも瓜にはもっとグイグイ行っちゃうんだけどなあ。

「なかなか良かったぞ、ユナ。ソロのところを除いてな」

リボーンがそういいながらエスプレッソを飲んでいた。今日用意されるのはちゃんこ鍋だそうだが、エスプレッソには会わないと思う。

「みんなー、お待たせ!」
「お鍋の具、こーんなに買ってきちゃいました!」
「イーピン、鍋、楽しみ!」

お買い物から帰ってきた京子とハル、イーピン。

「ランボさん、お肉いっぱい食べるもんねー!」

あくまで今日の主役はユウだけど、ランボにとってどうでもいいようだ。てゆうか、ランボ自身が主役だと思ってるのでは。

「魚もあるぜ!」
「おおー、たけちゃんすごいにゃ!」

さすが山本……いや違うたけちゃん。
クーラーボックスの中は伊勢海老やズワイガニ、サバ、ブリ……。何か見たことのない魚もいっぱい居る。

「……」

ワイワイやってるなかで、ただ座ってるだけの人が居た。この鍋パーティーの会場である、沢田家に住んでる・・・

「? どうしましたか十代目?」
「もつが……よかった」

ツナだった。
小さく文句をもらしていたが今日は醤油ちゃんこだった。

「ヘタレー、ちゃんこも美味しいと思うにゃ?」
「てめ、10代目に何てことを!」

もつが良かったとヘコんでたボンゴレボス。
以外にもガキであった。


Re: 【REBORN日常編】Distance【参照300超 感謝】 ( No.74 )
日時: 2011/11/18 19:33
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: dCkmB5Zo)
参照: http://c.ly/1nwg

*ネタ元


*POPS
「毎日カチューシャ」=「everyday、カチューシャ」
「ベビーローテーション」=「ヘビーローテーション」
「GEE(ゲー)」=「Gee」(ジー)
「GOGO SPRING」=「GO!GO!サマー」
「マルオの規約」=「マルモのおきて」
「まるまるおりおり」=「マル・マル・モリ・モリ」


*朝ドラ
「ガーベラ」=「カーネーション」
「瞳孔」=「瞳」
「おつきさま」=「おひさま」

「ふるむぷーる」=「frumpool」
「赤石」=「証」

Re: 【REBORN日常編】Distance【参照300超 感謝】 ( No.75 )
日時: 2011/12/16 18:23
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vkkVQEZj)

#23「MOTSU」



もつに執着する理由が分からない。
が、そんなことより早く鍋が食べたかったユウたちは、ツナそっちのけで鍋を囲み始めた。

誰のおかげでココで鍋パ出来ると思ってるんだ、
と言わんばかりの表情でツナがこっちを見ていたが、諦めて輪の中に入ってきた。


「十代目! 鍋パ終わったら花火やりましょう!」

今ちょいと陽気な獄寺は、大きめの高島屋の紙袋を手に持っていた。
これが何を意味するのかは、少しばかり前の話。

Re: 【REBORN日常編】Distance【参照300超 感謝】 ( No.76 )
日時: 2011/12/16 18:39
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vkkVQEZj)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=RKlAAAWL7ZY

#24「HANABI」



それは夏休みだった。
恵作が急にイタリアに行ってしまったその夜だ。

たけちゃんが「花火大会やろーぜ!」と言うのだが、買出しは面倒だと言うユナの言い分を聞いた獄寺は、

「こーなったらそこらの木の枝も幻覚で花火にしてもらおう」

と言う事で、またクロームに頼みに行ったら、
「またかよ」と言う感じではあったものの、二つ返事で引き受けてくれた。イイヤツだ。

が、予想外のアクシデントが。

形大きさも疎らだった木の枝が、
全て同じドラゴン花火だった。
イマイチ想像できない読者の方は、参照の動画を見て欲しい。

綺麗で安いので、確かにそれはそれでいいが……。

ランボが調子に乗って大量に持ってきた木の枝が
すべてドラゴン。これはさすがに……。

「ご、ごめん……もう一回やってみる……」

槍を振りかざしたら、さっきまであったドラゴンの山が、
半分は種類豊富な花火だが、もう半分はまだドラゴンだった。

「あ、無理しなくていいから……」

クロームに気を使うツナだが、少し苦笑いだった。
数にして大体50本。こりゃ飽きるわ。




2時間後、数にして20本のドラゴンが残っていた。他の花火はもう無い。
しょうがないから獄寺が持って帰った。

そして今に至る、ということ。




Re: 【REBORN日常編】Distance【参照300超 感謝】 ( No.77 )
日時: 2011/12/16 19:16
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vkkVQEZj)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

#25「AMARIMONO」


「やだよドラドン」

ユウが言った。肉団子を食べていた。

「10本まとめて『噴射ーちねー』ってランボがドラゴンを……ううぅっ」

何を隠そうとだなー。

ランボは花火大会の日にドラゴンを10本まとめたものに着火し、調子に乗ってバズーカ感覚で遊んでた。
が、大体がランボとユウに飛んできて、熱いわ危ないわで大変過ぎる思いをしていた2人。

で、ランボはともかく、ユウはドラゴンにトラウマを覚えるようになった。

「んぁ? ソロをミスったお前が悪いんじゃねーの?」

獄寺がしれっと一言。

「それとこれは別の話だろうがァ! 過去の事掘り返すなアホ寺ァ!」

ユウは猛反撃。レベルが低い。低すぎる。

「あんだと?」

売られた喧嘩は買ってしまう性(さが)なんだよ、獄寺は。
メンチを切って睨み合う2人。怖いが争いのレベルが低い。

「はらー、喧嘩すんな」

ユナがさり気無く止めに入ってきた。
ここでしか頼れない姉貴。

「ゆ、ユナさん……」

姉貴分に怒られては何も言えない獄寺。ユウも大人しく鍋の周りの輪に入った。

「あとで並中の校庭でドラゴン花火上げとくから」


咬み殺される覚悟を決めた獄寺とユナ達だった。