二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.135 )
- 日時: 2012/01/24 13:46
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
第九話「3つの才能」(前編)
だんだんと周りの空気が暑くなってきた。
少しずつ、小さく鳴くセミの鳴き声が聞こえる。
—夏が始まった。
「夏休みまでそろそろ1カ月半を切りました」
「イエ———————ッ!!!」
その言葉に場にいた者は机にあったプリントを投げたり、
“プール!”“すいか!!”“水着!!!”と騒いでる所に
「が」
「が?」
「夏休み前には今年度の《候補生(エクスワイア)認定試験》があります」
「エクスワイヤ?」
「エクスワイアよ」
「なんだそりゃ」
「話ぐらい聞きなさいよ…」
若干苛立った声でナミが言った。
「そこで来週から1週間、試験の為の強化合宿を行います」
◆◆◆
「称号(マイスター)ってなんだ?」
「教えてくれ…オネガイシマス」
「はぁっ!?」
燐を先頭に一味9人が勉強中の京都三人組の所へ乗り込んだ。
「称号いうのは」
「子猫丸!!!教えんでいい!!!」
勝呂に怒鳴られながら子猫丸は説明をした。
称号とは祓魔師に必要な技術の資格で
騎士(ナイト)、竜騎士(ドラグーン)、手騎士(テイマー)、
詠唱騎士(アリア)、医工騎士(ドクター)の五種類があり、
その内一つを取得すれば祓魔師になれるという。
「で、お前は何取るの?」
「何シレッと馴染んどるんやオイ!!!」
「僕と志摩さんは《詠唱騎士》目指すんやよ」
「《詠唱騎士》?」
「聖書やら経典やらを唱えて戦う称号です」
「あの分厚い本とかをか?」
チョッパーが蹄で《ヨハネ伝福音書》を指した。
「坊は《詠唱騎士》と《竜騎士》二つ取るって気張ってはるけどなー」
「「へー、さすが坊!」」
「勝呂や!!気安く“坊”呼ぶな!!!」
「俺は何にしよーかな…」
頭を抱えながら燐は「ドラグーンってなんだ?」と呟いた。
「だ—————もう!!
《竜騎士》は銃火器を使って戦う称号!
《騎士》は刀剣を使って戦う称号や!!」
「剣?」
「じゃあ俺は《騎士》だな!」
珍しく瞬発的に燐は判断を決めた。
その後ろで強面なゾロがまるで悪役のような笑みを浮かべて
「へぇ…」
と小さく呟いていた。
「ろッ、ロロノアさん怖い…」
「いいつもあんなんですか…?」
「おう、いつも笑ったらあんな顔だ」
「お前ら…ぶった斬られたいのか?」
「「「すんませんっ!!!」」」
そんな彼らを教室の隅っこでしえみが独りで見ていた。
◆◆◆
次の授業は《魔法円・印章術》。
担当のネイガウスが人間の腰まで長いコンパスを使って教室の床に
白い線で複雑な魔法円を描いていた。
—今回の授業は《悪魔の召喚》
「召喚には己の血と適切な呼び掛けが必要だ」
ネイガウスは何重に巻かれた包帯を解いた。
5,6周目に来ると包帯に治療の血が滲んでいた。
すぐ悪魔を呼ぶ為だろうか。
「“テュポエウスとエキドナの息子よ、求めに応じ出でよ”」
その瞬間、魔法円からは硫黄臭い匂いと腐った手、
《屍番犬(ナベリウス)》が出てきた。
この悪魔は複数の《屍(グール)》が繋ぎ合わさって誕生した悪魔である。
「悪魔を召喚し、使い魔にすることができる人間は非常に少ない。
悪魔を飼いならす強靭な精神力もそうだが、天性の才能が不可欠だからだ。
今からお前達にその才能があるかテストをする。
…先程配った魔法円の略図を施した紙に自分の血を垂らし
思いつく言葉を唱えてみろ」
「“稲荷の神に恐み恐み白す”」
気の強い声が呪文を唱えた。
「“為す所の願いとして成就せずということなし”!!」
“ビュオッ”
一風の風が吹く。
呼びだした出雲の周りには、日本土着の神の使いで
獣に憑依する悪魔《白狐(ビャッコ)》が2体いた。
「見事だ、神木出雲」
「すんばらしぃ〜〜」
「アホ」
「ああ!?呼び出せてねぇだろてめぇは!!」
「お前もだろうがマユゲ!!」
「わ…私も!
“おいで〜おいで〜”」
“ポンッ”
【二—!】
しえみの目の前に愛らしい笑顔を浮かべた小さな悪魔がいた。
「あれは…《緑男(グリーンマン)》の妖精。
《土塊(ゴーレム)》に植物などが生えた状態の悪魔ね」
「素晴らしいぞ、杜山しえみ」
「おれ達はセンス無しか…」
「“本日の天気は時より快晴”」
「ん?」
「“ですが一部地域では大雨になるでしょう”」
“ザ—————ッ!”
「うぉ!!」
「雨!?」
「屋内なのに!?」
不意に全員が上を見た。
何かが雨雲を作っている。
仮面を被ってマントを羽織った悪魔だ。
しかしどこから入ってきた?
「で…出た!?」
ナミが驚きの声をあげた。
「まさか、あんたの使い魔!?」
「たっ、たぶん」
「《空魔女(スカイウィッチ)》だな。
大昔に世界中の天気が全て狂ったのはコイツの仕業だ。
これを召喚した者は私は今まで見た事は無い」
「すっすげぇ〜〜」
「ナミさん、出た祝いにパンツ「見せるか!!」ぐば!」
今年の祓魔塾は手騎士の素質持ちの人材が多かった。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.136 )
- 日時: 2012/01/24 13:44
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
第九話「3つの才能」(後編)
この授業を境目にしえみが出雲の付き人のようになっていた。
本人は「友達の頼みだもん」と言っている。
頼み事をする度に出雲の友達、朴朔子が心配そうにしえみを見る。
「これ配っといてくれる?」「うん!」
「鹿子草(カノコソウ)あたしの分用意しといて」「うん!」
「メロンパン、フルーツ牛乳」「うん!」
端から見ればまるでパシリのようだった。
◆◆◆
—正十字学園高等部男子寮旧館。
誰も住んでいないという理由で合宿はこの寮でする事になった。
が、しかし
「…」
初めて寮の全貌を見た一同は言葉を失った。
まるでどこぞの国のホラー映画に出てくる幽霊屋敷のようだったからだ。
「肝試しの間違いだろ…」
「あ、コレお願い」
「……!」
———
「ちょっとあんた!」
「?」
他の皆が寮に入っていった時にナミが出雲を呼びとめた。
「何よアレ」
「アレって…杜山しえみの事?」
「何様のつもりよ…?」
「だってあたし友達なんて思ってないし」
「あんたみたいなのは絶対後で後悔するタイプよ」
「ご忠告ありがとう」
出雲はフンッと鼻で笑った後に部屋へと入って行った。
◆◆◆
「…はい終了」
クーラーなしの設備の部屋で一同は強の課題を済ませ、
顔面から煙をだしていた。
「あちぃ、あちぃ…」
「ちょっと夜風に当たって来る…」
「おう冷やしてこい」
「朴、お風呂入りに行こう!」
「うん」
「わ、私も!!」
女子3人はキャイキャイと可愛らしい騒ぎ声を出しながら風呂場へと行った。
その光景をサンジと志摩は嫌らしい目(汚らわしい目というべきか)で
見ていた。
「風呂場か…」
「ええな〜」
「志摩!お前仮にも坊主やろ!!」
「そんなん言うて興味あるくせに〜」
「一応ここに教師がいる事を忘れずに…」
「あ…」
◆◆◆
「あ〜外は涼しいな〜〜」
寮のベランダでチョッパーは涼んでいた。
元々、トナカイであった彼は冬場は大丈夫だが夏場が特に苦手だった。
空を仰ぐと星が散らばっていた。
「うわぁ〜!奇麗だ!!」
航海をしている時もよく見ていたが、こっちの世界の夜空も負けないほどだ。
「いつになったらおれ達帰れるのかな…」
サニー号と騒ぐ仲間達を思い出しながら、チョッパーは窓を閉め切った。
その時——
「きゃあああああああああああぁぁあああああああ!!!!」
「!?」
風呂場の方から二つの悲鳴が聞こえた。
———
「何ィ!?」
「破け!」
「アロエ…」
「サンチョさんだ!」
第十話「本当の友達」に続く
*今回の裏*
志「やからなぁ、風呂場こそが男のロマンやて!」
サ「ちげぇよ!水着だ水着!!」
子「何考えてるんですか二人とも…」
フ「パラダイス」
ゾ「アホ共が…」
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.137 )
- 日時: 2012/01/24 17:56
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
ナミは手騎士に向いてたのかぁ〜〜
なんか意外・・・
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.138 )
- 日時: 2012/01/24 20:13
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
でしょ〜
ちなみに他
騎士=ゾロ
竜騎士=ウソップ、フランキー
詠唱騎士=ロビン、ブルック
医工騎士=チョッパー
ルフィとサンジはアニマックなんだけど、修道院に拳に魔法円描いて
戦う人いたじゃん、アレです(←称号かソレ?)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.139 )
- 日時: 2012/01/24 20:32
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
いたね〜 確かにそんな人・・・
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.140 )
- 日時: 2012/01/24 21:07
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
思い出した
経堂(きょうどう)って人だ!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.141 )
- 日時: 2012/01/24 21:47
- 名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)
そんな称号あんの?
とかなんとかいいながらひょっこり転がってきた林檎っす。
ナミが手騎士かぁ〜 意外っちゃ意外だけど、あってるっちゃ合ってるね。
私は騎士になりたいなぁ〜
理由は西尾維新が書いてる零崎人識から。ナイフ使ってみたい。
ん? 誰もそんなこと聞いてないって? 自白だから気にしないで。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.142 )
- 日時: 2012/01/25 11:00
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
聞いてるよー
確かにナイフ使ってる騎士は見た事ないなー…
今度オリジナルの話でも描いてみようかな…
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.143 )
- 日時: 2012/01/25 20:04
- 名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)
作るんならいってね〜^^
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.144 )
- 日時: 2012/01/25 20:10
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
おk!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.145 )
- 日時: 2012/01/28 12:00
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
bluenightfes、買った!!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.146 )
- 日時: 2012/01/31 18:04
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
第3章イメソン!!
【BRAND NEW WORLD】
走り出せ 走り出せ 空高く旗かざし
果てない この海をこえて探しに行こうよ
誰も未だ 見つけられない 世界のキセキを
高鳴る胸 想いのまま 突き進むだけさ
夢追い人が残す 足跡を
どんな嵐の夜も 心一つにすれば
越えてゆけるよ いつだって
走り出せ 走り出せ 空高く旗かざし
誰にも見せない 涙もあるけれど
追いかけて 追いかけて 夢を指すコンパスは
真っ直ぐな瞳さ 立ち止まれない
Around the world Start me up!
うまくいかず 壁の前で 動けなくなって
何も出来ず くちびる噛み うつむく視線に
道に咲いた 花が強く 七色を描いて
行く道を 彩ってくれるのだろう
時は止まることなく 流れ続けてるのさ
前に進もう その足で
走り出せ 走り出せ 誰よりもその先へ
逃げ出さなければ 明日をつかめるんだ
追いかけて 追いかけて 目に映る全て今
真っ白な心に 記してゆこう
Brand new world Start me up!
たとえ暗闇の中 道を見失っても
諦めないで 手を伸ばせ 光へと
走り出せ 走り出せ 空高く旗かざし
誰にも見せない 涙もあるけれど
追いかけて 追いかけて 夢を指すコンパスは
真っ直ぐな瞳さ 立ち止まれない
Around the world
走り出せ 走り出せ 誰よりもその先へ
逃げ出さなければ 明日をつかめるんだ
追いかけて 追いかけて 目に映る全て今
真っ白な心に 記してゆこう
Brand new world Start me up!
Brand new world Start me up!
Brand new world Start me up!
ワンピの曲なんで青エクにあうか分かんないですが…
まぁコレはよしでしょう。
私この曲すきなんで(←オイ)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.147 )
- 日時: 2012/02/01 16:54
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=5808
この小説の挿絵を描いてくれる人を募集しています。
詳しくは参照をクリックして下さい。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.148 )
- 日時: 2012/02/01 19:12
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
描いてみたいんだけど・・・
挿絵って何??
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.149 )
- 日時: 2012/02/01 19:14
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
小説の間に入るアレだよ、アレ、絵です。
まぁ、いろんなシーン描いてくれていいよ!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.150 )
- 日時: 2012/02/01 19:15
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
はい、参照900突破!!
1000までもう少し!!
頑張るぞ!!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.151 )
- 日時: 2012/02/01 19:25
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
じゃあどんなところがいい?
青エクはだいたい描けるんだけど・・・ワンピースはルフィぐらいし描けないと思う
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.152 )
- 日時: 2012/02/02 17:01
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
じゃあね、第7話のこのシーンでいいですかね?
———
「お前バカか」←平然とした顔
「ブッ!!」←噴き出す
「志摩!」←怒鳴る
「アカン…ツボに入ってもうた……!」←口押さえながら笑う
腹を抱えて笑う志摩に隣にいた子猫丸は
「志摩さん、どこがツボなんか分からへん」←志摩を支える
と小さくツッコんでいた。
———
図などは月那さんのセンスに任せます!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.153 )
- 日時: 2012/02/02 17:19
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?542589
カキカキ掲示板で書いてみました。
題名は
【のほほほーんルフィ】
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.154 )
- 日時: 2012/02/02 17:22
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
サリーさん此れは自分的に禁句なのですが。
ONEPIECEー天竜少女の物語ーの編集は何時になるでしょうか?
中傷だと感じたら私のスレに来て報告してください。
報告を聞き次第このコメントを削除=抹殺しすべてなかった事にします。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.155 )
- 日時: 2012/02/02 18:10
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/index.html
第十話「本当の友達」
風呂場からの悲鳴はあらゆる場所に届いた。
「今の…神木さんと朴さんの悲鳴!?」
「なんで風呂場から!?」
「まっ…まさか…」
志摩が顔を青くして震えた。
そして叫んだ。
「誰かがあの二人の入浴中に覗きに行ったんや——————ッ!!!!!」
「何ィッ!?」
サンジも真に受ける。
エロ魔人二人は一斉に光の速さで部屋から走り出した。
「あの二人、兄弟か何か!?」
「煩悩塗れやな…」
◆◆◆
トナカイ本来の姿になったチョッパーが全速力で走る。
彼は《ヒトヒトの実》を食べたトナカイで、人の知能を得て3つの変形をする。
ルフィは仲間に誘った理由も《変形面白トナカイ》という事。
「…あれは」
チョッパーの目に立ちつくしているしえみが写った。
「しえみ!」
「え、鹿!?」
「トナカイだッ!!というよりおれだ!!!」
しえみは何かを持っていた。
買いたてのフルーツ牛乳。
彼女がそんな物を飲む訳がない。
買った理由はただ一つ。
「また出雲に買わされたのか?ソレ」
「買わされたんじゃないの!!お友達のた「友達じゃねェよ!!!そんなの!!!」…!!」
「友達なら…本当に信頼しあってる筈だッ!
じゃなかったらしえみが独りでここにいねぇよ!!」
「——…!!」
しえみは数分前のやり取りを思い出した。
3人で風呂場に入ろうとした時、出雲が冷たい視線でこう言った。
—だってあたし、あんたに裸見られたくないだもん。
「おれ、先に行ってるぞ!!」
「あっ…」
しえみは走って行くチョッパーに手を伸ばした。
「待って…二人とも…置いてかないで!!」
◆◆◆
「紙を破け!」
風呂場では何故か《白狐》に出雲が襲われていた。
その瞬間、燐が2体を殴ったのだ。
燐に助けられた出雲は言われた通り紙を破いて、《白狐》を消した。
「燐!!」
「「鹿!?」」
「トナカイだ!!」
【ヴォブブウブ】
「なんだあれ!?」
目の前には、人の死体に憑依した悪魔《屍》がいた。
その下には倒れた朴が…。
「燐!!頼む、アイツを引き付けてくれ!!」
「お、おおい!!」
カンタンに言いやがって、と吐き捨てた後《屍》に向かって燐は走り出した。
しかし—
【———】
「!?」
謎の言葉を発する《屍》に気を取られ、頭を握られて風呂場に放り投げられる。
「これ…魔障か?」
「《屍》の魔障よ…!数分で壊死するわ!!」
「じゃあ早く処置をしねぇと!!」
「チョッパー君!!」
「しえみ!!」
全速力で走ってきたしえみは息を荒げていた。
「朴さん…!火傷みたいになってる…!!」
「そうだ!!火傷の応急処置にはアロエが必要なんだ!!でも今は…」
【二ー!】
戸惑っている二人の前に、《緑男》こと二ーちゃんが現れた。
【二ィィ—!!】
“ニョキニョキィッ!!”
二ーちゃんの体からはトゲトゲとした葉のつく植物、アロエが生えた。
「二ーちゃん!!これサンチョさんだよ!!」
「いやそれアロエでしょ!!」
一方、燐は《屍》に苦戦していた。
いや—戦えなかった。
その理由があるのだ。
(だめだ…こいつ、素じゃ敵わねぇ…!!
もう…限界…)
刀に手を伸ばした瞬間—
「兄さん!!!!」
“ドドドドドッ!”
冷や汗を掻いた雪男が場所に到着した。
「雪ちゃん…」
「出雲ちゅわーん!!朴すゎーん!!!」
風呂場には叙所に仲間達が集まって来る。
「この魔障は処置が遅れると命取りになる可能性があります。
チョッパーさんの処置は正しいですよ」
「いや…おれのお陰じゃねぇんだ」
「え?」
「しえみがいなかったら、応急処置のアロエが手に入らなかったもんな!!」
いきなり褒められたしえみはおどおどとし始める。
「杜…山…さん…」
倒れた朴が小さな声でこう言った。
「ありが と」
「—うん!」
◆◆◆
一件落着した所でナミは部屋に戻ろうとした。
その視線が不意に下ろされた。
「見ないで!!」
出雲が怒鳴った。
頬に涙を流して。
「こんな姿…誰にも見せられない!!」
数分前、出雲は朴から言われたのだった。
塾をやめると。
—真剣な人をバカにするのは私は好きじゃない。
「たった一人の親友を救えなかった…嫌われた…!!」
泣きじゃくる出雲にナミは口出しができなかった。
その静寂を打ち破ったのは
“バサッ!”
「!!」
「それ来てさっさと行け!!」
燐が自分のシャツを下着姿の出雲に放り投げた。
ナミはその姿を見て、小さく微笑んだ。
「燐——!?どうしたんだその格好!?」
「な、なりゆきで…」
———
「ツンデレ?」
「あかんえ」
「やめさいよ!!」
「戦えない!」
第十一話「一人の喧嘩は皆の喧嘩」に続く
今回の裏
ナ「あんた、その格好どうすんの?」
燐「なぁ」
ナ「何?」
燐「そのシャツ貸してく
ナ「変態か!!!」ブフォ!!」
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.156 )
- 日時: 2012/02/02 18:12
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/index.html
今思ったのが、ルフィ珍しく出番すくな!!
チョッパー出番多ッ!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.157 )
- 日時: 2012/02/02 18:41
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?762862
きっとあの時出雲はこう思った。
(参照をクリック!)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.158 )
- 日時: 2012/02/02 23:53
- 名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/index.html
思ったけどさ、サリーさん絵ウマ!!
てーか、描く事できるんだーとか思って私も描いてみた。下手ですが。
(参照見てみて?)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.159 )
- 日時: 2012/02/03 17:46
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?762862
うっま!!!
あんな美少女マウスじゃ描けねぇ!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.160 )
- 日時: 2012/02/03 18:37
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
いやいや、マウスじゃなくってペンタブでしょ(たぶん・・・)
もしマウスだったら・・・・・・あんたは神だッ!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.161 )
- 日時: 2012/02/03 19:34
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
- 参照: http://ameblo.jp/allen-riyunkio-exorcist/
できたけど・・・・・・
ゴメン!おかしくなった・・・
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.162 )
- 日時: 2012/02/03 20:24
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
サンキュー!!
使わしてもらいやす!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.163 )
- 日時: 2012/02/04 16:15
- 名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/index.html
えーと、描いたのはペンタブでだよ。
それと月那さんのブログみてびくった!!
なにあれ!! 凄すぎだー!! 最初に出てくるあの絵って、イラスト集の表紙だよね。そして月那さんの小説のテーマ(?)ってあれだったんだ。
結構好きな曲だよ〜 カッコイイよね(ただいま聴いています)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.164 )
- 日時: 2012/02/05 20:01
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
え〜そういえば…
2巻の「おもひで」って話の扉絵の雪男が呼んでいるSQ、
裏にある絵をよく見て下さい…
実はアレ…
ワンピのゲームのジャケットにそっくりなんです!!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.165 )
- 日時: 2012/02/06 19:16
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
ロビン、誕生日おめでとー
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.166 )
- 日時: 2012/02/06 19:45
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
さささささささ…
参照が…
1000超えたぁああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.167 )
- 日時: 2012/02/06 19:59
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
私はビックリマークの個数の多さに驚いた!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.168 )
- 日時: 2012/02/06 20:21
- 名前: サリー# (ID: ZjIbjScL)
それほど驚いたってことさ!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.169 )
- 日時: 2012/02/06 20:29
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
納得・・・。
ショコラ:作者が負けた!!
ユーリ:俺達の作品は大丈夫か!?
エステル:被害はありません!!
レンリ:どうしよう!?絶対異常気象が起こるよ!!
麦わら一味:おい!おい!!さすがに行き過ぎだろそれは!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.170 )
- 日時: 2012/02/06 21:03
- 名前: 雛林檎 (ID: xy6oYM/9)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/index.html
ショコラ落ち着いて〜
参照はいずれ上がっていく物だからね〜
んでもって、参照1000オメデト!!!
てーか『!!!』これ多すぎwwどんだけ長押ししたんやねん。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.171 )
- 日時: 2012/02/07 19:13
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
まあ、参照1000もいっちゃったら嬉しいよね
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.172 )
- 日時: 2012/02/08 16:23
- 名前: サリー# (ID: ZjIbjScL)
皆さん、ありがとうございます〜〜〜!!
11話更新まではもう少しかかるのでお待ちを!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.173 )
- 日時: 2012/02/12 14:47
- 名前: サリー# (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www3.atpaint.jp/kakiko/src/1329025388895.jpg/img/
ワンピ52巻を青エクでパロってみました。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.174 )
- 日時: 2012/02/12 15:07
- 名前: サリー# (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www3.atpaint.jp/kakiko/src/1329025388895.jpg/img/
もうすぐでバレンタインですね〜
たぶん、出雲は
「あんた達の為じゃないんだからね!!///」って言いながらチョコを渡して
受け取った男共(特に志摩&サンジ)は大喜びで、
最後にナミが
「じゃ、10000円」
「「「「払うんかい!!!!」」」」
ッて感じになりそう…。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.175 )
- 日時: 2012/02/12 19:20
- 名前: サリー# (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www3.atpaint.jp/kakiko/src/1329025388895.jpg/img/
目次>>02
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.176 )
- 日時: 2012/02/20 19:46
- 名前: サリー ◆qbNb6Ma0MY (ID: ZjIbjScL)
第十一話「一人の喧嘩は皆の喧嘩」(前編)
明朝。
小鳥が囀り、空へ飛び立って行く。
洗面所では燐が歯磨きをしていた。
“コツコツ…”
誰かが階段を下りてくる。
出雲だ。
「おはよ」
「ぼかぼう(おはよう)」
すると出雲の足が止まった。
はち会ってしまった。
「お…おはよう…」
少し顔の引きつったナミが言った。
そのまま彼女は燐から右へ3つ目の蛇口へ。
出雲は燐から左へ4つ目の蛇口へ。
何故彼女達はそんなに離れているのか、真中にいた燐は頭を混乱させた。
“シュコシュコ”“ジャ——ッ”“ガラガラガラ…ペッ!”
しばらくは歯磨きの作業の音しか聞こえない。
「いい?あんたら」
「「?」」
「昨日あたしが泣いた事は絶対誰にも言わないで」
出雲はものすごく真剣な顔で言った。
「え…?誰が?何を??」
「いいから黙って約束して!!」
「言わねーよ!!」
「…これ!」
少し怒った顔の彼女は燐に向かって畳んだ服を渡した。
「貸してくれて…ありがとう…。
あんたが来てくれなかったら、あたしも朴もどうなっていたか…
—そこは一応感謝してるから…!!」
出雲の頬はまるで林檎のように赤くなっていた。
ナミはこの事で彼女の性格が分かった。
(ツンデレ…?)
「なんだよ、お前いい奴じゃねぇか」
「きっ…汚かったから洗っただけ!!」
「えっ…!!」
「あんた、なに真に受けてんのよ」
◆◆◆
朴はあと2,3日すれば熱が引いて動けるようになるらしい。
結局、彼女は塾をやめる事を決心したらしい。
—そして、事件は《聖書:教典暗唱術》で起こった。
「大半の悪魔は《致死節(ちしせつ)》という死の理…
必ず死に至る言や文節を持っているでごザマース。
詠唱騎士は《致死節》を掌握し、詠唱するプロなんでごザマースよ!」
少し年を取った派手な女の先生は塾生に説明した。
「では宿題に出した“詩篇の三〇篇”を暗唱してもらうでごザマース。
神木さん、お願いするでごザマース」
「はい!」
いつもよりも焦った声を出した出雲は目を閉じて、暗唱を始めた。
「…神よ我汝あがめん汝…我をおこして…我のこと……—忘れました…」
先生は「めずらしい」と驚いた後に勝呂を指名した。
「いや…でもあいつがテストでスーパーいい点数取ったのは薬学の時だろ?」
「“詩篇の三〇篇”はすげぇ長ぇしな」
勝呂は、スゥッ…息を吸って暗唱を始めた。
「“…神よ 我汝あがめん”」
テンポ良く、スラスラと一つも詰まらず“詩篇の三〇篇”が暗唱されていく。
その姿を見た一同はあんぐりと口を開けたり、汗をたっぷりと掻いたりと
様々なバリエーションの驚き方をしていた。
「—“我が神よ 我永遠に汝に感謝せん”」
「「「「……スゲェ—————————ッ!!!!」」」」
「人は見た目に寄らないって本当だったのね」
「やかましわお前ら!!」
◆◆◆
「すごいねぇ勝呂君!びっくりしちゃった」
「いやいや惚れたらあかんえ?」
「惚れるか、クソトサカ」
「なっ…なんやと眉毛!!」
「坊は頭いいと違おて、暗記が得意なんですよね」
「コラ子猫丸…それつまり頭いいゆうことやろ?」
「あ、はい」
「暗記なんてただの付け焼き刃じゃない」
その一言で周りの者たちは一斉に黙った。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.177 )
- 日時: 2012/02/20 19:45
- 名前: サリー ◆qbNb6Ma0MY (ID: ZjIbjScL)
第十一話「一人の喧嘩は皆の喧嘩」(後編)
「はぁ?4行も覚えられん奴に言われたくないわ」
勝呂は挑発的に言い返す。
すると、出雲は立ちあがってこう叫んだ。
「あたしは覚えられないんじゃない!!覚えないのよ!!
詠唱騎士なんて、詠唱中は無防備だから班(パーティ)にお守りしてもらわないと、
ただのお荷物じゃない!!」
「なんやとぉ…!?詠唱騎士目指してる人間に向かってなんや!!」
「何よ!殴りたきゃ殴りなさいよ!!」
喧嘩が始まり、志摩や子猫丸は必死に止めようとするが止まらない。
「だいたいお前は気にくわへんねや!!
人の夢を笑うな!!」
「あ——!それおれが言「黙っとれ!!」ハイ…」
「あんな冗談笑う以外にどうすればいいのよ!!」
「じゃあなんや、お前は何が目的で祓魔師目指してるんや…あ?いうてみ!!」
「目的…?」
出雲は過去を思い出すかのように黙った。
そして口を開いた。
「…あたしは他人に目的を話した事がないの!
あんたみたいな目立ちたがり屋とは違ってねっ!!」
「—この!!」
勝呂は出雲の胸倉を思いっきり掴んだ。
負けじと彼女も勝呂の胸倉を掴もうとした途端—
“バンッ”
立ち上がろうとした燐に衝突した。
「喧嘩なら他所でやれ——————————————ェッ!!!!!!!」
◆◆◆
太陽が空から消え、代わりに三日月が現れた。
「皆さん、少しは反省しましたか?」
雪男が《囀石(バリヨン)》という人間が持つとどんどん重くなる
石のような悪魔を膝に乗せた一同に聞いた。
「なんで俺らまで…」
「こっちは被害者だぞ!!」
「連帯責任ってやつです…この合宿の目的には“学力強化”の他に
“塾生同士の絆を深める”というものもあるんですよ」
「こんな奴等と慣れ合いなんてごめんよ」
「慣れ合ってもらわなければ困る」
雪男は黒ぶち眼鏡の位置を直してこう言った。
「祓魔師は1人では闘えない!!」
そこをよく考えてくださいと言った後、彼は腕時計を見た。
「では僕は今から3時間程、任務で外します。
しかし昨日の《屍》の件もありますのでこの寮の全ての出入り口に施錠し強力な魔除けを施して行きます。
僕が戻るまで3時間、皆で仲良く頭を冷やして下さい」
“バタンッ”
扉が閉まる音が鳴り終わった瞬間、一同の雪男への評価は「鬼」となった。
「つーか誰かさんの所為でエライ目に」
「はぁ!?あんただってあたしの胸倉掴んだでしょ!!」
「このクソトサカが…グチグチと同じような事を…!!」
「おう、眉毛繋がりで助けてやってんのか優しいな」
「なんだとこのマリモヘッド!!」
「また微妙に俺を挟んで…!!」
「やかましいあんたら!!!うるさい!!!」
“ボカボカボカボカッ!!!!”
堪忍袋の尾が切れたナミが喧嘩していた4人と何故か燐の頭にたんこぶを作った。
その瞬間—
“フッ…”
停電が起こった。
「きゃあああああ!!!」
「ぎゃぁああああ!!!」
ビビったしえみとウソップの悲鳴が響き、志摩が急いで携帯の電気をつけた。
外の家の明かりはついている。
停電はこの建物だけだ。
「俺ちょっと見てくるわ」
「志摩さん、気ぃつけてナ」
「俺こういうハプニングワクワクする性質なんよ。
リアル肝試し…」
扉を開けた志摩の顔が笑顔のまま止まった。
「なんや夢やろか…」
目の前には、嘘とも言ってほしい光景があった。
大量の《子鬼(ボブゴブリン)》、そして《屍》が2体いたのだった。
“バギャ!!”
《屍》は扉を突き破って入ってきた。
そしてその頭が膨らみ——
“ボンッ!”
———
「囮って…!!」
「三本!?」
「お前は…」
「任務完了」
次回第十二話「裏切り手騎士」に続く
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.178 )
- 日時: 2012/02/20 19:47
- 名前: サリー ◆qbNb6Ma0MY (ID: ZjIbjScL)
今回の裏、ネタなかった———(−p−((Q
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.179 )
- 日時: 2012/02/21 19:59
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
ナミ・・・燐は殴らなくてもいいじゃないかぁぁぁぁ!!!(泣)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.180 )
- 日時: 2012/02/21 20:53
- 名前: サリー ◆qbNb6Ma0MY (ID: ZjIbjScL)
まあ…あん人はノリで人を殴る乱暴な乱暴な(−p−((Q
ギャアアアアアアアアアアアアッ!!!!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.181 )
- 日時: 2012/02/21 21:03
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
さ、サリーィィィ!!!!
はっ!後ろから殺気が・・・(振り向く)
ギイィヤァアァァァァ!!!!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.182 )
- 日時: 2012/02/21 21:08
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
この茶番劇は何時までやるの?
てか・・・・なにこれ?(呆)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.183 )
- 日時: 2012/02/22 17:19
- 名前: 雛林檎 (ID: rirfL/pS)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/index.html
ショコラさん……そんなに冷静冷淡に言わなくても……。
んでもって、二人ともやめようか。その文面での悲鳴。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.184 )
- 日時: 2012/02/22 19:07
- 名前: サリー (ID: LR1GMCO/)
はぁ…はぁ…
皆様、安心してください。無事です…。
え?ミー?
ミーは子猫丸。
はいさんはい!
しょぉおもねぇええ!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.185 )
- 日時: 2012/02/24 20:56
- 名前: サリー ◆qbNb6Ma0MY (ID: ZjIbjScL)
特別企画!
10話突破だよっ!
イラリク募集〜〜〜!!
簡潔に言うと私が皆さんの見たい絵を描くんですよ。
はい、では注意事項〜
*雑。
*コラボ系のみ。
*似てないかも…
*締め切りは3月20日まで。
*最近忙しいので、かけない場合も…
*描けるキャラ
ワンピ 麦わらの一味
青エク 祓魔塾メンバー、メフィスト
サンプルはこちら
ワンピ>>63青エク>>173
はい、では投稿用紙をコピペ〜
お名前「」読み方(漢字の方のみ)「」
誰の絵?(何人でも)「」
どういう感じ?(誰がどんな事をしているか)「」
白黒でいい?「」
遅くなってもいい?「」
その他「」
はいでは待ってま〜〜す
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.186 )
- 日時: 2012/02/24 21:28
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
雛林檎殿、
冷静冷淡ですみません!!
サリー殿、
今後の御武運をお祈りいたします。
月那殿
自分も悪乗りはしますが、
冷静冷淡にコメントを返しますので・・・(苦笑)
気をつけようと思います。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.187 )
- 日時: 2012/02/24 21:35
- 名前: サリー ◆qbNb6Ma0MY (ID: ZjIbjScL)
おお…ありがとう、今年も何の不祥事もなく更新したいと思います。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.188 )
- 日時: 2012/02/25 20:56
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
してもらわないと困るぜ◆
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.189 )
- 日時: 2012/02/25 23:22
- 名前: サリー ◆qbNb6Ma0MY (ID: ZjIbjScL)
え、最後の◆ってどゆいみ?(脅)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.190 )
- 日時: 2012/02/26 13:40
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
さぁ、どうゆう意味だろうねぇ?(黒笑)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.191 )
- 日時: 2012/02/26 18:58
- 名前: サリー ◆qbNb6Ma0MY (ID: ZjIbjScL)
ひっ、雛さんが怖い〜〜〜!!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.192 )
- 日時: 2012/02/26 19:08
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
腹黒・・・・・・・・・(呆)
ガイ:殺されるぞ・・・・(汗)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.193 )
- 日時: 2012/02/26 19:15
- 名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
雛ちゃん、そんな子だったなんて・・・(泣)
(でも本心は、笑)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.194 )
- 日時: 2012/02/27 21:12
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
わらっとるんかいな!
別にただしっかり私のようにはならないような感じで淡々と更新してほしかっただけだよ。
別に腹黒ではない…よ?
多分腹グロなんじゃないかな。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.195 )
- 日時: 2012/02/27 21:20
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
リタ&作者:認めるなっ!!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.196 )
- 日時: 2012/02/28 16:30
- 名前: サリー ◆qbNb6Ma0MY (ID: ZjIbjScL)
お気使いありがとうッス!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.197 )
- 日時: 2012/02/29 21:59
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
なんかとても悲しい勘違いを受けてる気がするぜ……
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.198 )
- 日時: 2012/03/01 16:57
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
勘違いなら謝ります・・・・・。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.199 )
- 日時: 2012/03/01 18:36
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
すんません…私、空気が読めない人間なんで…
見捨てないで…(ToT)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.200 )
- 日時: 2012/03/01 22:26
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
見捨てるつもりないけど……
いや、私が悪いんだ。こんな誤解を招くようなことを言った私が。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.201 )
- 日時: 2012/03/02 20:42
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?774213
すんません…
さて、よくマンガ雑誌の最後に作者のコメントの横にあるアイコンありますよね。
あれ書いてみました。
NOカラーです。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.202 )
- 日時: 2012/03/03 18:34
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?774213
カレンダー見て、忘れていたことに気づきました。
グルグルマユゲこと、サンジ ハッピバースデー!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.203 )
- 日時: 2012/03/06 18:48
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?774213
なんか…次の話グロい事になってる…
(苦手な人は見ない方がいいかも…)
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.204 )
- 日時: 2012/03/09 19:24
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
大丈夫、私なんてグロいっつーより、精神的にだめなやつ書いたからw
それに、私ぜんぜんグロいの大丈夫!!
好き、とまではあまりいかないけど、好きなほうだね〜
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.205 )
- 日時: 2012/03/11 13:32
- 名前: レイズ ◆pUkDxPccxI (ID: 1kkgi9CM)
きました!!
すごいですね〜!!
あまり二次は知らないので、詳しくは語れませんが、この方はかなりすごい人なのだな。ということは分かりました!
私も小説は書いておりますが、まだ二話しか書いていませんよww
頑張って書いてください!!((ファイト〜!!
応援してますよ!!
レイズとなっておりますが、梨花です!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.206 )
- 日時: 2012/03/21 12:01
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?774213
第十二話「裏切り手騎士」
寮の部屋の外の片隅に一人の男がただずんでいた。
20辺りで白い長髪、そして服装は悪魔を祓う者——祓魔師の服装だった。
しかし、男は小さな悪魔に囲まれていた。男は何にも動じず、
その場で小さく笑い、こう言った。
「任務完了」
◆◆◆
“ニョキニョキニョキィッ!!”
一瞬にして部屋は木の根っこに包まれた。《屍》の頭が破裂した瞬間、
二ーちゃんが“ウナウナ君”を出したのだ。
しかし、異変はそれだけではなかった。
「うっ…」「ゲホッゲホッ!!」「あ 熱い…」「クラクラする…」
「ど、どうしたんだ!?」
燐が叫んだ。
破裂した時に飛び散った物—《屍》の体液がかかり、その症状が現れたのだ。
「なんとか杜山さんのお陰で助かったけど…
体力が尽きたらこのバリーケードも消える。その時は——」
「死ぬわね」
「そんな平然とした笑顔で言うなよロビン!!」
今、この部屋は暗闇に覆われている。
暗闇で活発化となる《屍》にはうってつけの環境だ。
その上、《屍》は2体。
たとえ訓練生が闘っても勝ち目はない。
「ど どうするよ」
「俺が囮になって外に出る。2体とも俺について来たらその隙に逃げろ」
「囮って…!?」
体液を被っても、立ち上がり燐は危険な意見を言った。
「俺の事は気にすんな、そこそこつえーから」
「お、おい!!」「奥村!!」「戻って来い!!」
しかし、彼を呼ぶ声は《屍》の唸り声と木が折れる音に消されていく。
“ボゴッ!!”
壁が壊れる音が大きく鳴った。
燐の作戦はうまくいった—かと思われた。
まだ残っていた。《屍》だけではなく《子鬼》の大群まで…。
「燐!!」
「ちょぉ!!ルフィさん!」
ルフィも燐の後を追った。
そんな二人を見た勝呂は、体力を使うしえみを見て言った。
「このままボーッっとしてられへん!!
詠唱で倒す!!」
「倒すって…アイツの致死節知らんでしょ!?」
「知らんけど《屍》系の悪魔は“ヨハネ伝福音書”に致死節が集中しとる。
俺はもう丸暗記しとるから全部詠唱したらどっかに当たるやろ…!」
「全部!?20章以上ありますよ!」
「21章です」
驚く志摩の声を妨げるように子猫丸が言った。
「僕は1章から10章まで覚えてるんで手伝わせて下さい…」
「頼むわッ!!」
「杜山さん!!危ない!!」
バリケードから抜け出した20体の《子鬼》がしえみに襲いかかった。
一同からは距離が遠い。
塞げない—
“キィンッ…!”
「!」
次の瞬間、しえみの視界に映ったのは刀1本で《子鬼》を止めたゾロであった。
「悪ィな。コイツは手が放せねェ状態だ…相手なら—」
間たたく合間に《子鬼》は真っ二つに斬れて、その残骸がボトボトとりに落ちた。
「おれ達が受けて立つが?」
「てめぇマリモ!!」
「うぉッ!何すんだてめぇ!!」
何故かキレているサンジがゾロに蹴りかかり、また喧嘩が始まった。
「こんな時まで…」と京都3人組は呆れた。
が、どんどんとバリケードから《子鬼》は抜けだし襲いかかって来る。
喧嘩中の二人は《子鬼》に向かって叫んだ。
「「うるせぇっ!!!!」」
(((ええええええええ—————!!??)))
もうお互い相手しか見えていない。
サンジは天井ギリギリまで高く飛び、回転しながら1本足で《子鬼》まで蹴り下ろす—
「“串刺し(プロシェット)”!!」
強力な足技の使い手に踏まれた悪魔は血を出して潰れた。
「どーだ!?おれの方が大量に倒したぜ!!」
「あぁ!?」
今度は倒した数で競い合っている。
しかし《子鬼》からして獲物は2匹だけではない。
「うぉお!!こっちに来た!!」
悪魔が口を開け、巨大な牙で獲物を噛み砕こうとしたその時、《子鬼》の動きが止まった。
「なんやアレ!?《子鬼》の体から手が生え取る!?」
せき込んでいた勝呂が叫んだ。
《子鬼》は手の持ち主を感じ、睨んだ。
その人物は—始末の言葉を発した。
「十二輪咲き(ドーセフルール) クラッチ!」
“ボキボキボキィッ!”
骨が折れ、地に落ちていく《子鬼》を見てロビンはフッと笑った。
彼女は“ハナハナの実”という体の一部を『咲かす』
—移転させるという悪魔の実を食べたのだ。
その咲かせる数、場所を厭わない。
「あたしだって!!」
ナミは立ちあがり制服のポケットに手を入れた。すると、表情が固まる。
「…きょっ教室に忘れてきちゃったみたい(テヘッ!)」
「なに————————————————————!!?」
「100%あたしの過失だけど、カワイイから許してね☆」
「許すか!!」「坊、許したりましょ!!」「お前は黙っとけ!」
「ナミ!」
いつも下げている鞄からウソップが何かを取り出し、ナミに投げた。
「天候棒(クリマ=タクト)!」
「こんな事もあろうかと持って来た!思う存分戦え!」
「了解!“サンダ—=チャージ”!!」
ナミの天候棒の上にある玉に電気がほとばしり、回転する。
「いくわよ…“風速計(スイングアーム)”!!」
当たった《子鬼》は感電し、黒コゲになって倒れる。
「す…すごい…」「っていうかアイツ使い魔いらないでしょ!!」
一味の強さに出雲達は呆気を取られた。
しかし、《子鬼》の大群は休むこと無く現れる。
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.207 )
- 日時: 2012/03/21 12:08
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?774213
「こうなったら…“ランブル”!」
チョッパーが丸くて黄色い薬を食べた。
「“筋力強化(アームポイント)”!!」
両腕の筋肉が膨れ上がる。
「“刻蹄 桜吹雪(ロゼオミチエーリ) ”!!」
強力な蹄の連打が悪魔達を襲う。
—先程、チョッパーが食べたのは“ランブルボール”という
悪魔の実の派長を狂わし、3分間だけ強化するという薬なのだ。
「よっしゃ!!この勇敢なウソップ様が悪魔を成敗してやるぜ!!」
“新兵器カブト”というパチンコを持ちながら、ウソップが
足を震わせ《子鬼》に狙いを定めた。
彼が狙撃をすると右に出る者はいない。狙われれば逃れられない
百発百中の狙撃手(スナイパー)なのだ。
「“必殺 三連火薬星”!!」
火薬がたっぷりと入った玉が3発、彗星の速さで《子鬼》に迫り、衝突——
「“ビーンズ左(レフト)”!!」
“ドカァンッ!!”
する直前に他の銃弾が《子鬼》を撃ち落とした。
ウソップは撃ち落とされた《子鬼》を見て、少し安堵をしながら撃った張本人に叫んだ。
「おいフランキー!おれの見せ場を取るなよ!!」
「おおう、そいつはスーパーすまなかった」
グラサンをかけたフランキーは頭をポリポリと掻きながら、180℃開いた腕を元に戻した。
「なっ…なんやお前その体!!?」「「かっ、カッコええ…」」「志摩ァ!?子猫丸!?」
勝呂(のみ)が驚くのも無理はない。
彼は昔、とある事故で重傷の傷を負った。
なんとかせねばならないと自分の体を改造、鉄人(サイボーグ)となったのだ。
「(ボ〜)…はっ!!私もぼんやりしてる場合ではありません!!」
1人端の方で正座をしていたブルックが我に帰り、立ち上がった。
ステッキに見立てた剣を抜刀して落ち着いた様子で《子鬼》の方へ歩いて行った。
しかし《子鬼》は肉のついていない彼を無視して他の者に向かった——
“斬ッ!”
次の瞬間、《子鬼》は何者かに斬られた。いや斬られていた。
「“鼻唄三丁 矢筈斬り”!!」
ブルックが鞘に剣を納めたと同時に早斬りの達人に斬られた悪魔は血を大量にあげて堕ちた。
奮戦奮闘した一味の前にはもう数えるほどの数になった《子鬼》。
しかし内1体の様子がおかしかった。
落ちている残骸を見た途端、フルフルと震えだした。
「まさか…」
「?」
“ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!”
大きな雄たけびを上げた後《子鬼》はキングサイズへと巨大化した。
「なっなんで巨大化したんや!?」
「え!?なんで驚いてんだ!?」
「おそらく、倒した《子鬼》の血に反応したのよ。…でもおかしいわ。
《子鬼》がこんな反応を起こすのは腐った動物の血の匂いなのに…」
何かがおかしい、とロビンが呟いた。
「いくらなんでもこれは…—!?」
絶句したナミの前に1つの影が立ちふさがった。
それは右に《黒刀・秋水》、左に《妖刀・三代鬼徹》、そして口に《和道一文字》
—三刀流の構えをしたゾロであった。
「やっとやりがいのあるヤツが出て来たぜ…」
「おい!まさか1人で「いいんだよ」はぁ!?お前ついに頭イカれたんか眉毛!!」
一仕事が終わり、呑気に一休みをしているサンジに勝呂が怒鳴った。
しかし彼は言い返した。
「あいつとおれとルフィは強ぇえからな」
「・・・・・・・・!!!」
「坊!落ち着いて!!」
魔獣と昔呼ばれた男は悪魔と睨み合う。
唸り声をあげ、獲物に飢えた悪魔は魔獣へと飛びかかった。
————— 一閃
「“鬼斬り”!!!」
“斬っっっっ!!”
「……!?」
「な?」
「おい何してんだ!!」
驚いていた勝呂と子猫丸に向かってゾロが叫んだ。
「さっさと詠唱しろ!!もうすぐそこまで来てる!!」
「あ…ああ!」
「ちょっと待ちなさいよ!!」「?」
出雲が冷や汗を掻いて言った。
「言うてる場合か!!女こないになっとって男がボケェ—っとしとらへんやろ!!」
勝呂は1人懸命に《屍》の動きを止めるしえみを指差した。
その姿に感心したように志摩がコートの裏ポケットから武器であるキリクを取り出して言った。
「俺は全く覚えとらんのでいざとなったら援護します」
「おお、仕込んどったか」
「む 無謀よ!!」
「…なんやさっきまで気ィ強い事ばっかし言っとったクセにいざとなったら逃げ腰か…戦わんのやったら引っ込んどけ」
「………」
「……」「なんだ。てめぇは乱入しねぇのかコック?」
「あぁ?黙れマリモ」
「子猫丸は一章めから、俺は十一章めから始める。つられんなよ!」
「はい!!」
毎回の喧嘩を無視して最後の希望の二人は詠唱を始めた。
「“太初(はじめ)に言(ことば)ありき”!」
「“此(ここ)に病める者あり…”!!」
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.208 )
- 日時: 2012/03/21 11:56
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?774213
まだ話の半分しか書いてないのに1話分の文量…多すぎだろ今回!!
後編は遅くなります!!すんません!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.209 )
- 日時: 2012/03/24 21:44
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
覚えてる〜??
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.210 )
- 日時: 2012/03/25 13:28
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
覚えとるで〜コメ待ってた!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.211 )
- 日時: 2012/03/25 17:54
- 名前: 雛林檎 (ID: BA35VKfF)
あー、ちょっと違うものに色々はまってまして、
ちょっと来るの遅くなったー
てか部活疲れた!! 集中練習日おわったぁああああ!!!!
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.212 )
- 日時: 2012/03/25 18:19
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
お疲れ様ー^^
ちなみに今月のSQ読みましたー^^
- Re: ONEPIECE×青の祓魔師 ( No.213 )
- 日時: 2012/03/26 12:23
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
第十二話「裏切り手騎士」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
囮になった燐を追っていたルフィは完全に
「どこだここ?」
道に迷っていた。
辺りを見回しても何も見えない。
だからどこにどんな障害物があるのか、何が自分を襲ってくるのかも分からない。
ただ、勘のいい奴以外の事だが—
“グルルルル…”
デカイ唸り声が自分の後ろから聞こえる。
振り返ると、そこにはキングサイズの《鬼》が10体いたのだ。
「こんなデカイのいたか…?」
さっきまでは何匹くらいかの《子鬼》が自分を追いかけてきたが、全て倒した。
しかしこんな巨大な《鬼》は始めて見た。
《鬼》はルフィを餌と定め牙を剥いた。そして飛びかかった。
しかし《鬼》は食事をする事ができなかった。餌は戦えたのだ。
「“ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)”!!!」
ルフィの拳は銃を連射するかの如く、腕が何本か増えたように見えた。
“ダダダダダダッ!”
《鬼》は狩猟された鳥のようにばたばたと床へ大きな音をたてながら落ちて行った。
再び燐を探しに向かおうとした時—
“ピカッ!”
向こうの方で青く淡い光があった。きっと燐の炎だ。
ルフィはその光を頼りに燐の所へ向かった。
—設備専用室。
ここには確か分電盤があった。彼はそれを使って館内の電気をつけようとしたのだろう。
「燐!!」
ルフィが叫んだ。
しかし目の前には燐ではない人影の後ろ姿と《屍》が道を塞いでいた。
その人物が振り返った。
「「!?」」
その正体に驚きを隠せなかった。
眼帯をし、祓魔師の制服を着た男—
「貴様か…モンキー・D・ルフィ」
「お前…!?」
ネイガウスは低く笑った。
「何してんだよ!?」
「貴様には関係がない」
「…昨日のも今日のも、全部お前がやったのか…!?」
燐が発した声はあきらかに怒りが混じっていた。
しかしネイガウスは不敵な笑顔を変えない。
「まぁ…そうだ。そんな事よりその炎もっと見せてみろ…」
その声が消えかけた瞬間、彗星の速さで強力な拳が《屍》を殴った。
そして青い剣が《屍》の頭を貫いた。
「「絶対に許さねぇ!!」」
2人は真犯人—裏切った手騎士を睨んだ。
「……成程な」
そう呟いたネイガウスは暗闇の中へ消えていった。
◆◆◆
「“彼己より語るにあらず”…」
勝呂はやっと最後の章に入った。しかし《屍》はもうすぐそこまで来ている。
一味はまだ残っている《子鬼》と戦闘している。
「奥村君とルフィさんどないしはったんやろう…?」
「かっ、考えた事もないわ…」
「おいおい…」
志摩の呟きにウソップが呆れる時だった。
“ドザッ”
“ボォンッ”
「しえみ!!」
しえみが力尽き、倒れた直前バリケードである木が消えた。
そして一同の前には《屍》が…
「く…のやろぉ!!」
志摩がキリクを使って時間を稼いでる隙に勝呂は詠唱し、
出雲は倒れているしえみと容体を診ているチョッパーの所に駈け寄った。
「大丈夫。まだ息は「ちょっとあんた!しっかりしなさいよ!!」
「う… か み…き さ…」
うすらうすらとしえみの瞳が開いていった。
「…今日はいつもの神木さんじゃない……みたいだ ね…。大 丈夫…?」
チョッパーが出雲の顔色を見た。しえみの言葉に余程驚いてるようだ。
そして言葉出さず、その場に座り胸ポケットに入っていた
魔法円縮図の紙を取り出した。
「“稲荷の神に恐み恐み白す 為す所の願いとして成就せずということなし”!!」
言葉と共に2体の険しい顔をした《白狐》が召喚された。
【汝め…また性懲りなく呼び出しおって…身の程を知れと…
「あたしに従え!!!」ヒィッ!!】
彼女の怒声とその顔に悪魔である《白狐》も顔色を青くした。
「行くわよ!」(ふっ切れた…)
一方その頃、勝呂の所では志摩のガードが崩れてしまい
《屍》の頭が破裂し大量の体液が彼の頭に降り注ぐ—
「坊!」
子猫丸の悲鳴が響く。それを聞いた一味も《屍》の猛攻をするがもう遅い。
ほとんどの者が目を瞑った時
「“ふるえゆらゆらとふるえ…靈(たまゆら)の祓い”!!」
《白狐》の攻撃がそれを止めた。しかし、《屍》の猛攻は止まらない。
勝呂の頭を掴み、持ち上げた。
“カッ”
すると先程まで一同にハンデとなった暗闇が一瞬となって光となった。電気が点いたのだ。
そして勝呂は《屍》を睨んだ。
「“その録す(しるす)ところの書(ふみ)を載するに耐えざらん”!!」
“パァンッ!”
「「やった!!」」
チョッパーとブルックの喜びの声と共に《屍》は灰となって消滅した。
《屍》から解放された勝呂はそのまま「ししし…しぬしぬしぬ…」と
毒キノコ食べた患者のように震えていた。
“ドタドタドタッ!”
「おい!」「よかった!皆無事だな!!」
姿を消していた燐とルフィが部屋に帰って来た。その傷一つ無い姿を
見て子猫丸達は言葉を失った。
「おおお…おまえらもう1体は…?」
「あ、ソイツは燐が倒した!」
「お前らも倒したのか?すげーじゃ“ドドドドドッ”え?」」
「なんやお前ら…なんて奴らや!!死にたいんか————!!?」
“ドッシャァアアアアッ!”
平然とケラケラ笑う2人に勝呂はもの凄い形相で走って行き、
ラリアットを喰らわした。
その端で…
「大丈夫?しえみ」「気分はどうだ?」
「しえみちゅゎ〜ん!おれが抱きしめてあ“ボカッ”
ナミ達がしえみの元へ行き彼女の事を心配しているといつの間にか後ろに出雲がいた。
そして第1声がこれだ。
「あたし、アンタが大っ嫌い」
「ちょっと!!」
「…でも、今回は助かったわ…それだけ…!」
「う…うん!」
後ろを向いた出雲は、今、ここにはいない友にむかって笑った。
(朴…あたしがんばるね)
「出雲さん、笑ってる顔もカワイイな〜」「何見てんのよ!!」“ゲシッ”
こんな感じに騒いでいると、いつも通り平然とした顔の雪男が入ってきた。
「これは…」
すると彼の後ろに一人の男——ネイガウスが現れた。
「そいつは…!!」
———
「くっそ—————!!!」
「お前らと話すことなんてありゃしねーんだよ!!」
「随分と好奇心がおありで…」
「何してんだ!!」
次回「いやな風」に続く。
*今回の裏*
燐「…つーかなんだこの《子鬼》の残骸の山!?」
ル「すげーな勝呂!!」
勝「え…?」
ゾ・ナ・ウ・サ・チ・フ・ブ
「いやいやいや…(汗」