二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.508 )
日時: 2012/07/30 21:16
名前: 有栖 (ID: Pib.PIUG)

—もうあれから5年がたつのか。そろそろ限界だ。



—今日は、ルキアを教団へ連れて行った。なかなか離れてくれなかったのだ。それで、仕方なく。

「あれ?その子は?」

—この教団内で一番うざい奴。今、一番あいたくなかったのに。

「拾い子だよ。大丈夫、アクマじゃない。ついてきちまったんだ」

「そっかぁ。リクト君がいうなら大丈夫だね。で?今日は何しにきたんだい?」

—随分大人しいと思ったらどうやらルキアは、寝ていたらしい。立ちながら寝るって…

「別に。ブックマンに用があるだけだ」

—その後、コムイを総無視してブックマンのところへいき、用件を聞いてから自宅へ帰る。

「はぁ、疲れた」

「(お帰り、マスター。)」

「あぁ。」

「なぁ、お前は、本当にエクソシストか?」

「…ルキアのイノセンスか」

「あぁ。」

「名前は?」

「ルギアだ。さっきの質問に答えろ。お前は本当にエクソシストか?お前からイノセンスの声がしない」

「そうだな。お前だけには教えよう。俺は、エクソシストじゃない。ノアだ」

「…」

「俺が憎いか?」

「最初は、助けてくれてお前に感謝がうまれた。だが、あの時、俺を隠した時からお前が憎くなった」

「どうして?」

「もし、お前が本当にエクソシストなら、俺を隠さない。逆に教えるだろ」

「っふ。よくわかってんじゃねぇか」

「あいにくエクソシストについては、詳しいんでね」

「そうか、俺が憎いか。分かった。じゃあここから出て行ってやろう。なぁお前もその方がいいだろ?ルギア」

「あぁ、すっげぇ嬉しいって奴だ」

「クロ、お前はこいつと一緒にいけ。大丈夫だ。こいつらについてけばもっと世界が広がる。」

「(マスター?)」

「ただ、俺がノアだってことは絶対に誰にも話すなよ。悪魔で通信用としてお前をここに置いていくんだ。分かったな」

「(…分かった。また、会える?)」

「あぁ、きっと」

「速くでてけ。こいつは、もう一人でやってける。ノアに育てられたっていうのがすっげぇ心残りだけどな。ここまで育ててくれた借りを今返す。今は見逃す。だからとっとと俺の前から消えろ。もう出てくるな。」

「おぉ、怖いねぇ。分かったよ。出てくよ。じゃあ…な?」

「………」

—つまんねぇ奴。まぁいいや、俺はもうここにいられない。今度、いつ会えるかな。 




—ルキア———…

Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.509 )
日時: 2012/07/31 08:54
名前: 有栖 (ID: Pib.PIUG)



『助けてくれるんでしょう?これからもずっと。』

「————」

『ずっと夢をみていたの。昔の夢を。』

「記憶が、戻ったのか?」

『そんなこといっても元々いたルギアから見た視点の記憶。』

「…そうか」

『さぁ、始めよう』




っ!?この気配!

「リナリー!!」
まただ、また結晶化してる。
なんでこんなときに結晶化するんだよ、リナリー。
てか、その前になんでこんなこの周りだけ空っぽなんだ。
さっきの千年公の力なのか?だったらなおさら目立つじゃねぇか。
視界を広げる為に左目の包帯をはずす。
戻ってきた視界。前より見やすくなった気がする。
「おかえり、ルキア」
『ただいま、いこう。ルギア、リナリーの所へ。いつ千年公にやられるか分かんないよ』
「分かってる。ケルシー!!」
傍にケルシーがいなかったので叫ぶとすぐに寄って来る。
「(ここにいる)」
「さすがだな。剣は?」
「(ここにある)」
ケルシーが魔法陣から双剣を取り出す。
それを受け取りすぐにリナリーのところへ向かった。
途中、ぶっ倒れているブックマンとクロウリーを拾い、ミランダやチャオジー達がいた所へ連れていく。
「ごめんな、ミランダ。大丈夫だ。みんな生きてる」
「本当?」
「あぁ、だから安心してくれ」
ミランダがうなずいたのを見てまた走る。
『ルギア、あそこ』
ルキアが示した場所をみるとそこに目立つようにイノセンスが置いてあった。
その近くにラビと神田もいる。さきに来てたのか。
「ラビ、リナリーは?」
「まだなんともいえないさ」
「そうか。分かった」
イノセンスに近づき、なんとか読み取ろうとするが何かが邪魔をして通じ合えない。
こんにゃろう。無視する気かよ、おい。
『ルギア、落ちついて。何か、来る。』
「上から来るぞ!神田!ラビ!」
さっきの残り1体のアクマの攻撃か。まだ生きていたのか、あいつ。
なんとか、自分にむかってくる弾を弾き返す。
『前』
すぐに前へ防御態勢を取るとすぐにノアからの攻撃。
「目、治ったんだ」
「治したんだ。」
「そうだったな。自己修復能力。すごいよな、イノセンスの力だろ?」
「だったら、どうした」
「すごいよなっていっただけだろ?ルギア」
すぐに力をいれてリクトの剣をはじく。
「お前は、時間稼ぎか?」
「いや、本気でお前を壊そう」
「やれるなら」
攻防戦は、続いた。




—なぁ、歌を知ってるか?—

—歌?—

—一種の遊び歌なんだがな—

—灰色の気体 白い個体 黒い液体
                         全ては廻り     流される    そしてまた
 水色の気体 黄色い個体 赤い液体
                         全ては廻り     流される    そしてまた
 何もない真上 何もない上 何もない下
                         全ては終り     流されナイ   廻らナイ
 生命もナイ 僕もナイ 君もナイ
                         あるのは      永遠に繰り返される   時間だけ
                         廻リ 終リ 始リ
                         始リ 終リ 廻ル                          —


—これが何を現しているか分かるか?—

—分かんない—

—これはな————