二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.7 )
- 日時: 2011/12/17 13:38
- 名前: リラ (ID: BDgtd/v4)
第一章—始まりの渓谷と旅立ち—
『—壮麗たる天使の歌声…ヴァ レイ ズェ トゥエ ネゥ トゥエ リョ トゥエ クロア—』
それは懐かしい夢だった、昔始めて譜歌を聴いた時の記憶で一番印象に残っている第三譜歌だ。
確か回復と力の上昇の効果がある譜歌で、幼いネフライトが怪我をしたときは何時もこの譜歌で治してもらった。
何で今更こんな夢を見ているんだろう—だけど悪くない、そう思っていると何処からか声が聞こえてきてそれを邪魔した。
—オイ、ネフライト起きろッ!!
「………………ハッ」
その声は忘れたくても忘れられない誘拐犯の声で軽くイラッとしながらも、敵の前で寝るなんて何やってるんだ僕はと自分自身に呆れつつも目を開ける。
すると誘拐犯はやっと起きたかと言わんばかりの顔で、アビスを撫でていた。
「…何よ誘拐犯、何か用?」
「誘拐犯って…まぁ確かにそうだろうけど、俺の名前はデマントイドだって言ってるだろう…いい加減名前で呼んでくれよ」
「無理、誘拐犯の言う事なんて信じられないし、ましては無理やり眠られた挙句馬車に乗せている時点でなおさら怪しいし」
「………」
流石に言い夢を見ていた中起こされたのは少々腹が立つので皮肉交じりで何だと聞くと、誘拐犯—もといデマントイドと名乗った男は名前を呼んでくれと苦笑しながら言うと言わない理由を簡潔に述べ彼は黙る。
そうネフライトが目を覚ました時には無理やり場所に乗せられており、何処かへ移動していたのだ。
ユリアシティに馬車と言うものは存在しない、つまりはここは魔界では無く外郭大地だと言う事がすぐ分かり自分の状況は身動きが出来ない…それもすぐ悟り彼女は機嫌が悪いのだった。
何よりも何故自分を誘拐した?そして何故この男は自分の名前を知っている?そして何故魔界から外郭大地へと連れて来た?
分からない事が多過ぎて、余計イライラして来た。
『ネフライトさん…顔がかなり怖いですの…』
「え?ああ…アビスごめん」
そんな事を考えているとアビスにも分かるぐらい顔が怒っていたようで、全く気が付かなかったとまたしても自分に呆れため息をはいていると馬車の御車がこちらを向いてきて
「お客さん!!もう少しでタタル渓谷だよ!!」
「…タタル渓谷?」
この馬車の行き先がタタル渓谷だと言う事を言い、聞いた事も無いような場所に僕が首を傾げていると
「…とても綺麗な場所だ、お前が真実を知るのにも一番良い場所だと思うから」
誘拐犯は、何処か感情が混ざった表情でそう言った。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.8 )
- 日時: 2011/12/18 23:15
- 名前: リラ (ID: BDgtd/v4)
「うわーっ!!セレニアの花が一杯咲いてる!!」
『すごいですのー!!咲き誇ってるですのー!!』
そしてタタル渓谷に着いた時にはもう日がくれ夜だった。
ちょうどセレニアの花が咲き誇っており、こんなに沢山のセレニアの花が咲いているのは始めてみたネフライトとアビスは興奮して駆け出す。
それをデマントイドは、無理やり連れて来られて嫌がっていた割にはノリノリじゃねぇかと心の中で思う。
理由は言ったら言ったで、今度は確実に殺されそうな気がするからだ←(現に馬車の中でも殺されかけた)
「—っ、気をつけろ!!魔物が近づいて…!!」
「なめんなっ、烈破掌ッ!!」
すると何時の間にか魔物が接近していたようで気配を感じデマントイドが注意しようとしたら、ネフライトはすぐさま敵を吹き飛ばし消滅させる。
この反応の良さに驚いていると、ネフライトはデマントイドを振り向き
「僕に注意する暇があったら、アンタも杖を出して戦うぐらいしなさいよ…バカだね」
「バッ…」
他人を心配している暇があるなら戦え—そう冷静に言い放ちバカと言うと、今までこんな風にバカと言われた事が無いデマントイドは流石にヘコみ負のオーラを出しながら目的地まで黙って戦っていたそうな
「…結構進んできたけど、何処まで行くの?」
「もう少しで着く、ほら…」
そして大分進んで行ったので、ネフライトが何処まで進むんだと首を傾げるとデマントイドは指を指しネフライトは歓喜の声を上げる事となる。
「わぁ…」
そこはタタル渓谷の入り口よりセレニアの花が咲き誇っており、第7音素も沢山あり景色と同調しているかのように綺麗だった。
それから前方を見てみると、瓦礫のような物が見えて何だろうと首を傾げる。
「…アレは【エルドランド】の残骸だ、英雄たちがこの世界の危機を救うために最終決戦となった地のな…」
「英雄たちの最終決戦地…」
すると誘拐犯は僕が疑問に思っている事に気が付いたらしく、教えてくれると再び前を見る。
確か昔オールドランドが危機を迎えていた時、英雄と呼ばれる者…もとい僕の母さん、ティア・グランツ、それからガイ・セシル、アニス・タトリン、ジェイド・カーティス、ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディアが世界を救ったとも聞いた。
それから六神将と言われるこの事件の元凶である中の一人である、鮮血のアッシュがこの五人に協力したと言う事も
「…これを見せるために、僕をここまで連れてきたのか?」
「いや、これは目的の一つであるが今言うのが一番重要だ」
それを思い出しつつも誘拐犯にこれを見せるためにここまで連れて来たのかと警戒しながら聞くと、誘拐犯は首を振り僕の予想を覆すような事を言った。
「…お前に【ルーク・フォン・ファブレ】を思い出させる事だ」
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.9 )
- 日時: 2011/12/24 23:38
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「…ルーク・フォン・ファブレ?」
「闇に葬られた英雄と言うべきか…お前の母親たちと旅をし同じく世界を救った人だ」
誘拐犯が言った名は、聞いた事も無い男性の名前だった。
ファブレと言う名字は聞いた事がある、世界的にも有名なキムラスカ王国の公爵家であったハズだ。
しかしルークと言う名は聞いた事が無い、なのでこう答えるしかないだろう。
「…誰ソレ?僕はその人を知らないんだけど…と言うか聞いた事も無いよ」
「…この名前さえも覚えていないのか」
知らないとか聞いた事が無いと言うより、分からないと表現した方が良いかもしれなかった。
ネフライト自身その名は一度も聞いた事が無い、第一母さんからルークと言う人と旅をしていたなんて今始めて知った事だった。
そしてあちらにとっても、僕の答えは予想通りだったようで泣きそうな顔で僕を見つめながらそう言われると何だか悪い事をした気分だ。
「あー…何か悪かったわね誘拐犯…ってか、覚えていないってどういう事?」
流石にバツが悪く頭を掻きながら謝ると、ふと言葉の違和感に気が付き首を傾げる。
今更だけど…この誘拐犯は覚えていないと言った?僕は知っていたとでも言わんばかりの口調である。
「…あー、言葉の綾だ、気にするな」
「そんな風に誤魔化されたら余計気にするわッ!!」
それを聞くと誘拐犯は何故か気まずそうな雰囲気を出し、冷や汗をかきながら言っても説得力のカケラも無いので思わずツッコミを決めるとツッコミのセンスまで似てるな…と言う独り言が聞こえてきたがそこは気にしないでおこう←しろよ
このままじゃ埒が明かない—そう判断した僕はやむ終えず
「あーもう!!誘拐犯…じゃなくて!!—デマントイド!!教えられる事だけで良いから知ってる事教えてよ!!」
「ッ!!」
—誘拐犯が名乗った名前を呼んでしまった、相手も驚いて固まってるし
このまま僕が知らない事を隠され続けても困るし、何よりも—何だか呼んで見たくなった。
本人もあっけた顔をしているがすぐさま嬉しそうな顔になり
「…ありがとな、ネフライト」
「…別に」
お礼をされるような事はしていないのに、何故か嬉しそうに微笑みながらお礼を言うから僕はただ素直になれずに冷たくあしらう事しか出来なかった。
それがどれだけヤバい事か、僕は気が付かず
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.10 )
- 日時: 2011/12/27 17:41
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「まず話が飛ぶけど…【レプリカ】と言う存在を知っているか?」
「レプリカ?確か僕たち被験者(オリジナル)と呼ばれる人間の情報をコピーして生み出された人物の事だよね…」
その後デマントイドの話を聞く事を決めたネフライトは、セレニアの花が咲き誇る場所の近くにあった岩に座り話を聞いていた。
そしてデマントイドからレプリカについてしってるかと聞かれたので、学校で習った事をありのままに話すと彼は頷く。
「そのレプリカがここ最近大量に増えてな…本来レプリカはフォミクリーと呼ばれる技術で生み出されるんだから明らかにこの事態はおかしかったんだ…そして調べてみると予想外な事が起こった」
「予想外な事…?」
「—人為的に増やされていたと言う事だ」
そして次の瞬間、緊迫した空気で告げられた言葉はあり得ない物でネフライトは息を飲む。
デマントイドの言うとおり、本来レプリカはフォミクリー技術と言うもので生み出される。
しかし今その技術は封印され、作り方を知っている人もほんの一握りだとネフライトも知っている。
その難しい技術を人為的にやりレプリカが増加している…これは明らかにおかしい事だった。
「何で…どうして今更レプリカを大量生産してるの…!!?」
「それは俺も分からないんだ…だから俺は独自で調査してお前の協力が必要な事を知り会いに行ったんだ」
「僕の協力が…?」
これには流石に驚き立ち上がりながら、理由を聞くとそこまでは分かっていないらしくデマントイドは首を横に振る。
だが彼も独自に調査を行って調べられる事は調べきったようで、僕の協力が必要だと言い首を傾げる。
レプリカの増加を知るために何故一般人の僕が必要なのかと言う疑問があったし、何よりも僕にそんな力があるような思い当たりは無かったからだ。
しかし相手はすぐさま頷き、目付きを変えると
「—お前は第七音素(セブンスフォニム)の使い手で【ローレライの力とユリアの力を受け継いだ者】だからだ」
—と、とんでもない事を抜かし僕の思考は再び停止する事となった。
何せユリアとローレライとは、僕の街で知らない人はいない超有名で最強の力を持つ人物だったから…信じられなかったんだ。
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.11 )
- 日時: 2012/01/11 17:29
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
「………………」
「………オイ、何か反応しろよ(汗」
デマントイドが言った事は余りにも信じられない事で、ネフライトの思考は完全停止する。
流石にこれは相手も予想外だったようで目の前で手を振られ、ようやく正気を取り戻す。
「ハッ…ごめん、信じられなくて」
「…まぁ信じられない気持ちも分かるけどよぉ—今は信じて俺に着いて来て欲しい」
そして信じられないと素直に感想を述べると、そこは予想していたらしく苦笑すると急に真剣な表情になり俺を信じて着いて来て欲しいと言われる。
まだ行く所があるのか?と聞こうとしたら、上から茶色の何かが飛んできた。
—ブロロロロッ!!!
「あ、アルビオール…!!?」
「やっと来たか…遅ぇーよ、エピドートッ!!!スフェーンッ!!!」
【うっさいな!!お前に言われたくないんだよバカ!!】
【これでも高速で来た方よ!!追っ手を払ってたんだから!!】
それはアルビオールで何でこんな所にとネフライトが驚いていると、デマントイドはアルビオールを運転している人たちと知り合いならしく名前を叫ぶと男女の声が返って来る。
それから次の瞬間にはアルビオールは地へと降り、ドアが開くと先らの声の人物だろうか—綺麗な長い金髪の少女と短い金髪の少年が降りて来た。
「デマン!!ちゃんとネフライトを連れて来たんだろうな?」
「連れて来たからここにいるだろうが!!俺ってそんなに信用無い?」
「無いわね、アンタだってバカだし」
「………(汗」
どうやらこの三人は顔見知り…と言うか、腐れ縁見たいなような関係で騒ぎ出す。
何だかこの三人【君と響き合う物語】の登場人物に似ているなーと思っていると金髪の少女がネフライトを方を見てきて
「お久しぶりネフライトちゃん♪会いたかったわーッ!!随分綺麗になっちゃってー♪」
「えッ(汗」
—いきなり抱きついてきた、これにはネフライト・グランツ思考停止
するとすぐさま金髪の少年が同時にため息をはいて引き剥がす。
「スフェーン…ネフライトは【全部忘れている】んだから抱きつくのやめろ」
「ハイハイ、これだからエピドートはノリが悪いんだから…」
どうやらデマントイドとは違う濃い金髪の少年はエピドートと言うらしい。
そしてスフェーンと呼ばれた金髪の少女は、不貞腐れながら離れたが
「ネフライトちゃんとデマンとは合流出来たし、早速行きましょ☆」
「え、ちょっ!!?」
自分とデマントイドと合流した以上ここにいる必要が無いのか、何処か焦っているような感じで強引にネフライトはアルビオールに乗せられる。
僕まだ一緒に行動するとか決めてないんですけど!!?と思い助けを求めるためにデマントイドたちの方を見るが
「…諦めろネフライト、スフェーンは一度決めたら中々言う事聞かないぞ」
「元々強引にでも連れて行くつもりだったから、仕方ないな…」
と薄情な二人はそう言い、諦めろと言いながら同じくアルビオールに乗り—出発した。
って僕が行かないと言っても無理やり連れて行く気だったんかい!?と言うツッコミも出来ず僕はまたしても誘拐されたように連れ去られたのだった。
第一章終了
- Re: テイルズオブジアビス—受け継がれる思い— ( No.12 )
- 日時: 2012/01/16 23:48
- 名前: リラ (ID: r99rf6N5)
第一章終了です、少々ネフライトについてネタバレしようと思ったのですが
ネフライト「余計謎が深まっただけだね…僕の出生の秘密がルークと言う人物に関係ある事しか分かってないし」
…キミの特徴書いただけでも誰の子供か分かる気が『ビックバン』うぎゃあああッ!!?大爆発!!?
デマントイド「ネタバレは禁止じゃ無かったのかな?(笑顔だが杖構え」
ごめん…!!謝るからその杖に集めているグランドクロスの魔力を収めて…!!
スフェーン「デマンが攻撃をやめても、次はあたしの番よ♪(オーバーリミッツ解除」
って、続いて来たし!!?
流石デマンの『アタシの力見せてあげるっ!!ワイルドギース♪』また秘奥義ぃぃぃッ!!?
—只今ワイルドギースによって放たれた火を消火しています、しばらくお待ち下さい byエピドート
ネフライト「そう何度も爆弾発言するからよ…癒しの力よ、ファーストエイド」
復活っ!…でもキミ、回復魔法使えたっけ?
ネフライト「詳しくはアルビオールに乗せられた後のスキットでね」
スキット—教えてやるよ!—
ネフライト「いたっ!」
デマンドイド「どうしたネフライト?…って腕怪我してるじゃないか!?」
ネフライト「これぐらい平気よ、所詮擦り傷だし舐めとけば…」
デマントイド「ダメだ!女の子なんだから傷跡が残ったら大変だろ?…癒しの光よ、ファーストエイド」
ネフライト「ん…サンキュ、便利だな…そのファーストエイドって技」
デマントイド「ああ、下級譜術だしネフライトならすぐ覚えられると思うぜ?俺が教えてやるよ!」
ネフライト「………………」
デマントイド「アレ…?嫌か?」
ネフライト「…別に………ありがとう」
スフェーン「あらあら!?二人して何やってるのー?」
エピドート「スフェーン…いい雰囲気だったんだから空気呼んで行けよ…」
ネフライト「別にいい雰囲気なんかじゃありませんっ!!」
なるほど…良かったね(暖かい目で見つめる
ネフライト「?それよりも次回予告するぞ?…番外編?」
はいっ!本編ばっかり進めるとシリアスな方向にはいるので、TOW2(テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー2)のお話を書こうと思いますっ!
主にメインは双子ディセンダーとゲーデ、そしてカノンノとアビス組、シンフォニア組、リバース組にしようと思ってますよ!!
ロスト「—っての建前で、実際テイルズでプレイしたのはTOSとTOAとTOGとTORとTODとTOWシリーズだけだからだろ?」
アニムス「だからTOPやTOD2やTOEやTOLやTOIのキャラとかの性格がよく分からなくて書けないんだよコイツはね」
ネフライト「うぉっ!?誰この紫髪に緑色の瞳の男の子と薄い金髪の緑色の瞳の女の子?」
アニムス「どうもー♪私はアニムス・グラニデっ!」
ロスト「俺は…ロスト・グラニデだ…一応コイツとは双子だ」
デマントイド「嘘ッ!似てなっ…」
アニムス「あら?デットスパイラル喰らいたい?」←盗賊
だー!!ここで騒動起こすな!
そ、それでは番外編『グラニデINディセンダーの物語』お楽しみに!
ロスト「勝手に終わらすなぁ!龍虎滅牙斬っ!」←大剣士
ゴフッ!?