二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 甘い硝子ピアノが奏でるシンデレラ*. [ 桜蘭 ] ( No.5 )
- 日時: 2012/01/30 21:42
- 名前: さくら (ID: z2eVRrJA)
- 参照: http://ncode.syosetu.com/n5695ba/
「環君なら、夏は何処へ連れてってくれる?」
「君の行きたい所なら何処へでも」
「環君の好きな音楽は?」
「君が好きだと思うものを」
「今日はケーキを焼いてきたの。食べてくれる?」
「君が食べさせてくれるなら、」
「やだ、環君…!」
2年A組、須王環。
此の部活動の部長であり、指名率約7割のホスト部キングである。主な担当は王子様キャラ。輝く様な金髪に済んだ青い瞳。自称、この留まる事を知らない煌びやかな美貌、は見るもの全てを惑わせてしまうという。因みに、私はこの男に惑った事など一回も無いが。
馬鹿でピュアで、真っ直ぐな心の持ち主。ちょっと五月蝿いけど此の部をとても大事にしており、信頼も厚い。家族に無駄に拘ってるんだ。
「あっはは、そんでコイツってば徹夜で作ったデータ寝ぼけて初期化させちゃってさあーッ!」
「光っ!その話は!」
「パニック起こして俺に泣きついてきて———…「光っ!!」」
「酷いよ、皆の前で…。」
「馨…。
ごめんよ馨…。あん時のお前があんまり可愛かったから…、」
「光ッ!!」
1年A組、常陸院光・馨。
一卵性の双子。因みに光がお兄ちゃんです。部内ではその鏡に映した様なそっくりさ、シンメトリーなどを生かし、禁断の兄弟愛、つまりBLを売りにしている。しかも、光馨は只の兄弟では無く、双子なので更に幅が広がり、女子を感激させる大技(馬鹿とも呼ぶ)を担当している。
悪戯と他人を玩具にすることが大好きな小悪魔系で、ヒマになるとトラブルを起こすために何でもやるタイプであるため、周囲に警戒されている。
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- Re: 甘い硝子ピアノが奏でるシンデレラ*. [ 桜蘭 ] ( No.6 )
- 日時: 2012/01/30 19:18
- 名前: さくら (ID: z2eVRrJA)
- 参照: http://ncode.syosetu.com/n5695ba/
「「麗しき兄弟愛よォォォおおお!!!」」
「何故泣いて喜ぶ女子よ…。訳の分からん世界だ、」
「各自の特性を生かしお客様のニーズにお応えするのが方針でね。因みに環がうちのナンバー1だよ。」
「当分君は雑用係だ。逃げるのは自由だが、我が家には有能なスタッフが揃っててね。ざっと100人程かな。君パスポートは持ってる?」
この悪魔の笑みを見せたのが、2年A組、鳳鏡夜。
ホスト部副部長兼店長で、何事も理知的に計画を進める知性派。裏では(他の部員曰く)部の実権を握る「影のキング」で、営業中は「悪魔の笑み」を絶やさない腹黒い策士。
クール系。その「悪魔の笑み」で周りの者全てを凍てつかせ、自分の思うがままにさせてしまう恐ろしい人。
私も此の人が一番怖いと思う。
因みに、最後の「君パスポートは持ってる?」は「日本に居られなくなるぞ」の意だと悟ったのは私だけでは無いはず。
「しっかり800万円分働いてね。ダサ岡君!」
ふぅっとハルヒの耳元に息を吹きかける環。ハルヒが全身全霊で拒否反応を起こしている。“やめて下さい”、“これもテクの一つなのにー”。そんな遣り取りを見て微笑む。何て微笑ましい光景だろう。
突然ハルヒの声が聞こえたので、少し耳を傾ける。
「大体どうでも良くないですか?男とか女とか外見とか。人間大切なのは、中身でしょう?」
何かと思えば、そんな事。
此の後に及んで言わせて貰えば、普段のハルヒはとても可愛いのだ。今は何でかこんな格好になってしまっているけど、とても凛々しくで可愛いんだ。何故ならハルヒは女の子だから。
「残酷なものだよねぇ…。神は時として器も中身も完璧な人間を生み出してしまうのだから…、。
君がそうして自分を慰めたいのは良く分かるさ…っ!」
もう、呆れてものも言えない。
先程のハルヒといい、環といい。ハルヒに続いて何を言うのかと思えば、留まる事を知らないこの超プラス思考と自身は一体何処から来るのだろうか。
って、こんな事を言うなんて、私の柄じゃないんだけど。
「うざい。だ。」
瞬間、その場の空気が凍てついた。
環の笑顔が凍る。同時に面白いもん見つけたと言わんばかりに光と馨が笑い出した。
此れには私も黙ってられなくて、つい噴出してしまい、大声で笑ってしまう。はしたないぞ、サクラ。鏡夜先輩にそんな事言われたけど気にしない。
「すげーっ!!やっぱ強者だな、お前〜ッ!!!」
「あそこまでダメージ与えられる奴そうは居ないって!!あー腹痛えーッ!!」
「た、環ッ!!落ち込んでるッ!!体育座り!!あーもうツボ!ハルヒ最高—っ!!!」
傍で笑いこける私達を他所に、環は隅で体育座りをして動かない。環の周りだけ暗く感じる。
此れは悪い事したかな。と思ったハルヒが不本意ながら機嫌取りをしようとしたら行き成り自分を「キング」呼ばわり。「此処じゃそれで通ってる」なんて言うけど、結局誰も呼んじゃ居なかった。
やっと笑いも収まり始めた頃、部室のドアが開いたのだ。
「ごめーん。遅れたあー」
「光邦!崇!!」
遅れて社長出勤して来たこの2人。
一人を3年A組、埴之塚光邦。もう一人を同、銛之塚崇という。
埴之塚光邦は、ホスト部のラブリーアイテム&マスコット的存在。亡き祖母が作ったウサギのぬいぐるみ「うさちゃん」といつも一緒であり、そのロリショタ系の愛らしさから女生徒の萌えの心を引き出し、人気もある先輩。
私の最愛の彼氏様でもある。実はかなりの二重人格者。恥ずかしいが、でも私は大好き。
武道の達人で、いざとなると電光石火で忍者並みの動きを見せる。以前は空手部に在籍し、中等部時代に柔道と空手で全国制覇の経験がある。破壊兵器並の強さのため本気を出すと国連の査察を受けるとか、指導先の米軍施設で昼寝を邪魔されグリーンベレーを壊滅させたなど、数々の伝説を持つ。 でも私は大好き!
銛之塚崇。光邦の付き添い役で入部。目つきや寡黙さから親しみ難い印象を受けるが、光邦とのコンビで中和される。ホスト部では「陰ながら好意を寄せるのが好き」という女子層に人気がある。剣道部を掛け持ちし、中等部の頃に剣道で全国制覇の経験がある。
時には部員たちに振り回されたりするが、部員や他の生徒からは良き兄貴的存在である。
臣下としての血統からか、従弟である光邦に付き従う(ボーイズラブ的感情はなく主従関係)。常に冷静沈着に思われるが、光邦と離れたり嫌われるとあからさまに動揺する。
この二人とは昔っからの幼馴染で、部内で一番仲が良い。勿論男子の中で。ハルヒも入れるなら、いくら物臭でもハルヒは女の子だからね。
「ごめんねぇ、サクラちゃん。崇の剣道部終わるの待ってたら、つい寝ちゃってぇー。寂しかった?」
「えへへ、少しだけ、」
「もう、照れ屋さんなんだからー」
ばふっと効果音でさえも付き添うな位に私に飛びハグをしてきた光邦。
それはもう、林檎の様に、私の頬は紅くなるのでした。
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