二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻影の女王と生命の女神 【ニノ国】 ( No.4 )
日時: 2012/09/02 10:24
名前: 皐 ◆swXjIsa.RY (ID: 46h1u6ru)

一話 『旅立ち』

姉は、きっとこの王国にはいないだろう。
なら、他の国へ行って探せばいい。
少女レノはそう思う。

「あれ?ノン、ここに置いてあった髪止め知らない?」

「キャルル」(←声に自信がないので間違えてたら教えてください)

「どこやったっけ?まあいっか」

窓の外から聞き慣れない人の声がした。

「いやぁ、ニノ国来るの久し振りやわぁ」

「みんな何してるかな…」

ドアを開けて外に出ると、ちょうど噴水の前に赤いマントの少年が歩いているのが見えた。
きっとあの人と誰かが喋っていたと思うけど…
最初に「久しぶりやわぁ」と言った人(?)が見あたらない。

「キャワワ」

ノンは何かに気づいた様で、下の方を指さす。

「…あっ!」

よーく下の方を見ると、鼻にランプをつけた人(?)が…

「しかも喋ってる…」

思わず口からこぼれてしまった言葉が聞こえたらしく、
その人が私のいる方へ全速力で走ってくるのがわかる。
土煙をたてながら。
赤マントの少年もついてくる。
こちらはゆっくり、まったりと歩いている。

「今俺のことを変なやつって言ったやろ!」

「言ってないです!そんな事!」

ランプの人がすごい勢いで走ってくるので、レノは家の周りを逃げ回る。

「喋ってるなーって言っただけで、別に変な人なんて…」

「俺は変な人やない!大妖精シz「シズク!」

後から来た赤マントの少年に取り押さえられた大妖精さん。

「何すんのやオリバー!」

「シズクがいきなり暴れだすからでしょ?」

「だってあいつが…」

「いきなりすいませんでした。後でシズクを焼いときます」(キャラ崩壊)

見た感じ、そんな悪い性格じゃなさそうなんだけど…

Re: 幻影の女王と生命の女神 【ニノ国】 ( No.5 )
日時: 2012/09/02 13:20
名前: 皐 ◆swXjIsa.RY (ID: V9P9JhRA)

「ちょっと待って!」

元いた方向へ歩いていくオリバーを呼び止めてみる。

「なんですか?」

「あのさ、姉さんを探してるんだけど、私に良く似た人、知らない?」

聞いてみるが、二人共知らないと言う。
少し落ち込んでいると、

「ボクらも探すの手伝うよ」

「え?いいの?じゃあ、お願いします!」

「俺は納得せぇへんけどな!」

「ボクはオリバーで、こっちがシズク。よろしく」

オリバーは片手に掴んでいるシズクを少し揺らしながら言う。

「私はレノ。こっちはイマージェンのノン。よろしくね」

「それより、お前どうやって戦うつもりや?」

ぶら下がっているシズクが口を開く。

「私にもちゃんと武器くらいありますー。」

そう言って、家の中から自分の武器を取り出した。

「これ」

「なんやこれ」

「ボク、これ知ってる。『弓』だよ。でも、矢がないけど…」

そう、私の武器は『弓』。
矢はなくても別に構わない。
だって…

「こうすれば…」

弓を構えながら右手に力を込ると、炎の玉が出て、玉が矢の形になる。

「ほらね」

この4年間、ぼーっと過ごしてきた訳じゃない。
シズクに向けてみると、さっきまでの態度が一変。
あたふたと暴れだした。
矢を消すとふぅー、と溜め息をした。

「心臓に悪いやろ!」

「ごめんごめん」

「でもなんで弓を持ってるの?ニノ国の道具じゃないよね」

「それは、旅人に貰ったの。」

3年くらい前に、ね…

「ふーん。そうそう、レノのお姉さんをボクは知らないけど、マルなら知ってるかも」

「そやな。ババナシアは観光地として有名やからな」

いつの間にやらオリバーは杖で紋章を描き終えていた。

「…あれ?ここどこ?」

気がつけばゴロネールとは違った景色が…

「ババナシアや。自分、ニノ国の住人なのに知らんのか?」

「うん。だって他の国に行った事無いもん」