二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ムーンタウンの仲間達♪ ( No.12 )
日時: 2009/11/21 18:15
名前: 藍 (ID: cQ6yvbR6)

第六話〜ルビーの秘密〜



〜帰り道〜

レイン「それでね、ルビーは———なんだよ。」

ゼルブ「ほぉ〜、オレと同じだな!」

ロル「アンタとなるよりマシそうね・・。」

フラ「私は・・誰となっても嬉しいと思うけど・・・。」

ルビー(友達、か・・・。)

帰り道、ルビーは色々と考え事をしていた。だから、あまり皆の話もろくに聞いてはいなかった。

ルビー「・・・・痛っ!」

4人「「「「・・・?」」」」

すると、突然ルビーが痛そうに目を瞑っていた。

ルビー(イテテ・・・・。コンタクトがズレたのかな・・?)

フラ「・・・・ルビー、大丈夫?」

ゼルブ「何か尖ったモンでも踏んだのか?」

ロル「尖った物って何よ。」

ルビー「・・え?あ・・・大丈夫だよ。」

レイン「本当に大丈夫・・?」

ルビー「うん・・・ちょっと、コンタクトがズレた・・・。(あ・・しまった・・・。)」

皆が心配する中、レインの言葉に、ルビーはつい本当の事を言ってしまった。

レイン「・・コンタクト・・・?」

ルビー「・・・あ〜・・そ、その・・・・・。」

つい言ってしまった言葉を、どう誤魔化そうか考えていると。

ゼルブ「何でコンタクトなんか付けてんだ?」

ロル「目でも悪いの?」

そのロルの言葉で誤魔化そうと思った瞬間、レインが口を開いた。

レイン「ううん、ルビーの視力凄いよ?朝に知ったモン。」

そう言うと、朝の言葉をルビーは思い出した。

フラ「じゃあ・・何で?」

ルビー「えっと・・・。」

レイン「・・そんなに知られたくない事情があるの?」

ルビー「うっ・・・。」

聞いてきたレインの目は、少し悲しそうな目をしていた。

ルビー「・・・・レインが言う事は、ホント・・。目は良い方だよ。」

諦めたのか、ルビーは話し始めた。

ルビー「ボクがコンタクトしてたのは・・・瞳が・・紅いからだよ。」

フラ「瞳が・・・・?」

ロル「何でそんな理由でなんて・・・。」

ルビー「皆が・・・驚いて、嫌われるかなって思って・・・・。」

ゼルブ「何だよ、そんな理由か・・。」

フラ「全然そんな事ないよ。」

ロル「そうよ。」

レイン「うん!・・・ねぇ、ルビー。コンタクトとって、本当の目見せてよ♪」

ルビー「え・・・?本当、の・・?」

ロル「えぇ、是非見たいわ。」

ゼルブ「あぁ!」

フラ「うん・・・。」

ルビー「・・・・うん、分かった。」

そう言うと、ルビーは皆と反対の方を向いてコンタクトをとった。皆は、じっと待っていた。

ルビー「・・えっと・・・・良い?」

レイン「良いよ♪」

そのレインの言葉と共に、ルビーは振り向いた。その瞳は炎の様に紅く、しかし澄んだ様な紅い色だった。

皆「「「「綺麗・・。(!・♪)」」」」

ルビー「わっ・・・そ、そう?」

あまりに大きな声を出すので、ルビーは少しビックリした表情で聞いた。

フラ「うん、凄く綺麗。」

ゼルブ「あぁ!凄いぜ!!ロルより良い!」

ロル「ゼルブに言われると、否定したくなるけど・・本当の事だから無理ね。」

レイン「・・ねぇ、もしかして、ルビーって名前・・・。」

ルビー「うん・・・炎の様に紅くて澄んだ色・・・・ルビーの様な瞳。それがボクの名前の由来だよ。」

ゼルブ「・・ルビーが紅色って事は、両親のどっちかも同じなのか?」

ルビー「ううん、父さんは黒色、母さんは蒼色だよ。そう考えると、珍しいよね・・。」

フラ「・・・あ、私・・こっち。」

すると、フラが右の方を指しながら言った。どうやら、フラの家は右の方らしい。

ロル「あぁ、そうだったわね・・。フラ、また月曜に会いましょう。」

ゼルブ「またな!」

レイン「バイバイ、フラ♪」

ルビー「・・フラ、じゃあね。」

フラ「うん・・・バイバイ。」

そう言って、ルビーは笑顔で見送った。


数分後・・・。


ロル「それじゃあ、私はこっちだから。」

ゼルブ「オレも。」

レイン「うん、またね♪」

ルビー「2人共、バイバイ・・。」

ゼルブ「おう!・・・って、オイ!待てよロル!」

ロル「何で私がゼルブを待たなきゃ行けないのよ。私は一人で帰るわ。」

ゼルブ「良いじゃねーかよ、家近いんだしよ。」

ロル「・・勝手にすれば・・・。」

そう言いながら、2人は消えていった。

ルビー「ロルって・・・・意外とツンデレ?」

レイン「まぁね〜♪自分は自覚ないみたいだけど。」

ルビー「ふ〜ん・・。」

レイン「・・・さっ、私達も帰ろう!」

ルビー「うん、そうだね。」

そう言うと、2人はロル達とは反対方向へ歩いていった。


数分後・・・。


レイン「着いた〜♪」

ルビー「そうだね。・・・あれ?レインの家って、この近くなの?」

レイン「近いどころか・・・・お隣さん?」 ←何故に疑問系?

ルビー「へぇ・・・・えっ!隣なの!?」

レイン「そうだよ。それじゃあ、ルビー!また明日♪」

ルビー「・・あ、うん。明日・・・。(・・あれ?明日って、土曜だから学校はないんじゃ・・・。まぁ、良いか。)」

レインの言葉を不思議に思ったルビーだが、そのまま家に入っていった。


〜ルビーの部屋〜

ルビー「ふぅ〜・・・・。」

家に着くと、リビングにあるワラの上に寝転んだ。

ルビー(今日のは、何でかな・・・?)




いつもなら、目の事だって何とか誤魔化すのに・・・。




レインが言う言葉に、つい大きな反応をしてしまう・・。




“本当に大丈夫・・?”



“・・そんなに知られたくない事情があるの?”



“・・・ねぇ、ルビー。コンタクトとって、本当の瞳見せてよ♪”




今考えると、全部レインが言った後に・・本音が出たり、諦めたりしてるよね・・・。




何でかな・・? レインがしつこいから?・・・いや、それはないよね。




多分・・・初めてだから分かんないけど・・きっと、レインが本当に心配してくれてたり、喜んだりしてたからだと思う・・・・。




ルビー「・・・・さてと、ご飯でも食べよう。」






ムーンタウンに来たのは、正解かもしれない。






此処なら・・・本当の、自分が信用出来る友達が出来ると思う。


こうして、ルビーの一日は終わった。



〜END〜