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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: バトルテニス=バトテニ= ( No.4 )
- 日時: 2009/12/11 17:52
- 名前: 亮 (ID: 2nrfRM.C)
19 芽生え
どうすればいいんだ?
俺がタカさんに託された思い。
それは“香澄を守る”ということ。
だけど、どうすればいいんだ?
守るったって、誰から守るんだ?
“守る”ということが“優勝”させてやるということなら・・・
ここにいるヤツを殺して、香澄だけを行き残させれば良いのか?
・・・それは違う。
そんなことをしても、香澄は守れない。
それどころか、深く傷つけてしまう。
だったら、俺は・・・
この運命から逃れたい。
大人達に逆らって、運命を変えたい。
皆で、生き残りたい。
「生き残ろう、皆で」(桃)
桃が突然言った。
決意に満ちた眼差し。
何としても生き残りたい。
1人でじゃなく、皆で。
「ムリに決まってんだろ・・・優勝者は1人って決まってる」(海堂)
そして言葉をつまらせた。
きっと、跡部のコトを考えたんだろう。
むやみに爆発のコトを口に出したら、日吉のコトを思い出させてしまうかもしれない。
海堂が黙った理由を察した跡部は、自分で言った。
「最後まで残ったとしても、首輪が爆発して皆が殺される」(跡部)
跡部は、強くなったのかもしれない。
日吉のことは忘れない。
だけど、日吉の死が教えてくれた現実。
これを静かに受け止めていた。
「気ィ遣わせたな、海堂」(跡部)
「そんなことないッスよ・・・」(海堂)
香澄は思った。
竜崎先生と・・・大人と・・・正々堂々戦えば・・・
私たちは、この運命から逃れることが出来るかもしれない。
「戦おう、大人と」(香澄)
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